ドラマ「陸王」9話のネタバレを公開しています。
見逃してしまった人や内容が気になる人、そして映像ではなく文字でドラマの内容を知りたい人はコミック・連続小説風にネタバレしていくので、参考にしてほしいと思う。
陸王9話
主な登場人物
宮沢 紘一/役所広司
足袋を作り販売す「こはぜ屋」の4代目社長。
しかし、足袋の需要も減り経営不振となっていまい、その窮地から立て直すべくマラソン足袋「陸王」の開発をスタートさせる。
宮沢 大地/山崎賢人
紘一の長男。
大学は卒業するが就職活動に失敗・・・その後は「こはぜ屋」の手伝いをしているが、将来性のない足袋屋は継ぎたくないと父親に反発している。
茂木 裕人/竹内涼真
ダイワ食品の陸上部員で、箱根駅伝でも活躍したマラソンランナー。
期待の新人として注目を浴びる中、膝を痛めてしまう事態になるが、フォーム改良に取り組み復活を目指している。
飯山 晴之/寺尾聰
「飯山産業」の元社長。
繭の特殊加工技術を考案し「シルクレイ」の生み出すが、開発に莫大な資金をかけたことで会社は倒産。
それでもなお、「シルクレイ」を頼りに、一発逆転を狙っている。
坂本 太郎/風間俊介
「こはぜ屋」の企業融資をしてくれる担当の銀行マン。
将来性を考え、新規事業を始めるべきだと宮沢社長に提案し、「こはぜ屋」のバックアップをしていく。
小原 賢治/ピエール瀧
米国の一大スポーツ用品メーカー「アトランティス」の日本支社・営業部長。
利用価値のなくなった選手はドライに切り捨てていく、利益至上主義の男。
御園 丈治/松岡修造
世界的アウトドアメーカー「フェリックス」の代表取締役社長。
飯山の特許「シルクレイ」に目をつけ、「こはぜ屋」を買収しようと動いている。
正岡 あけみ/阿川佐和子
「こはぜ屋」縫製課の女性たちを束ねるリーダー。
その縫製技術は国宝級と言われるほどで、責任感も強い。
富島 玄三/志賀廉太郎
「こはぜ屋」の専務兼経理担当をする大番頭で、先代の社長時代からその地位に就いている。
安田 利充/内村遥
「こはぜ屋」の係長で、従業員たちのまとめ役。
宮沢と富島の間に入り「緩衝材」にもなっているが、新規事業にも興味を示す。
宮沢 茜/上白石萌音
紘一の娘。
高校3年生でとても家族思い。
宮沢 美枝子/壇ふみ
紘一の妻。
「こはぜ屋」の社長として奮闘する夫・宮沢を家庭で支える良き妻。
城戸 明宏/音尾琢真
ダイワ食品の陸上部の監督。
ライバル「アジア工業」打倒を目標に部員たち厳しくあたるが、部員たちを守るために自らが盾になることもいとわない熱血漢のある男。
佐山 淳司/小藪千豊
小原の部下で「アトランティス」の営業マンで、小原の腰巾着のような存在。
結果主義の小原の顔色を伺いながら、担当先の「ダイワ食品・陸上部」へ出入りしている。
村野 鷹彦/市川右團次
「アトランティス」専属のベテラン・シューフィッター。
ランニングシューズ業界のカリスマ的存在で、多くの選手に慕われているシューズ調整のプロ。
毛塚 直之/佐野岳
「アジア工業」の陸上部員。
日本の陸上長距離界を担う天才ランナーとして、注目を浴びている選手。
ストーリー
陸王8話ネタバレ…老舗のプライドを打ち砕く「新しい挑戦」への扉
9話あらすじ
「陸王」に欠かせないソールを製造するシルクレイ製造機が故障し、生産再開に必要な1億円の目途が立たず窮地に追い込まれた宮沢社長(役所広司)と「こはぜ屋」。
そんなときに降って湧いた、米国企業「フェリックス」御園社長(松岡修造)からの買収案に悩む宮沢だが、こはぜ屋の従業員たちの間でも意見が分かれていた。
「こはぜ屋が人の手に渡ってもいいのか?」と大地(山﨑賢人)が心配すると、あけみ(阿川佐和子)は買収には断固反対と泣きながら訴える。

従業員の士気は下がる一方で、日々の足袋造りにも影響が出始めてしまう。
陸王の供給がストップしてしまった茂木(竹内涼真)は、「アトランティスのRⅡを履いてくれれば、ダイワ食品陸上部を資金面でも支援する」という小原(ピエール瀧)の言葉に、本意ではないがRⅡを履くことを決意。
東日本チャンピオンズカップで好成績を出せたら、豊橋国際マラソンの出場を認めてほしいと、城戸監督(音尾琢真)へ願い出た。
様々な想いが交錯する中、御園は「自社のことを知ってほしい」と、宮沢を釣りへと誘う。
焚き木の火を囲み身の上話を語り出す御園…、そんな御園に宮沢は…。
ひととき、仕事を離れて宮沢と心を通わせた御園だったが、ある日、小原から会食へと誘われる。
果たして、小原の目的とは……!?
引用元:TBS公式サイト/陸王
陸王9話ネタバレ
ここからはドラマ「陸王」9話のネタバレを公開しています。
宮沢紘一は「こはぜ屋」の買収に大きく心が傾いていたが、そのことを聞きつけたこはぜ屋の従業員たちは、社長である宮沢の決心を揺るがすほど「こはぜ屋の買収」に関してあけみを筆頭に反対の声を上げる。
それでも宮沢は「陸王」を作り続けたいと言うが、あけみは「私がこはぜ屋を売ることに賛成することは絶対にない!」と断言した。
すると縫製課を引っ張ってきたあけみの「買収反対」によって、こはぜ屋の士気も下がり通常の足袋作りにも影響が出始めてしまう。
そんな中、宮沢はフェリックスの傘下に入ることが本当に正解なのかを見極めるため、「御園丈治」という男はどんな人なのかを確かめるためもう一度会うすることにし、電話をすると「釣り」に誘われ焚き木を囲み話をする。
すると御園という男が若くして成功に成功を重ねてきた人間だと思っていたが「挫折」を繰り返してきたことを知る・・・アメリカで妻を亡くし、一度は全てを失った男だった。
全てを失った御園は日本に帰国しようと考えたが、ベンチャーキャピタル(投資会社)から声をかけられ、その時御園は「再チャレンジ」することを決意し、創業した・・・それが「フェリックス」だという。
そして「フェリックス」という名前は、妻の命を奪ったハリケーンの名前だという・・・そして御園は「全てを失った絶望が、私の忘れてはいけない原点です。壁にぶつかった時『フェリックス』という名は、運命に挑戦し勝ち抜くための、私の『原動力』です」と力強く語った。
そんな御園に志しの高さを感じた宮沢は、思わず「あなたは、凄い人ですね」と声を漏らしていた。
一方で、茂木は「アトランティスのRⅡを履いてくれれば、ダイワ食品陸上部を資金面でも支援する」という小原に言葉を受け、アトランティスからサポートを受けることを決意し、最新モデルの「RⅡ」を履いて走っていた。
そして城戸監督には「ディスタンスチャレンジのレース結果が悪かったので、豊橋国際マラソンのエントリーは見送る」と指示が飛んでいたが、茂木は「東日本チャンピオンズカップ」という前回トチってしまった「ディスタンスチャレンジ」と同じ10000mの大会に出場し「この間の失敗を取り戻します。そこで結果が良かったら、豊橋国際マラソンに出場させてください」とお願いする。
すると「東日本チャンピオンズカップ」では見事優勝することができた・・・しかも大会新記録付きで毛塚の記録も塗り替えてきた。
茂木は、これで「豊橋国際マラソン」に出られると喜んで大きくガッツポーズを決めていた。
宮沢は御園という男の大きさを改めて感じたことを含め、あけみと二人でゆっくりと「こはぜ屋買収」について語っていると、あけみが本音を吐露し始めた。
なんでも「こはぜ屋」のことを「第2の家」だと考えていたあけみは、「怖いんだよ・・・(フェリックスの子会社になってしまい、こはぜ屋を)失うのが」と話す。
それに対して宮沢は「例え住む家が変わったとしても、そこに住む家族が一緒なら何も変わらないんじゃないか?こはぜ屋っていうのはあけみさん達のことだよ。こはぜ屋ってのは従業員みんなのことだ。みんながいればこはぜ屋は生き続けるよ・・・そうだろ?!」と必死に説得しようとする。
あけみはその言葉に共に築き上げてきた「絆」を感じ涙を流していた・・・それでもあけみは「今のままじゃ、まだ踏ん切りがつかない」と憤りを感じるのだ。
そんな中、宮沢はその従業員たちに、いつも支えられていたことを頭に思い浮かべながら、一つの決心をして坂本に電話し「フェリックスに会社を売る話・・・正式にお願いしたい」と願いでる・・・それは宮沢が「陸王」を作りたいというワガママだけではなく、家族(こはぜ屋)を守ることになるとも考えたからだった。
一方で、アトランティス・小原がフェリックス・御園を会食に誘う・・・なんでも二人はアメリカ時代から顔見知りのようだが、特に仲が深い関係というわけでもなさそうだ。
しかし、小原の耳には「フェリックスがこはぜ屋を買収する動きがある」という情報が入っていて、その上で御園に取引をしたいと持ちかけてきた。
その取引内容とは「こはぜ屋を買収後、シルクレイをアトランティスのランニングシューズ最新モデルのソールに使わせてほしい・・・あんな足袋屋の作ったシューズよりも、ウチの方が確実に利益が出るのは一目瞭然じゃないですか」と悪代官と取引をするような悪どい表情で言った。
御園はその提案に、険しい表情で一瞬考え「確かに、悪い話ではなさそうですね」とのってしまうのだ。
そして茂木はというと、東日本チャンピオンズカップで成績を残し「豊橋国際マラソン」に出場できると考えていたが、城戸監督から「豊橋国際マラソンには出さない」と言われてしまう。
というのも、アトランティス・小原が今のままでは「みっともない走りをして、ウチの『RⅡ』に傷が付く」からと茂木にケチをつけ、「豊橋国際マラソン」エントリーにストップをかけたのだ。
しかしそれはただの嫌がらせなどではなく、茂木がアトランティス内でテストランをした時のデータから、「フルマラソンでは上位は無理」と位置付けられてしまっていたからだ。
せっかく10000mで毛塚の記録も塗り替えたのに「これじゃあ毛塚と勝負することすらできない」と悔しがっていると、茂木のことをさらに追い詰める報告がされる。
それは毛塚が他の10000mのレースで、茂木の記録を「あっさり抜き返した」というものだった。
こはぜ屋がフェリックスとの「買収問題」で内乱状態の中、大地は大地で茂木に「陸王」を履いてほしい一心でタチバナラッセルに代わるアッパー素材を求め、あらゆる繊維会社を探し回っていた。
ある日、大地は「タテヤマ織物」という繊維会社を訪れるが、担当者は外出中で、待たせてもらうことになるが、1日中待っても帰ってこなかった・・・肩を落として帰ろうとする大地に担当者の上司だという檜山という人が「私で良ければ、お話を伺いましょうか」と声をかけてくれた。
大地の表情は地獄から天国に上がれたというようにパァーッと明るくなる・・・それでも今まで何社にも断られてきたのもありダメ元だったが、今までの事情と経緯を必死に語り、「実績や規模では今はかないませんが、品質やコンセプトでは、決して負けてないと自負してます!」と熱意を伝えた。

すると檜山は「わかりました。お手伝いさせてください。この陸王にウチの製品をぜひ使っていただきたい」と耳を疑う発言をする・・・大地は「本当によろしんでしょうか?社内で検討とか・・・」と聞くが、檜山は必要ないと言う。
それもそのはずで、実は彼は「タテヤマ織物」の社長・檜山和人だったのだ・・・なんでも大地が担当者を待ち続ける姿を偶然見ていたらしく、そこまで熱意を傾ける物が、どんな物か気になったんだという。
大地はサンプル品を多目にもらいこはぜ屋に持ち帰ると、社員全員で大喜びする・・・中でも飯山がこぞって大地のことを褒めちぎる。
大地は「これで新しい陸王を作って、茂木に届けたいんだ・・・サポートできなくても『こはぜ屋は茂木を応援してる』って伝えたい。もしこれが最後の陸王になったとしても。無駄なことかもしれないけど、無意味なことじゃない」と熱弁する。
そして、これを聞いていたあけみの心にも火がつき「大ちゃんがそこまで思ってくれてるんだ。ここでやんなきゃ、女がすたる・・・よし、今までで最高の陸王作るよ!」と言うと、従業員たちの士気も一気に上がり、みんな笑顔を見せる。
飯山は村野に電話して呼び出し「新しい陸王を作るから、茂木と会えるように段取りをつけてほしい」と頼んだ。
運良く、茂木モデルのシルクレイのソールが一足分残っていたので、それを使って大地が見つけてきた、「新アッパー素材」を使って「新・陸王」の完成を待つ・・・そして「5代目・陸王」が完成した・・・重さを測ってみると今までで一番軽かった。
そして飯山に声をかけられ、その場に現れた村野は出来上がったばかりの「陸王」に作り直しを要求してくる・・・渋々文句を言いながら村野のアドバイス通り作り直し、村野が「陸王」を手にすると「・・・完璧です」と少し声を上ずりながら言った。
早速、「早く茂木ちゃんに届けてあげなよ、社長」と宮沢に声がかかるが、宮沢はフェリックス・御園と買収の契約をしなければならなかった。
そして御園と決着をつける日はすぐにやってきた。
その頃、茂木は「豊橋国際マラソン」に出れないことを理由にヤケクソになってしまいハードな練習を勝手に始め、城戸監督に怒られ止められる。
茂木は「じゃあ、俺の何がいけないって言うんですか?俺と毛塚の何が違うって言うんですか?!」と頭を抱え訴える。
そんな茂木に城戸監督は「お前何のために走ってんだ?毛塚に勝つためか?お前のマラソンのゴールはもっと先にあるんじゃないのか?・・・まずお前が勝たなきゃならないのは『自分自身』だ。それができた時初めて毛塚を超えられる」とアツく教えるのだ。
それから茂木は毛塚の近況など気にせず、自分自身に勝つために練習をし始める。
宮沢は坂本と共にフェリックスの日本支社を訪れ、御園社長と対面すると「宮沢さん、今日という日が迎えられたこと、本当に嬉しく思います。きっと良いご返答していただけると信じていました」と御園が言うと、宮沢と坂本は二人で「申し訳ない」と頭を下げた。
御園がその異様な光景におののいていると、宮沢は一度フェリックスからの買収案にのろうと真剣に考えたが「やはり、私は会社を売ることはできません」と言う。
さらに宮沢は「シルクレイをフェリックスに独占的に供給する」という業務提携を提案し、その上で「こはぜ屋に支援を検討していただけませんか?どんな形でも良い・・・例えばシルクレイ製造機をフェリックスが購入し、こはぜ屋に貸すというのでもかまいません」という、とんでもない提案を御園した。
しかし御園は「その提案には応じかねる」と言語道断し、買収案を推してくる。
宮沢はその買収案に関して、フェリックスが今まで買収してきた企業のリストを提示し「このリストに載っているのは、買収前とは全く様変わりしてしまった企業や、すでに期待された役割を終えて清算されてしまった企業も少なくない・・・こはぜ屋をこの中の一つにするわけにはいきません」と御園を完全にシャットアウトする。
それでも宮沢は「こはぜ屋は足袋作りをやめるつもりはありません。利益は小さくともウチはそうやって生き続けてきました。値段のつかないものにも、価値はあるんです・・・こはぜ屋に100年の暖簾に値段をつけることなんてできません」とこはぜ屋愛をアツく語った。
そして最後に「(地道に続けてきたこはぜ屋と急成長したフェリックスが)経営に対しての考え方が同じ訳がない・・・だからこそ、買収ではないほうが良いと思うんです!こはぜ屋を支援してもらえませんか?シルクレイはしっかりと供給させていただきますから」と頭を下げ、心を込めてお願いした。
しかし御園は「融資なんてつまらない・・・それなら独自で開発したほうがマシです!」と言うと、宮沢はその言葉を待っていたかのように「確かにそれができればベストでしょう・・・ですが、できるんですか?」と言った。
すると御園の顔はプルプルと引きつり「もう、結構!この話はなかったことにしましょう・・・こはぜ屋は大変なチャンスを逃したことになりますよ。後悔してもその時は遅い!」と怒鳴ってその場を立ち去ろうとした時、「バカにしないでくれ!」と宮沢の怒号が飛ぶ。
宮沢は「シルクレイを欲しがる企業は、他にも必ずあるはずです。それを我々は必ず探し出します。その時後悔されるのは、あなたのほうだ!」と自信満々に豪語し、その言葉に御園の表情を悔しそうに歪めるのだ。
一方で、茂木は城戸監督から突然「『茂木、豊橋』に出ろ!お前の走りで世界への切符を掴んでこい!」と言い渡される。
なんでも世界陸上へ出場予定だった選手が全治半年の大怪我を負ってしまい、「陸連」はその空いた枠への有力候補を次の「豊橋国際マラソン」の優勝者と考えているらしく、茂木はそのチャンスを手中にする覚悟を決めるのだ。
・・・最終回へ続く
陸王最終回ネタバレ…「挑戦」し続ける勇気と「勝利」を信じること
各話の詳細ネタバレ
原作
原作は池井戸潤氏の小説「陸王」で、2016年7月に発刊されたばかり。
池井戸潤氏の作品は、過去に実写化されたドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」が大ヒットしているので、期待されているという表れかと考えられる。
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