毎週金曜日にTBS系でドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」が放送されている(現在は2話が終了)
原作小説としてノベライズ本も上巻がすでに発売されているが、下巻でハーメルン事件の犯人と真相・そして結末までが明かされるはずだ。
しかしまだ下巻の発売日も公表されていないため、まだその素性は見えてこない。
気になっている人も多いと思うので、ハーメルン事件の犯人と真相を考察していこうと思う。
物語の結末や隣人の解釈などネタバレとして公開していくので参考にしてほしい。
砂の塔~知りすぎた隣人~
主な登場人物
主:高野亜紀/菅野美穂
ドラマの主人公で、家族のことを常に一番に考える専業主婦。
商店街生まれの下町育ちだが、憧れのタワーマンションに夢を持って25階に引っ越してきた。
タワマン内のセレブママたちに振り回されながらも、子ども達が孤立しないように奮闘する。
生方航平/岩田剛典
亜紀の幼なじみで、子供たちが通う体操教室のコーチ。
タワマンに住むセレブママたちにも信頼されている。
実は亜紀が「初恋」の相手だったこともあってか、色々と相談に乗る。
佐々木弓子/松嶋菜々子
自宅でフラワーアレンジメント教室を開いている、26階に住む女性。
夫は海外に単身赴任中で、タワーマンションの住人の中でも付き合いやすい性格。
亜紀も引っ越してきてすぐに仲良くなった。
高野そら/稲垣来泉
亜紀と健一の長女で幼稚園に通っている。
子供ながらの元気もある反面まだまだ甘えん坊で、家族に可愛がられている。
高野和樹/佐野勇斗
亜紀と健一の長男で高校一年生。
趣味は写真で、妹の面倒をよく見たりと優しいが人見知りな一面も併せ持つ。
阿相寛子/横山めぐみ
タワーマンションの最上階に住むボスママ。
プライドも雲のように高く、セレブマダムをアピールしている。
小野彩香/ホラン千秋
女子力が高く、大学生の時ミスコンに選ばれたこともある若いママ。
低階層の2階に住んでいることがコンプレックスで、夫のせいにしている。
橋口梨乃/堀内敬子
45階に住む高階層のママで、樹の同級生の成美と幼稚園に通う美央の母親。
夫婦でハーバード大学出身ということが自慢で、タワマンの問題には振り回されないように上手く立ち回っている。
柳汐里/音月桂
38階に住む高階層のママ。
亜紀に色々とアドバイスをしてくれるが、基本は寛子の言いなり。
三浦篤子/佐藤乃莉
32階に住む高層階のママ。
子供のせいにしてタワマンのイベントなどはことごとくカワしている。
荒又秀実/光石研
常に冷静な判断をする警視庁の名物刑事。
連続誘拐事件(ハーメルン事件)を捜査している。
津久井琢己/上杉柊平
警視庁の若手刑事で、先輩の荒又を尊敬している。
荒又と一緒にハーメルン事件解決に意欲を燃やす。
高野健一/田中直樹
食品会社で働く亜紀の夫。
誠実な性格で妻と子供のために多額のローンを組んでタワーマンションを購入した。
三田久美子/烏丸せつこ
亜紀の母親で、父が亡くなった時に多くの借金を残し他の男と出ていってしまう。
今も亜紀にお金をせびりに来る…亜紀にとっては目の上のたんこぶ。
橋口成美/川津明日香
梨乃の長女で和樹のクラスメイト。
元気があり転校生の和樹にも、自ら声をかけてくる。
阿相武文/津田寛治
寛子の夫で、イベント会社の社長。
寛子には頭が上がらない。

猪瀬伸二/木村祐一
健一の会社の上司。
タワーマンション購入した健一が羨ましい。
登場人物相関図
以上が物語の主要人物である。
ストーリー
安全で清潔で、“子育てに最高の環境”であるはずのタワーマンション。
しかし実際には、セレブ妻たちの見栄と虚飾にまみれた生活に疲弊していた亜紀。
そんな中で連れて行かれた娘の体操教室で、彼女は昔の自分をよく知る幼馴染み・生方航平と運命の再会を果たす。
しかし、実は亜紀にもまた、生方との関係を隠さなければならない理由があって……
一方、謎の連続失踪事件が勃発し、多くの人々を不安に陥れていた。
誘拐事件の犯人像と、不気味な隣人・弓子。その間に見え隠れする怪しい共通点が、徐々にあぶり出されていく……
張り巡らされた伏線と、謎が謎を呼ぶ急展開の連続!
主人公を不気味に監視する謎の隣人……
その正体は、子育てをおろそかにする“ダメな母親”の子どもばかりを狙う、連続誘拐事件の真犯人なのか、それとも…?
人の裏側に潜む悪意を描きつつも、あたたかい家族愛が感動を誘う、稀代のヒューマンサスペンスが登場する!
引用元:砂の塔公式HP
砂の塔 考察と解釈
ここからはドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人~」のネタバレを含みます。
このドラマのタイトルは「砂の塔~知りすぎた隣人~」である。
まずはじめに確認しておくが【砂の塔=タワーマンション】だが【知りすぎた隣人】に関しては二人該当者がいる。
一人目は現在、高野家の真上の部屋に住む佐々木弓子(上下の隣人)で、マンション内のあらゆる防犯カメラにハッキングし住民を監視している。
二人目の隣人は、昔隣の家に住んでいたという生方航平で、亜紀の過去を知っていてその秘密を暴露されたくない。
二人の違いは、弓子の場合亜紀の根本的な性格は理解していなくて、自分の考えだけで亜紀の母親としての資質を判断していることで、航平の場合は亜紀が何事に対しても頑張り屋さんだという性格を知っていて「良い母親」になれるように応援している。
ハーメルン事件の犯人
ドラマの第2話終了時点で、砂の塔~知りすぎた隣人~公式HPで「ハーメルン事件捜査報告書」というのが公開されているので紹介しよう。
犯人の犯行動機は、子育てを疎かにする母親を断罪するものと断定できる。
また母親の「不実」を把握していたのは家族ではなくママ友であったことから、犯人もママ友の中に紛れ込み情報を得ている可能性がある。
だから、犯人もママ友に紛れる女性の可能性はある。
一方、花屋の不審な客の証言から、男性である可能性も否めない。
よって、誘拐犯は単独犯ではなく、共犯者がいる可能性が浮上している。
また、人目につく場所で子供を誘拐しながら目撃情報がない事から、被害者の身近な人物、もしくは子どもの扱いに長け、子供の心を操るのが異常に上手い人物の可能性もある。
引用元:砂の塔~知りすぎた隣人~公式HP「ハーメルン事件捜査報告書」
ここで犯人の容疑者は登場人物上にいるとするなら3人に絞られる。
それは「佐々木弓子・生方航平・高野和樹」である。
微笑の隣人・佐々木弓子
まず最初に思い浮かぶのが、最凶の隣人・佐々木弓子。
彼女は冷静を装っているが、実は「子育てを疎かにする母親を断罪」している。
しかし佐々木弓子はタワーマンションの住人たちの「不実」情報は得ることができるが、それ以外の場所では不可能ではないのか?
それに犯人像は「子どもの扱いに長け、子供の心を操るのが異常に上手い人物」ということだが、これに関しても亜紀の娘・そらに(可愛がろうとして)手を伸ばした時も人見知りでシャイな性格のそらは拒否の姿勢を示した。
もしかしたら子供の扱いは下手なのではないだろうか?
以上のことから佐々木弓子は「ハーメルン事件の犯人」からは除外される。
笑顔の隣人・生方航平
体操教室のコーチである生方航平は、母親たちの「不実」情報をつかむことはできるし、「子どもの扱いに長け、子供の心を操るのが異常に上手い人物」にも該当する。
しかし犯行の動機である「子育てを疎かにする母親を断罪する」という面に関しては、理由が見当たらない。
確かに亜紀の過去に遡ると「ダラしない母親」に対して何か考えがあるのかもしれないが・・・だが本人が「子育てを疎かにする母親」に対して恨みがあるのかというと、それはないのではないかと考える。
以上のことから生方航平は「ハーメルン事件の犯人」からは除外される。

クールな息子・高野和樹
クールで写真が趣味の高野和樹は高野家の長男である。
長男の和樹はドラマの中でもわかるが、そらの面倒をよく見ていて子供の扱いがとても上手い。
そしてこれはドラマの2話で明らかになることだが、和樹には取り巻き(仲間たち)がいて、その仲間たちが共犯者ではないかと推測できる。
ママ友たちの「不実」情報もそこから得ているのではないかと考えられる。
ここからは完全に妄想です…悪しからず。
動機に関しては和樹が幼い頃、亜紀の知らないところでイジメられていた。
つまりイジメられていたのは、亜紀の目が行き届いていなかったのが原因だと、和樹のトラウマになっていた。
実際に亜紀に対して冷たい視線を送る和樹の姿が度々見られる。
そうして「子育てを疎かにする母親を断罪する」ということに繋がるのではないだろうか。
よって犯人は高野和樹(主犯)でその仲間たち(共犯者)も犯行に関わっていることもわかる。
ハーメルン事件の真相と結末
上記にあるようにハーメルン事件について高野家の長男・高野和樹が犯人であることを前提にすると、まず誘拐された子供たちを傷つけることが目的ではないため、子供たちは生きている可能性が高い。
犯人像として、ママ友たちの中にいる女性や子供の扱いが上手いことなど、高校男児が犯人とは思わないはずという思惑は当たり捜査は難航していた。
一つだけ和樹に誤算があるとすれば、住んでいたところから離れた場所で誘拐事件起こしていたのに、誘拐場所から近いタワーマンションに(親の都合で)引っ越してきたことだろう。
実際に2話時点では、高野家がタワーマンションに引っ越してきてからは失踪事件は起きていない。
しかし生きていた誘拐された子供たちの一人が監禁場所から出てしまい、情報が露出することになり、焦った和樹はボロを出してしまい(予想だが莉乃の娘・成美が関与)捕まることになる。
亜紀は「お兄ちゃん、何でこんなことしたのよ!」と泣き叫ぶ。
それに対して和樹も「あんたのせいだ!」と過去に起きたトラウマについて語った。
その言葉を重く受け止め亜紀は「真の母親」として成長していくのだ。
佐々木弓子の秘密と真意
佐々木弓子がタワーマンション内で防犯カメラにハッキングしてまで監視することには、なにか意味があったのではないだろうか。
監視カメラに映る映像越しに、亜紀の長女・そらを撫でたりするのを見ると、弓子は子供好きということがわかる。
おそらく自分にも子供がいたが、交通事故か何かで夫と子供を亡くしてしまった。
だから「子育てを疎かにする母親」に対して「私だったらそんなことはしない」という弓子のエゴで、母親たちを罰するようなことをしているのはないだろうか。
ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人~」の結末について考察をしてみたが、いくつも伏線が敷いてあって真相と絡み合う。
最後までドキドキするようなストーリーで、楽しめる内容にしてほしいと思う。
各話の詳細ネタバレはこちら
原作
このドラマは放送と同時に小説が発売されている。
ドラマと同じ内容なので、原作というよりはドラマが原作のノベライズ本といったところだろう。
ちなみにこのノベライズ本は【上巻・下巻】とわかれていて、上巻はドラマの第一話放送と同時に発売されているが、下巻を読むのが完全ネタバレとなりそうだ。
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本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。