ドラマ「パーフェクトワールド」最終回の結末ネタバレ(最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「パーフェクトワールド 」はフジテレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「FOD(フジテレビオンデマンド)」で配信されている。
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パーフェクトワールド
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
鮎川 樹/松坂桃李
高校時代バスケ部のエースだったが大学生の時に事故に遭い、脊髄を損傷し下半身不随となってしまう。
川奈 つぐみ/山本美月
元美術部で美大を目指していたが断念。
高校時代に好きだった樹と再会し、再び夢を追う。
是枝 洋貴/瀬戸康史
樹とつぐみの同級生。
幼なじみのつづみに想いを寄せている。
長沢 葵/中村ゆり
元看護師。
樹のことを誰よりも理解しているという自負がある。
川奈 元久/松重豊
つぐみの父親。
娘を溺愛して頻繁に電話をかけている。
川奈 咲子/堀内敬子
つぐみの母親。
過保護な元久の気持ちを理解しつつ、つぐみの恋を応援。
鮎川 文乃/麻生祐未
樹の母親。
夫を病気で亡くし、一人で暮らす樹を心配する。
雪村 美姫/水沢エレナ
樹が事故に遭うまで付き合っていた元彼女。
別の人と結婚を控えている。
渡辺 剛/木村祐一
樹が働く設計事務所の社長。
樹の理解者。
渡辺 晴人/松村北斗
樹が働く設計事務所の社員。
明るくお調子者のムードメーカー。
東 美千代/とよた真帆
つぐみの働くインテリアデザイン会社の代表。
樹と再会する運命の飲み会につぐみを呼ぶ上司。
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
建築士の鮎川樹(松坂桃李)は、大学生の時に事故に遭ったことが原因で、脊髄を損傷し、下半身が不随に。
“恋愛も、好きだったバスケットボールも、もうしない”心に固く決めていた。
そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会。
閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていくー。
二人の前には、さまざまな“困難”が立ちはだかる。
つぐみに思いを伝えられない幼なじみ・是枝洋貴(瀬戸康史)、自暴自棄になっていた樹を励まし続けた“恩人”・長沢葵(中村ゆり)、突然障がい者となった息子を誰よりも心配する、樹の母・文乃(麻生祐未)、障がいのある樹との恋に反対するつぐみの父・元久(松重豊)、お互いを“幸せにしたい”と思えば思うほど、二人はすれ違い―。
無限の可能性が広がる中で、樹とつぐみが選ぶ未来とはー?
引用元:カンテレ公式サイト/パーフェクトワールド
結末ネタバレ
ここからはドラマ「パーフェクトワールド」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマには原作漫画「パーフェクトワールド」があるので、同じような展開で物語は進み同じような結末になることが予想される。
しかし現在、漫画「パーフェクトワールド」は連載中でまだ完結となっているわけではなく、いまだに物語は続いている。
とりあえず今、発売されている「パーフェクトワールド」のコミック9巻までのストーリーをネタバレするので見てほしい。
川奈つぐみ(26歳)はインテリアデザイン会社に働いていた…ある日、取引先の設計事務所との飲み会で初恋の鮎川樹と再会する。
二人は高校時代の同級生で、樹は建築士・つぐみはイラストレーターになるという夢がありよく話していた…思いがけない再会に胸踊らせるつぐみだったが、帰り際、樹が車イスに乗っているのを見て驚き、一瞬ひいてしまう。
樹は大学時代に交通事故で脊髄損傷し、車イス生活を余儀なくされていたのだ…それでも樹は開発プロジェクトの若手チームの中心として抜擢されるなど、歩けないというハンデを背負いながらも、夢を叶えていた。
樹は全く触れないのは不自然だからとつぐみに交通事故のこと、どうしても諦めたくなくて建築士の資格を取ったこと、今回のコンペは絶対に成功させたいことを話した。
仲よさげに話しているつぐみと樹を見て樹の先輩が「同級生の再会…そら恋も芽生えるわな」と冗談でひやかした…つぐみは焦って否定すると、樹は「大丈夫だよ。俺だれとも付き合う気ないから。安心して」と言った。
つぐみの口からこぼれたのは本音だった…車イスの人とは恋愛できない、付き合うなんてムリだと。
一方で樹も高校から付き合っていた彼女がいたが、彼女の幸せを思い別れを告げた過去があった…それ以降はもう誰かと付き合ったりしないと決めていたのだ。
コンペの締切が近づいたある日、樹は高熱を出して倒れてしまう…ひどい褥瘡ができ手術になると聞いたつぐみは急いで病院へ向かった。
樹のえぐれた皮膚を見たつぐみは「樹のことをなにもわかってない」と気づいた…うつ伏せか横向きにしかない状態で40度近い熱があるのに、締切に間に合わせようと必死な姿に、つぐみは「もういいよ。もうやめよう…次また頑張れば」と声をかけるが、樹は「次がある保証もない…いつ死ぬかもわからないのに。今やらなきゃダメなんだ!」と叫んだ。
つぐみは樹が今までどれほど悔しい思いをしてきたのかを感じ、最後の着色を手伝わせてもらい無事に完成した…樹と過ごしているうちに、つぐみは閉ざしていた感情がもう止められないほど溢れていることを感じていた。
二人はコンペの作業を手伝ってから一緒に出かけることが多くなり、その中でつぐみは障害者に向けられる無遠慮な視線や態度を感じるのだった…強い人だと思っていた樹の、弱く脆い部分を知ったつぐみは「もっと樹のことを知りたい」と思うのだった。
そんな中、樹が尿路感染で高熱が出て入院してしまう…そこで、樹の母親はつぐみに樹は腎不全などの合併症で命を落とすことがあることを説明し「誰かに苦労を背負わせても樹に幸せになってほしい」と本音をぶつける。
つぐみは話を聞いたうえで樹に自分の気持ちを伝える…樹の代わりはいないこと、何があっても受け止める覚悟があることを正直に話した…二度と恋はしないと決めていた樹だったが、つぐみの思いを受け入れ付き合い始める。
年越しのため二人で帰省すると、一緒に車に乗っているのをつぐみの父親に見られ、つぐみは家族の前で彼氏ができたことを報告する…しかし、樹が脊髄損傷し車イスに乗っていることを知った両親は二人の交際を快く思わなかった。
樹はつぐみが親から色々言われてきたことを感じ取り「今度会った時は必ず俺から挨拶するから」と全部を背負ってくれようとするのだった…二人には乗り越えなきゃいけないことがまだまだ沢山あった。
東京に戻ると樹の家に介護ヘルパーの長沢が来ていた…つぐみの想像以上にキレイでスタイル抜群…そんな長沢は樹が一番苦しい時に支えてくれた人で、諦めかけていた夢をもう一度目指すきっかけをくれた人だった。
長沢は樹に密かに恋心を抱いていて、つぐみに「心のことも身体のことも付き合いたてのあなたなんかよりずっと理解してるから」とライバル視をしてしまう…長沢の言葉が離れないつぐみだったが、樹の気持ちに応えるため前を向き、今まで以上に樹の身体のことを理解しようと努力する。
そんなある日、樹の大事なデータが入ったパソコンがフリーズし焦っているのを見てつぐみは、SEをやっていた同級生の是枝に連絡を取る…つぐみに想いを寄せる是枝は樹に「あいつがもし困っていたり、泣いていたら俺はすぐにあいつの所に駆けつける」と宣戦布告をした…そして是枝は帰り際、樹の話ばかりするつぐみを抱きしめた。
そんな中、つぐみは家に帰る電車の中で、お母さんから帰省を急かすメールを見て過呼吸になってしまう…さらに色々な悩み事も増え、どんどんやつれていく。
ある日、つぐみは樹と仕事終わりに電車を待っていると、フラつき線路内に落ちてしまう…駅員に助けられたものの左足を骨折し、全治2ヶ月のケガをする。
樹は目の前にいたのにつぐみのことを助けられなかった自分を責めるのだった。
知らせをうけたつぐみの両親が病院に到着した…樹は取り乱した母親に助けられなかったことを責められ、父親からも「今日のところは帰ってほしい」と言われる。
父親の提案でつぐみは家族の目の届く地元・長野の病院に転院することとなる…そして樹は父親から別れてほしいと頭を下げられるが、樹はつぐみの手を離すことはできない。
つぐみの足も完治し、二人は久しぶりに旅行にでかけた…そこで樹は「あの頃の身体のままつぐみと再会できたら」と泣きながらつぐみを抱きしめ、両親を説得できないのも、駅で助けられずケガをしてしまったのも、恋人らしいことをしてやれないのも、この身体のせいだと自分を責める言葉を言い続け「つぐみの人生を大切にしてくれ。別れよう」と告げた。
つぐみも樹を苦しめているのは自分自身だと知り「別れたくない」という言葉をグッと押し殺し、受け入れるのだった。
そんな中、つぐみは母親に「父親がガンが進行し入院することとなったから地元に帰ってきてほしい」とお願いされる…そんな時に是枝の食事に誘われ、つぐみは父親が病気になり地元に帰ることを話し、樹と引き離されていくのも運命だと受け入れ自分の気持ちを整理するためにも、東京を離れようと決めるのだ。
その頃、樹は尊敬する車イスの設計士のインタビュー記事に「障害者が心のバリアをはっている」という記述を見て、あの時つぐみに「恋人らしいこともしてやれない」その言葉のあとに「それでも一緒にいてほしい」と伝えるべきだったと後悔し、まだ間に合うかもしれないと電話かける。
一方、帰り道つぐみが地元に帰る気持ちが変わらないと思った是枝は、強引にキスをし、抱きしめながら告白をする…つぐみは是枝の気持ちを受け止め、応えるように抱きしめ返す…そんな二人を家の前まで来ていた樹が見ていた。
つぐみが長野に帰る日、是枝に見送られながら電車に乗り込もうとすると樹の声が聞こえてくる…樹は「もう一度やり直したい!俺と一緒にいてほしい」と勇気を振り絞り気持ちをぶつけるが、つぐみは「ありがとう樹…今までありがとう」と振り切るように電車に乗り込む…つぐみは是枝の前でああ言うしかなかった…もう遅かったのだ。
地元についたつぐみは父親の側で、自分が必要とされてるこの場所で、もう一度頑張ってみようと心に誓うのだった。
一方、つぐみと別れたことを知った長沢は、樹への想いが溢れ涙を流しながら「寂しかった。つぐみさんが来てから、わたしの居場所はなくなってしまった。ずっとあなたのことが好きだったの」と気持ちを伝えた。
ある日、つぐみの携帯に長沢から「今、長野にいるのこれから会えませんか?」と電話がかかってくる…つぐみは断る理由もなく会うと、長沢から今までキツく当たってしまったことを謝られた。
長沢はつぐみが樹の所に帰ってきてしまうという不安から「樹と付き合うことになった」と思わずウソをついてしまった…これで樹が振り向いてくれるわけではないが、長沢は「つぐみが樹の所に帰ってくることはない」と安心するのだった。
つぐみは「これで本当に樹とは終わってしまったんだな」と落ち込みながらも、父親のためにも未来を動かすためにも介護の勉強を始める決意をする。
その後、つぐみと樹は仕事で一緒になることもあった…二人は過ごした日々を思い出し切なくなることもあったが、お互い別の道を前を向いて歩いていく。
そんなある日、仕事で長野にきていた樹の疲れはピークで頭がグラつきめまいを感じていた…しかし、それはめまいではなく地震だった。
次の瞬間、もの凄い揺れが起こり、つぐみの実家でも家具や食器が倒れ部屋はめちゃくちゃとなる…地震はおさまるが、またいつ余震が来るかわからない状態。
つぐみは樹が実家で一人だということを思い出し電話やLINEをするが、連絡が取れず、動揺する。
その日、つぐみの住む街では震度5の地震が起こり、一部では家屋の損壊や断水・停電に見舞われた。
余震も続く中、つぐみは樹の所に急いで向かった…樹の住んでいる家のあたりは、つぐみのところより被害は大きく最悪の事態が頭をよぎるのだった。
やっと樹の家に到着し、樹を部屋で見つけるが本棚は倒れ、車イスから落ちて倒れ込んでいた…樹はこの数時間、生き延びるため必死で音を立てながら叫んでいたのだ。
樹の無事を確認し安心する一方で、つぐみは「私たちにとってはこの程度で良かったと思うことも、樹にとっては命取りになる可能性があるんだ」と改めて感じるのだった。
その後、つぐみは樹を早く休ませてあげたい一心で避難所に向かうが、バリアフリーはなく身障者用のトイレもなく車イスで入るのは難しかった…それに床に寝ると褥瘡が相当悪化する恐れがあったのだ。
樹とつぐみは避難所を諦め病院に向かうと、ベットの空きがなかったもののロビーで休ませてもらえることに…しかし、体調の悪い老人を見た樹は寝床を譲るのだった。
樹は職員に車を貸してもらい、車で眠ることに…つぐみはどうしても樹のことが心配で、車に向かった。
つぐみは「今日1日側にいて樹のこと、やっぱりすごいなと思った…あんな大変なことがあったのに、迷いなくベットを譲ったりなかなかできることじゃないと思う」と話した。
すると樹は「地震が起こって閉じ込められた時、これで人生終わるんだろうかと怖かった…助けに来てきてくれて本当に嬉しかった。ありがとう」と感謝を伝えた…つぐみは「生きていてくれて、ありがとう」と涙を流しながら「今夜だけ昔の二人に戻ろう…戻りたい」と心の中でつぶやくのだった。
地震が起きた日から5日が経つ頃には、避難指示が解除されつぐみは自宅に戻るが、時間が経つにつれ体験したことの重さが、のしかかってくる。
そんな中、樹から一通のメールが…そこには感謝の言葉やつぐみを励ます言葉が書かれていた…つぐみは樹のお陰で前向きな気持ちになることができるのだった。
震災をキッカケに、つぐみと樹は「お互いが失いたくない存在だ」と再確認する…二人は全てを裏切っても失ったとしても一緒に居たい、何があっても一緒にいようと覚悟を決めるのだった。
一方で、樹は是枝に会いに行き、つぐみとのことを腹を割って話す…是枝は「もう絶対に別れるな!」と釘を刺した。
そして是枝はつぐみの幸せを願った別れのメールを送る…つぐみは是枝の優しい言葉に涙が止まらないのだった。
つぐみは是枝と別れ樹とよりを戻したことを父親に報告するが「ナイチンゲールにでもなったつもりか!わしは絶対許さんぞ!」と猛反対される…つぐみは話を聞こうともせずに頭ごなしに反対する父親の理不尽さに憤りを感じていた。
つぐみの父親に交際を反対されていることを知った樹は「もう少し俺に時間をくれ」と、つぐみを強く抱きしめた…後日、樹は一人つぐみの父親の病室を訪ね説得しようと試みるが、話を聞いてもらうことも出来ずに追い出されてしまう。
そんな樹につぐみは申し訳なさを感じていたが、樹は「最初から話をきいてもらえるなんて思っていない。何度でも顔をだすよ。わかってもらえるまで」と諦めずに通い続けた。
樹は父親の病院に毎週末行くようになったが何度足を運んでも、つぐみの父親が口を聞くことはなかった…ただ、同じ時間が流れるだけ、樹に疲れが見え始めていた。
そんな樹を心配したつぐみは「もう無理しないで。こんなことを続けていたら気持ちも身体ももたないよ。私はもう覚悟できてるから。樹が一番大事なの」と言ったが、樹は「娘に憎まれるのを承知で、一番つぐみの幸せを願っているのが父親」だということを知っているからこそ諦めたくなかった…父親に想いをわかってもらい、堂々とつぐみと付き合いたかったのだ。
週末、樹が手土産に桜まんじゅうを持っていくと、父親は懐かしそうに眺め昔のことを思い出していた…会社が倒産し身体を壊した時に、元気づけようとしてくれた幼いつぐみの姿、支えてくれた家族の大切さ…。
ついに父親は二人きりで話すことを決意し、樹を外に連れ出した…父親は「自分の身体が自分の意志で動かせない。誰かに頼ることしかできない生活がどんなに苦しいことか、身をもってわかった」と話し、それを20代の若さで背負った樹のことを父親は尊敬していた。
何度も病院に通った樹が心も優しく誠実だということも感じていた…しかし、父親は介助をしてくれている妻の苦労を実感したからこそ、つぐみに同じ思いはさせたくないと樹にハッキリ「賛成できない」と述べる。
父親にそこまで言われた樹は「俺には人を愛する権利も愛される権利もないのかな…障害を負ったことで全ての権利をなくしたのかな」と、さすがに心が折れそうになっていた…つぐみはそんな樹を抱きしめ父親と向き合うことを強く思うのだった。
桜が散り新緑の季節が訪れた頃、父親の一時帰宅が許され久しぶりに家族全員が集まり、昔話に花を咲かせ賑やかな夜を過ごした…つぐみも父親の温かい手に包まれていたこと、お父さん子だったことを思い出すが、今のつぐみと父の関係は冷え切っていた。
翌朝、昨日まで元気だった父親が倒れ危篤状態となってしまう…つぐみは父親ときちんと話さなかったことを悔み、必死に呼びかける…奇跡的に父は一命をとりとめ、その後順調に回復し外出できるまでとなった。
ある日、父親はつぐみと樹を呼び出し話し始めた…父はICUに入り記憶が薄れて行く中で、つぐみと樹の声が聞こてきて「娘の幸せを見るまで死んでたまるか」と思った時に目が覚め、必死で悲しむつぐみを支えようとする樹の姿をみたのだ。
その光景がすべてを物語っていると父は思った「この二人は出会うべくして出会ったんだ」と…ついに父親はつぐみと樹の交際を認め、二人の将来を応援した。
そして樹とつぐみは結婚式の日を迎えた。
父親はつぐみの花嫁姿に歓喜し、また樹とつぐみの険しい道のりを知っている友人達は二人の結婚を心から祝福した…そして式の途中、樹の母親はつぐみに「樹が障害を負ったことで、この子は未来も夢も幸せは二度とない」と絶望した過去があったこと「それでも樹は障害に負けずに目標だった建築士になり、かわいいお嫁さんまで見せてくれた自慢の息子だ」と話し、一緒になってくれたことへの感謝を述べた。
つぐみは「障害はその当事者だけではなく家族の人生も巻き込み変えてしまうものなんだ」と改めて障害者への大きな傷を感じるのであった。
披露宴が進む中、つぐみから樹に高校時代に書いた校舎の桜の絵と、樹のバスケ姿の絵がサプライズで贈られた…そして二人は過去を乗り越え、未来に向かって歩き出すのだった…。
・ここまでがコミック9巻までのネタバレ
ドラマ結末としては映画「パーフェクトワールド」でも樹とつぐみが結婚するまでのストーリーが描かれてることから、ドラマでも同じように「二人は障害という壁を越え、みんなに祝福され幸せな結婚をする」というラストを迎えることが予想される。
ネタバレ追記
川奈つぐみは大学生の妹・しおりと一緒に暮らしながら、インテリアデザイン会社に務めていた…ある日、取引先との打ち合わせに呼ばれたつぐみは、高校時代好きだった鮎川樹と再開する。
樹は学生時代から夢だった建築士となり設計事務所の社長・渡辺剛の元で働いていたのだ…偶然の再会に胸が高鳴るつぐみは、高校時代、樹がバスケ部のキャプテンとして活躍していた話をみんなに聞かせ、さらに「もうバスケはやってないの?」と何気なく尋ねるが、樹が車いすに乗る姿を見て絶句してしまう…実は、樹は大学時代に事故で脊髄を損傷し車椅子を余儀なくされていたのだ。
翌日、つぐみは無神経な発言で樹を傷つけてしまったと悔やみ、職場まで謝りに行き公園に連れ出す…そこで樹は全く触れないのは不自然だからとつぐみに交通事故のこと、どうしても諦めたくなくて建築士の資格を取ったことや、今回のコンペは絶対に成功させたいことを話した。
つぐみは仕事に情熱を燃やす樹の言葉を聞き、不自由な体以外は、昔の樹のままだと気づく…そしてひょんなことから、つぐみが一人で行く予定だった美術展に、樹もいっしょに行くことになる。
デート当日、つぐみは樹と二人きりの時間を楽しむどころか、車椅子で外出する大変さを身にしみて感じるのだった…さらに樹に交通事故の後、高校時代から付き合っていた恋人・雪村美姫と別れ、これ以降はもう誰かと付き合ったりしないと決めていることを聞かされる。
つぐみが家に帰ると、高校時代からつぐみに想いを寄せている是枝洋貴が来ていた…落ち込んでる理由をつぐみから聞かされた洋貴は「鮎川が車椅子だったことに、まだ戸惑っているのでは?」と言う…つぐみは樹が車椅子だということを受け入れられていないことに気づくのだった。
一方、樹の元には美姫から結婚式の招待状が届いていた…さらに留守電には「結婚する前にもう一度だけ会いたいの。嫌なら無理にとは言わないけど…だったら同窓会来られない?」というメッセージも。
そんな中、仕事先で会ったつぐみに「同窓会、行く?」と聞かれた樹は、つぐみと一緒に行くことに…そこで樹に「彼女のふりをしてほしい」とお願いされ、つぐみは「ふりでも彼女になってみたかった」と思ったが、実際ウソの彼女を演じてみると、やっぱり楽しくないと思うのだった。
美姫が現れ樹を連れ出し、気になったつぐみは二人を追いかけた…美姫は「結婚を祝福してほしい」と言いながらも、今でも樹のことが一番好きだと話すと、樹は「それならなんで別れたんだ!こんな身体になったから付き合えなかったんだろう!」といつになく感情的になる…美姫は「許して。本当にあなたのこと好きだった。ずっと側にいたかった。でもごめんなさい」と震える声で何度も謝り続けるしかないのだった。
一人で帰ろうとする樹をつぐみは追いかけるが、興奮していた樹は失禁してしまう…つぐみはそっとコートをかけ家まで送ると、樹は事故で排泄障害になったことや美姫と別れて自殺を図ろうとしたことを話した…つぐみは大変なことがあったのに夢を叶えた樹を心から尊敬し、自分も夢だったインテリアデザイナーを目指し、いつか一緒に仕事をできるよに頑張ると決める。
樹もつぐみと話したことで吹っ切れ、美姫の結婚式に参列し、美姫の結婚を心から祝福することができるのだった。
コンペが近づいたある日、樹は高熱を出し倒れて入院してしまう…つぐみはひどい褥瘡ができ、えぐれた樹の皮膚を見て言葉を失った。
40度近い熱があるのに、締切に間に合わせようと必死な樹の姿に、つぐみは「もういいよ。もうやめよう…次また頑張れば」と声をかけるが、樹は「次なんてないよ!いつ死ぬかもわからないのに。今やらなきゃダメなんだ!」と叫ぶ…つぐみは樹が今までどれほど悔しい思いをしてきたのかを感じ、最後の着色を手伝わせてもらいことに。
一緒に過ごしているうちにつぐみと樹の距離が近づき、二人は見つめ合いキスを…しようとするも寸前で、樹がやめのだった。
そこに突然、長沢 葵という女性が現れ「側にいなくてごめん!」と樹を抱きしめた…。
樹の元にやってきた長沢は元担当看護師でヘルパーだった…樹が長沢に対し絶大な信用をおいていること、一番苦しい時期に側に居てくれた人だと知ったつぐみは胸がざわついていた。
一方で、つぐみが樹の影響でインテリアデザイナーの勉強を始めたことを知った洋貴もまた、つぐみの中で樹の存在が大きくなっていることを感じ焦りはじめるのだった。
そんなある日、樹がつぐみに誘われ着いた場所ら体育館だった…そこでは車椅子バスケの練習が行われていて、実はつぐみは樹の同僚で、社長の甥・晴人に連れてきてほしいと頼まれていたのだ。
バスケもこの先一生しないと決めていた樹は始めこそ拒んだが、つぐみの頼みということもあり晴人の誘いを渋々受けた…やがてボールに触れているうちに樹は、高校の頃のような楽しさを思い出しチームに入ることを決意する。
イキイキとした樹の姿につぐみも釘付けとなり自分の事のように嬉しくなるが、自分のことを恋愛対象として見てくれない寂しさが募っていく。
2人が樹のマンションに戻るとそこには母親・文乃が樹の帰りを待っていた…文乃はつぐみのことを樹の新しい恋人だと思って喜ぶが、樹はすぐに「ただの友達」だと否定する。
その言葉はつぐみの耳にも入り、ショックを受けるのだった。
ある日、車椅子バスケのチームの食事会があり参加したつぐみと樹だったが、そこに来ていた酔っ払いに「車椅子は通行の妨げだ」と絡まれてしまう。
するとつぐみは酔っ払いに強気な発言をし樹のことを守ろうとするが、殴り合いのケンカに巻き込まれてしまうのだった。
なんとかその場はおさまるが、樹はただ見ていることしかできない状況に、 「つぐみを守ってあげることすらできない」と落ち込む…そして、つぐみに「もし俺のことを想ってくれてるんだとしたら、その気持ちには答えられない」と伝え、自分の気持ちにもフタをした。
そんな樹に社長の渡辺は「健常者だけが障害者の犠牲になるというのは、思い込みなんじゃないか?お前だって彼女に振り回されて時間や仕事を犠牲にするかもしれない。多かれ少なかれ自己犠牲の精神がないと恋愛なんて続かないぞ」と諭すのだった。
一方、ひょんな事から樹の母親と一緒に食事をすることになったつぐみは、樹に想いを寄せているが「気持ちには答えられない」とハッキリ言われたことを話した。
すると母親は樹が腎不全などの合併症を起こし命を落とすことがあることを説明し、「生きてるだけで十分って思わなきゃいけないのかもしれない。これ以上のことを望んだらバチが当たるのかもしれない。でも私は例え誰かに迷惑をかけることになっても、樹に幸せになってもらいたい」と本音をぶつける。
そして、つぐみは話を聞いたうえで樹に自分の気持ちをぶつけた…樹のことが好きで好きでたまらないこと、何があっても受け止める覚悟があることを正直に話す。
樹は真っ直ぐなつぐみの気持ちを受け入れるように、そっとキスをする…。
付き合い始めたつぐみと樹は江ノ島へ出かけたりと何度もデートを重ね、楽しい時間を過ごしていた。
一方、つぐみに想いを寄せプロポーズまで考えていた洋貴は、初恋を実らせたつぐみを祝福するが、内心では大きなショックを受けていた。
その頃、カフェで待ち合わせをしていた樹の後輩・晴人の前に現れたのは、つぐみの妹・しおりだった…しおりはレンタル彼女のバイトをしていて、イケメンで明るい晴人に好感を持つ。
しかし、晴人が義足であることを知ると、しおりはあからさまに嫌な顔をし、気まずそうに帰っていくのだった。
そんな中、ゴールデンウィークにつぐみと妹・しおりは樹の車で一緒に長野に帰ることになる…その車内で、しおりは二人が付き合ってることを父が知ったら不機嫌になると懸念するが、つぐみは市役所の福祉課に勤めていた父なら応援してくれるはずだと楽観的。
今回は両親への挨拶は見送ることにした2人だったが、実家に到着すると、父を鉢合わせになってしまう…樹は窓を開けてきちんとあいさつするが、父は車から降りなかった樹を礼儀知らずだと言う。
その言葉にひっかかったつぐみは思わず、樹が下半身不随で車いすに乗っていることや、最近付き合い始めたことを打ち明ける…すると父は大激怒。
父は福祉課で障害者に携わる仕事をしてきて、障害者を支えることがどれだけ大変なのかわかるからこそ、2人の交際を認めることができなかった。
母もまた「大切なのは気持ってお母さんも思うよ…でもきっと大変よ。好きだけじゃどうにもならないこと出てくるよ」と、つぐみの将来を心配する。
翌日、樹とつぐみは美姫に呼び出されて公園へ行くと、そこには洋貴も来ていて、同級生4人は昔話に花を咲かせるが、父のことが気になるつぐみの表情はどこか浮かない様子…洋貴もまた、車いすの樹に献身的な世話するつぐみを複雑な思いで見つめるのだった。
結局、つぐみは父とケンカしたまま東京に帰ることとなり、樹のマンションに戻ると部屋にはヘルパーの長沢の姿が…長沢はつぐみを見るなり、明らかに顔を曇らせる。
2人が付き合っていることを知った長沢は、誰よりも近くで樹の苦悩を見てきた…だからこそ、つい強い口調でつぐみに「障害のある樹と付き合う覚悟はできているのか」と詰め寄ってしまう。
つぐみは「私なりにわかってるつもりです」と弱々しく答える…つぐみは自分より樹のことを知っている長沢に嫉妬していた。
合鍵を持って自由に出入りしていることも嫌だった…そんなつぐみの気持ちを察した樹は「これからは連絡してから来てもらうことにする」と話すが、「俺にとって特別な人。それはわかってほしい」と言う。
長沢は樹が自暴自棄になって自殺をしようとしたのを止め、励まし、リハビリをやる気にさせ、今の会社の社長を紹介してくれたのだ…樹にとって長沢は「生きる希望をくれた大切な恩人」。
そんな樹に密かに想いを寄せていた長沢だったが、その気持ちを断ち切るように、ほどなくしてお見合い結婚をする…結局、結婚生活は上手くいかず、長沢は夫から届いた離婚届にサインをした。
その夜、つぐみは帰りたくないと樹を抱きしめるが、樹は「ごめん。これ以上はできない」と謝った…そんな樹につぐみは「朝まで一緒に居たいだけ」と言って添い寝する。
2人はお互いの気持ちを確認しあうように、抱き合い何度もキスを交わした。
そんなある日、樹の大事なデータが入ったパソコンが故障し、つぐみはパソコンに詳しい洋貴に連絡をする…つぐみに想いをよせる洋貴は樹に「つぐみが困っていたら、つぐみが泣いていたら俺はいつでもどこからでも駆けつける。だからつぐみを傷つけたらタダじゃおかない。俺はつぐみが好きだから」と宣戦布告する。
そして帰り際、洋貴は樹の話ばかりするつぐみに「なんでそんなに必死なんだよ。なんでいつもあいつ(樹)のことばっかりなんだよ!」と言って抱きしめた…。
つぐみは「今まで以上に樹のことをサポートしたい」と思い、毎日仕事帰りに樹の家に行くようになりる…「毎日来てくれなくてもいいんだよ」と気遣う樹に、つぐみは「会いたいから来てるの」と答えるが、冷蔵庫に長沢が作った惣菜を見て嫉妬してしまう。
さらにつぐみは樹に秘密で介護の勉強をするようになり、毎日深夜まで猛勉強をしていた…つぐみは「障害のある樹と付き合う覚悟はできているのか」と長沢に言われたことが頭から離れず、一日でも早く樹の力になれるよう、さらに勉強に熱が入る。
そんなつぐみにしおりは「尽くしすぎ」だと呆れ気味…見かねた洋貴は介護セミナーを終えたつぐみを食事に誘うが、先日のことでお互いを意識し、気まずい空気が流れるのだった。
その頃、樹は感覚がないはずの足に激痛が走り、眠れずにいた…強くなっていく痛みに我慢ができなくなり、長沢に電話をし助けを求める…樹は長沢がすぐに薬を持って駆けつけてくれたことで、安心したようにやっと眠りにつくことができた。
しかし、翌日の打ち合わせ中にまた足が痛みだすと、突然樹は手元にあったコンパスを足に突き刺した…心配する社長の渡辺に樹は「視覚で感覚がないことを脳に認識させることで、痛みが治まることがあるんで」と話す。
義足の晴人も同じように「ないはずの足」が痛む「幻肢痛」あり、切断部を叩いてみたりしてるが、結局痛みに耐えるしかないという…そして晴人は「しょうがないよ。俺ら所詮、障害者だし…健常者と同じようにはいかないよね」と投げやりに言う。
晴人はレンタル彼女のバイトをしていたしおりが、お客にしつこく言い寄られているところを助ける…晴人はしおりに好意があることを伝えるが、しおりは姉の彼氏が障害者であること、それを聞いた父親が激怒したことを話すと、「(晴人と)気が合うと思う。一緒に居て楽だし…でもごめん。あなたとは付き合えない」と謝り去っていく。
晴人は「障害者」であることで、恋愛対象にすらならない現実に悔しく思うのだった。
一方、渡辺から「樹の幻肢痛」のことを聞いたつぐみは、樹が話してくれなかったことにショックを受けるが、樹と話し合い「次はちゃんと話す」と約束をする。
次の休日に、つぐみは調べた幻肢痛治療施設に樹と見学にいく…研究室では「実際にないはずの腕などを映像で再現することによって、脳に錯覚を起こさせ痛みを和らげる」という治療が行われていた…樹は「こんな治療法があるなんて知らなかった」と、嬉しそうに言い、つぐみが自分のことを思ってくれていることに幸せを感じるのだった。
そんな中、介護セミナーに参加していたつぐみを待っていた洋貴は、無理をして疲れきったつぐみを見て「俺ならこんなことさせない。鮎川より俺の方が絶対つぐみを幸せにできる」と言ったが、つぐみは「(樹)彼に幸せにしてもらおうと思ってないの。私が彼を幸せにしてあげたいの」と言い、樹の家に向かった。
つぐみは樹の家の前で長沢と鉢合わせとなり、幻肢痛のことで樹から長沢に連絡があったことを知る…さらに長沢はすぐに樹の元に駆けつけられるように、マンションの空きが出たら引っ越してくるつもりだ。
そして長沢は「自分の人生を犠牲にしてでも彼の人生を支えてあげたいと思ってる…だからこのポジションをあなたに譲る気はない!」と強い口で言った。
翌日、つぐみが樹の事務所に行くと、晴人が建築士の試験を受けないことを渡辺から怒られていた…渡辺が障害があっても立派に頑張っている樹のことを話しに出すと、晴人の中で何かがきれたように「キレイごとばかりでウンザリだ」とつぶやき、「樹のことだって、障害者枠で雇ってるだけだろ」という。
渡辺は「障害なんか乗り越えて胸張って生きてほしい」と言うが、晴人は「障害乗り越えるとか、受け入れるとか…無理なんだって。みんな平気じゃないけど平気なふりして生きてるだけなんだって!」と心の底の思いをぶちまける。
樹は晴人と同じ気持ちだと話し「障害を負ったからこそ学べたことは山程あります。でも障害者で良かったなんて思ったことは一度もない…障害なんかない人生を送りたかった」と本音をこぼす。
それでも「俺達(障害者)だからこそ出来ることもあるんだってこと、お前にも実感してほしいんだよ。何かひとつでも誰かの役に立ってるって思えることがあるなら毎日を腐らずに生きて行けるんじゃないか?その為の努力はすべきだ」と諭した。
そんな晴人に渡辺は「鮎川のことは障害者だから雇ったんじゃない!鮎川の実力を見込んでのことだ。それだけは覚えといてくれ」というと、晴人は「わかってる」と言い樹に謝罪する。
その後、樹と一緒に電車を待っていたつぐみは、昼間の晴人や樹、長沢の言葉を思い出し考えこんでいた…すると、めまいを起こたつぐみは、歩いてきた男性とぶつかりふらつく。
線路内に落ちそうなつぐみを樹は必死に手を伸ばし、掴もうとするが届かない…樹は線路内の倒れ込むつぐみを見ていることしかできないのだった…。
駅のホームから転落してしまったつぐみは駅員に助けられ病院へ運ばれたものの、左足を骨折し全治2ヶ月のケガをおってしまう…車イスから懸命に手を伸ばしたが届かず、見ていることしかできなかった樹は自分を責めた。
さらに洋貴からつぐみが介護セミナーに通っていることを聞かされ、樹はつぐみが相当ムリをしていたことを知り愕然とする。
そんな中、目を覚ましたつぐみは「良かった。手が届いてたら鮎川君を巻き沿いにしてたかもしれない…届かなくてよかった」と樹のことを巻き込まなかったことに安心するのだった。
間もなくして知らせをうけたつぐみの家族が病院に到着する…負い目を感じる樹に追い打ちをかけるように、父・元久はつぐみを危険にさらされたことに怒りをあらわにし樹を責めた…その言葉に樹は謝罪をするしかなかった。
翌日、渡辺からつぐみがしばらく休職し、実家の近くの病院で治療に専念すると聞いた樹は、転院する前に一度、つぐみと話をしたいと考え病院へ向かう…そこで偶然、会った元久から心臓が悪くもう長くないこと、つぐみは障害も持った人を支えるられるほど強い人間だとは思えないと聞かされ、「別れてほしい」と頭を下げられる。
結局その日、樹はつぐみに会うことなく家に帰る…そして改めてつぐみに会いにいく約束をした。
つぐみの病院に向かう途中で樹は合併症を起こし入院してしまう…もし空洞症になったら仕事ができなくなってしまうと将来のことを不安に思った樹は、いつになく取り乱すが、長沢が側にいてくれたお蔭でなんとか落ち着きを取り戻す。
その頃、樹に会えないまま実家に帰ってきたつぐみは抜け殻のようになっていた…そして樹のことでつぐみと元久は口論となる…つぐみのことを心配するからこそ元久の口調は強くなり、またつぐみは障害のある樹のことを否定されるほど「車イスだから偏見だ」と反発してしまう。
そんなつぐみに母は「できるなら私だってつぐみに苦労させたくない。子供を大切に守り育ててきた親なら誰だってそうじゃないかな…大切にお父さんの気持ちもわかってあげてよ」と元久の本心を伝えた。
そんな中、樹が入院していることを知ったつぐみは引き止める両親を振り払って東京に帰ろうとする…しかし、元久は「いい加減にしないか!どれだけ色んな人に迷惑かけてると思ってるんだ!会社にも友達にも家族にも…いい加減目を覚ませ!!」と激怒する。
それでもつぐみは東京に戻ることに…そんなつぐみに母は「親に反抗したことなかったのに…ここまで誰かを好きになるなんてちょっと驚いてる。私もお父さんもあなたのことが心配なのよ。それだけはわかってね」と言って見送った。
そこに洋貴が迎えにきてくれて一緒に樹の病院へ向かう…樹は何日も熱が下がらず、ぐったりとしていたが、それでもつぐみの顔を見た樹は安堵の表情を見せる。
何日も熱が下がらないのは排便をしていないことが原因と考えられた…長沢が処置をしようとするも、嫉妬心から「私がやります」とつぐみが名乗り出るが結局、経験のないつぐみではなく長沢がすることに。
つぐみが樹を動揺させたことに長沢は「今はあなたの気持ちなんてどうだっていいのよ!」と激怒し、樹にとっては歩けないこと、介助が必要な生活、いつ起こるかわからない合併症、障害がすすんでしまうことへの不安…すべてが樹にとっては日常だということを話した。
そして「障害を日常として捉えることが出来なければ、いくら愛し合っていても一緒に生きていくことなんて出来ないのよ。あなたがいたら彼が苦しむだけなのに…私も樹くんが好き。あなたよりも彼の役に立つ自身がある」と強い口調で言った。
数日後、樹は無事退院する…それからしばらく経ち、つぐみの足も完治し2人は久しぶりにデートへ出かけ楽しい時間を過ごす。
そこで樹は「あの頃の身体もままつぐみに再会できたら」と涙を流しながらつぐみを抱き寄せ、つぐみと一緒に居て幸せを感じるほど、歩ければ出来たはずのことを想像して悔しく思ってしまうこと、酔っぱらいに絡まれた時や駅で助けられなかったことも自分の身体のせいだと責める言葉を続けた。
そして「つぐみのこと本当大切に思ってる。2度と会うことのできない、かけがいのない人だと思ってる。それだけはわかって…今までありがとう。俺たちもう終わりにしよう」と別れを告げる…。
樹から別れを告げられ、どん底にいたつぐみに父・元久が倒れて入院したという連絡が入り、急いで実家のある松本の病院へ急いだ…幸い元久は軽く転んだ程度で元気そうだったが、そこでつぐみは元久が心臓が悪いことを知る。
つぐみは樹への想いを断ち切るためにも、これを機に仕事を辞めて東京から離れることを決意…洋貴は、つぐみが樹への気持ちを断ち切れていないことを知りつつも、あらためてつぐみへ想いを告げる。
一方、みずから恋に終止符を打った樹もまた、つぐみへの想いを捨てきれずにいた…そんな樹の気持ちを痛いほどわかる義足の晴人は、「(障害を持っている)俺たちに幸せになる権利はないのかね」と嘆きならも「いっくん自身が壁作ってるんじゃないの?障害が持ってる方が壁作ったら相手は入ってこようにも入ってこれないよ。その壁を取っ払うのが心のバリアフリーなんじゃないの」と晴人なりの言葉で樹を励そうとした。
そんなある日、渡辺社長からつぐみが仕事を辞め松本に帰ることを聞いた樹は「二度と会えなくなるかもしれない」と思い、急いで高速バスの乗り場へ向かう。
結局つぐみには会えなくて、見送りに来ていた洋貴に「間に合わなくてよかったよ。お前の顔をみたらまたつぐみは迷ったかもしれない…近い将来つぐみにプロポーズする。だからもうあいつを惑わすようなことをやめてくれ」と言われてしまう。
樹はつぐみの幸せにを考え洋貴につぐみのこと託しその場を去るが、家に帰ると自分の足が動かないことへの悔しさや怒りが込み上げる…つぐみと別れたことを知った長沢は涙を流しながら、樹に「川奈さんが来てから私の居場所がなくなった気がしてた…ずっとあなたが好きだった」と心に秘めていた想いを打ち明けるのだった。
つぐみと樹はお互いの連絡先を削除し、前に進むことを決めるのだ…それからつぐみは松本でインテリアコーディネーターとして働き、樹もより一層仕事に打ち込む。
それから数ヶ月が経ち、つぐみは洋貴にミュージカルに誘われ久しぶりに東京へいくことに…その帰り道洋貴は「俺たち結婚しない?俺お前を幸せにする自信がある…俺と結婚してください」とプロポーズをする。
つぐみは樹と別れた日のことを忘れられず、「あの時なんて言えば良かったのか。どうすれば良かったのか。何度も考えるけど答えが出なくて…だからこんな気持ちで洋貴のところにいくのは失礼だって思うの」と正直な気持ちを打ち明けた。
すると洋貴はつぐみにキスをし「お前の気持ち無視してキスした。これで俺の方が失礼なやつだな…お前の中の樹が消えてないのはわかってる。あれだけの恋愛をしたら当然だ。だけどそれも全部引き受けたいんだ」と言って、抱きしめる…つぐみは洋貴の気持ちを受け入れ、応えるように抱きしめ返す…そんな二人を偶然通りかかった樹が見ていた。
そんなある日、つぐみは樹の元カノ・美姫からカフェを経営している高木圭吾を紹介される…なんでも圭吾の妻・楓が進行性の病気になり車イスを余儀なくされ、家をバリアフリーにしたいのだという。
さらに圭吾は雑誌でみた東京の建築士に直接お願いに行ったが、「力になれない」とあっさり断れてしまったそうだ…つぐみは楓に話を聞きに病院へ向かった。
楓はマイホームを建てることが夢だったものの、圭吾が自分のために家を建てることを勝手に決めたことを話し、「あと何年生きられるかわからないのに、あの人貯金全部つぎ込んで家を建てようとしてるんです。先に死んでしまう私のために大金使わせて夢捨てさせて…気づいたら私、彼の人生めちゃくちゃにしてる」とつぐみに本音をこぼす…つぐみは樹が楓と同じように言っていたことを思い出し落ち込んでしまう。
圭吾が言っていた例の建築士は樹だった…樹は「自分を犠牲にしてでも相手に尽くす」圭吾とつぐみを重ね合わせ、パートナーに負担をかけたくないというのは介護を必要とする人にとっては共通の思いだと考え、「これ以上、夫に負担をかけたくない」という楓の気持ちがよくわかるからこそ、依頼は受けられなかったのだ。
そんな中、楓が車イスで病院を抜け出してしまう…圭吾とつぐみは川に飛び込もうとしている楓を見つける。
楓は「私はけいちゃんを幸せにできない…自分のせいでけいちゃんが不幸になるのは耐えられない。もう会えなくてもけいちゃんが不幸にならないならその方がずっといい。だから…」と言うと、つぐみは「ダメ!そんなのダメ!別れないで…絶対に別れないで」と樹と別れた後悔からつい口走ってしまう。
すると圭吾は「楓、俺の幸せはお前の側にいることだ…わかるか?それをお前は奪おうとしてるんだぞ!先のことなんでどうだっていいよ。今俺たちにできることを全力でやろう?俺は諦めないぞ!」と力強く言った…二人は互いの存在を確かめるように抱きしめあった。
そして、つぐみはある思いを胸に設計事務所へ樹に会いに行く…。
樹に会いに行ったつぐみは、樹が高木夫婦の依頼を断った理由を知る…それでもつぐみは圭吾が妻・楓を何度も説得し、最終的に楓も家を建てることに賛成したことを伝え、樹に「力を貸してほしい」とお願いした。
つぐみから高木夫婦の想いを聞いた樹は、近いうち松本に行って話を聞いてくれることを約束してくれる…それを聞いてつぐみはホッとするものの、洋貴には樹と会ったことを言えずに後ろめたい気持ちでいたが、実は洋貴は樹からの連絡で2人が再会したことを知っていた。
そんな、つぐみと樹の切っても切れない関係に焦りを感じた洋貴は「結婚のこと、考えてくれた?」とつい返事を急かしてしまう…それに対し、つぐみは「私で良ければよろしくお願いします」と洋貴からのプロポーズを受け入れる。
つぐみと洋貴が、つぐみの両親に結婚の報告をすると、父は「つぐみとヴァージンロードを歩くのが俺の夢だったんだ!」と大喜びし、二人の結婚式を急かす…そして二人は年内に結婚式をすることを決める。
つぐみと樹が再会したことで、まだ樹のことを忘れられていないと感じた洋貴は「つぐみの中が俺一人になるまで待つわ」と焦ってしまったことを謝り、樹と一緒に仕事をすることに嫉妬心はあるものの「私情で断るのは良くない…すっごい嫌だけど我慢する」と言った。
後日、つぐみは樹と一緒に高木夫妻に会いに行くが、楓が突然「会いたくない」と言い出す…圭吾に頼んで何とか2人だけで話をする時間をもらった樹だったが、楓に一度断った依頼を受け入れたことを責められる。
しかし、楓は本当は家を建てたいと思っていること、それでも自分のせいで圭吾のお店を建てるという夢を奪いたくないと本音をこぼす。
翌日、樹は家のイメージ図を圭吾と楓に見せた…そこには住居兼お店が描かれていて、二人の夢を叶えるプランが沢山盛り込まれていて、圭吾と楓は笑顔を取り戻し正式に樹とつぐみに依頼をお願いする。
早速、プランを練り始めたつぐみ達だったが、いつになく積極的な発言をするつぐみに樹は「川奈、変わったな。自分の意見しっかり持ってて堂々と前向いてる。強くなった」とたくましさを感じるのだった。
高木夫妻の件でつぐみと会ったことを話す樹に、長沢は顔をこわばらせる…そんな長沢は松本までつぐみに会いに行き、今でキツイことを言ってしまったことを謝ると「私、樹くんと付き合うことになったから」とウソをつき、二度と恋仲にならないよう釘を刺した。
つぐみは高校時代に描いた思い出の絵を捨て、樹への気持ちを封印するのだった…そして、結婚式場で偶然会った樹の母親により、つぐみが結婚することは樹の耳にも入ることとなる。
そんな中、樹はひょんなことから長沢が松本へつぐみに会いに行ったことを知る…長沢は「(つぐみと)一緒に仕事するって聞いて、また自分の居場所がなくなっちゃう気がして、怖くて不安で…樹くんと付き合ってるって言っちゃったの」と正直に話し、「私いつからこんな人間に…」と泣き崩れた。
樹は何度も謝る長沢になにも言わずに、長沢の背中を擦り続けるのだった。
それから樹とつぐみは仕事上のパートナーとして割り切って仕事をするようになり、つぐみは洋貴との結婚式の打ち合わせを着々と進めていた…そんなつぐみに樹は「幸せになれよ」とエールを送るが、帰り道、一人になった樹は、目に薄っすら涙を浮かべ思いつめた表情をするのだった。
翌日、建設工事の安全を願う地鎮祭が行われる予定で、つぐみは父・元久に樹と一緒に仕事をしていることを打ち明けようとする…が、次の瞬間、もの凄い大きな地震が起きてしまう。
その頃、つぐみと行く予定だった建築中のバリアフリーのモデルルームに一足先に来ていた樹は、大量の木材の下敷きとなり身動きが取れなくなっていた…。
大地震がおこり樹のことが頭によぎったつぐみは、すぐに連絡をするが樹は電話に出ない…つぐみは居ても立ってもいられず樹の実家や、地鎮祭が行なわれる場所を探し回るが樹の姿はない。
そんな中、つぐみはニュースで地震のことを知った長沢から、樹が排せつができないことによって尿毒症を起こしてしまう可能性があり最悪の場合、死に至ることもあると聞かされ、樹の捜索を急かされる。
最悪の事態が頭をよぎったつぐみは、建設中のモデルルームに急いで向かい、そこで木材の下敷きとなっている樹を発見した…樹は無事に排尿を済ませることができ、幸い大きなケガもなかった。
樹の無事を確認したつぐみは一安心すると、張り詰めていた緊張が緩み涙が止まらなくなる…そんなつぐみを樹は抱きしめ、つぐみも抱きしめ返した。
その後、避難所に向かった樹とつぐみだったが、そこは避難してきた人たちで溢れていて、車イスの樹が泊まれるようなスペースを確保するのは難しかった…職員の心遣いで樹は車で眠らせてもらえることとなり、樹のことが心配なつぐみも一緒に車で過ごすとに。
樹は木材の下敷きとなって意識がもうろうとしていた時、走馬灯のように思い出が駆け巡ったいう…そこには笑顔のつぐみもいて樹は「あの顔もう見れないのかと思ったら、ここから出たい。生きたいと思った…助けに来てくれて本当にありがとう。川奈の笑った顔また見れて良かった」と言うと、つぐみを見つめ手を握ろうとする…が、やはり躊躇してしまうのだった。
つぐみも眠っている樹の寝顔を一晩中スケッチブックに描きながら、愛おしそうに見つめていた。
しかし、東京から駆けつけた是枝と長沢の姿に、つぐみと樹は「もう後戻りは許されない」と思い知らされる
のだった。
樹はつぐみのことを断ち切るために、高木夫婦の家の件は同僚の沢田に引き継ぐことにを決める…そして地鎮祭も終わり、2人が顔を合わせるのはこれで最後となってしまった。
樹はこの後行なわれる予定のパーティーには欠席し東京へ帰る予定だ…帰り際つぐみと樹は「じゃ。元気で」とあっさりと別れたものの、お互いに何か言いたげな表情をするのだった。
その後、圭吾の経営するカフェの20週年パーティーが行われ、そこで圭吾と楓は「もし明日地球が終わっても僕たちは何の後悔もない…この先何が起きようと受け入れられる自信がある。そう思えるくらいこの人生に後悔はありません」と話した。
その言葉を聞いたつぐみは居ても立ってもいられなくなり、樹の元へ向かう…カフェを出たつぐみの前に現れたのは、東京に帰ったはずの樹だった。
樹も「どうしても川奈に言わなきゃいけないことがある。俺後悔があるんだ…」とつぐみへの断ち切れない想いを伝えようとする…。
樹はずっと避けていた事故現場につぐみを連れていくと、悔やみきれない後悔に長い間苦しんだこと「人生なにがあるか分からない…だからせめて1日1日を後悔しないように生きよう」と決めたことを話し「俺はまた後悔してる。川奈の手を離したこと…俺ともう一度やり直してくれませんか」と正直な気持ちを伝えた…つぐみも周囲の人を傷つけることを承知のうえで、もう一度樹の手を握る覚悟をする。
そしてつぐみは洋貴や家族に正直な気持ちを打ち明けることにするが、つぐみが会いに行く前に洋貴は樹の元を訪ね「1発、殴らせてもらっていい?」と静かに怒りをあらわにした…しかし、洋貴は冷静に樹と腹を割って話し「これから大変だぞ、周りの信頼を裏切るんだから。誰も味方が居なくなって孤立するかもしれない…それでも絶対別れるな!」と釘を刺した。
その後、つぐみは洋貴に樹とのことを話そうとするが言葉に詰まってしまう…すると洋貴からと話を切り出し「さっさと言えよ!別れたいって。婚約破棄してあいつ(樹)とやり直したいんだろ?…要するにずっと鮎川を思ってたってことね」と言うと、謝るつぐみを無視して出て行ってしまった。
しかし洋貴はつぐみの幸せを願った別れのメールを送る…つぐみは洋貴を傷つけてしまった罪悪感や、傷つけてもなお自分の幸せを思ってくれる洋貴の優しさに涙が止まらないのだった。
そして実家に帰ったつぐみは洋貴と別れ樹とよりを戻したことを両親に報告するが、父親は激怒し「お前はナイチンゲールにでもなったつもりか!…(樹とよりを戻すなら)この家を出て行け!金輪際、娘と思わない!」と猛反対した…それ以来、父親は口を聞いてくれなくなる。
そんな中、樹が仕事で僻地に行くことを聞いたつぐみは、樹の出張に同行してくれるよう長沢にお願いをしに行く…つぐみは「樹にもしも何かあった時は自分では役にたたない。万が一の時、対応できるのは看護師資格のる長沢さんだけです」と話すと、長沢は「あなた変わったわね。以前のあなたなら私を押しのけてでも自分が行くと言い張ったはずよ」と言う。
するとつぐみは以前、長沢から言われた「障害を日常として捉えることが出来なければ、一緒に生きていくことなんて出来ない」という言葉がずっと忘れられなくて「できることは極力自分でしてもらう。必要な時はプロに任せる。樹と生きたいなら、樹の日常は私にとっても日常じゃないといけないって、やっとわかったんです」と長沢のお蔭でわかったと話した…そして長沢は樹の出張に同行することを引き受ける。
つぐみから父親に反対されてることを聞いた樹は、毎週のようにつぐみの実家に通うようになる…何度通っても門前払いで父親・元久が口を開くことはなかった。
そんな樹につぐみは申し訳なさを感じていたが、樹は「今は誠意を見せる方法は会いに行くことしかないから…大丈夫。どんなに反対されても別れるという選択は2度とない」と言って諦めずに通い続けた。
そんな中、樹の出張が終わると長沢は「今日で(ヘルパー)終わりにするね」と話を持ちかけ「私の役目はもう終わった。(つぐみと)二人で試練を乗り越えたことでリハビリをやり遂げたの。私にできることはもう何もない…これからは二人で支え合って生きていって」と自分の気持ちに区切りをつけようとする。
樹は長い間、支えてくれたことを感謝し「俺が今生きてるのはあなたのお陰です…あなたと出会えたこと一生忘れません」と深々と頭を下げた。
一方、つぐみと樹がよりを戻したことを知った樹の母親は、心から喜び「色んな方に迷惑かけることになったことは分かってる…それでも嬉しいの。つぐみとちゃんに初めて会った日この人なら樹は幸せになれるって思った…だからお互いのために別れるとか、そんなバカなこと思わないで」と二人の行方を応援した。
そして強い絆で結ばれたつぐみと樹は結婚の約束をし、再び元久に会いに行く…樹の誠実な姿に元久は向き合うことを決め、二人きりで話すため樹を連れ出した…。
・・・最終回へ続く
最終回あらすじ
高校の同級生だったつぐみ(山本美月)と再会したことがきっかけで、事故以来ずっと閉ざしてきた心の扉を開き、恋する気持ちも取り戻した樹(松坂桃李)。
幼い頃からつぐみに想いを寄せていた洋貴(瀬戸康史)や、かねてから樹を支えてきたヘルパーの葵(中村ゆり)を巻き込みながらも、2人は様々な困難を越えてきた。
一度はつぐみの幸せを考え、樹から別れを切り出したものの、運命が二人を再び引き合わせ、もう二度と別れないと決めた樹は、つぐみにプロポーズ。
2人は人生を共に生きる覚悟を決めた。
そんな2人の決断に、つぐみの父・元久(松重豊)だけは、娘が苦労するのは目に見えていると、2人の交際に断固反対。
それでも、元久にも結婚の許しをもらおうと何度も家を訪ねるが、そのたびに門前払いされてしまう。
そんなある日、やってきた樹と2人で話をしたいと申し出た元久。
つぐみの幸せを願うなら、なぜ苦労をかけると分かっているのに結婚を望むのかと問う元久に、樹はつぐみと別れてから今日までの気持ちを包み隠さず話す。
それでも決して首を縦に振ろうとしない元久だったが…!?
変わらぬ愛を胸に、逆境に立ち向かう樹とつぐみは、その手で幸せをつかむことができるのか?2人の一途な想いが奇跡を起こす…!?
引用元:カンテレ公式サイト/パーフェクトワールド
最終回ネタバレ
樹を公園に連れ出した元久は「君と一緒になったら、介助生活は避けられない。苦労をかけると分かっているのになぜ結婚を望むのか?」と率直に聞く…樹はつぐみと別れてから今日までの気持ちを包み隠さず話し「僕にはつぐみさんが必要です。一人では難しいことも、つぐみさんとなら乗り越えられる気がするんです…僕たちの結婚認めてくれませんか」と頭を下げる。
元久は樹が悪い人間でないことは分かっていたが、娘の幸せを考えると首を縦にふることは出来なかった…その場を去ろうとした元久は、胸を抑え倒れ込んでしまう。
樹がすぐに救急車を呼んだことで一命を取り留めるが、今のままでは心筋梗塞を起こす可能性があり、数日後に手術を行う予定となる…が、その矢先、元久の体調は急変しそのまま手術を行うことに。
手術は無事成功したものの、元久は一人で歩くことができない状態となってしまう。
元久は今まで出来ていたことが出来ないことへの悲しみや喪失感を感じるが、家族の支えや励ましのお蔭で数ヶ月経つ頃には、今まで通り歩けるようになり外来リハビリでも良くなるまで回復していく。
そんな中、元久は樹が毎日、東京から仕事の合間を見つけてつぐみに会いにきていたことを知る…元久は自分の知らないところで「自分はつぐみに支えられ、つぐみは樹に支えられていたんだ」と身にしみて感じるのだった。
樹の家に突然、元久がやって来て「入院中、つぐみは私の心が折れないように、前を向けるように必死に支えてくれた。そんなつぐみを支えてくれていたのは、あなたなんだね」と言うと、障害がある人は守られる存在で守る存在ではないと決めつけていたことを正直に話した…そして元久は「病院で二人の姿を見て自分の間違いに気づいたが認めるのに時間がかかった。すまない」と今までのことを謝る。
支え合っていた二人の光景がすべてを物語っていたと感じた元久は「つぐみを頼みます…ふつつかな娘だが、末永く幸せにしてくれ」とと深々と頭を下げると、ついに二人の結婚を許す…その夜、元久に結婚を認めてもらえてもらったつぐみと樹に久しぶりに笑顔が戻る。
数カ月後、二人は将来への希望を胸に、結婚式の日を迎えた。
式の途中で樹は「障害をおっていいことなんて一つもないと思ってきましたが、そのお蔭で再びつぐみに出会えたことは人生で最高の出来事です。これからも二人で寄り添い支え合ってまいります。それでも足りない時は助けてください。力を貸してください…どうか末永くよろしくお願いします」と感謝を述べた。
会場内では拍手が巻き起こり、みんな涙を流しながら二人の結婚を心から祝福するのだった。
そして樹は「どんなことがあっても二人で選んだ未来をつぐみと生きていく」と心に誓い、明るい未来に向かって歩きだしていく…。
・・・END
原作
原作はドラマと同名漫画「パーフェクトワールド」で、漫画家・有賀リエ氏が描くすべての人に「幸せとは何か?」を問いかける、純粋なラブストーリー。
女性コミック誌「Kiss」に連載中の作品で、累計部数は170万部を超える大人気コミックとなっている。
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