ここでは毎週金曜日に放送されているドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人~」7話のネタバレを公開しています。
見逃してしまった人や内容が気になる人、そして映像ではなく文字でドラマの内容を知りたい人はコミック・連続小説風にネタバレしていくので、参考にしてほしいと思う。
砂の塔~知りすぎた隣人~
砂の塔 6話ネタバレ~健一と弓子の隠された秘密と家族の絆~
7話の主な登場人物
主:高野亜紀/菅野美穂
ドラマの主人公で、家族のことを常に一番に考える専業主婦。
商店街生まれの下町育ちだが、憧れのタワーマンションに夢を持って25階に引っ越してきた。
タワマン内のセレブママたちに振り回されながらも、子ども達が孤立しないように奮闘する。
生方航平/岩田剛典
亜紀の幼なじみで、子供たちが通う体操教室のコーチ。
タワマンに住むセレブママたちにも信頼されている。
実は亜紀が「初恋」の相手だったこともあってか、色々と相談に乗る。
佐々木弓子/松嶋菜々子
自宅でフラワーアレンジメント教室を開いている、26階に住む女性。
夫は海外に単身赴任中で、タワーマンションの住人の中でも付き合いやすい性格。
亜紀も引っ越してきてすぐに仲良くなった。
高野そら/稲垣来泉
亜紀と健一の長女で幼稚園に通っている。
子供ながらの元気もある反面まだまだ甘えん坊で、家族に可愛がられている。
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高野和樹/佐野勇斗
亜紀と健一の長男で高校一年生。
趣味は写真で、妹の面倒をよく見たりと優しいが人見知りな一面も併せ持つ。
荒又秀実/光石研
常に冷静な判断をする警視庁の名物刑事。
連続誘拐事件(ハーメルン事件)を捜査している。
津久井琢己/上杉柊平
警視庁の若手刑事で、先輩の荒又を尊敬している。
荒又と一緒にハーメルン事件解決に意欲を燃やす。
高野健一/田中直樹
食品会社で働く亜紀の夫。
誠実な性格で妻と子供のために多額のローンを組んでタワーマンションを購入した。
三田久美子/烏丸せつこ
亜紀の母親で、父が亡くなった時に多くの借金を残し他の男と出ていってしまう。
今も亜紀にお金をせびりに来る…亜紀にとっては目の上のたんこぶ。
橋口成美/川津明日香
梨乃の長女で和樹のクラスメイト。
元気があり転校生の和樹にも、自ら声をかけてくる。
ストーリー
7話あらすじ
亜紀は、面談の席で和樹が相変わらず授業をサボりがちで改善の兆しがないと聞く。
担任から父親は来ないのかと聞かれるが、もう二度と会わないと言っていた弓子に健一が会っていたところを目撃した亜紀は、健一を拒絶。
息子は自分ひとりで守ると虚勢を張る。
そんな中、亜紀は和樹の同級生・成美から和樹が撮った写真が入選し、次の日曜日に表彰式があることを知る。
久しぶりの明るいニュースに心躍る亜紀は、表彰式に来ていくためのスーツを買ってやるが、和樹は部屋に引きこもったまま。
亜紀は気持ちを奮い立たせて、表彰式に出席して欲しいと声をかけ続ける。
亜紀の必死の説得に、和樹はようやく明るい表情を見せ、表彰式に出席すると約束したのだが…その先には、思いがけない展開が待っていた!
一方、弓子から「あの夫婦の秘密」だと1通の封筒を渡された生方は、葛藤の末、思わず封筒を開けてしまう。
そこに入っていたのは、ある一枚の写真。
その後その写真を見た亜紀は、これまで積み上げてきた全てを完全に覆すほどの衝撃を受ける!
その頃、ハーメルン事件では5人目の被害者が発見される!
失踪した子供達の秘められた共通点に気付いたのか、荒又刑事は意味深につぶやくのだった…「母親に見えているのが、本当の息子の姿とは限らない」。
いよいよ明らかになる隣人・弓子の真の目的と、壮絶な過去…
そして、それらはハーメルン事件と不気味な符合を見せていく!
物語はついに最終局面へ!
第7話、全ての謎が明らかになる!
引用元:「砂の塔~知りすぎた隣人~」公式HP
砂の塔~知りすぎた隣人~
7話ネタバレ
ここからはドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人~」7話のネタバレを公開しています。
健一は仕事と嘘をつき、和樹の担任との面談よりも弓子との秘密をとり亜紀との約束を破ってしまう。
弓子と健一が会っていることに気づいた亜紀は、一人で和樹の担任との面談に行くことになった。
亜紀は和樹の担任から模試にも来ていなく「残念ながら改善は見られません」と言われ、「そんなぁ・・・」と肩を落とす。
さらに追い討ちをかけるように担任から「今日、ご主人は?一緒に来られるはずじゃなかったんですか?」と言われ、亜紀は弓子との関係が脳裏に浮かぶ。
そして建前的に亜紀が「すいません。急用で」と言うと、担任は「今、和樹くんのこと以上に急を用することってあるんですか?」と厳しい一言を浴びせられてしまう。
しかし亜紀も「私が一人でなんとかします・・・私が必ずあの子を守ります!」と決意するように言った。
弓子と会っていた健一は、別れ際に「あれはあのことは絶対誰にも言うなよ・・・あの過去は俺と君だけの秘密だ」と必死だった。
航平は弓子から無理矢理渡された「夫婦の秘密」という封筒を手に、どうすれば良いのかと悩んでいた。
ハーメルン事件の4件目の被害者である前田千晶ちゃんが山梨県の山中で発見され、生存もいい確認できたので両親ともに世間は喜びで賑わっていた。
警察では病院の医師の話から、前田千晶ちゃんは「虐待」されていた可能性があることを知り、ハーメルン事件被害者の共通点と重なることがわかる。
亜紀は自宅に戻り和樹の帰宅を待ち、帰宅してくると「模試行ってなかったんだって?何で嘘ついたの?ねえ教えて?どうしたいの?」と質問攻めにするが、和樹は全ての問いに無視する。
亜紀の「お兄ちゃんの為ならなんだってするから」という言葉にやっと反応するが、和樹は「じゃ金。何でもしてくれんだろ?金」とあくまで反抗的な態度で手を差し出す。
亜紀は「何に使うの?」と聞くと、和樹は「参考書」とぶっきらぼうに答える。
しかし嘘か本当かはわからないが、まっとうな使いみちだったので亜紀はしょうがなく財布を取り行く・・・が財布の中には2000円しか入っていなかった。
亜紀は「明日下ろすから。いくら必要なの?」と聞くと、和樹は「バッカじゃねーの?」と投げ捨てるようにセリフを吐いて自分の部屋にこもってしまう。
その夜、健一は「今日は面談間に合わなくてゴメン」と謝るが、亜紀は「パパは仕事で忙しいんでしょ?もういい」と怒った口調で言った。
それもそのはずで亜紀は健一が面談に来れなかったワケを知っていたからだ。
でも亜紀は健一が嘘をついたことに関しては、なぜか責めなかった。
完全に夫婦の間に亀裂が入っていた。
実は亜紀は役所で離婚届をもらってきていて、健一と別れるべきか悩んでいたのだ。
とりあえず離婚届は、引き出しの中にしまっておいた。
亜紀はもう監視カメラはないと思って安心していたのか、悩んでいる様子。
しかし弓子は、タワマンの防犯カメラのセキュリティにもハッキングし盗撮を続けていたので、監視することは可能だ。
そしてそんな亜紀の困った顔は、やはり見逃すことはなく微笑むように喜ぶ弓子だった。
亜紀は父親の墓参りに来て「お父さん、私と健一さん、もうダメかも」と語りかけていると、後ろから亜紀の母親・久美子が「浮気でもされたのかぃ?」と声をかけてくる・・・久美子も墓参りに来たようだった。
久美子は「だから私は反対したんだよ、あんなバツイチ男。秘密なんていつまでも隠し通せるわけじゃないんだよ・・・しかもあんな大嘘を・・・」と言っていると亜紀が「ヤメて!」と止める。
亜紀の話では、「健一の元妻はもう亡くなってしまった、今の私たちには何の関係もない、子供たちは何も知らない」ということだ。
それだけ言い残すと、亜紀はプイッと帰ってしまう・・・その後姿を心配そうに見つめる久美子だった。
その頃、航平は弓子に渡された夫婦の秘密という封筒を、どうすることもできず結局弓子に返すことにする。
弓子は「弱虫ね・・・亜紀さんに告白したら?・・・偽善者・・・あなたは臆病なだけ」といいだけ煽って、最終的に夫婦の秘密が入った封筒を「これはここに捨てとくわ」だけ捨てゼリフを残して行ってしまう。
結局その封筒を手にしてしまった航平は、弓子に言われた数々の暴言を思いだし悔しくなってしまい、封筒を開けてしまう。
弓子の作戦勝ちといったところだろうか。
封筒を開けると中には1枚の写真が入っていて、それを見た航平は「何だよ、これ」とつぶやくのだった。
亜紀は、和樹の写真が区のコンクールで入選したことを梨乃の娘・成美から聞く。
亜紀が「わざわざ教えてくれてありがとう」とお礼を言うと、成美は和樹の盗撮写真が公になってしまった騒動の件で、自分のせいでこんなことになってしまい申し訳ない気持ちになっていたということだった。
そして次の日曜日に表彰式があり入選した写真が飾られることも聞いて、亜紀は胸を躍らせ表情が明るくなった。
亜紀はすかさず和樹に・・・コンクール入選おめでとう。
日曜の表彰式、お母さんも行っていい?
とメールする。
しかしそのメールに和樹は返信などせずに削除してしまう。
すると今度は友人からLINEで「日曜来るだろ?」と聞かれ、少し苦い表情をして和樹は「いく」と一言だけ返した。
亜紀はそらと一緒に、サプライズで和樹に贈る「表彰式で着るスーツ」を選んでいた。
航平は健一の前に現れ、「これ本当なんですか?」と夫婦の秘密と言っていた1枚の写真を見せる。
健一は驚き困惑したが「これをどこで?」と冷静を装いながら聞くと、航平は弓子に渡されたことを伝えると、うろたえる健一。
健一は「知らない方が幸せなこともあるんだ」と亜紀には秘密にして、航平もその写真を見なかったことにしてくれないかと頼んだ。
完全にその秘密とは一体なんなのか。
そうしていると亜紀がたまたま二人が話し込んでいるのを見つけてしまう。
亜紀が声をかけると、二人は「ヤバい」という表情で、かしこまるように体が固まり言葉を発することさえできなくなってしまう。
すると亜紀は「その写真、なぁに?」と言って、航平が持っている写真の存在に気づいてしまった。
二人は黙ったまま気まづい空気だけが漂っていた。
その異変は、航平が持っている写真のせいだと気づいた亜紀は航平から無理矢理写真を奪って見てしまうのだった。
写真には秘密の答えともいうべきものが写っていた。
それはタキシードを着た健一とウェディングドレスを着た弓子・・・結婚写真だった。
健一は亜紀に「バツイチだが、前の妻の亡くなった」と言っていたが、実は弓子が前妻だったことが判明する。
同時に和樹の母親が弓子だということもわかった。
健一の言うことは嘘まみれだったのだ・・・そしてまたここでも嘘をついた。
健一は「弓子は和樹が一歳の時離婚したいと言って、出て行った」という。
理由は健一にもわからないと言うが、これは嘘だろう。
しかし、ここで亜紀は佐々木弓子の目的が「和樹を取り戻すため」だと確信した。
すると亜紀は弓子の部屋に行って、和樹の育児日記を持って「和樹の母親は私です、私だけです!」と宣戦布告した。
弓子は「今の和樹をあなたはどれだけ知ってるの?」と意味深なセリフを言うが、亜紀は「一度でいい和樹を捨てたあなたには、絶対に負けませんから」と言って弓子の部屋を出て行った。
亜紀は、自分の部屋にこもる和樹にドア越しに「コンクール入賞おめでとう。表彰式お母さんも行っていい?」と明るい声で話しかけるが無視され、落ち込む日々が続いていた。
航平は、亜紀の母親の久美子のところを訪れ、話をしにきた。
久美子の話では、和樹が中学生の時「学校に行きたくない」と相談しにきたことがあったらしい。
もちろん当時の和樹は亜紀にも言ったが、その時亜紀は「お兄ちゃんなんだから(その時すでにそらは生まれていた)、男の子だから」と言ってちゃんと聞いてあげなかったこともあったらしい。
しかし亜紀は和樹に対して「本当の母親(和樹を産んだ)がいることだけは、絶対に言わない」と口を閉ざしていた。
久美子は「母親は悲しいよね・・・子供のために、つきたくもないウソをつかなきゃいけないんだからさぁ」と嘆くように言った(もしかして亜紀も久美子になんらかのウソをつかれているのだろうか?)
亜紀は引きこもり状態の和樹に、またドア越しで「和樹のお母さんは、私だけだから・・・和樹のこと世界で一番大事に思ってるからね」と涙ぐみながら思いの丈を伝えた。
すると部屋からほとんど一日中出てこなかった和樹が急に部屋から出てきて「何言っても怒らない?」と重い口を開いた。
和樹の話では、10/29は前の学校の友達といた・・・万引きした物を横流ししたり、悪いことばかりしてるヤツらだ。
和樹は万引きなどしていないが、「根性ない」と言われるのが嫌で、貯金を下ろしたりしてどうにかお金を作り、高級な物を自腹で買って万引きしたフリをして、悪友たちに渡していたという。
しかし和樹も「このままじゃダメだ」と思い悪友たちと縁を切ることに決めたと言った。
煮え切らない表情の亜紀に「本当だよ、母さん」と和樹は念を押すように言った。
すると亜紀はやっと自分の想いが伝わったんだと「ありがと、話してくれて」と明るい顔になった。
そして表彰式のために買ったスーツを和樹に渡すと、スーツを手にとり喜んでいた。
そして日曜日の表彰式当日、亜紀とそら、そして新調したスーツを着た和樹がマンションエントランスで笑いながら戯れていた。
表彰式会場に向かおうとマンションを出たところで、和樹が「あっ、スマホ家に忘れた。先に行ってて」と自宅に戻っていく。
先に表彰式会場に入り展示されている入賞作品の中から和樹の写真を見つける。
母と子供が夕陽をバックに写っていて、一般的にはかなりいい一枚ではないだろうか。
作品名は「無題」だが、総評として「子供が母親に抱く、一途で健気な思いをよく表現している一枚。」と審査員からしてもなかなかの高評価だ。
しかしそらはある点に気づく。
「写真に写る母親は子供の方を見ていない」ということだった。
それを言われ、亜紀はその日初めて和樹のことを探し始めるが、会場には来た雰囲気がない。
和樹のことが急に心配になり、亜紀は自宅に戻ることにした。
その頃和樹は家中の引き出しを開け何かを探している。
通帳と一緒になっている封筒を開けると5万円が入っていた・・・が和樹は「足んねーよ!」と頭を抱え、また、家の中を探し回る。
そうしていると和樹のスマホにLINEが来て、「おーい、金まだ?」「ノルマ10万ね」「抜けたら極刑ね」というメッセージが来る。
つまり、和樹は悪友たちにイジメられていたのだ。
亜紀が自宅に戻ると、まず荒れていることに驚くが和樹はいない。
和樹は入れ違いで悪友たちのところへ向かっていた。
すると、持っていた全額「5万+小銭」を渡すが、悪友メンバーの一人が「全然足りねーよじゃねーかよ」と言って和樹を突きとばした。
おそらく和樹は暴力とかそういうのは無縁で苦手なのか反抗は全くせずに無抵抗だった。
それを偶然和樹の姿を見て、こっそり尾行していた成美がその光景に驚いていた。
和樹は人気がない倉庫街の方へ連れていかれ、成美はすかさず亜紀に連絡し、助けを求める。
亜紀は最近の和樹とのやりとりを思い出しながら、走って教えてもらった場所に急いだ。
しかしその間にも和樹に対するイジメという暴力は続いていた。
亜紀が想いを込め買ってくれたスーツのジャケットだけは守ろうと、和樹は必死に抵抗するが、イジメはそんな絆をお構い無しに引き裂いていくのだった。
そんな中、成美から聞いた情報を元に和樹を探し回る亜紀だったが、見つけることはできない。
和樹の身体もイジメに耐えられる限界に差し掛かっていたところで、ついに助けが来る・・・その現場に現れたのは、なんと弓子だった。
弓子はその暴力の現場で写真を込め撮り、それを証拠に「あなたたちがしてたことは、傷害罪・脅迫罪・恐喝罪・それから暴力行為法違反、逮捕されたら確実に少年院行きね」と社会人として、この先一生人の目に怯えなら生きていくことを示唆した。
そんな話をしていると、警察のサイレンが聞こえ悪友たちは「ヤバい」と逃げていく。
弓子が和樹に近寄り「大丈夫?」と声をかけると、ボロボロだった和樹は「なんで・・・?」と不思議がるが、イジメから解放されたこともあり、安堵から気を失ってしまった。
弓子はそんな和樹・・・可愛い我が子の肩を抱きしめながら「もう大丈夫よ」と母親の声で言った。
そして救急車が呼ばれ、気を失ったまま和樹は救急車で搬送されていく。
亜紀は救急車に運ばれる途中でようやく見つけることができるが、目の前にいたのは変わり果てた姿の和樹だった。
「和樹?大丈夫なんですか?ケガは?」と焦って救急員に質問しまくる亜紀だったが、冷静に「離れてください」と引き剥がされてしまいそうになるが、亜紀は抵抗して「和樹ー、ごめん。イジメに気づかなくて・・・ゴメンね」と泣き叫びながら声をかけた。
しかし救急員からすれば患者の容態の方が心配なので「どいてください、搬送します!」と和樹を救急車に運んでいってしまった。
呆然と見ることしかできなかった亜紀の背後から歩いてきたのは弓子で「これでわかったでしょ?」と声をかけてきた。
亜紀は「なんで、ここに弓子が?」という驚きの表情を見せるが、そんなのはお構い無しに「和樹の母親としての覚悟」を亜紀に説くと、亜紀は悔しがるが何も言えなかった。
そこに救急員が「付き添いのお母さんは?」と言われたのに対して、弓子がすかさず「私です!」と名乗ると亜紀のことなど見むきとせずに救急車に早足で歩いていく。
そして無情にも救急車のドアは閉まって、亜紀が我に返った時にはすでに救急車は走り出していた。
「和樹ー!」と泣き叫ぶが、弓子に和樹を連れは去られてしまった。
亜紀は弱りきったボロボロの精神状態だったが、とりあえず自宅に戻ることにする。
フラフラの足取りで帰る亜紀の姿を、航平が偶然見つけ「どうしたの」と駆け寄ってきた。
亜紀は強がって「大丈夫だから!」とすれ違うが、航平は亜紀を追いかけ「俺は優しいヤツなんかじゃない・・・亜紀さん見る度に思ってた、何で結婚なんかするんだって・・・俺が奪ってやりたいって」と胸中を明かし、そのまま亜紀を抱き寄せた。
警察にハーメルン事件5人目の犠牲者が報告される。
しかし今回の件はもしかすると普通の失踪事件で、ハーメルン事件とは無関係かもしれなかった。
というのも、被害者が幼児ではなく小学6年生だったからで、現場からは黄色いカーネーションも見つかっていなかったのだ。
まず刑事の荒又と津久井は、被害者・今井れお君が住むアパートに行って聞き込みを開始した。
れお君の母親曰く2日前の夕方に「サッカーに行ったきり帰ってこなくなった」という。
今井れおくんの家庭は母子家庭だったが、いつも母の身体を気づかい、明るくニコニコ笑っている良い子だったという話も聞く。
この件がハーメルン事件の一貫だと考えられたのには理由があり、今井れお君のノートに「ハーメルンについて行く。」と書かれており、それでハーメルン事件と疑われていたのだ。
聞き込みを終えアパートを出ると津久井が「今回は母親に何の落ち度もないし、黄色いカーネションもない」と無関係ではないかと示唆する。
が荒又の方は 「母親に見えているのが、本当の息子の姿とは限らない」と意味深につぶやく・・・何か考えがあるのだろうか?
荒又と津久井はれお君が通う小学校にも聞き込みに来ていた。
そこで荒又は今井れお君の友達に話を聞くことができる。
その友達の話では、れお君は中学生たちにイジメられていたということだった。
今井れお君の自宅へ再度訪問し、そのことを母親に伝えると「イジメっ?!」とそんなことは知らなかった様子。
津久井はハーメルン事件の目的である「軽蔑すべき母親の罪」という共通点とは違うような気がしていた。
今までの罪は「ネグレクト・ギャンブル・不倫・虐待」で、今回のは「母親がイジメに気づけなかった」と少し理由がある弱いと感じていたのだ。
しかし、荒又は「同じ」となぜか確信を持っていた。
そうしているとハーメルン事件の代名詞ともいえる黄色いカーネーションが、今井れお君自宅アパートのゴミ捨て場から見つかった。
・・・8話へ続く
砂の塔 8話ネタバレ~弓子が放つ矢に蝕まれていく家族~
各話の詳細ネタバレ
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