ドラマ「あなたには帰る家がある」最終回の結末ネタバレ(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
あなたには帰る家がある
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
- 佐藤 真弓/中谷美紀
- 佐藤 秀明/玉木宏
- 三浦 圭介/駿河太郎
- 森永 桃/高橋メアリージュン
- 小島 希望/トリンドル玲奈
- 竹田 邦彦/藤本敏史
- 愛川 由紀/笛木優子
- 茄子田 太郎/ユースケ・サンタマリア
- 茄子田 綾子/木村多江
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
夫婦は家族だけど、他人。
平穏に見える夫婦の足元にも、実は大きな落とし穴が!?
仕事と家事の両立…夫との生活…思春期の子育て…、「夫婦あるあるネタ」に共感。
忘れかけていた感情…燃え上がる想いと裏切りの罪悪感に、ハラハラドキドキの展開!
「夫婦の絆」は脆い…しかし、だからこそかけがえのないもの。
ラストに起きる温かな奇跡にも注目!
あなたの家は、帰りたいと思える家ですか?
主人公・佐藤真弓(中谷美紀)は、結婚13年目の夫・秀明(玉木宏)と一人娘の麗奈との三人家族だ。
子育てはひと段落したものの、私立中学に入学した娘の学費やら諸経費やらが家計を圧迫。
生活を守るため、結婚以来、ひさしぶりに仕事を始める決意をする真弓。
しかし、秀明は危機感を持つことはなく、真弓の仕事にも家事にも非協力的だ。
家事に対してとばっちりのようにしか思っていない秀明とそんな彼に不満を抱えるばかりの真弓…。
そんな中、秀明が働く住宅会社のモデルハウスに、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と妻の綾子(木村多江)が、客としてやってくる。
真弓とは対照的な女性である綾子に、衝動的に惹かれはじめる秀明。
綾子も秀明との出会いに、運命的なものを感じていたのだった。
家族のために頑張ろうと決めた真弓の決断がもとで、夫婦の溝が深まってしまう矛盾──。
それでも、家族の平穏を守るため一人で頑張ろうとする真弓だったが、真弓がそうすればそうするほど、秀明はますます窮屈さを感じ、綾子との“落ちてはいけない禁断の恋”に奔ってしまうのだった…。
引用元:TBS公式サイト/あなたには帰る家がある
結末ネタバレ
ここからはドラマ「あなたには帰る家がある」最終回の結末ネタバレを公開しています。
佐藤真弓は結婚13年目の専業主婦で、住宅販売会社で働く夫・佐藤秀明と受験戦争を終え見事、名門中学に合格した娘・麗奈の3人家族だ。
真弓の少々雑な性格に対し、秀明は神経質な性格で冷蔵庫の賞味期限チェックやシャツのシワが気になる正反対の夫婦。
共通の友人・三浦圭介が経営している「カレーショップこまち」では、お互いの愚痴をこぼす日々…秀明は仕事が終わると遅くまでマンガ喫茶で趣味の映画観賞をして過ごし、真弓は帰って来ない秀明を待ち続けるのが日課になっていた。
麗奈の中学の入学式が終わり仕事に戻った秀明は、モデルハウスに訪れた女性・茄子田綾子に目を奪われる。
綾子は美しくとても物腰が柔らかい雰囲気だったが、後から来た夫・茄子田太郎は横柄な態度で家の建てかえを勧める秀明に対し突っかかり、一筋縄ではいかない様子。
一方、真弓は帰り道、結婚前に働いていた旅行代理店の同期だった愛川由紀と偶然再会し職場復帰を勧められていた。
その夜、真弓は秀明に再就職に誘われたこと話すが終始面白くなさそうで話を聞き、さらに「無理だ」と言わんばかりの態度だった…真弓はその態度に反発し、勢いで職場復帰を決める。
真弓は張り切って職場復帰するが、10年のブランクを大きく職場の環境はすっかり変わりアナログからデジタルへ…それに苦戦してしまい年下の教育係の先輩・小島希望からはお荷物扱いをされ、思い描いていたものとは違うものとなってしまう。
後日、茄子田家に営業をしに訪れた秀明だったが、またも嫌な態度をとる太郎に愛想笑いをする秀明…帰りがけ秀明は綾子に呼び止められる。
綾子は太郎の無礼な態度に対し謝り、秀明を気遣った…秀明は綾子の健気さに思わず心を奪われ思わず綾子を見つめてしまうが、ふと我に返り慌てて茄子田家をあとにした。
そんな中、真弓が会社で大きなミスをしてしまう…落ち込んで帰宅した真弓は、家事に非協力的な秀明に感情をぶつけるが、突然秀明が大声で笑いため息をはく。
すると秀明の携帯が鳴り夫婦の話し合いが終わらないうちに「仕事」と言って出ていってしまう…残された真弓は自分の感情が抑えきれずに涙が流れる。
一方、秀明は太郎に「話がある」と行きつけのスナックに呼び出されるが、真弓との口論でイライラしていた秀明は大量のお酒を飲んでしまい悪酔いし、真弓の愚痴をこぼし「あの家には帰りたくない」と言ってそのまま眠ってしまう…朝方、目をさますとそこは茄子田家のリビングだった。
様子を見に来た綾子が目を覚ました秀明に気が付き側に行くと、突然秀明は綾子に抱きつき「綾子さん、本当に幸せなんですか?」と聞いた。
綾子は何も言わず秀明のことを抱きしめた…そして二人は見つめ合い顔を近づけキスをしようとした…その時、足音が聞こえ慌てて離れる二人。
秀明は茄子田家を急いで出た後マンガ喫茶に向かった…その頃家では真弓が秀明の帰りを眠れずに待っていたが、結局帰って来ることはなかった。
翌日、モデルハウスに太郎が訪れ秀明に「お前、俺が酔っ払って何も知らないと思ってんだろ」と真顔で聞いてくる…動揺する秀明に対し太郎は「お前の所で家を建てることに決めた」と言う。
予想外の言葉に秀明は驚いたが、昨日のことがバレていなくて内心ホッとしていた…太郎は秀明のスナックでの言葉を聞いて哀れみ「家に帰りたくない男」が「帰りたくなる家を建てる」様を楽しんでいるようにも見える。
一方、麗奈は真弓を走りに誘う…麗奈は二人がケンカしたのは「私立中学に通うのにお金がかかるから、真弓が働きに出たのが原因」ではないかと聞くが、真弓はすぐに否定する。
それを聞いた麗奈は安心したのか「なんでパパと結婚したの?」と二人のなりそめを聞いてきたが、真弓ははぐらかした。
真弓と秀明は今から13年前映画のイベントで出会い、秀明は単純な映画の内容に対しボロボロに泣いてる真弓を見て興味を持ち、真弓に声をかけ近くのカフェで時間が経つのも忘れ映画やお互いの話をする。
趣味も性格も違う二人は、惹かれ合い真弓のお腹に麗奈を宿し幸せな結婚をしていたのだ…真弓が思い出のカフェに訪れ、当時のことを考えていると「ママ」と後ろから呼ばれる。
振り返ると、そこには同じように当時のことを考えカフェに訪れた秀明の姿が…二人の中には険悪なムードは消え去っていて、出会った頃のようなお互いのことを思いやる真弓と秀明になっていた。
真弓と秀明の二人は結婚記念日を迎え、仕事を終えた真弓のスマホには秀明から「今から帰ります」とメールが入り、真弓は食事の用意を急いでし秀明の帰りを待っていた。
しかし秀明は全然帰って来ない…帰宅しようとしていた秀明はどしゃ降りの中、買い物の荷物を抱えた綾子を見かけ声をかけ車で送ることになる。
その車内では気まずい雰囲気が流れていた…すると綾子が先日、秀明に「幸せですか?」と聞かれたことに対し秀明に「佐藤さんはどうなんですか?」逆に聞き返す。
秀明は少し困ったように「シアワセ…」と答えると綾子は「わたしは幸せです…でも寂しい」と悲しそうに言った。
その顔を見た秀明は思わず、綾子の家とは違う方向に車を走らせそのままホテルに入り、二人は激しく抱き合った…何も知らない真弓は秀明の帰りを家でずっと待っていた。
秀明の帰りが遅いことに腹を立てた真弓だったが、まさか夫が自分を裏切ったとは思いもしなかった。
秀明は後日からよそよそしい言動が多くなり、滅多にやらない家事を手伝ったり、真弓の作った料理を褒めたりと、真弓は秀明の不審な様子に違和感を覚える。
そんな中、真弓は同僚で先輩の希望が営業先である中学校の先生からセクハラを受けていると相談をされ、担当を代わることになった。
修学旅行の企画を提案するため訪ねていった喫茶店で待っていたのは茄子田太郎だった。
一方、秀明は綾子との出来事を思い出しぼんやりしてばかり…秀明が一人で寄ったカレーショップで圭介に、「恋でもしてんの?」と言い当てられてしまい動揺を隠せない。
秀明の挙動不審に不安になった真弓は上司の由紀に相談をした…すると浮気の可能性を指摘されてしまい、半信半疑ではあったが秀明の行動をチェックするようになる。
秀明はお風呂場にもスマホ手放さなくなり怪しさが増していた…真弓が秀明のスマホを盗み見しようか迷っているとタイミング悪くメールがきてしまう。
メールの相手は秀明が勤める住宅メーカーの後輩社員・森永桃だった…真弓は桃が浮気相手ではないかと疑っていた時、偶然だったが秀明の職場の前を通りかかり、桃にバッタリ会いさらに疑惑が深くなる。
家に帰った秀明は就職祝いにバッグをプレゼントするため真弓を誘うと、久しぶりのデートに真弓は嬉しくてワクワクし心を躍らせる。
翌日、待ち合わせ場所に早く着いた真弓は秀明が来るのを楽しみに待っていた。
しかし秀明が待ち合わせ場所に向かう途中、綾子から「今から会えませんか?すぐに相談したいことがあって…」と電話が入り迷ったあげく真弓の元にいくが「仕事のトラブル」と言って、綾子が待つ喫茶店へと向かう。
秀明が急いで喫茶店に行くと、そこには太郎の姿が…驚く秀明に太郎は「俺が電話させた」と意味深な発言をした。
動揺する秀明に太郎は間取りの変更を伝えるとすぐさま去っていく。
一方、置いてきぼりにされてしまった真弓は秀明と回りたかった築地に一人で行き、お酒を飲み寂しさを紛らわしていた。
帰宅した秀明は何事もなかったかのように真弓に話かけるが、真弓は怒ってしまい一切口を開こうとはしない…さらに真弓は取り引き相手(太郎)から呼び出され出掛けていく。
秀明は娘の麗奈から真弓がデートを楽しみにしていたことを聞き、約束をすっぽかしてしまったことを反省した。
一方、イライラが収まらない真弓は太郎の言葉に何かが切れてしまったかのように、酒を大量に飲んで酔っ払ってしまい愚痴を言いまくりそのままソファに倒れ込み、太郎を迎えに来ていた綾子に家まで送ってもらう。
真弓はフラフラになりながら家の鍵を探すが、なかなか見つからない…すると綾子が部屋番号を聞きチャイムを鳴らし「まさかの鉢合わせ」になってしまう…ところだったが間一髪の所で鍵が見つかり、秀明と鉢合わせにならずにすむ。
翌朝、秀明と真弓は昨日のデートのことを引きずっており口をきくことはなく、秀明は会社に真弓は麗奈の陸上大会に向かう。
真弓が麗奈を応援していると、仕事で来れないはずの秀明が駆けつけ二人で応援しているうちに、次第に二人に笑顔が戻る。
秀明は家族のことをキチンとすると決め、その足で本屋で真弓にプレゼントするバックや一緒に食べるはずだった海鮮丼の雑誌(築地の雑誌)を眺めていた。
すると本屋で綾子とばったり会ってしまう…秀明は綾子と距離をとるため、少し話すとその場を離れようとする。
しかし綾子は秀明を引き止めるように「(今の茄子田家という)家庭を捨てるつもりも、佐藤さんの家庭も壊すつもりもないです…(二人で会うのは)時々でいいの」と関係を終わらせるつもりはないよぅだ。
その頃、真弓は家に届いたカードの支払い明細を見ていた…すると秀明が結婚記念日にホテルを利用していたことを知ってしまうのだった。
明細には秀明が泊まるはずのないホテルの名前と、高額な宿泊料金が記載されていた。
そんなこととは知らない秀明は綾子との「秘密の恋」に浮かれていて、真弓がカードの明細を見つけていることに気付かず綾子との「密会」を重ねる。
真弓は秀明の浮気相手を会社の後輩・桃ではないかと考え、同僚の由紀のアドバイスを受けて秀明の仕事場に乗り込み、桃からの誘いで一緒にランチをするが、桃が浮気相手である確信がないため問い詰めることができずにいた。
家に帰ってきた秀明は真弓にバックを買ってきたり、週末家族でバーベキューの計画をしたりお風呂で鼻歌を歌ったりと相変わらず機嫌が良かった。
翌朝、秀明が綾子に貸す約束をしていた映画「雨に唄えば」のDVDを持ち出そうとしてる所を真弓に見られてしまうが、ごまかしてその場を乗り切る。
仕事の合間に圭介の店に寄った秀明は綾子との不倫が真弓にバレるはずがないと思って浮かれていたが、圭介に「カードの明細を真弓さんに見られたら即アウト」と言われ急に不安になってしまう。
家に帰った秀明は真弓に見つからないように明細を探すが見つからない…秀明は真弓は「おおざっぱな性格だから見てるはずはない」と変な自信を持っていたが、不安を捨てきれていないのも確かだった。
真弓は修学旅行の打ち合わせで太郎に会い先日の暴言を謝罪すると、太郎は面白がった様子で真弓の旦那の浮気話を聞きだし、さらに旦那が秀明だということも突き止め何か企んだ様子で「修学旅行の話をしたいから」と後日、家に来るように伝えた。
そんな中、真弓は仕事中に車に乗り込む秀明を見つけ電話をかけると、秀明は「商談中」
とウソをつき車を走らせたので、真弓はすぐにあとを追いかけ駐車している秀明の車を発見し辺りを探す。
その頃、秀明は綾子と人混みを避けるように登山道で密会をしていたが、追いかけてきた真弓の姿を見て慌てて岩陰に隠れる。
秀明の慌てた様子に綾子は、こっちに向かって歩いてくる女性が奥さんであると勘づき秀明を逃がし、綾子も登山客に紛れ真弓とすれ違うが真弓は気が付かない。
一方、秀明は真弓にバレないよう必死に車に向かうが慌てて転んでしまい、靴は脱げ着ていたスーツが泥だらけになるが、間一髪車まで辿りつく。
真弓は秀明を見つけることが出来ずに駐車場に戻るが、すでに秀明の車はなかった…真弓は太郎から呼びだされ太郎の家を訪ねるとそこには秀明の姿があった。
真弓と秀明は驚き、秀明は動揺しあきらかに様子がおかしいが真弓は冷静を装っている…太郎のペースにすっかり乗せられた真弓と秀明は、佐藤家と茄子田家合同のバーベキューに出かけることになる。
茄子田家から帰宅した真弓は秀明に結婚記念日の件(遅れて帰ってきたこと)にふれると、秀明はカードの明細のこともあり「地方からのお客さんを急にホテルに泊めることとなりお金を立て替えた」とウソをつく。
真弓は秀明の苦し紛れのウソに気が付きながらも、それ以上問い詰めることができなかった。
真弓と秀明は結婚記念日の件について話し合いをすることはなく合同バーベキュー当日を迎え、みんなに気づかれないように二人は気まずい雰囲気を隠そうとしていた。
そんな中、突然太郎が秀明に「なんでよそ見したりするかね。浮気するにしてもバレてはダメ」と爆弾発言をする。
秀明が何も言えずにいると、真弓が「13年毎日一緒に過ごして遊びの1回や2回、なんてことないですよ。夫の帰って来る家は私の所だって信じてますから」と強がりながらも、夫婦の絆の深さを語る…その話を黙って聞いていた綾子の表情は曇っていた。
そんな中、子供達・麗奈と慎吾は川で釣り遊びをしていたが麗奈は慎吾に「また今度教えてね」と言うが、慎吾は「もうウチにはこれ以上関わらない方がいい」と意味深な言葉を発する…どうやら茄子田家にも佐藤夫婦の浮気問題以上に深い闇が隠されているようだ。
そして綾子は秀明の浮気相手が自分だと真弓に気づかせるかのように、映画「雨に唄えば」に出てくる歌を口ずさんだ…真弓はおもむろにどこか聞き覚えのあるメロディーに気付いて、秀明がDVDを貸した相手が綾子だと勘づいた。
そしてDVDを貸した相手が綾子だとすれば浮気相手も綾子ではないかと鋭い視線を送ると、綾子は不気味な笑みを浮かべながら笑顔で返す。
その出来事によって真弓は秀明の浮気相手が桃ではなく綾子だと確信するのだ。
バーベキューを終え帰宅後、真弓が「二人だけで話そう」と秀明を車に連れ出し、浮気相手が綾子であることを問い詰めると、秀明はあっさり関係を認め「ごめん。(綾子とは)別れる」と謝る。
しかし真弓は「なんで簡単に認めてんの!99%クロだってわかってたけど、それでも信じたかったんだよ…もう帰って来ないで!」とブチ切れ、一人で帰宅して泣き崩れてしまう。
この出来事から真弓と秀明の立場は一変し、秀明は真弓の許しを得ようと家事を手伝うことになるが、一筋縄ではいかない…ただ麗奈には気づかれないように、麗奈の前で二人は仲の良い夫婦を演じていた。
修学旅行の打ち合わせのため太郎の学校に来た真弓に、秀明の浮気相手がまさか自分の妻(綾子)とは知らない太郎は「浮気される方にも原因がある」と偉そうなことを言った。
真弓はそんな太郎に対し嫌味を込め「浮気される方にも原因がある」と復唱するが、太郎は全く気付く様子がない。
その頃、キッチンの打ち合わせのため茄子田家に向かう秀明は、後輩の桃を連れて行く…綾子は秀明のよそよそしい態度に落ち込んでいるようだ。
その日の夜、リビングで秀明のスマホが鳴る…綾子からの電話だったため秀明は真弓を気にして出ずに電話が切れるのを待っていた。
結局綾子から電話がかかってきたことを真弓にバレてしまい、「別れるから…」と声を小さくして話す秀明に対し、真弓は「今ここで電話して」と綾子に電話をかける直すよう促す。
秀明が折り返すと真弓が、近くに居ることを知らない綾子は「明日は会えそう?」と誘ってきたが、秀明は動揺しながらも「大事な話があるから明日話そう」と綾子と会う約束をした。
翌日、秀明は綾子に別れを告げるため待ち合わせ場所に向かった…その後を真弓は尾行し二人の様子を伺う。
待ち合わせ場所についた秀明は、綾子になかなか別れを切りだす事ができない…しかしバーベキュー以降、秀明の様子がおかしいことに気付いていた綾子は「何かあったんでしょ?」と問いかける。
すると秀明は「すいません…もう会えません」と突然謝ると、何かを察した綾子は「あなたといた時間を幸せでした」と言って、二人は関係を終わらせた。
そんな中、真弓はストレスで急性胃炎になってしまう。
秀明はストレスの原因が自分にあることを反省し「もしママに見捨てられると思ったらすごく焦った…ママと麗奈のこと失いたくない…仕事も担当変わってもらうよう頼んで二度と会わないようにするから。信用を取り戻すから…許してください」と謝り続ける。
すると真弓は大量の涙をボロボロと流して「甘いんだよパパは…『いいよ』なんて言える日が来るかも分からないから」と言うが、何日も手を付けることのなかった秀明の手料理を口にした。
秀明と綾子の関係が終わりに向かうのかと思いきや、綾子は諦めるどころか、真弓が会社を外出中に手土産を持って突然訪れ、その手土産とは「秀明の大好物のメンチカツ」だった。
つまりこれは綾子から真弓への、少し遠回しだがある意味「宣戦布告」にも受け取れる行為。
これを受け真弓は綾子に会いに茄子田家を訪れ「夫から全て聞きました。夫を許せるかわかりませんが別れるつもりはありません」とはっきり伝えるが、綾子は「それで?」と悪気がない様子だった。
真弓がその態度にイラ立ち「自分のしてること分かってるんですか!茄子田(太郎)先生に言いますよ」と脅しをかけるが、綾子は「どうぞ」と相変わらず人を小バカにでもする態度。
さらに綾子は「許すとか許さないとか…あなたは人に許しを与えられるような立派な人間なの?」と真弓のことを妻として半人前だと指摘し、おまけに「何を被害者ぶってんの?あなたじゃ秀明さんを癒やしてあげられない…秀明さんがかわいそう」と泣き出す始末。
だまって聞いていた真弓は「夫婦揃って浮気される方にも原因があると思ってるんですね。浮気された方にも原因があるなんて…あるわけないだろ!!夫は私を選んだんです。二度とウチの家族に近づかないで!」と怒鳴り部屋を後にする。
真弓が茄子田家の玄関を出ると、太郎と鉢合わせになるが真弓のただならぬ様子に太郎は声をかけることはできなかった…。
真弓は怒りが収まらないまま自宅に戻るなり、秀明に「あの女はヤバイ」と状況を説明する…しかし秀明はこれまでの控えめな綾子の姿から真弓の話を心からは信じられなかったが、「茄子田家とはもう関わらないし、何かあったら真弓を守る」と宣言する。
一方、太郎はこれまでの出来事を思い返し、綾子と秀明の関係(秀明の浮気相手が綾子であること)に勘づき始めていた。
そんな中、綾子から秀明に電話があり「今、(秀明の)会社の近くまで来ていて…もう夫に全て話した方が良いのかなって」と電話があり秀明は慌てて綾子と会って話すことになり、綾子は「夫に秀明さんとの関係に気づかれたかもしれない…これで最後にするから」と言って、秀明の手を握る。
秀明が職場に戻ると太郎が現れ秀明に担当を変わらないように頭を下げて頼んできた…これにより秀明は茄子田家の担当を続けることになってしまった。
そして茄子田家の新居を建てるという契約する当日…書類を書いていた太郎が突然、綾子に「4月13日(秀明と綾子が不倫関係になった日)、何してた?」と尋ねる。
綾子は秀明の顔を見ると秀明の表情は曇っている…綾子は「思い出したら言いますね」としらを切りその場を乗り切るのだった。
麗奈は真弓(母)と秀明(父)のギクシャクした様子に、不安を隠せない。
秀明は自分たちのせいで麗奈を不安にさせまいと、家族旅行に出かけることになった。
旅行をするうちに真弓と秀明の気持ちは少しずつ歩み寄る…しかしその矢先、偶然を装った茄子田一家が現れる…実は麗奈が投稿したSNSを見て旅行先や旅館を知っていたのだ。
立ちつくす真弓と秀明の横を何も知らないというような表情で横切る綾子…ホテルも同じところを予約しており、真弓と綾子は温泉で一緒になる。
綾子は真弓に、秀明とのホテルでの出来事を挑発するように話す…しかし真弓は「何を言っても無駄ですよ」と捨てゼリフを残して、お風呂を後にした。
翌朝、真弓はモヤモヤした気持ちを晴らすためランニングをし旅館に戻る帰り道で、太郎が待ち伏せしていた。
すると太郎は「なんでわざわざ来たのかって思ってるんだろ?ぶっ壊してやりにきたんだよ。娘の前で佐藤(秀明)に聞いてやろうって。お前、俺の妻と寝たのかって」と言う…真弓は「誤解してます…」と秀明をかばおうとする。
しかし太郎は「真弓ちゃんの気持ちがわかるんだ。理不尽だよな…裏切られた方は疑って悩んで夜も眠れずに心痛めて真実を知って心えぐられて、それでもなお子供のために受け入れて歯を食いしばって許さないといけない。裏切った方は嵐が去るまでコソコソ過ごして…自分だけ良い思いして今さら家族サービスか。あんたが大切に守ってきたのをぶっ壊したのはあいつだろ」と愚痴をこぼす。
そこまで言っても「自分の妻が、まさか…」と、まだ確信を持てない太郎は真弓に「あんたの旦那はうちの妻と寝たのか」と聞くが、口ごもっている真弓に太郎は「何も答えられない…それが答えか」と綾子と秀明の関係を確信し走り出した。
一方、たまたま旅館前にいた綾子と、真弓の帰りが遅く心配した秀明が鉢合わせになり、そこに太郎と真弓も帰ってくる。
太郎は秀明と綾子のことを睨みながら近づいて立ち止まり、タクシーに乗り込み走り去ってしまう。
太郎はその後、家には帰って来なかった…。
真弓は一度は秀明とやり直そうと決意したが、旅行先で太郎に言われた「一度壊れたものは戻らない」という言葉が頭から離れないでいた。
真弓は太郎が綾子と秀明の関係を知り麗奈に、何かしでかすのではないかと警戒を強める。
真弓は話し合いで解決しようと太郎に電話をするが、連絡はつかなかった。
そんな矢先、帰宅した麗奈が、学校帰りに綾子に会っていたことを知る。
不穏なものを感じた真弓は、急いで茄子田家へと綾子に会いに行くが、綾子は家にはおらず代わりに海辺に隠れるように座っていた太郎見つけ声をかけた。
真弓は「自分の家族を守りたい」と太郎にコトを起こさないで欲しいと頼むが、内心では浮気されてしまった同士やり場のない感情を持て余す太郎の心中を察するのだった。
その頃、秀明は綾子に「二度とうちの家族に近づかないよう」伝えに会いにいく。
綾子は以前と変わらない様子で「会いたかった」と言って秀明に抱きつき、秀明の別れの言葉を受け入れられないようだった。
翌朝、佐藤家に綾子が訪れる…すると何も知らない麗奈に向かって突然「麗奈ちゃんのパパと私とっても愛し合ってるの。これから私のことをママって呼んでね」と秀明との関係を暴露する。
動揺する麗奈を真弓は部屋に連れて行きリビングに戻ると、綾子に「秀明と綾子の関係は終わっている」と言っても綾子は泣き叫び、受け入れられない状態だった。
秀明が綾子に「出ていけ!!」と怒鳴り玄関に連れて行きドアを開けると、そこには太郎が立っていた。
太郎はそのまま家の中に入り秀明に殴りもみ合いになり、秀明は外に逃げるが太郎も後を追いかけもみ合いを続けた結果、秀明は階段から落ち意識をなくしてしまう。
病院に運ばれた秀明は命に別状はなかったが、真弓が家に帰ると秀明の浮気を知った麗奈は口をきこうとしなかった。
退院した秀明と真弓はこれからのことを話し合っていた…秀明は改めて「真弓と麗奈の大切さ」を知り「もう一度だけ信じてください」と頭をさげる。
しかし真弓は浮気されて傷ついたこと、秀明のことを愛してたことを素直に話し「パパ、遅い…もうこれ以上はごまかせない。もう一緒には暮らせない。別れよう」と別れを告げた。
一方、太郎と綾子も今後のことを話し合い太郎は浮気された怒りを押さえながらも「これから一生家族のために償え。そしたら俺はお前を許す」と涙を流して許した。
しかし綾子は「許さなくていいわ。私幸せだった。こんな私をお嫁にもらってくれて本当に感謝しています」と言うが「あなたのことは愛してない。最初から…別れて下さい」と別れを告げた。
佐藤夫婦、那須田夫婦が互いに別々の道を歩むことになっていく…。
別れを告げ離婚に前向きな真弓に対し、秀明はなかなか受け入れることができない。
真弓は離婚までにするべきことを着々と進めていく一方、秀明は真弓の決意が覆らないか試行錯誤するが真弓の意思は堅く離婚届にサインをすることになった。
そして真弓と麗奈にマンションを渡し、秀明は狭いアパートで一人暮らしをすることになる。
一方、茄子田家でも綾子は太郎に離婚届けのサインを迫るが、太郎は受け入れることができなかった。
さらに太郎は綾子が逃げ出さないように監視し始める。
翌朝、いつも通り台所でご飯の準備をしていた綾子は、太郎が目を離した隙に裏口から逃げ出し秀明のアパートへ急いだ。
なぜ居場所が分かったのかと驚く秀明に対し、綾子は「これでやっと一緒に居られるね」と不気味な笑みを浮かべる。
綾子は別れた現実を受け入れようとはせず、追い返そうとする秀明に「また来るね」と言ってアパートを後にした。
秀明は急いでドアを閉めるとその場に崩れ落ちた…その姿から綾子に対し、恐怖を感じているようにも見える。
秀明の希望で離婚届を市役所に真弓と一緒に提出しにいくことになり、待ち合わせ場所で真弓が待っていると秀明が現れ離婚届を出しに行く前にご飯を食べようと誘われる。
秀明は二人が出会った思い出の場所に連れて行ったりと、どうにか離婚しない方法はないかと最後の抵抗をしていたのだ。
真弓と秀明は出会って結婚するまでのことを思い出し昔話に花を咲かせるが、ふと我に返り複雑な気持ちになる。
結局その日は市役所が閉まって、離婚届を出すことができず家に帰り、家族揃っての最後の食事をし秀明は真弓と麗奈の住む家を後にした。
翌日、諦めきれない秀明は真弓に電話をかけようとすると、タイミングよく真弓から着信が入る。
秀明は急いで真弓に会いに行き「離婚届もう出しちゃった?」と息を切らしながら聞くと、真弓は「今日出しに行こうと思ったんだけど…1つ忘れてたことがあったから」と離婚届は出してないようだった。
真弓は「言い忘れてたことがあったから言うね…パパありがとう」と言って今まで秀明に守られてたことに気が付き、感謝を口にする。
そして真弓は「最後はこんな終わり方だったけど…パパと結婚して良かったよ。ありがとう。さようなら」と涙をながしながらも笑顔で言い手を差し伸べた。
秀明は真弓の硬い意志にこれ以上、何も言うことができず「ありがとう」と言って真弓の手を握る。
真弓がその場を離れると、秀明は「今更どの面下げてやり直そうなんて…」と涙をながした。
翌日、真弓は離婚届を提出し麗奈と二人の生活が始まろうとしていた。
そんな中、最近元気がないと麗奈が仲良くしている友達が心配して声をかけてきた。
麗奈は「誰にも言わないで…」と口止めし、家庭の事情を話すが、友達は他の人達に話してしまい噂になってしまう。
麗奈はなんとか友達たちの前では明るい性格を装っていたが、こんな出来事から不安に思っていた両親の離婚について落ち込んでしまい、精神状態がおかしくなりかけていた。
真弓は秀明と離婚をして麗奈との二人暮らしの清々しさを感じていた。
しかし突如、麗奈から「学校を辞めたい」と言われ真弓は困惑する。
麗奈のことを秀明に相談しようかと一瞬迷うが、真弓は秀明に頼らず一人で解決しようと決意する。
一方、秀明はアパートに押しかけてきた綾子を断りきれずに家に入れてしまう。
それでも綾子を無理やり追い返そうとする秀明…綾子は秀明の家の合い鍵をこっそり持ち出し、そそくさと出て行くのだった。
そんな時、仕事で太郎に会い真弓は思わず娘のことを話してしまうが、上から目線の太郎の態度に腹を立てる。
綾子がそのうち帰ってくると信じている太郎に、真弓は「そうやって、たかをくくっているうちは帰ってこないと思いますよ!」と言い放つ。
そんな中、秀明を支えるためハローワークで働き口を探し始た綾子は「離婚して実家には戻れないが、結婚が決まっている」と説明し食堂で働きはじめた。
綾子が自立しつつあることに焦った太郎は「過去から逃れられると思うなよ!」と綾子を脅すような口ぶりで言った。
麗奈が陸上予選に出場することになり、応援にきた真弓と母・弥生…そこには秀明の姿も。
そうしていると麗奈は部活の人達が、また「両親の離婚について(秀明が浮気したことや、不倫相手が自宅まで乗り込んできたことなど)の噂話」をしているのを聞いてしまい、思わずその場から逃げ出してしまう。
真弓達がようやく麗奈を見つけ事情を聞こうとすると、麗奈の口から出たのは「もう頑張れない」という意外な本心だった。
秀明が浮気したことや両親が離婚したことが部活の人達に知られてしまい、麗奈は平気なフリをして笑ってるのはもう限界だったのだ。
真弓は麗奈の気持ちを何も考えていなかったのだと思い知らされる。
一方、秀明も麗奈の悩みの根元が自分の浮気であることを知り、麗奈に向き合おうとして、翌日、おばあちゃんの家に泊まりに行った麗奈を秀明が迎えに行くが、麗奈は耳を貸そうとはせずに反発的な態度をとり続けた。
秀明は麗奈に傷つけてしまったことを反省し「パパのせいで、好きな学校も友達のことも諦めて欲しくない」と心から謝り娘の幸せを願う…しかし麗奈は「遅いよ…もう戻れる訳ないじゃん」と言って、その場から立ち去ろうとする。
麗奈の跡を追いかけてくる秀明に、麗奈は「しつこい…もう二度と会いに来ないで!」と言って走って逃げ、それでも秀明は怯むことなく「しつこくて悪いか…」とつぶやきながら、麗奈ことを追いかけ続けた。
しばらく追いかけっこが続き二人は疲れて立ち止まると、秀明は麗奈に向かって「麗奈、頑張れー!」と叫ぶ。
麗奈は「頑張れ?何言ってんの。パパが悪いんでしょ!パパなんて大嫌い!!」と言って、こうなってしまった現実に怒りや悲しみで涙が溢れ出てきた。
秀明は「嫌われても呆れられても一生、麗奈のことを応援したいんだよ」と言って、何度も「頑張れー」と叫びつづける。
麗奈は今まで家族3人で過ごした日々を思い出し、涙が止まらなくなり「3人が良い…やっぱり一緒が良い…」と素直な気持ちを秀明に伝えた。
本音をぶつけ合ったことで、秀明と麗奈のわだかまりは少しずつ無くなっていくことになり、麗奈は「両親の離婚についての噂話」を広めた友達からも正式に謝罪を受け、部活内での気まずさも次第に薄まっていくのだった。
真弓は秀明の忘れものを届けるため秀明のアパートに向かっていると、真弓の姿を見つけた綾子は突然走り出し秀明のアパートに先回りして、勝手に持ち去った合鍵を使い秀明の部屋の中に入る。
何も知らない真弓がアパートに着くと、ちょうど帰宅してアパートのドアを開けようとする秀明の姿があった。
秀明が真弓に気づいて二人が笑顔で顔を合わせる…すると突然、玄関のドアが開き中から綾子が現れ驚く秀明に「おかえり」と、いつも言っているかのように声をかける。
さらに綾子は、真弓に対して「あら、お世話になってます」と挑戦的に不気味に微笑みかけた。
真弓は秀明と綾子が一緒に住んでいるんだと誤解するが、平気なふりをしてその場を去る…そしてその一部始終を遠くから太郎が見つめていた。
その後、秀明は真弓に会いに行くが誤解を解く間もなく、真弓の電話がなり真弓は「約束があるから」と言ってその場を去っていく。
電話の相手は太郎でまだ綾子とよりを戻したいようだったが、離婚した真弓には太郎がなぜそこまで綾子の引き止める理由が分からず呆れ果てていた。
圭介が経営するカレーショップでは10周年パーティーが企画され準備が着々と進められる。
圭介は由紀や店員のこはるに乗せられてるうちに、真弓への想いを募らせていく。
真弓は職場の男性から食事に誘われたり、後輩から優しく励まされるなど離婚してからモテ期が到来していた。
そんな中、真弓は職場でレストランからの予約の電話を受け、自分の誕生日に家族3人でディナーの予約をしていたことを思い出す。
真弓は麗奈と行こうと予約を二人に変更する。
そしてついに迎えた、カレーショップの10周年パーティー当日。
真弓に誤解を解こうとやってきた秀明だったが、綾子が現れ秀明に「お待たせ」とまたしても当たり前かのように声をかける…綾子につづいて太郎も現れた。
綾子は真弓に秀明とお互いのことを想い合ってるかのような言葉を並べ、二人が一緒になれないのは、あたかも真弓のせいのような発言をする。
黙って話を聞いてた真弓だったが、怒りを抑えられずに綾子に「(二人のことは)ご自由にどうぞ!」と言ってお店から出て行った。
真弓のあとを秀明が追いかけていき、秀明は必死に事情を説明しなんとか誤解を解くことができた。
一方、お店に残された綾子は太郎に離婚届のサインを再度お願いし店をあとにする。
太郎のスマホに綾子の母が倒れたと連絡があり、太郎は綾子を病院に連れて行こうと急いで店を出て事情を話す。
綾子は子供のように「秀明さんとじゃないと行かない」とダダをこね、見かねた真弓が秀明を説得し秀明は渋々一緒に行くことになった。
急いで病院に着いた綾子だったが母の最期には間に合わなかった…絶縁状態だった姉とも再会し「最後まで親不孝だね」とイヤミを言われるが、綾子は言い返すことなく亡くなった母の病室に向かう。
その後、綾子は車で待っていた秀明の所に行き昼間のことを謝り「一人にしないで」と今夜だけは一緒にいて欲しいとお願いするが、秀明はそれを断った。
一方、帰宅した真弓は麗奈とレストランに向かおうとするが、麗奈から「友達と映画に行くからまだ帰れそうにない」という内容のメールが届き真弓は、仕方なくレストランをキャンセルし気分転換にランニングに行く。
すると海辺でたそがれていた太郎を見つけて声をかけ、キャンセルしたレストランに一緒に行くことになる。
昼間のこともあり落ち込み気味だった二人だったが、次第にいつものように言いたいことを言い合ってるうちに笑いが込み上げてくる…真弓は太郎と居ると自然と笑顔になってるような気がした。
その頃、麗奈は映画ではなく慎吾に会っていた…麗奈は落ち込んでる様子の慎吾に声をかけると慎吾は「俺…もうぶっ壊れそうだ」と言って涙を流した。
その姿を見て麗奈もなぜか涙が止まらなかった…すると慎吾は「前に、もうウチにはこれ以上関わらない方がいいって言ったの覚えてる?」とバーベキューでした話を持ち出しす。
そして「ウチ普通じゃないって言っただろ?ウチの秘密知りたい?」とまたも意味深な発言をした。
…遂に茄子田家の深い闇が明かされようとしていた。
真弓と太郎が急接近していることに秀明は不安を覚え、圭介からその可能性を否定されひと安心するが、真弓と太郎がカレーショップにやってきて秀明はとっさに隠れてしまう。
秀明は真弓と太郎の楽しげな様子を目の当たりにし動揺を隠せずにいた。
翌日、麗奈が学校に行っていないことが分かり綾子の仕業だと思った真弓は綾子を問い詰めるが麗奈の行方を知らなかった。
そこに麗奈から連絡が入り麗奈は慎吾と一緒に綾子の故郷の栃木へ向かっていることを知る。
そのまま真弓は綾子と共に栃木へ向かうこととなり女二人で路線バスの旅をする羽目になってしまい、言い争いになりながらも綾子の故郷を目指す。
麗奈と慎吾は綾子の実家に着くが、入る勇気が出ずにそのままある場所に向かう。
綾子と真弓も到着するが、綾子はなかなか入ろうとしない…その姿を見つけた姉は近寄り、辺りを気にしながら「どうしてこんなに早く来たの。人の目があるんだからね」と言った。
綾子の息子がここに栃木に来ていると知った姉は「あんた…」と言いかけ綾子にビンタをした。
真弓が止めに入るが姉の怒りは治まらず、綾子は「お邪魔しました」と言って実家をあとにする。
一方、真弓から事情を聞き向かっていた秀明と太郎と合流し、ベンチに腰掛ける麗奈と慎吾を見つけた。
太郎が慎吾に近寄り、今回のことを叱るが慎吾は「俺が居たら迷惑だって思ってんだろ」と反抗的な態度だった。
太郎が「慎吾お前なんでそんな…」と言いかけると、太郎の言葉をさえぎるように慎吾は「小さい頃から婆さんに聞かされてたよ。俺が父さんの子供じゃないって…」と言った。
太郎が真実を聞かせてほしいと言うと綾子は「あなたは私とお姉ちゃんの旦那(義兄)の間に出来た子よ」と衝撃の告白をする。
義兄との関係を親に知られてしまってからお見合いを勧められるようになり、その中から綾子は1番目女性に縁がなさそうな太郎を選んだのだ。
そして赤ちゃん(慎吾)には父親が必死だと思い、太郎を利用する形で結婚に至ったのだ。
しかし綾子は慎吾に「あなたは私にとって大事な息子だってことは変わりない」と言って一緒に帰ってほしいとお願いすると慎吾はうなずく。
綾子が実家に戻るとすでに母の葬儀が行われていて、母に手を合わせることができたが姉を始め親戚に白い目で見られる。
そんな時、太郎が慎吾を連れて現れる…太郎は慎吾を実の父(義兄)の所に連れていき「うちの大事な一人息子、茄子田慎吾です」と紹介をする。
慎吾は驚いたような嬉しいような何とも言えない満足気な表情をし、三人はその場をあとにした。
ホテルに着くと太郎は綾子に「離婚届」を渡し、慎吾に「どっちと暮らすかはお前が決めろ」と言ってホテルを出ていく。
慎吾は「父さんと暮らす」と言ったが、太郎は聞こえないふりをしてそのまま歩いて行った。
そのやり取りを見ていた真弓はとっさに太郎のあとを追いかける。
太郎は綾子の事情を全てを知った上で結婚したことや、綾子や慎吾を愛してたことを真弓に話し「綾子を幸せにしたかっただけなんだよ…」と泣きながら話した。
真弓は、太郎を追いかけてきた綾子に気がつくと突然太郎の前に立ち、おでこにキスをした。
そして綾子に向かって「この人はあんたにはもったいない。私が幸せにします…麗奈と慎吾君と私四人で幸せになります」と宣言する。
・・・最終回へ続く
最終回あらすじ
綾子(木村多江)に対し「太郎(ユースケ・サンタマリア)と慎吾(萩原利久)と麗奈(桜田ひより)の4人で幸せになる」と宣言した真弓。
これを受けて急遽4人で話し合うことに。
真弓の宣言が、自分を太郎の元に戻そうという作戦であることを見抜いた綾子は、真弓に「太郎さんを宜しくお願いします」と告げ、自分はあくまで秀明と幸せになると宣言し返す。
真弓の夫婦交換宣言は、綾子の読み通り、綾子を太郎のもとへ帰す作戦だった。
しかし弥生から「秀明が本当に綾子と真剣に将来を考えたらどうするの?」、圭介から「茄子田太郎が本当に真弓が自分のことを好きになったらどうする?」と問われ、作戦の穴に気づく真弓。
綾子と暮らし始めた秀明は、後輩・桃(高橋メアリージュン)の告発によって、左遷される。
しかし綾子は、動じずにあくまで秀明と幸せになるのだと揺るがない。
一方、圭介の懸念通り、真弓との将来を真剣に考え始めた様子の太郎。
綾子と家族で毎年行っていた海に、慎吾と真弓と麗奈の4人で行こうと誘う。真弓は綾子の働く食堂を訪れ、太郎から海に誘われたことを告げる。
その週末…海で楽しく過ごす太郎と真弓たち。
そこに何も知らない秀明を連れて現れ…!?
ここに宿敵の女ふたりの 最後の戦いが始まった…
あな家ついに最終回!
男女4人の「帰る家」は果たしてどこなのか…?女ふたりのバトルはどう決着するのか!?
引用元:TBS公式サイト/あなたには帰る家がある
最終回ネタバレ追記
真弓の宣言を受け、急遽四人で話し合うこととなり、真弓は辛い時に支えてくれたのは太郎だと話す。
しかし先日の真弓の宣言は綾子が太郎のもとに戻すための作戦…しかし綾子は真弓の宣言が、揺動だったということを見抜き「太郎さんをよろしくお願いします。秀明さんと幸せになります」と「あなたの筋書きには乗らない」と言わんばかりで微笑みかける。
真弓の「夫婦交換宣言」は綾子の読み通り、綾子を太郎の元に戻すための策…しかし圭介に「茄子田太郎が本当に真弓さんのことを好きになったらどうするの?」と聞かれ、真弓は作戦の穴に気づく。
一方で綾子と暮らし始めた秀明は後輩の告発により、不倫がバレて左遷されてしまう。
綾子は秀明と幸せになるのだと気持ちは揺るぎなかったが、心の中では不倫していた頃のような熱い気持ちはすでに無くなっていた。
そして真弓との将来を真剣に考え始めた様子の太郎は、綾子と毎年家族で行っていた海に真弓と麗奈を誘う。
真弓は綾子の働く食堂を訪れ太郎から海に誘われたことを伝えると、綾子は明らかに動揺したが「海、苦手だから秀明さんと家で映画見てた方がいいなぁ」と嫌味っぽく言った。
さらに綾子は対抗するように「こんなに幸せなのね…朝起きたら好きな人が横にいるって」と笑顔で幸せアピールをする。
週末、海で過ごす真弓と太郎たちの様子をこっそり見に来る綾子…何も知らない秀明を連れて現れるが、楽しそうな真弓たちの姿を見て寂しそうな顔をして帰って行った。
太郎は真弓と居ると自然に笑顔になってる自分に気付く…そして「嫌じゃなかったら」と真弓に手を差し伸べ、真弓は太郎の手を握り二人は照れ笑いをする。
帰り際、ゴミを片付けて真弓は太郎の手帳がゴミ箱に捨てられてることに気づき思わず持ち帰るのだった。
真弓は太郎を呼び出し預かってた離婚届と拾った手帳を手に、一緒に秀明の会社に行くとそこには綾子の姿もあった。
真弓は「綾子が帰ってくる(理想の)家」を描き続けていたという太郎の手帳を綾子に見せるが、綾子は「今更なんだって言うの」と手帳を置く。
しかし真弓は太郎がどれだけ綾子のことを愛しているのか伝え「本当に手放して良いの?」と確認する…綾子は考え込むが「あなたの筋書きには乗らない」と言って、突然エレベーターに向かって走り出した。
真弓と秀明、太郎と綾子がエレベーター乗り込むが故障してしまい、そして4人はそのままエレベーター内に閉じ込められてしまい、すぐに来ると思っていた救助隊もなかなか来ない。
そんな中、4人が暑さでグッたりしていると、綾子が真弓に文句を言い始めたのをキッカケに秀明にも飛び火して責められてしまう…そしてそれぞれが今まで思っていた不満をぶちまけていった。
しかし太郎だけは冷静で、綾子への気持ちを素直に話す…それでも綾子に「あなたのこと愛してない」と言われてしまうが「それでもいい…お前のために変わるから、一緒に家に帰ろう」と切実に想いを語る。
すると秀明も真弓と離れて暮らして後悔し「俺も、何年かかっても真弓の居る家の帰りたい」と本音を漏らすが、真弓は「パパとはもう終わったと思ってる…」と気持ちは揺るがない。
真弓は「茄子田夫婦に会わなければ、きっと今でも結婚してて文句だらだらで自分をごまかして壊れてることにも気づかないで…そんな自分に戻りたくないの」と自分の理想像を語りだした。
さらに真弓は「辛い時に声聞きたくなる人やそんな時に顔見たくなる人が(いる場所が)、帰る家なんじゃないかな」と言って、綾子に「だからあんたも、自分の帰る家くらい自分で決めなよ」という最後に投げかけた言葉が胸に刺さった様子で、綾子は涙が止まらなくなってしまう。
綾子は太郎に今までのことを謝り、二人は仲良く一緒に帰っていく。
茄子田家では太郎と綾子の立場は逆転し綾子が権力を持つようになるが、太郎はとても満足気で二人の顔からは笑みがこぼれていた。
一方、真弓と秀明も出会った頃のような良い距離感を保っていく…つまり再婚はせずに離婚したままだったが二人の関係は良好だ。
そんな中、真弓と秀明は娘の麗奈が茄子田家の長男・慎吾と楽しそうにデートしている姿を目撃してしまう…二人の頭をよぎったのは「もし、麗奈と慎吾が結婚したらあの茄子田家と親戚関係になってしまう」ということ。
もうこれ以上、あの家族とは関わりたくない二人は「そんなことは考えないようにしよう」と心に決め、笑顔になり二人は別の道を歩いていく。
・・・END
原作
原作は同名の小説「あなたには帰る家がある」で、著者は直木賞作家・山本文緒氏によるもの。
「家庭・仕事・恋」といった、人が「幸せになりたい」と心から願う気持ちを二組の夫婦で描いた、家族の幸せを問うストーリーの極上小説となっている。
ちなみに、電子書籍で小説「あなたには帰る家がある」を読むなら「eBookJapan」というサイトがオススメである。
というのも、「eBookJapan」では非常にコンテンツが豊富で、検索しても見つからないタイトルは無いのではと思うくらい作品数が多い。
さらに初回のみ電子書籍を購入すると300円OFFとなり、お得に読むことが可能となっている。
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その他のドラマ/ネタバレ
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。