ノロウィルスに感染した経験を持っている方というのは多いのではないだろうか。
そんな経験をしないためには予防をしなくてはならないだろう。
巷ではノロウィルスの予防には「ヨーグルト」が効果的という噂がある。
ここではノロウイルスの予防に「ヨーグルト」が効くのか…そして、他の食べ物でも予防できるのか?
その辺りを探ってきたので、参考にしてもらいたい。
ノロウィルスの予防に「ヨーグルト」は効果的
結論から言うと、条件付きでノロウィルスの予防に「ヨーグルト」は効果的のようだ。
その条件とは、鉄分と結合するタンパク質である「ラクトフェリン」が入っていること。
「ラクトフェリン」は、腸の内側に膜を張りノロウィルスが組織に入るのを防ぐ働きや、腸の状態を善くできる菌を増やす働きがあるため、ノロウィルスの予防に効果があると言われている。
ある幼稚園で園児たちに昼食後「ラクトフェリン入りヨーグルト」を食べさせるようにしたら、ノロウィルス感染が減った例もあるという。
他にもノロウィルス予防のためにラクトフェリンを摂るようにしたら感染率が減ったという結果が出ていて、摂取しないより摂取した方が予防効果はあるようである。
「ラクトフェリン」の摂取量が重要
ノロウィルス予防の鍵を握る「ラクトフェリン」。
ラクトフェリンは熱に弱く熱を通していない乳製品に含まれているようで、身近なものでは…
- ヨーグルト
- ナチュラルチーズ
- 低温殺菌牛乳
これらが代表的といえるだろう。
これなら日常的に摂取できる…
しかし、ラクトフェリンをノロウィルスの予防として効果的に活用する場合、一日100mg摂取する必要がある。
- チーズ:カマンベールチーズ丸々一個(100g中に100mg)
- 低温殺菌牛乳:1L牛乳一本(100ml中に10mg)
- ヨーグルト:112gのヨーグルトに100mg入った商品あり
毎日カマンベール丸々一個…ワインとチーズ好きの管理人としては最高のニュースだが、さすがに毎日は厳しいかもしれない…。
子供の頃、実際に毎日牛乳を1L飲んでる友人がいたので不可能ではないようだが、ちょっと厳しいかと思う。
チーズと牛乳に比べ、ヨーグルトは摂取しやすいサイズで一日に必要なラクトフェリンも含まれていて完璧…ヨーグルトが注目されるのには、このような背景があるようだ。
ヨーグルト以外の予防に効果的な食べ物
- 乳製品は苦手
- ヨーグルトは好きだけど毎日では飽きる
といったような理由で予防を諦めるのはまだ早い。
以下は、ラクトフェリンを含まないが、ノロウィルスの予防に効果的な食べ物と言われている。
- ヤクルトL (乳酸菌で免疫力UP)
- 納豆 (納豆菌が善玉菌を増やす)
また、直接食べることはできないが、「柿渋」もノロウィルス予防に一役買ってくれるようである。
- 柿渋 (柿渋に含まれるタンニンに抗ウィルス効果)
柿渋とエタノールを合わせて消毒液を作ると、その殺菌力がすごいらしい。
継続することが大事
どんなに効能が良いとはいえ継続しなければ、ダイエットと同じで効果はでないだろう。
ノロウィルスの予防策を継続し効果を得るには工夫が必要なのではないかと思うのだ。
その継続する為の工夫の例を紹介したい。
「ラクトフェリン入りヨーグルト」の代替品を探す
- 基本的に「ラクトフェリン入りヨーグルト」を食べるようにする。
- 「ヨーグルトの気分じゃない」という時は、ヤクルトや納豆・チーズにする。
チーズを100g食べるのは大変だが、ノロウィルスの予防効果がある物を複数食べれば、ラクトフェリン入りヨーグルトと同じ効果が望めるだろう。
「手洗い30秒」も忘れないこと
ついつい口にする物にばかり気がいきがちだが、食べ物を口に運んでいる「手」にも気を配ることが大切だ。
ノロウィルスの感染源は食べ物からという意識が強いのだが、実際は「人から人に移る」ことの方が多いという。
「ラクトフェリン入りヨーグルト」を昼食後に食べてノロウィルス発症率が下がった幼稚園では、ヨーグルトと合わせて「手洗い30秒」を徹底したそうだ。
これでしっかり予防できるだろう。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。