ドラマ「隣の家族は青く見える」最終回の結末ネタバレ(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「隣の家族は青く見える」はフジテレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「FOD(フジテレビオンデマンド)」で配信されている。
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隣の家族は青く見える
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
- 五十嵐 奈々/深田恭子
- 五十嵐 大器/松山ケンイチ
- 川村 亮司/平山浩行
- 杉崎 ちひろ/高橋メアリージュン
- 青木 朔/北村匠海
- 広瀬 渉/眞島秀和
- 小宮山 深雪/真飛聖
- 小宮山 真一郎/野間口徹
- 矢野 朋也/須賀健太
- 五十嵐 琴音/伊藤沙莉
- 糸川 啓太/前原滉
- 倉持 充/寿大聡
- 五十嵐 健作/春海四方
- 片岡 医師/伊藤かずえ
- 五十嵐 聡子/高畑淳子
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
主人公の五十嵐奈々(いがらし・なな、35)は、スキューバダイビングのインストラクターをしている活発な妻。
そして、奈々の夫で中堅玩具メーカーに勤める五十嵐大器(いがらし・だいき、32)は、心優しいけどちょっと頼りない夫。
そんな彼らは、小さなアパートで住宅購入のための資金を貯めながらふたりきりの生活を楽しんでいましたが、“コーポラティブハウス”を購入したことをきっかけに、大器の母が心待ちにしていた子作りをスタートします。
ところが、そう簡単には子どもは授からず…。
ふたりは子どもを作ることがどんなに大変なことなのかを痛感しつつも、妊活に立ち向かっていきます。
“コーポラティブハウス”とは、さまざまな家族が自分たちの意見を出し合いながら作り上げる集合住宅のことで、一戸建てより安く、マンションよりデザインにこだわりを追求できるという理由で近年、注目されています。
しかし住人同士はいやが応でも密接な関係を築くことになり、各家族の秘密が徐々に暴かれていくことに。
“子どもが欲しいカップル”奈々・大器夫婦と“コーポラティブハウス”に住むのは“子どもが欲しくない女性とバツイチ男性のカップル”、“子どもと理想の家族像に執着する主婦と会社を辞めてしまった夫のカップル”、“子どもを持つことを真剣に考える男性同士のカップル”など、それぞれ現代的な悩みを抱えた家族たち。
共同空間を共にすることからプライバシーが保ちづらく家族構成や互いの問題があけすけになるという“隣の芝生は青く見える”状態の中で、主人公の奈々は夫の大器とともに、個性的な隣人たちや、大器の両親、奈々の実の母親らが起こす大騒動に巻き込まれていきます。
引用元:フジテレビ公式サイト/隣の家族は青く見える
あらすじ
スキューバダイビングのインストラクターをしている五十嵐奈々(深田恭子)とおもちゃメーカーに勤務する大器(松山ケンイチ)夫妻は、小さなアパートで暮らしながら資金を貯め、コーポラティブハウスを購入する。
同じコーポラティブハウスに住むのは、結婚を控えたバツイチのスタイリスト・川村亮司(平山浩行)とネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップル、二人の娘を持つ商社マンの小宮山真一郎(野間口徹)と深雪(真飛聖)夫妻、そしてこのコーポラティブハウスの設計も手掛けた建築士の広瀬渉(眞島秀和)だ。
子どもが大好きな奈々と大器は、1年ほど前から子作りを始めていた。
そんな矢先、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、家業の焼き鳥店で働く糸川啓太(前原滉)の子を妊娠。
夫の健作(春海四方)と店を切り盛りする大器たちの母・聡子(高畑淳子)は大喜びし、次は奈々の番だと期待を寄せる。
奈々たちが帰宅すると、共有スペースでは小宮山一家が餅つきをしていた。
さっそく手伝い始める奈々たち。その際、奈々は、渉を訪ねてきた青木朔(北村匠海)と出会う。
実は朔は渉の恋人で、渉と一緒に暮らすつもりでいた。
早く子どもが欲しいと願う奈々は、大器を説得し、不妊治療専門のクリニックを訪れる。
そこで奈々たちは、1年以上避妊していないにもかかわらず妊娠に至らないのは不妊症と言える、という片岡医師(伊藤かずえ)の言葉にショックを受け……。
引用元:フジテレビ公式サイト/隣の家族は青く見える
結末ネタバレ
ここからはドラマ「隣の家族は青く見える」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマは原作がなく、脚本家・中谷まゆみ氏の描くオリジナルストーリーで物語は進むため現時点では結末は予想となる。
このドラマは現代の少子化を象徴するような「不妊症・妊活」をテーマとした、新しい家族のカタチを描いている。
ちなみに中谷まゆみ氏は過去の作品だが、連続ドラマでは「ラスト♡シンデレラ」や「ディア・シスター」がある。
両作品とも恋愛要素がふんだんに含まれているが、その恋愛要素には「三角関係」またはヒロインが「どちらの男を選ぶのか?」というなんともありきたりな感じだが、どちらもギリギリまで「どっちの男を選ぶのか」と視聴者をハラハラさせひきつけた。
ちなみに、今作品はすでに結婚しているカップル間での「妊活」という問題に、夫婦がどのように向き合っていくのかというのが題材になることが考えられ恋愛要素はほとんどないはず(特に主演の深田恭子と松山ケンイチはないだろう)。
しかし「コーポラティブハウス」という他の家族たちとも親密に付き合っていき、さらに様々な意見が飛び交いそれを渋々承諾しなければならない場面もあるだろう。
とはいっても、最終的には色々な障壁を乗り越え「妊娠」することに成功し、「コーポラティブハウス」に住む他の家族からもお祝いされハッピーエンドで終わることが予想できる。
おそらく結末としては「◯年後の慌ただしい朝の風景」が映しだされるラストを迎えるか「◯年後には、無事出産した深田恭子が子育てを順調にしながら、二人目の懐妊報告を報告する」場面がラストの映像となるのではないだろうか。
ネタバレ追記
五十嵐大器と奈々は出会い結婚を前提にプロポーズをした。
それから5年後、すでに夫婦となっている五十嵐夫婦は共働きで子供は居ない。
妻の奈々はスキューバダイビングのインストラクターをし、夫の大器はおもちゃメーカーに勤めている。
住宅購入のための家の購入資金をためながら、二人きりの生活を楽しんでいたが、コーポラティブハウスの購入をする。
コーポラティブハウスとは…
自分達の意見を出し合いながらいくつかの家族が住み作りあげていく集合住宅のことで、一戸建てより安く建てることが出来るが、共有スペースがあることでプライバシーが保たれないという難点もある
大器の実家では居酒屋を営んでいたが、「早く孫の顔が見たい」という大器の母・聡子からの煽りもあり子作りをし始めた。
そうしていると大器の妹・琴音が「私、妊娠したみたい・・・」と予期せぬ妊娠をしたと、突然五十嵐家全員が集まる中で報告があり、この時大器と奈々は「私たちもそのうちすぐに・・・」と浅はかな考えを持っていた。
コーポラティブハウスには五十嵐夫妻の他に、小宮山一家・婚約中である川村亮司と杉崎ちひろ・建築士の広瀬渉が住む予定だ。
小宮山一家は「夫・真一郎、妻・深雪、そして二人の娘」の4人家族。
専業主婦の深雪はプライドが高く、隣に住んでいるちひろがブランド物を身に付けていることや、亮司とちひろがブランドのパーティに参加することを羨ましく思っている。
後にわかることだが、深雪の夫・真一郎は海外出張が多いという理由で会社を辞職していて、娘達や他の家族に知られないようにハローワークに通いながら時間を潰しあたかも出勤しているように見せかけていた。
一方、婚約中のちひろの仕事はネイリストで、バリバリ外で働く女性だ。
ちひろは女の幸せは「子供を産むことだけではない」と考えていて、子供を産まないことを条件に亮司と結婚の話を進めていた。
スタイリストの亮司はバツイチで、息子が一人いた・・・息子は亮司の元妻と一緒に暮らしていたが、元妻が突然交通事故で亡くなってしまい祖母と細々と生活することになる。
一級建築士の広瀬はこのコーポラティブハウスのデザインに携わっていて一人で住む予定であったが、昔から恋事情に遍歴を持っていた広瀬は恋仲になってしまった男・青木朔が突然訪れてきて「これからここに一緒に住む」と突然言い出し、さらに「無理なら別れる」とワガママを言った。
広瀬は仕方なく他の住人には知られないよう、関係をごまかし一緒に住むようになる。
新居に住んでから大器と奈々は、子作りに励むが一年経っても子供が出来る様子はない。
レディースクリニック(不妊治療などを専門としている病院)に検査に行くと、一年以上避妊していないなら検査するまでもなく「不妊症」だと診断されてしまう。
主治医の片岡医師からは治療を始めるなら「まず『タイミング法』を試してみましょう」とアドバイスを受け、今夜か明日の朝「性交渉をしてみてください」と言われる。
大器は子供は欲しいが治療にあまり前向きではなく、子供は自然と出来るものだと考えていたが、奈々は年齢の問題もあり焦り始めていたのだ。
結局、大器は奈々の気持ちを汲み取り「不妊治療」をすることに決め、二人は朝から「子作り」を始めた。
その後、奈々は産婦人科に行き「今回で子供が出来るかもしれない」と言われ、さらに妊娠の確率をあげるため「排卵日までに今日か明日もう一度タイミング」を取るようアドバイスされる。
奈々が家に戻ると、朔が共有スペースに居たので自己紹介をし他愛もない話しをしているのを見かけた広瀬は、朔に電話をかけ家に戻るように焦って呼び戻す。
広瀬は他の住人に朔との関係がバレてはマズいと考え、朔に「ここに居たいなら考えて行動しろ」と注意するが朔はすねてしまった。
深雪はちひろ・広瀬・奈々の家に訪れ、プライベートな事をあれこれ聞き、家庭内の事情を詮索していた・・・そして家族同士の交流を深めるため、バーベキューパーティーの開催を提案する。
その頃、亮司はちひろには仕事だと嘘をつき、息子・亮太に会いに名古屋に出張するようになっていた。
亮太は亮司の存在を無視するかのように、いつもヘッドホンをしながらゲームばかり・・・そこで亮司は小学生が好きな物は何かないかと考え、出勤中にたまたま会った大器に相談しアドバイスをもらう。
亮司と大器が歩いていると、なぜか駅とは逆の方向に歩いていく真一郎を見かけ不思議に思う。
妊娠を期待していた奈々だったが、今月も子供ができておらず気を落とすが、産婦人科では次に「子宮卵管造影検査」をすることになり「20代ではないので早めに次のステップに行くこと」をすすめられる。
「子供が欲しい」という一心で産婦人科に通うと決めたが、「子宮卵管造影検査」が痛いという口コミをネットで見た奈々は挫けそうになっていた。
そんな奈々を見かけた朔は、声をかけた。
詳しい事情は言わない奈々に対し、朔も深く聞こうとはせず「今挫けそうになってることの先に希望はあるの?」と問いかけ奈々は「うん・・・ある」と答える。
朔と話したことで奈々は、不妊治療に前向きになり、次のタイミングに向け適度な運動や妊娠しやすい食事を心がけた。
妊娠のタイミングを逃したくない奈々は、大器にも早めに帰ってくるよう伝えたが、大器は会社でトラブルがあり「セックス」はできず明日に持ち越すことになってしまった。
翌日、早く仕事が終わった大器だったが玄関先で真一郎に会い、家に入れないという真一郎を連れて自宅に戻ると、真一郎の存在を知らない奈々はセクシーなネグリジェ姿で出迎えてしまい、あわてて着替えをする。
その姿と食事で察した真一郎は帰ろうとしたが、大器は「(奈々は)怒りが長続きする方じゃないから大丈夫」だと真一郎のことをひきとめた。
大器が真一郎に家に入れない理由を聞くと、自分の事情を同僚に例え話しはじめる。
出張が多く子供の成長が見られなかったことで早期退職したこと、仕事を辞めてから妻に邪魔にされてること説明し「結局男は、金づるなのかもしれない」と言った。
それに対し奈々に「普段言葉や態度に出さなくても、妻は夫を頼りにしている」と言われ、真一郎は嬉しくなり気分良く家に帰るが、深雪にいつものように不機嫌で再就職のことを聞かれ落ち込む。
真一郎が帰ったあと、二人は「セックス」をしようとするが大器に対し奈々は「義務みたいで嫌になってきているのではないか」と指摘する。
図星だったが、大器も大器なりに前向きに努力しようとしていた。
亮司は前妻の義母の体調が良くないことを知り、ちひろには「泊まりの出張だ」と嘘をつき亮太に会うため名古屋へと向かった。
亮太はお婆ちゃんが「自分の将来を心配していること」や亮司が「いずれ自分をひきとろうと思っていること」を知り、亮太は次第に心を開き「東京に行っても良い」と言ってくれる。
その後二人は亮司の予約したホテルでチェックインしていると、亮司を驚かそうとホテルに先に到着していたちひろは、亮司と亮太が一緒にいる所を見かけてしまい声をかけずその場を立ち去った。
ちひろがコーポラティブハウスに戻るとバーベキューパーティーの最中で、部屋に入ろうとするが皆に呼び止められ気が進まないまま参加することになる。
深雪は「今日ご主人は?」とちひろに尋ねると「うちはまだ結婚してないので」と答えた。
深雪は「一緒に住んでるんだから結婚してるのと同じでしょ?」と言い、さらに子作りのことなど考えていないちひろに「真剣に子供作りした方がいいと思う」と追い打ちをかける。
それに対し亮司のこともありキレてしまったちひろは「子供作らないと何か悪いんですか」とボヤくと、その場にいた全員は静まりかえってしまった。
こうして深雪とちひろは「子供」に対して言い合いになってしまい、奈々が仲裁に入るとちひろは「もういい!」とばかりに自分の家へ駆け込み、バーベキューパーティーはお開きとなる。
その後、荷物を取りに戻った奈々だったが、共有スペースで広瀬と朔がキスをしている所を目撃してしまうのだ。
男同士でキスしている所を奈々に見られてしまった広瀬は「親戚間のスキンシップ」と慌てて否定するが、時すでに遅し・・・奈々は二人の関係を知ってしまったが、大器にも言わず心の中にしまうことにした。
翌日、奈々が共有スペースに居ると朔が現れ、広瀬とは実は恋人同士であることを明かした。
そして朔が広瀬はゲイであることを世間には公表していない「クローゼット」であるため誰にも話さないようにしてほしいこと、広瀬には「キスの件」は触れないよう頼まれ奈々は了承した。
その後、広瀬はたまたま玄関で深雪と会うが、「深雪の態度はよそよそしく」朔のことを詮索してくるので、奈々が関係をバラしたのではないかと疑心暗鬼にとらわれる。
しかも最近、「奈々と朔が仲良くしている」ことに大器は嫉妬するが、奈々は朔と広瀬との関係を知っているため大器に嫉妬されていることを陰で喜んでいた。
そんな二人だったが今回も妊娠をしていなく、奈々はクリニックに行くと妊娠の確率をあげるために片岡医師から「クロミッド(排卵誘発剤)」を飲むように勧められる。
今まで「不妊治療」でかかった病院代はすでに10万円近くになっていて、これからもし「体外受精」や「顕微授精」をした場合、1回につき最低でも50万円ほども費用がかかってしまうため、今後妊娠できないと金銭的にも大きな負担となりそうだ。
「不妊治療」に対する助成金は、東京都(地方自治団体によります)では「一般の不妊治療」にも助成金が出るようになっていた・・・それでも助成金の申請にはいくつかの条件があり、現在35歳である奈々は「検査開始日が35歳未満」という条件から外れているため助成金は貰えないのだった。
奈々はいつものように大器の実家の居酒屋に行くと、妊娠中の琴音は「つわり」が落ち着いたようでお店の手伝いをするようになっていた。
その時突然「お腹がなんか変」だと慌てる琴音だったが、それは「胎動」であることがわかり、赤ちゃんが元気に動いている証拠だと家族や周りの客達もみんな盛り上がり喜ぶが、奈々だけは複雑な表情をする。
奈々は最近、寝坊をするようになったりイライラすることが多くなっていたので、病院の先生に相談をすると「薬を飲んでるせいで、ホルモンが活性化してイライラしている可能性がある」と言われる・・・その帰り奈々は玄関先で倒れこんでしまい、たまたま通りかかった朔がベットまで運んでくれた。
仕事から帰ってきた大器が二人が寝室にいるのを見つけて「コノヤロー!」と朔に殴りかかろうとすると、朔は「実は僕、ゲイなんです」と自分は広瀬の恋人であり女の人には興味がないことをカミングアウトすると大器は動揺したが、しばらくすると冷静になり事態を受け入れ朔に怒ってしまったことを謝った。
その後、体調が良くなった奈々は生理が遅れていることや、最近眠気があったり微熱があり情緒不安定になったりと妊娠の傾向が出ていることに気づくのだ。
吐き気もあった奈々は「妊娠検査薬」を買いに薬局に行ったが、たまたま薬局に訪れていた大器の母・聡子に妊娠検査薬を買っているところを見られてしまう。
大器のところにも子供ができたのではないかと母は期待していたが、薬局から帰ると奈々は今回も「リセット(生理がきてしまう)」してしまうのだった。
名古屋から帰宅した亮司はちひろに息子・亮太の事情を打ち明けると、 ちひろは感情的になってしまい「ちひろと息子のどっちを取るの?」と天秤にかけるが、亮司に「亮太を引き取らないという選択肢はない」と言われてしまいちひろは泣きながら家から飛び出した。
玄関先で奈々とぶつかり奈々が持っていた植木鉢を割ってしまったが、そのまま行ってしまう。
その後、ちひろは亮司とは向き合うことはなく「式場の解約は私がする」ということや「住む所が決まったら出ていく」ことだけ伝えた。
後日、ちひろは植木鉢を割ってしまったお詫びに奈々の家に花の種を持っていき謝罪し、そのまま帰ろうとするちひろに奈々は「家でお茶しよう」と誘う。
家に上がったちひろは偶然「妊娠検査薬」を見つけてしまい、奈々は実は「不妊治療」をしているが中々うまくいっていないことを打ち明けると、ちひろも亮司の息子を引き取らなければならなくなり、「子供を作る気がない」というちひろは別れる予定だという。
亮司の中で息子を引き取らないという選択肢がないのはわかっているが、ちひろは「自分のことを説得する訳でもなくあっさり結婚を諦めた」ことがショックだったことを奈々に伝える。
さらに「亮司が自分を失いたくなかったら必死に説得するはすだから、そこまで愛されてなかったってことだよね」と涙を浮かべながら悲しみをゴマかすように笑顔で言った。
すると奈々は「愛してるからじゃないかな・・・ちひろさんのことを思うからこそ別れを選んだんじゃないかな。好きな人に無理させる(好きじゃない子供と一緒に暮らす)ほど辛いことはないと思うから」と言うとちひろは思いつめた表情になる。
五十嵐夫婦が二人とも休みの日、大器は今月もリセットしてしまった奈々を元気付けるため、子宝にご利益ごあるとされている神社「御胎内清宏園」に連れ出した。
久しぶりの外出で自然と笑顔になる奈々に嬉しくなる大器は、帰宅し特製のお好み焼きを作りビールを差し出した。
不妊治療のためアルコールは控えていた奈々に対し、「リセットして落ち込む気持ちはよく分かるけど、気持ちも一度リセットしない?じゃないと子供ができるまで辛いだけだよ。そんな毎日送りたくないでしょ?・・・たまには息抜きしよう」と提案する。
久しぶりのビール・お好み焼きに、奈々は大満足だったが、大器に言ってなかったことがあると話しだした。
先日、琴音のお腹に胎動があった時みんなで盛り上がっていたが、奈々は「あの時喜んであげられなく、そんな自分が嫌だった・・・不妊治療を始めてからだんだん自分が嫌な人間になっているような気がして・・・辛い」と涙を流しながら素直な気持ちを語った。
すると大器は「良いところも悪いところもあるのが人間で、琴音の妊娠を喜べないのは普通だ・・・向こうは作る予定もなく妊娠し、こっちは頑張ってるのにできないんだから、それで喜んでたらお人好しとおり越してバカだよ」と奈々を慰める。
「だったらバカの方が良い」という奈々を大器は抱き寄せ「いつか俺たちの所にもきてくれる」と言い合っているうちに、この答えのない議論に奈々は少し前向きになれた。
そして奈々がいつものように「不妊治療」のためクリニックに行くと、片岡医師から「タイミング法の効果が出ないようなので、次は人工授精をおすすめします」と提案される。
大器や奈々の母は「人工受精」に対して偏見を持ち、猛反対を受け奈々は複雑な心境になるのだった。
コーポラティブハウスで新しい生活を楽しむはずの4世帯の住人たちだったが、それぞれの家族が抱える「悩み・問題」などが露呈され交差していくことになる。
五十嵐夫婦は「子供は欲しいが、隠れてクリニック(不妊治療)に通っている」し、小宮山一家は「妻はブランドバッグを購入したり高級なランチ会に参加したりと変な見栄をはっているわりに、実は夫は無職」だったりする。
さらに亮司とちひろは婚約中のカップルだったが、亮司の前妻が突然の不幸により「息子を引き取らなければならなってしまい、子供を作る気がない」ちひろは亮司と婚約解消して家を出て行く予定だという。
ちひろの本音は実を言うと悲しんでいたが、亮治に対しては強がって明るくふるまい淡々と家を出ていく準備を進めていた。
そして同性愛者で同棲中の広瀬と朔だが、コーポラティブハウスの住人たちにも朔のことを「広瀬の甥」と紹介し嘘をつく・・・朔は「自分がゲイ」であることに対して何の抵抗も持たず生きてきたが、広瀬は「自分がゲイ」であることに対して世間からの偏見を気にして「俺はこっそり生きるべきなんだよ」とネガティブな妄想をしてしまう。
コーポラティブハウスで暮らす住人たちはバーベキューの一件以来みんなで集まることはなくなっていたが、深雪は謝罪の意味も込め次女・萌香の誕生日会にみんなを招待する。
誕生日会の準備を手伝っていた奈々が買い出しから戻ると玄関先に「建築士・広瀬歩は同性愛者」など広瀬が「ゲイ」であることを暴露する張り紙がいくつも貼られているのを見つけた。
奈々が必死に剥がそうとしていると、深雪が現れその張り紙を見て広瀬のことを軽蔑するように去っていく。
その夜、奈々と大器が広瀬の家に行くと広瀬は落ち込んだ様子で「ゲイであることを受け入れてくれなくても良いけど、ほっといてほしかった」と嘆いた。
翌日、広瀬が会社にも行くと同じ張り紙がポストにも大量に入っていて、会社でも白い目で見られ気まづく感じる。
広瀬はこの嫌がらせにたいし「俺が何をしたっていうんだよ!」と怒りが込み上げ、自分が「ゲイ」であることを必死に隠し通していた日常が崩れ始めたことで朔に八つ当たりをしてしまう。
朔は「俺が家に押しかけたことで平穏な日常が壊れてしまった・・・俺達、出会わなければ良かったね」と自分を責める・・・しかし広瀬は朔との関係を終わらせることはできなかった。
萌香の誕生日会の当日となり共同スペースでみんなが集まり小宮山一家を待っていると深雪一人で現れ、広瀬のゲイ問題が片付かないと誕生会を楽しみながらすることなど無理だということで「緊急の住民会議」が行われる。
深雪は「広瀬と朔の関係」を議題に出しゲイのカップルが近隣(コーポラティブハウス内)で同棲していることなど「子供の教育上良くないし、コーポラティブハウス自体が好奇の目で見られてしまう」と興奮した様子で言うと、広瀬は謝罪した。
深雪は「早急に対処お願いします」とコーポラティブハウスから出ていくように促す・・・しかし奈々は「みんな同じ人間なのに堂々と暮らせる人とそうでない人が居るのはおかしいです。人は誰だって自分が望む幸せを手に入れる権利があるはすです」と反論すると深雪は何も言えなくなり家に入っていく。
その夜、同窓会で東京にきていた奈々の母と「不妊治療」について話し合うが、母は「人工授精」には反対し「不妊治療」にたいしてなかなか理解をしてもらえずにいた。
しかし奈々は「小さい頃から夢だったんだよね・・・お母さんみたいなお母さんになるのが」と言って母に理解を求めると、母は「ゴメンね、普通に妊娠できる体に生んであげられなくて・・・自分の子供(奈々)には幸せになってほしいの」と嘆いた。
翌朝、大器が目を覚ますと、すでに奈々の母は「たった今帰ったところ」と聞いて、何か資料のようなものを持って家を飛び出し、駅まで歩く義母になんとか追いつくことができた。
すると大器は義母に「もう一度、人工授精のことを考えててもらえませんか?賛成してぽいとかじゃなくて、知ってもらうだけでいいんです」と言って独自で調べたという「人工授精について」の資料を渡した。
実は大器も「人工授精」には反対していた一人だったが、まずは知ることから始めようと思い夜な夜な自宅のPCで調べ、自作で資料を作成していたのだ。
その上で大器は「これを見たところでお義母さんが奈々を心配する気持ちは変わらないと思います・・・ただ奈々がやってることは、『不幸』になろうとしてるわけじゃなくて『幸せ』になろうとしてやってるってことだけは、知ってもらいたいんです」と奈々の気持ちを汲み取り、お義母さんにも理解を求め熱弁する。
その頃奈々は自宅を掃除していると、大器が夜中一人で「人工授精」ついて調べてくれている跡を見つけ、大器が「理解してくれようと努力してくれている」ことを知って嬉しくて涙を流していた。
後日クリニックを訪れた五十嵐夫婦・・・大器と奈々は「人工授精」を始めることを決意したと片岡医師に伝えた。
人工授精を始めることを決意してから大器は「良い精子を作るため」の勉強をしたり、毎日飲んでいたビールを控えたりと積極的に治療に参加してくれるようになった。
排卵日が近くなり初めての人工授精が行われ、治療が無事に終わったことに奈々と大器は安堵し今回の妊娠に期待をする。
一方で、深雪が数人のママ友らしき人を自宅に招き豪華なランチ会を開いている様子・・・しかし実はその人達はママ友などではなく「リア充代行サービス」のスタッフだった。
というのも、インスタにアップする為にお金を払いあたかも私生活が充実してるかのような写真を一緒に撮ってもらっていただけで、以前インスタで持っていたブランドバッグもレンタル品・・・深雪は見栄をはるためだけにお金を払い、このサービスを利用していたのだ。
それでも小宮山家ではいまだに夫・真一郎は無職のままで、貯金を切り崩しながらの生活が続いている。
真一郎はいつものようにハローワークで職を探しながら残った時間を潰すために図書館に行くと、図書館前の広場で長女・優香が友達と一緒に楽しそうにダンスをしているのを見てしまうが、優香には声をかけずにそっと帰っていく。
後日、深雪の自宅に塾の先生から電話がかかってきて「優香が塾に来ていない」という・・・ 深雪は塾の目の前まで優香を送ったのに何かあったのではないかと心配になり次女・萌香を連れ慌てて家を出た。
するとたまたま共同スペースにいた奈々に深雪は事情を説明ししばらくの間、萌香を預かってもらうことにして急いで塾まで向かう。
優香はケガをしたダンスグループの友達の代わりにオーディションを受けていたが、オーディションが終わり急いで塾に行くとそこには深冬の姿があった。
優香が無事でとりあえずはホッとする深雪だったが、優香が帰宅すると叱るように何をしていたのか問い詰めるが優香は「ごめんなさい」と言うばかりで何も話そうとはしない・・・そこに帰ってきた真一郎が「俺が優香を連れ出した」と優香をかばうように嘘を言い優香とアイコンタクトをして話を合わせた。
真一郎は「こうでもしないと子供達との時間を作れないから」と言うと、深雪は「優香が事件に巻き込まれたんじゃないかと生きた心地がしなかった。昔あんなことがあったのに・・・(真一郎に)出て行ってほしいくらいよ」突き放すように言った。
優香のことを思う気持ちは小宮山夫婦の二人とも同じだったが、真一郎と深雪との価値観が変わってきたのか意見が食い違うことが多くなっていた。
奈々は萌香と一緒に自宅で遊んで深雪の迎えを待ちながら過ごしていたが、子供のパワーに圧倒されクタクタになり「子供を育てる」ことの大変さを身にしみていた・・・しかし、帰宅した大器と萌香が遊んでいる姿を見た奈々は「子供が欲しい」という気持ちが以前より強くなっていることに気づく。
その頃、広瀬は会社にも貼り紙が送れてきたことをキッカケとして、上司に独立する意思を伝え会社を退職する準備をしていた。
そうしていると広瀬の男同士の恋人・朔が働くBARに、広瀬の同僚であり好意を持っている女性・長谷部留美が訪ねてくる。
留美は広瀬が「ゲイ」であるというビラをまいた張本人だったが、 そこには広瀬と朔との仲を引き裂こうとしていたという理由があった。
さらに留美は朔の過去を調べ施設で育ったなどの生い立ちや、広瀬の家に転がり込んだ理由を盾に「あなたに彼(広瀬)はふさわしくない!彼の将来を壊すようなことはしないで!」と二人の別れをほのめかすように朔に告げるとBARを後にした。
妊娠を期待していた奈々だったが今月もリセットしてしまう・・・落ち込んでいるとそこに義妹・琴音から「破水してしまったが、お母さんも啓太(夫)とも連絡が取れない・・・助けて」と連絡があり急いで琴音を病院に連れていった。
赤ちゃんの心拍が弱くなっているため緊急の帝王切開が行われ琴音の希望で奈々も出産に立ち会うことになり、奈々は不安がる琴音を励まし続ける。
一方、奈々から連絡をもらった大器も病院に駆けつけ琴音と赤ちゃんの無事を祈っていた・・・そして奈々からの送られてきたメールに気が付き開いてみると「赤ちゃん、できていなかった」というメッセージを見て、奈々がリセットして辛い気持ちの中、出産に立ち会ってる奈々の気持ちを思い苦い表情を浮かべていた。
琴音は無事に赤ちゃんを出産したが、予定日より早く産まれてしまったため保育器に入ることになる・・・琴音は出産できたことに涙を流しながらも複雑な表情を浮かべる。
奈々は産後の処置が終わった琴音の病室を訪れ、「もうすぐ(保育器にはいってるが)赤ちゃんに会えるよ」と伝えると、琴音は「むこうは会いたいと思ってないよ。こんな早く外にだしちゃうなんて母親失格だよ」と投げやりに言い、さらに「妊娠も出産もみんなしてることだからって軽く考えすぎてた」と自分を責めていた。
すると奈々は「今日、琴ちゃんの出産に立ち会わせてもらって改めて思ったけど、赤ちゃんの誕生って本当に奇跡だなって・・・琴ちゃんはその奇跡を起こしたんだから自信もってほしいな」と琴音を励ました。
その頃病院の待合室では、大器から不妊治療を行っていることを聞かされた母・聡子や、奈々からのメールを見た大器は奈々が気落ちしていると思い心配していた。
しかし、奈々は出産に立ち会ったことで「やっぱり(子供を)欲しいって強く思えたから・・・過剰に人を羨ましがるのはやめたの。私は妊娠できないんじゃなくて、まだ妊娠してないだけだって」と前向きな奈々に対して大器はホッとするのだった。
ちひろは引越しの準備が終わり、家を出て行こうとしていた・・・それでもちひろと亮司は別れを惜しみ見つめ合うとそのままベットで抱き合うのだ。
すると亮司の息子・亮太が「おばあちゃんにできるだけ迷惑かけたくないから、できるだけ早いほうが良い」という考えから予定より早く訪れてくる・・・そしてちひろは家を出て行くタイミングを逃してしまい、結局3人の共同生活が始まろうとしていた。
ちひろと亮司のカップルは別れることを止めるが、今までは亮司は自分(ちひろ)のことだけを見ていてくれたはずだったのに、亮司はちひろのことはぞんざいに扱い亮太には激甘で言いなり状態。
朔の男同士で同棲をする広瀬の家では、朔が長谷部から言われた「あなたは彼(広瀬)にふさわしくない」という言葉を気にしてしまい得意でもない家事をして、失敗しながらだったが少しでも広瀬のためになろうと頑張りだすのだ。
小宮山家では友達とのダンスに夢中で、優香の塾での成績が下がってしまい「このままでは、志望校のランクを下げなければいけない」と通知されてしまい、さらに塾への通う頻度を増やすことに・・・それによって塾費用もかかってしまうことになった。
そして五十嵐家では琴音の出産に立ち会った奈々が「不妊」に対して前向きにはなってくれたが、それ以降も「人工授精」を3回も繰り返していたが失敗続きで現在は4回目・・・さすがに大器も奈々の前では明るく振る舞っていたが、実は空元気で奈々の心を気にかけていた。
こうしてコーポラティブハウス内でも「問題や悩み」が、各家族の中でも起きはじめ「奈々・ちひろ・朔」の3人は共同スペースに集まり悩みなどを打ち明け合うが、「広瀬がゲイだとバレてしまう事件」以来深雪だけはどうしてもこのコーポラティブハウスの住人たちと打ち解けられずにいた。
その頃、いつものように優香が友達と図書館でダンスの練習をしていると、亮司の息子・亮太がスマホで優香達がダンスをしているところを動画を撮っていた。
撮られていることに気がついた優香は亮太の元に駆け寄り「お母さん(深雪)には言わないでおいてほしい」と口止めするが、亮太は何も言わず立ち去ってしまう。
広瀬は保険会社の友人からの連絡で母親が骨折したことを知り、朔と一緒に実家に向かう・・・母親に朔のことを「事務所の後輩」と紹介すると快く歓迎してくれた。
広瀬は骨折をしてる母を気遣い「しばらくの間うちに来ないか?」と提案するが、母は「母親がいると寄り付く女性もいなくなっちゃう」と息子の誘いを断り、さらに「早く結婚してちょうだい」と広瀬の結婚を急かすように言う。
広瀬は「(自分はゲイだから)孫の顔は見れない」とははっきり言わず母親を期待させていたが、そんな広瀬に朔はイライラしてそれを広瀬にぶつける・・・しかし広瀬は「ゲイであることをカミングアウトしないことが親孝行」だと二人の意見が対立し、朔は家を出て行ってしまう。
ケンカをして家をとびだした朔は奈々の所に来ていた・・・朔は広瀬のところに転がり込んできてから、貼り紙騒動や独立など様々なことが起こり自分のことを「疫病神」のように感じていた。
以前、広瀬の同僚・長谷部に言われた「彼にはあなたはふさわしくない。彼の将来を邪魔するな」といわれた言葉が頭から離れずに後ろ向きだった。
しかし朔は必死に自分のことを探している広瀬を見て家に戻ることを決意し広瀬に声をかける。
駆け寄る広瀬に朔は「紙に書いて貼っておいてくれないかな」と男同士の恋愛のルールを提示すると、広瀬は当たり前ように条件をのみ朔に「不安なのはお前だけじゃないんだよ。帰ろう」と優しく声をかけ一緒に家に入っていく。
一方で、ちひろはヘッドホンをしスマホを握りしめたまま寝てしまった亮太を見つけスマホを手から離そうとするが、思わず目を覚ました亮太に「触んな!」と激怒されてしまう。
ワケもわからずキレられたちひろも気分を悪くしてしまい、その場から颯爽といなくなってしまう。
実は亮太が寝ているときも片時も離さず、スマホを持っているのには理由があった。
それは亮太の母親が事故にあった日の朝、二人はケンカしてしまうが母親が家に帰る前、亮太に留守電を残していた・・・しかしそれが母からの最後のメッセージとなってしまったのだ。
そのメッセージをヘッドホンで母親の声を聞くと、亮太の目から涙が溢れてくる・・・そしてそのまま眠りにつくのだ。
奈々は4回目の「人工受精」も失敗だったことを大器に伝えると、大器は「そうかぁ・・・」と奈々にかける言葉が見つからない。
しかも奈々は「いつか必ず授かれるなら、いくらでも努力するしいくらでも頑張れるんだけどなぁ」と目に涙を浮かべ嘆くと、大器は何も言えず絶句してしまう・・・そして大器はついに一つの覚悟を決めるのだ。
翌日、大器はあるマンションの一部屋を訪れると、謎の女性が「いらっしゃい」と大器のことを招きいれる。
一方で、大器は謎の女性にかしこまりながら会釈すると、いたたまれない表情を浮かべながら部屋へと入っていった。
この頃までに、五十嵐夫婦は不妊治療で人工授精に何度も挑戦しているが、それもあえなく奈々はまた「リセット」してしまう。
奈々は不妊治療をしているクリニックを訪れそのことを報告すると、担当の片岡医師から「人工受精ですが、予定していた回数が終わりましたね」と「体外受精」にステップアップすることを提案される。
このクリニックでは体外受精に進むためには説明会に参加するのが決まりらしく、片岡医師は「説明会には、ご主人と一緒にいらしてください」と言った。
「不妊治療費助成金申請のため」に戸籍謄本と住民票を取りに区役所を訪れた奈々は真一郎と偶然会うが、そこで彼がボランティアで中学生に塾講師の仕事を始めたことと、実は商社を辞め真一郎が無職だということを知る。
深雪は生活費が底をつきかけ実家に金の無心に行くが、母親の百合恵には真一郎が無職になったことを打ち明けておらず、結局何も言い出せなかった。
その帰り道、深雪は大器が女性の住むマンションに入っていくところを目撃してしまい、深雪は大器が浮気をしているのではと、心配しているふりをして告げ口をするように奈々に話すと、奈々は「大ちゃんに限って・・・」と否定はするがやはり心の隅では不安を募らせていた。
奈々が家で仕事中の大器を呼び、不妊治療のステップアップとして「体外受精」に進もうと考えていることや「体外受精」をうけるにあたり夫婦で一緒に説明会を受けないといけない、ということを話すと突然大器は暗い表情になり「もう止めない?不妊治療」と言い出した。
大器にはそれなりに理由があり、不妊治療のステップアップするのに「身体的にも精神的にも奈々に負担がかかる」こと、そして「奈々が辛い顔してるのを見て見ぬふりするのも嫌なんだ」と不妊治療事態に反対の意思を見せる。
すると奈々が「だから浮気してるの?」と聞くと、突然の質問に大器は心外だと怒りだし否定する。
その頃、ちひろは亮太の転籍めぐって亮司と口論になってしまい、亮司は「家族のことに口を出すな」とつい怒鳴ってしまう。
一方、真一郎は深雪に「新しい就職先が給料の出ないボランティアの塾講師なんだ」と話すと、深雪は「優香の塾代や生活費や家のローンはどうするのよ!」と軽いヒステリー状態となってしまう。
そんな深雪に真一郎は「一度きりの人生、後悔しながら死ぬのは嫌なんだ・・・必ず近い将来補填するから、少しの間だけ協力してくれないか、頼む」と深々と頭を下げ説得しようとするが、深雪は「悪いけど、あなたのことはもう信用できない・・・本気でそんな生活していくつもりなら、この家出てからにして!」と言ってしまう。
すると真一郎も「わかったよ!出てけばいいんだろ」と家を飛び出してしまった。
こうして大器と亮司と真一郎の3人は、お互いのパートナーと喧嘩して家を出てきたところでばったりと会い、まだ明るい時間だったが酒を酌み交わしに大器の実家の居酒屋へと向かう。
居酒屋に到着すると、男3人でパートナーや家族に対する愚痴をこぼし合う・・・すると、そんな様子を一部始終見ていた聡子に「早く帰って女房の手伝いでもしなさいよ、このバカ亭主どもがー!」と諭されてしまった。
一方で、優香はクラスに転校してきたばかりの亮太と思いがけず仲良くなり、一緒に下校して楽しそうに話している様子を深雪が見てしまい「優香、早く帰ってらっしゃい」と目を光らせていた・・・どうやら深雪は優香が塾での成績が下がってきているのは、最近越してきた亮太が関係していると勘違いしているようだ。
コーポラティブハウスの共同スペースでは朔が高卒認定の勉強を淡々と進めていると、さっきまで大器とやりあっていたのがウソだったかのように奈々が笑顔でお茶を持ってくる。
そしていつものように「おっとり聞き役」に回っていると、ちひろも集まってきて「急に子持ちになったし、亮司と喧嘩ばっかりだし・・・」と慌ただしくなってとても疲れている様子。
すると、深雪もその集まりにやってきて「優香の成績が落ちているのが、どうやら亮太くんにリズムを乱されているみたいなの」とちひろに文句を言いだした。
それにはさすがにちひろも「ウチの亮太のせいで、あなたの娘さんの成績が下がったって証拠があるの?!」と言い返し、ケンカに発展してしまう。
その際ちひろが亮太のことを必死でかばう姿を、たまたま家にいた亮太も部屋から出てきて見てちひろの気持ちを考えるようになっていくのだった。
広瀬にふさわしい男になると決意した朔は高卒認定試験に向けてこっそり勉強を続けていたが、そんなある日、広瀬を訪ねて母親のふみがやってくるが、仕事で外出中の広瀬に代わって朔がふみを部屋に迎え入れた。
だがそこで・・・
- 喧嘩した勢いで別れない
- 喧嘩してても電話に出る
- 寄り道するときは電話する
といった、広瀬と朔の署名入りで書いた「三つの誓い」をふみに見られてしまい、ふみは「あなたたち、一体・・・」と朔に対して不信の眼差しを送る。
そこにちょうど帰ってきた広瀬にふみは「これは一体どういうことなの?わかるように説明しなさい」と言う。
広瀬は母のふみに「実は俺、ゲイなんだ・・・物心ついた時から男性にしか興味無かった」とカミングアウトした。
さらに「俺は今、朔と恋愛関係にある。この先も付き合っていくつもりだよ」と広瀬の真っ直ぐな気持ちを噛みしめる朔だったが、ふみは何も言わず家から出ていってしまう。
コーポラティブハウスに戻ってきたバカ亭主どもの3人だったが、真一郎はまだ深雪に対して怒っているようで共同スペース内にテントを張り、(こんなに寒いのに)そこで寝るんだと言って聞かない。
他の二人はとりあえず家の中に入ると、亮司宅ではちひろはすでに寝ている(狸寝入りなのだが)が、ケンカ後なのでいたたまれない気持ちの亮司はまだ起きている亮太のもとへ行くと、亮太から「仲直りしなよ・・・」と亮司の心に語りかけると、亮司は考え直しちひろの横に枕を並べた。
一方、寒空の下で一人眠る真一郎も深雪に見つかり「みっともないから(家に)戻って」と一喝され、「はい!」と従順に家に戻っていった。
そして五十嵐家ではベッドには奈々だけで、大器はソファで寝ることに・・・しかし二人は寝れず、奈々が大器に声をかけ「何で子供がほしいか考えてた」んだと言う。
奈々は「大ちゃんと家族を作りたい」という気持ちがあったのだという・・・さらに「私、(不妊治療を)やめたくないよ、今やめたら絶対後悔すると思う・・・まだ諦めたくないよ」と訴えた。
すると大器は「実は奈々に内緒にしてたことがある」と語りだした。
大器は少し前からカウセリングに通ってたらしい・・・「人工授精が失敗する度に落ち込んで、一人で奈々を支えていく自信を失っていた」んだという。
しかし、大器はそういった経験を通して「やっぱり逃げちゃダメだ!二人のことは二人で話し合うのが一番」だということに気づいていた・・・そして二人はお互いを求め、キスをしながら愛を確かめ合う。
後日、覚悟を決め「体外受精」の説明会に参加する五十嵐夫婦の姿があった・・・二人はお互いの手を握り合いながら真剣に説明に耳を傾けていた。
五十嵐夫婦は「不妊治療」を始める前や「浮気騒動」の前のように仲睦まじい関係を取り戻していた。
そんな中、奈々の妊娠への意欲は高まり「体外受精」をするにあたり、毎日行う「排卵誘発剤」を注射したり痛みを伴う「採卵」や「胚移植手術」に対して、覚悟を決めたようだ。
それでも職場のスタッフたちにかける負担は否めないが、奈々の職場の責任者も「不妊治療」を経て子供を授かったらしく理解を得ることができた。
そして朔は高卒認定試験に向けて勉強するのに奈々から紹介を受け、真一郎がボランティアで講師を務めている塾で中学生に交じって勉強を始める。
広瀬の母・ふみにゲイであることをカミングアウトしたものの理解されず、それ以降「これ以上、傷つけ合うのは嫌なんだよ」とふみからの電話を無視し続けているが普段どおり明るく振る舞う広瀬に対し、朔は心配でならない。
一方、ちひろは亮司の息子・亮太がもうすぐ誕生日だと知り、亮太のためにケーキを作ることを決意するが、料理が苦手なちひろは奈々にケーキ作りを手伝ってもらうように頼んでいた。
奈々は「もちろん!」と快諾する・・・そこに亮太と優香が帰宅してくる。
小宮山家では帰宅した優香が深雪に「受験をやめたい・・・ダンスがしたいの!」と意を決して本音を伝えると、深雪は「今までやってきたことが水の泡になるのよ・・・ダンスなんかやって将来何の役立つっていうの。ママは許さないわよ!」と押さえ込んでしまった。
すると優香は家を飛び出してしまったので、深雪が追いかけつかまえると「これは私の人生だよ。ママの言う通りにして後悔するのは嫌なの!」と優香が珍しく反抗する。
深雪はそんな優香に「生意気言うんじゃないの!」と怒りを露わにするが、共同スペースにいたちひろが仲裁に入り若干口論になってしまうが、その場はなんとか収まるのだった。
ちひろは奈々に亮太へのバースデイケーキ作りの手伝いを依頼していたが、ちひろと深雪の距離が少しでも埋まればと考えた奈々の画策により、奈々が深雪も誘い三人でケーキ作りをすることになる。
その中で深雪は優秀な兄に比べあまり褒められずに育ち、だから褒められるとすぐに疑ってしまうというトラウマについて話し、でも子供を産んだ時喜んだ両親の顔を見て「初めて認めてもらえた」と感じたらしく、深雪にとって子供は「自分と両親をつないでくれた魔法の架け橋のような存在」だと語る。
するとちひろは自分が幼い頃「母親に虐待されていて、こんな親にだけはなりたくない」と結局子供を生まなければいいんだという結論にたどり着いたらしい・・・ちひろは「子供嫌いだから子供を作らない」ワケではないことを明かす。
こうして三人はお互いを知り、仲を深めることができた。
そして出来上がった誕生日ケーキで、無事に亮太の誕生日を祝うことができた。
そんな中、片岡医師のクリニックを訪れた奈々は、ついに局部麻酔をするとはいえ痛みを伴う「採卵(卵子を取り出す)」をし、5個取り出せた卵子のうち2つがうまく受精してくれ、次はいよいよその受精卵を戻す「胚移植手術」となる。
一方、小宮山家では真一郎と深雪が生活費のことから口論となってしまい、深雪が「あなたはあなたの人生を謳歌するのは自由よ、でも私の人生は一体どこにあるのよ」と嘆く。
すると真一郎は「俺たちは終わりにしよう」とついに別れを切り出し、「離婚届」を渡すと深雪は膝から崩れ落ち絶望の表情を浮かべていた。
翌日、朔はとうとう高卒認定試験を迎える・・・広瀬にはバレないようにこっそり勉強をしていたはずなのに、広瀬が作った朝ご飯はカツ丼で「やっぱり受験の朝飯はコレだよな・・・頑張った成果が出るといいな」と朔に「合格祈願」のお守りを渡す。
広瀬は、朔が試験を受けるため勉強をしていることを知っていたが「一人でやり遂げたいんだろうなと思って(言うのを)我慢してた」らしく、広瀬のそういった心遣いや優しさに朔は素直に喜び、いざ試験に臨むのだ。
その頃、奈々は「胚移植手術」を受け、やはり不安だったが大器と一緒にやってきた「妊活」のことを考えていると、あっという間に「胚移植」は完了する。
10日後・・・
片岡医師から結果が知らされる・・・「姙娠してますよ、おめでとうございます」この言葉に感動をしているのが隠せない奈々は、その感動と喜びの報告を帰宅した大器にも伝えると「やっと来てくれたんだな」と抱きながら喜ぶ二人だった。
奈々と大器は、妊娠したことを周囲に報告すると、聡子たちはもちろん、上京した奈々の母・春枝も心から二人を祝福する。
一方、朔は広瀬が無理していることを心配して、何度門前払いされても諦めずに渉の母・ふみの家に通い、そしてそんな朔が根気よくふみを訪ねているうちに、ついに招き入れてもらえることなった。
ふみは「本当は親が理解してあげなきゃね・・・」と本音をこぼすが、しっかり広瀬のことを考え悩んでいたようで朔はどこかホッとする。。
朔はふみに自分も、おそらく広瀬も「母親に生んでくれてありがとう」と感謝の意を持っているんだと話し、満足してふみの家を出た。
同じころ、広瀬のもとへ仕事の資料を持って留美が訪ねてきて、朔が家にいないことを確認し「家に入っていい?」と無理やり家に入ってきた。
広瀬がコーヒーを淹れ、留美のところへ戻るとなぜか下着姿で広瀬を待ち「結婚してなんて言わない・・・一回でいいの、子供さえ産めればそれでいいの」と広瀬に迫ってくる。
そんな留美に広瀬は「服を着てくれ・・・そんな格好されても本当に何も感じない」とつき離すと、留美は家を出ていくのだった。
奈々と大器は、共有スペースにオリーブの苗木を植え、生まれてくる子供と一緒にすくすく成長することを祈っていた。
そして「(生まれてくる子供が)男の子でも女の子でも、元気に生まれてきてくれればそれでいい」と新しい命の名前を二人で考えながら、幸せな未来を語り合う。
その時、真一郎が突然コーポラティブハウスの門を開け入ってくる・・・一方、深雪は血相を変えて家から飛び出してきた・・・なにやら小宮山家で何かが起きた模様。
それは次女の萌香が行方不明になったというものだった。
深雪が真一郎に離婚話をされ落ち込んでいたところを娘たちは母が「元気がない」ことを察し、そうやって考えていた次女・萌香はついいつも一緒に帰宅していた友達とはぐれてしまい、そのまま行方不明となってしまったのだ。
奈々は萌香が帰って来る可能性があるため優香と一緒に家で待機し、大器・真一郎・深雪は必死になって萌香を探していた。
そんな萌香のことをふみの家から帰ろうとしていた朔が見つけるが、萌香が電車の踏切に入って大事故になってしまう寸前で朔が助けたようだ・・・それでも朔は腕に若干の傷を負ってしまい病院に運ばれる。
そして萌香の無事を祈る奈々と優香が共有スペースにいると、そこにちひろと亮司と亮太の三人が仲睦まじい親子のように家を出てきた・・・そんな時「萌香が見つかった」と奈々に連絡が入った。
朔が助けたことで萌香は見つかるが、朔は軽傷とはいえ病院で手当を受けていることを広瀬に連絡すると、広瀬は「病院どこですか?!」と病院名を聞くと猛ダッシュ・・・そして広瀬が病院に着き朔を見つけると「お前がいなくなったら、どうしようかと思った」と泣きながら抱きしめる。
そんな微笑ましい様子を深雪以外(深雪はゲイに対して偏見を持っている)のコーポラティブハウスの住人たちが見ていると、萌香が「朔ちゃんとワタルン、愛し合ってるね」と優香に言ったのを聞いた深雪は耳を疑う。
すると優香も「そうだね・・・今は男と女だけじゃなくて、男同士や女同士で愛し合う人いるって学校で習った」んだという。
どうやら深雪の「ゲイ」に対する偏見は時代遅れだったのだと気づくのだった。
コーポラティブハウスに戻った住人たちは一同が共有スペースに集まると、 深雪は「みんなのおかげで萌香が見つけることができました・・・本当にありがとうました」と心から感謝をしていた。
萌香の恩人となった朔や広瀬に対しても「(ゲイに対して)偏見もありました・・・子供たちが影響うけたらどうしようって・・・本当にすいませんでした」と深々と頭を下げ謝るが、そんな深雪のことを住人たちみんなでフォローする。
そして 深雪の提案で コーポラティブハウス内の仲を深めるため週末に、「バーベキューをする」ことになる。
家の中に戻った小宮山家では、深雪が覚悟を決め真一郎との「離婚を決めた」ことを話していた。
そして週末、全員でバーベキューの準備を進める中・・・事件は起きる。
奈々がお腹をおさえ苦しそうにしながら倒れてしまった・・・「流産」だった。
完全流産だったため、身体に負担は少なかったがやはり精神的なダメージは大きいはず。
しかし意外と奈々はあっさりと普通の生活をはじめる・・・が大器はショックを隠せない様子で一人涙を流すのだった。
聡子らにも大器から報告があり、悲しみは深い・・・そんな中、奈々はクリニックに検診に出かけようとしていたが、そこで大器がカバンにつけてくれた「おなかに赤ちゃんがいます」というキーホルダーを見て、突然感情が溢れ出してきて大粒の涙をボロボロ流した。
そして大器が帰宅すると家には奈々の姿はなく、机の上に一通の手紙を見つける。
大ちゃんへ
今日は今後のスケジュールを組むために病院に行くことになっていました。でも行くことができませんでした。
私の中に一度宿った命が消えてしまったことが、どうしても受け入れられないのです。
姙娠してから生まれてきた赤ちゃんを、大ちゃんが抱っこしてあやしてるところを何度も夢に見ました。
大ちゃんは本当に幸せそうで、それを見ている私も本当に幸せでした。
その夢を見るうち、私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったんだと気づきました。
でも、その願いはもう叶えられないかもしれません。
ごめんね、大ちゃん・・・ごめんね、赤ちゃん。
という思いを乗せた手紙を残し、奈々は姿を消してしまう。
・・・最終回へ続く
最終回あらすじ
大器(松山 ケンイチ)の前から消えた奈々(深田 恭子)。
それぞれの家族の結末は?!
引用:フジテレビ公式サイト/隣の家族は青く見える
最終回ネタバレ
奈々は実家の伊豆にいることがわかり、大器は喜びながら急いで奈々のことを実家に迎えに行くが、奈々から告げられたのは大器にとっては考えたくもない残酷な宣告・・・「別れよう」だった。
理由として「不妊治療」を続けていく自信がなくなったと、大器に「子供を生んであげられなくなった・・・未来は赤ちゃんと一緒に消えちゃった・・・大ちゃんのこと幸せにしてあげられない」からだという。
しかし大器も「なんで子供がいなかったら幸せじゃないって決めつけてんの?」と問いかけるが、奈々は無言のまま遠くを見つめている。
そんな奈々の意志は固いようで、大器との結婚指輪も外していた・・・「愛し合ってるからこそ望んでた子供なのに、そのことで別れてしまう」なんてまさに本末転倒状態。
その頃、朔には高卒認定試験の結果が届く・・・それは「合格」の知らせで、広瀬は朔の頑張りに心から喜び「受験が終わったら渡そうと思ってた」と「パートナーシップ宣誓書」を見せ、朔に「宣誓してくれるかな」と頼んでいた。
参考:パートナーシップについて
朔は「当たり前」のごとく、広瀬のほっぺにキスをして喜んだ。
後日、二人は役所で正式にパートナーシップ宣誓書にサインをして喜んでいると、そこになんと広瀬の母・ふみが現れ何か文句でも言うのかと思えば、第一声が「朔ちゃん♪」と声をかけてきた。
その言葉に広瀬は何が起きたのかと不思議な気持ちでいっぱいだったが、その謎はすぐに解明される。
どうやらあれからも朔は「自分のせいで広瀬とふみの関係が悪くなってしまうことを恐れ、家族を作るのが夢だったのに大切な人の家族を壊すなんて本末転倒だと自分を責めていた」らしく、一人でふみの家に通っているうちにしっかりふみとの距離も縮めていたようだ。
ふみは「今じゃ、息子が一人増えたみたいだわ・・・フフ」と嬉しそうに話す。
広瀬と朔の二人は「本末転倒」を回避することができた。
小宮山夫婦は深雪が、優香が本当にやりたい「ダンス」について認めたり、こだわっていた「中学受験もしなくて良いから、好きな中学に行きなさい」という(真心のこもった)言葉をかけているのを目の当たりにした真一郎は、家族のこれからについて考えていた。
そして真一郎は「すまなかった・・・離婚の件、撤回させてくれないか」と深雪に深々と頭を下げる。
真一郎が商社を辞めた理由は「家族と過ごす時間を持ちたかったから」なのに、「家族がバラバラになってしまったら本末転倒」だということに気づいた真一郎は、深雪に「パパとママだけじゃなく、夫と妻としてももう少し良い関係でいられないか」と提案。
すると深雪は「離婚」しなければいけないと諦めていた部分もあったので、真一郎の提案に感動して深々と頷いた・・・そしてその夜、二人は久しぶりに一緒のベッドで一夜を過ごすのだった。
なんとか小宮山夫婦も「本末転倒」を防ぐことができた。
一方、ちひろは亮太にすっかり認められ、亮司もついにちひろに「事実婚契約書」と「遺言書」に署名を求める・・・ちひろは「遺言書なんてそんな物騒なこと言わないでよ」というが、亮司は大真面目な顔で「俺に何かあれば、これで亮太のこともちひろに任せられる」んだという。
二人と亮太の未来を考え亮司が出した答えに「事実婚を選んでおいて、契約を交わすなんて本末転倒だよな・・・もし嫌なら断ってくれていい」と亮司は話していると、ちひろは「亮太がまた自分の居場所を失くしてしまうのだけは避けたいから」と言ってあっさりサインした。
二人は愛を確かめるように抱きしめ合い、二人の「本末転倒」もクリアとなった。
こうして、五十嵐夫婦だけが「本末転倒」という辛くて深い悩みに苦しめられていくことになる。
奈々の心の中には、ずっと黒い煙幕のように闇が覆いかぶさり(大器の待つ)家には戻ることはできない日々が続いていたが、大器も奈々がいないことで落ち込む毎日。
それでも大器は冗談めいた変顔の写真と明るいメッセージを奈々に送り続けていた・・・ある日、奈々はそれを見ているうちに、大器と育んできた「幸せな毎日」が走馬灯のようにグルグル頭の中を駆け巡り、大器への想いが涙に変わって目から溢れてきた。
その夜、大器が奈々と一緒に植えたオリーブの前で奈々のことだけを考えながらうつむいていると、そこに奈々が駆け寄ってきて「ゴメン・・・辛いのはあたしだけじゃないのに・・・ごめん、一人にして」と言って抱きしめた。
それに対して大器は「会いたかったよ・・・おかえり」と笑顔で迎える・・・そんな奈々の左手の薬指には結婚指輪がキラリと光る。
そして家に入り、二人のこれからについて語り合う。
奈々は「赤ちゃんを授かることが奇跡だって思ってたけど、一生一緒にいたいと思えるパートナーと出会えたことが、そもそも奇跡なんだな」と大器の大切さを深く感じ直したようだ。
すると大器は「不妊治療はしばらく休んで、子供のいない人生のこと二人で考えてみない?」と提案する・・・奈々は「本当にいいの?子供がいない人生でも後悔しない?」と疑問の表情を浮かべる。
しかし大器は「子供のいない人生は耐えられるけど、奈々のいない人生は耐えられない・・・俺は今でも十分幸せだよ・・・奈々と二人だったらこれからだって、楽しくやっていく自信ある」と言うと、奈々は大粒の涙をホロリと流すと「大ちゃん、大好き!」と抱きついた。
そして二人は深いキスを何度もし、愛を確かめ合うのだ・・・後日、二人でクリニックを訪れ「暫くの間、不妊治療は休みます」ということを片岡医師に伝えた。
コーポラティブハウスでは、恒例のバーベキューパーティが開かれる。
当時は見栄だけで撮った「ニセモノの豪華なママ友とのランチ会の写真」をアップしていた深雪のインスタアカウントも、今ではこういった日常の幸せそうな笑顔の写真で溢れている。
そしてそのバーベキューパーティではちひろにサプライズで、ちひろ&亮司のプライベート結婚式が行われることに・・・発案はなんと亮太だという。
そのことを知ったちひろは嬉しくて、感動しつい泣いてしまう。
ウェディングケーキを深雪が一から作り、神父として真一郎がその役をかって出ていた。
そして二人は「宣誓・指輪の交換・誓いのキス」まで、結婚式までの流れをしっかりこなす。
こうしてちひろと亮司は「事実婚」という選択はするが、亮太という(ちひろからすれば)息子のような存在と3人暮らしが始まり、朔と広瀬はパートナーシップ制度を使って二人で仲睦まじく暮らす。
一方、小宮山一家の深雪はケーキ屋の販売員としてパートをしながら生活を助け、真一郎はほぼ定時通りで働ける塾講師として働きながらも、ボランティアで中学生に教える講師は続け人生を謳歌しているようだ。
五十嵐夫婦は自分たちの子供はいない人生を選び、他人の子供のことは普通に可愛いと感じながらも、特にうらやましがる様子は見せずに「奈々は大器のことを…、大器は奈々のことを…」とお互いのことを想い合いながら生きるのだった。
・・・END
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