ドラマ「この世界の片隅に」最終回の結末ネタバレ(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。

この日曜劇場の枠としては「日曜よる9時~」の時間帯のドラマとなるが、この枠のドラマには「半沢直樹」や「下町ロケット」や「99.9」など視聴率が高いとしてゴールデンタイムの連続ドラマでは、有名な作品も多く必須の枠となっている。

なので見逃してしまった人や、ドラマ自体にあまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。

ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。

ちなみにドラマ「この世界の片隅で」はTBS系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「 Paravi (パラビ)」で配信されている。

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この世界の片隅に

まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。

役/キャスト

  • 北條(浦野)すず/松本穂香
  • 北條 周作/松坂桃李
  • 水原 哲/村上虹郎
  • 刈谷 幸子/伊藤沙莉
  • 堂本 志野/土村 芳
  • 浦野 十郎/ドロンズ石本
  • 浦野 すみ/久保田紗友
  • 浦野 すず(幼少期)/新井美羽
  • 黒村 晴美/稲垣来泉
  • 白木 リン/二階堂ふみ
  • 黒村 径子/尾野真千子
  • 刈谷 タキ/木野 花
  • 堂本 安次郎/塩見三省
  • 北條 円太郎/田口トモロヲ
  • 浦野 キセノ/仙道敦子
  • 北條 サン/伊藤蘭
  • 森田 イト/宮本信子
  • 近江 佳代/榮倉奈々
  • 江口 浩輔/古舘佑太朗

人物相関図

以上がキャストとなる。

ストーリー

ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。

あらすじ

昭和9年のある日、広島県広島市江波に住む少女・浦野すず(幼少期:新井美羽、大人時代:松本穂香)はお使いに出た帰り道、川原で絵を描いていたところを人攫いに捕まってしまう。

しかし、先に捕まっていた少年・周作(幼少期:浅川大治、大人時代:松坂桃李)の機転で逃げ出すことに成功する。

無事自宅に帰りついたすずだが、今日の出来事が夢のように思えて…。

時は経ち昭和18年秋。

妹のすみ(久保田紗友)とともに祖母・森田イト(宮本信子)の家で手伝いをしていたすず(松本穂香)のもとに叔母が駆け込んできた。

江波の自宅にすずを嫁に欲しいという人が来ていると連絡があったのだ。

事情がよくわからないまま自宅へと急ぐ道すがら、すずは海軍兵学校へ進んだ幼なじみ・水原哲(村上虹郎)と出会う。

てっきり哲が相手の人だと思っていたすずはさらに混乱する。

その頃、浦野家では北條周作(松坂桃李)とその父・円太郎(田口トモロヲ)がすずの帰宅を待っていた。

すずの父・浦野十郎(ドロンズ石本)と母・キセノ(仙道敦子)は突然の来客に恐縮しながら会話をつなぐ。

周作は以前にすずを見初めたというが、こっそり家の様子を覗いたすずには見覚えが全くなく…。

引用元:TBS公式サイト/この世界の片隅に

結末ネタバレ

ここからはドラマ「この世界の片隅に」最終回の結末ネタバレを公開しています。

このドラマには原作漫画「この世界の片隅に」があり、過去には「特別ドラマ・アニメ映画」と多くの作品でフーチャーされてきた。

おそらく連続ドラマでも同じような結末を迎えることが考えられる。

ここでは「この世界の片隅に」の大筋のあらすじをネタバレするので、参考にしてほしいと思う。

浦野すずは広島県の海苔を作る家庭に産まれ、兄・要一と妹・すみの三人兄弟の長女として育ち、とてもマイペースな性格だった。

そんなある日、すず(当時9才)は親に頼まれ隣町まで海苔を届けに行くが途中で道に迷ってしまい、人さらいと呼ばれる「ばけもん」にさらわれる。

しかし同じくさらわれてしまっていた北條周作と出会い、二人はいとも簡単にその場を逃げ出す。

無事家に帰ったすずは夢とも現実ともつかない出来事を、妹に得意の絵を書いて説明をする。

すずは手先が器用で、えんぴつが握れないほど小さくなっても絵を夢中で書くほどだった。

そんなすず(当時18才)が祖母の家にいると、突然縁談の知らせがくる…相手は海軍軍法会議で書記官をしていて、それは9才の頃に出会った周作だった。

周作はすずに一目惚れをし結婚を申し込みにきたのだった…すずはあまり乗り気ではなかったが、周りの勧めもあり周作の住む「呉」に嫁いでいく…呉は広島から電車で2時間ほど離れた海の見える高台にある。

北条家では優しい父、病弱な母と周作と四人家族で過ごしていたが、しばらくすると周作の姉・怪子が娘の晴美を連れて帰ってくる…実は径子は夫の死後、義実家とうまくいかなくなり離縁して戻ってきたのだ。

すずと晴美は一緒に遊んだり絵を書いたりすぐに仲良くなったが、径子とすずと真逆の性格でテキパキ行動する径子はマイペースなすずに絶えず小言を言っていた。

慣れない生活の中ですずの頭には10円ハゲができたりするが、周作のサポートやすずの持ち前の明るさで北条家や近所の人達に次第に溶け込んでいく。

やがて戦時下で物資が不足し配給も少なくなったり、空襲警報の回数も増えていき怯えながら防空壕に逃げ込む回数も増えていった。

そんな中、義父が空襲で大怪我をし入院する…知らせを受けたすずは晴美とお見舞いに行くがその帰りに空襲に遭遇する。

二人は近くの防空壕で爆撃を逃れるが防空壕から出た直後、埋もれていた時限爆弾の爆発により目の前で晴美を亡くし、すずも右手を失ってしまう。

すずはどうにか自らの命を守ることができ意識を回復するが、晴美を守れなかったことを径子に責められ、自暴自棄になり精神的に病んでいった。

そんなすずを心配した妹・すみがお見舞いにくると、すずは少し元気を取り戻す…そんなすずの様子を見てすみは「広島の実家に帰っておいで」と言い残し帰っていく。

すずは度重なる空襲の恐怖や晴美を守れなかった罪悪感…そして自分の右手を失ってしまった喪失感に耐えきれなくなり、実家に帰ることを決意する。

里帰り当日…すずは径子から「晴美が亡くなったことを、すずのせいにしたこと」を謝罪され二人は和解し、すずは北条家に残ることを決意する。

しかし和んだのもつかの間、突然ものすごい光と衝撃波が響き故郷の広島方面に巨大なキノコ雲を目撃する。

結果的にすずは実家に帰らなかったことで(原爆からの)被爆を免れたのだった。

そして終戦…。

ラジオで日本が負けたことを聞いたすずは家を飛び出し「なぜ大切な人たちを失わなければいけなかったのか」悲しさや悔しさが込み上げ泣き崩れた。

その後、実家の様子を見るために広島に帰省するが、そこには変わり果てた故郷があった…すずの実家(浦野家)では父が病死、母は原爆により即死、兄は戦死、生きていたのは放射能の後遺症が残る妹・すみだけだった。

すずが待ち合わせた周作を待つ間、何人もの人が誰かと間違えてすずに声をかけていく。

そこに周作が現れ「この街はみんな誰かを亡くし誰かを探している。僕はすずさんをすぐに見つけられる」と言った。

すずは「周作さんありがとう。この世界の片隅に私を見つけてくれて…ありがとう」と言って、周作の手を握る。

この世界の片隅にネタバレ…ドラマ結末は映画や漫画とは違い現代の描写も image 1

その時、原爆で母を亡くした身寄りのない女の子が近づいてくる…二人は女の子を家族として連れて帰り新たな生活が始まろうとしているのだった…。

「この世界の片隅に」のあらすじネタバレはここまで

原作の結末としては上記の通りだが、連続ドラマでは現代についての描写もある。

おそらく榮倉奈々が演じる(現代)近江佳代が、原作の結末の「原爆で母を亡くした身寄りのない女の子 」の孫、もしくはひ孫となるのではないだろうか。

そして終戦後に「とても良くしてもらった」と祖母(もしくは曾祖母)から昔話を聞かされていた佳代が、「すずさんのように生きたい」と考えるようになり、連続ドラマの結末を迎えることが考えられるだろう。

あらすじネタバレ追記

広島の海苔漁が盛んな街に生まれた浦野すずは、兄・要一と妹・すみとの三人兄弟で父と母の間で伸び伸びと育てられていた。

そんなすずは幼い頃から手先が器用で絵を描くのが得意で大好きだった。

ある日、9歳にになったすずは母から「親戚に海苔を届けてほしい」とおつかいを頼まれる…その時事件は起きる。

おつかいの途中ですずは「人さらい」に誘拐されてしまうのだ…人さらいに捕まったのはすずだけではなく少年・北條周作もその一人だ。

ちなみに周作は「俺たちはきっとどっかに売られるんじゃないか…?」と諦めている様子…しかしすずは「嫌じゃ、なんとかしないと!」と最悪の状況に前向きな言葉しか言わない。

そして周作はすずの言葉にパワーをもらい、なんとか人さらいから逃げることができるのだ。

時は経ち…すずも14歳になり幼なじみだった水原哲の優しさに触れ、水原がすずの初恋の人となった。

すずが18歳になる頃、兄・要一が国からの招集により軍隊に入隊し、戦争に行ってしまった。

そうしているとすずに縁談の話が突然舞い降りてくる…その相手とは海軍で書記官をしていた周作だった。

すずは「北條周作?」という名前に聞き覚えさえもなかったが、結局周作の家がある広島の端っこにある呉という地域に嫁ぐことになる。

すずが周作に「何で私だったんでしょうか?」と尋ねると、周作は「すずさんは俺にパワーをくれる…この世界で俺のことを見つけてくれてありがとう」と言った。

こうしてすずは北条家に嫁いでいくのだが、なんせ呉は知り合いの一人もいない地域だったこともあり、なかなか北條の家に馴染めない。

しかも周作の姉・径子が娘・晴美とともに夫が亡くなり、実家の呉に戻ってくる…すずはこの径子から姑イジメのようなことを受け続けるが、自分の立場(北条家に来た嫁)を考え耐えるのだった。

しかしすずは晴美の面倒を良く見て、仲良くなっていく…そうしていく中で径子もすずのことを認めざるを得なくなってくる。

そんな生活を送り、すずも努力を重ねるうちにやっと北条家に溶け込んでいく…そしてその中で周作のことも「愛する人」に徐々に変わっていく。

呉にもしょっちゅう「空襲警報が鳴る」ようになっていた…その度にすずは怯えていた。

そんな時、すずの初恋の相手・水原がいきなり現れる…そして水原は「もちろんお前に会いに来た」と言う。

日本の海軍に入隊していた水原は北条家の皆には「戦争の件で来ました」と告げ、晴美も「水兵さんだー!」と懐いていたこともあり、水原を北條家で一日だけお世話することになるのだった。

完全に水原ペースで事が進みすずの心は少々揺れてしまうが、結局「あの人(周作)のことが好き」なんだと思い水原を拒んでしまう…しかし水原も「すずが周作に惚れていること」を察し、笑顔で「すずは普通でいいなぁ…すずはこの世界でいつまでも普通でいてくれ…俺が死んでも」と言う。

水原はこの戦争中に戦死することを覚悟していたようだ…二人はその夜、昔話や思い出に浸りながら普通の夜を過ごした。

水原はまだ北條家の誰もが寝静まっている夜明けに北條家を発った…その歩き去っていく水原の表情は日本軍の兵士そのもの、つまり「勇姿」だった。

すずの実家には「悲しい報せ」が届いていた…兄・要一が戦死したのだ。

すずの母は「あの子(要一)はまだ死んでない…」と息子の死を受け入れられない様子だったが、次第に悲しみが押し寄せてきて大粒の涙を流した。

すずと周作は呉に帰る電車の中で、お互い抱えている悩みを告白し夫婦喧嘩となってしまうが、電車に揺られ周作に体を預けるすず…その内に夫婦喧嘩はいつの間にか終わり仲直りしていた。

すずは「お兄ちゃん(要一)が仲直りさせてくれたんだね…ありがとう」と心の中で思う。

後日、すずと晴美の二人は仲良く花を摘みに外に出ていた…するとそこに何十機もの戦闘機が頭の上を通り過ぎ、穏やかだった空は一瞬で二人を恐怖の空へと変えていくのだった。

遂に、呉にも空襲がやってくる…北条家に被害はなかったが、日に日に戦争は激しさを増していくのだった。

そんなある日、北条家では「こんなご時世だから」と花見が企画されることとなる…考えることはみな同じようで公園に着くと大勢の人々が満開の桜を眺めていて、最後になるかもしれない花見を楽しんでいた。

花見からしばらく経ったある日、父の勤めている工場が爆撃されたというニュースが飛び込むが父の安否は不明だった…ラジオでは「軽微」だと報道されていたが、帰宅した周作は職場で「壊滅的」だと聞いたという。

さらに、周作は訓練のため3ヶ月家に帰れなくなるという…突然の報告にすずは不安で泣き崩れてしまうが、父や周作の代わりに家族を守り周作の帰りを待つことを約束し、周作は訓練に行ってしまう。

それからしばらくして父が入院している病院が判明する…父は一時意識不明だったが、回復に向かっていてもうすぐ退院できるとの嬉しい知らせがはいる。

早速、すずは父の病院にお見舞いに行くことになるが向かっている途中で空襲警報が鳴り、慌てて一緒に来ていた晴美の手をひき近くの防空壕に逃げ出す。

空襲警報が鳴りやみ二人が外に出てみると、沢山の家が崩れていて被害は大きく片付けに追われる人々の姿があった。

歩きだした二人だったがふと晴美が立ち止まると、その後ろには不発弾が…すずは必死に晴美の手をひき走ったが、不発弾は爆発してしまい二人は巻き込まれてしまう…。

すずが目を覚ますとそこは北条家だった…全身包帯だらけで体は動かず、まだ夢を見ているようだ。

しばらくするとすずは何が起こったのかを理解し始める…あの日すずと晴美は不発弾の爆発に巻き込まれすずは右手を失い、晴美は亡くなってしまった。

すずは底知れぬ絶望と悲しみに襲われ、晴美を守れなかったことを径子にも責められ精神的に病んでいく…そんな中、訓練が中止になった周作が帰ってくるが、すずは周作の顔を見て緊張がゆるみ倒れてしまう。

すずは度重なる空襲の恐怖や晴美を守れなかった罪悪感、そして自分の右手を失ってしまった喪失感に耐えきれなくなり、実家に帰ることを決意する。

里帰りの日、すずは径子に晴美のことで感情的になってしまい責めたことを謝罪され、二人は和解することができすずは北条家に残ることに決めた…その時もの凄い光と衝撃音が鳴り響きすず達が外に出てみると、広島方面の空に巨大なキノコ雲が…。

数日後、広島に新型爆弾が落ちたという情報が入ってくる…結果的にすずは帰らなかったことで空襲を逃れるのだった。

すずは広島に住む家族の安否がわからず、心配で仕方ない…様子を見に行きたいが、一人でできることはなく、右手の状態もあまり良くないこともあり確認しに行くことができずにいた。

それでもすずは周りに心配をかけないように気丈に振る舞う…そして「今よりもっと強くなる」と心に誓うのだった。

数日後、ラジオから「戦争が終わり、日本が負けた」という終戦を知らせる放送が流れてくる…すず達はしばらくの間事態を飲み込めずにいたが時間が経つにつれ、みんなの頭には大切な人を失った「絶望や喪失」、そして戦争に対する思いが「怒り」に変わっていく。

この世界の片隅にネタバレ…ドラマ結末は映画や漫画とは違い現代の描写も image 2

終戦し悲しさや悔しさがある一方で、時間が経つにつれその感情も薄まっていき「戦争が終わった」ことに安堵するのだった。

ある大雨の夜、汚れた一通のハガキが北條家に届く…汚れていて内容まではわからなかったが、宛名が妹・すみからで送り主の住所もおばあちゃんの家になっていることから、広島から安全な場所に避難し妹の生存を確認できたことですずは一安心。

しかしハガキは汚れていたため、両親の安否を知ることはできなかった…が、すずは両親の無事を信じることにした。

そんな中、周作は仕事でまたしばらく家を空けることとなるが、以前のような弱気なすずの姿はなく、笑顔で周作を送り出すのだった。

・・・最終回へ続く

最終あらすじ

戦争は終わった。

空襲に怯えることもなくなったが、戦時中以上の物不足に悩まされる日々が続いている。

北條家では円太郎(田口トモロヲ)の再就職が決まり、径子(尾野真千子)も働きに出るようになった。

しかし終戦直後に海平団に招集された周作(松坂桃李)は未だ帰ってこない。

すず(松本穂香)は夫の無事を願って前向きに日々を過ごしていた。

そんな秋のある日、実家の様子がわからず気を揉んでいたすずは、意を決して広島に向かう。

引用元:東海テレビ公式サイト/この世界の片隅に

最終回ネタバレ

戦争が終わってしばらく経つが日本は戦争中以上に物不足に悩まされる日々が続いていた…それでも着物や洋服を売り食料に物々交換しながら、なんとか食いつないでいる。

そんなある日、実家の様子がわからずに心配していたすずは意を決して広島に帰省し、おばあちゃんの家を訪ねる…すずの実家(浦野家)では父が病死、母が行方不明、兄は戦死、生きていたのは原爆の後遺症が残る妹のすみと、おばあちゃんの二人だけ。

それでもいつまでも落ち込んではいられない…「今自分に出来ることは生きることだけ」というおばあちゃんの言葉に、すずは前向きな気持ちになる。

その後すずは実家がある街に行くが、そこには変わり果てた故郷があった…座り込むすずに何人もの人が、自分の知り合いとすずを間違えて声をかけていく。

そこにすずを探しに追いかけてきた周作が現れ「この街はみんな誰かを亡くし誰かを探している。僕はどこに居たってすずさんを見つけられる」と言った。

そんなすずは・・・

この世界の片隅に私を見つけてくれて…ありがとう

と言って、周作の手を強く握る。

その時、原爆で母を亡くした身寄りのない女の子が近づいてくる…女の子はお母さんの面影に似ていたすずに抱きつき「お母ちゃん」と呼び、すずから離れようとしない。

二人は女の子を家族として連れ帰り、新たな生活が始まろうとしていた…。

・・・END

現代ネタバレ追記

現代では近江佳代が都会で介護の仕事をしていたが、仕事を辞め広島の呉にある北條家の廃墟に住むんだと言う。

佳代は、どうやら生前のすずのことを知っていて介護の仕事をしている時知り合った「呉にある北條家の持ち主」のことを「親友」だと呼び、その親友だというお婆ちゃんと広島で会っていた。

そのお婆ちゃんの名前は「節子さん」と呼ばれ、どうやらすずの娘らしい…節子は戦争を経験した者として、「生きてる実感」を佳代に語る。

そんな節子に佳代は「呉の家」をカフェに改装し使うつもりだと話す…どうやら佳代は節子から、すずの話を聞きすずの人生に憧れているようだ。

その後、節子にすずの生まれ育った街(広島)を案内してもらった佳代は、節子がすずの本当の娘ではなく戦後身寄りのない節子をすずが引き取ったということを知る。

そして節子は「会いに行きましょう」と言う…佳代が「誰に?」と聞き返すと、節子は何も言わずに微笑むのだった。

佳代が節子に連れられた先には、いまだに元気な「すず」の後ろ姿があった。

リンについてネタバレ追記

ドラマでなかなか正体が明らかにはならないリンだが、実は原作ではあまり描写がない…人物像としては周作の元カノ。

だが遊郭(現在のソープランドのような場所)で働く遊女だったため、周作はリンのことが好きで結婚まで考えていたが、周作の両親に身分の違うリンのことは拒絶され別れることとなっていた。

それ以降、周作とリンはもし街中ですれ違ってもお互い知らないフリを続けていたらしく、二人の恋は「秘密」となるのだった。

しかし幼い頃、すずは貧乏なリンにスイカを食べさせたことがあり、そのことで仲を深めていく二人…そんな中、すずは周作が以前好きだった人がリンだったことに気づくのだ。

すずは「周作の心の中にはリンのことが忘れられずに存在してる」と思いながらも、すずは周作に永遠の愛を誓うのだった。

そうしていると、すずの心配をよそに周作はリンとのことを過去の思い出にし、また周作もすずのことだけを愛し一緒に歩いていくことを誓う。

ドラマでは終戦後、すずがリンの安否を確認するためリンが働く遊郭を訪れると、どうやらその周辺一帯焼け野原となってしまった様子…つまりリンは空襲で亡くなってしまっていた。

現代ではあまり理解し難いことだが、戦前の時代の恋愛を考えると周作とリンとの恋を邪魔したのが身分の差となるとしょうがないことなのかもしれない。

原作

原作はこうの史代氏の漫画「この世界の片隅に」でこれは2008年の作品。

そして2011年には日本テレビにて「終戦ドラマスペシャル」として放送され、その後2016年にはアニメ映画「この世界の片隅に」が放映された。

このドラマは広島を舞台に、戦争中に生きる人の終戦までの人生を描いている。

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その他のドラマ/ネタバレ

本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。