ドラマ「陸王」最終回のネタバレを公開しています。
見逃してしまった人や内容が気になる人、そして映像ではなく文字でドラマの内容を知りたい人はコミック・連続小説風にネタバレしていくので、参考にしてほしいと思う。
陸王最終回
主な登場人物
宮沢 紘一/役所広司
足袋を作り販売す「こはぜ屋」の4代目社長。
しかし、足袋の需要も減り経営不振となっていまい、その窮地から立て直すべくマラソン足袋「陸王」の開発をスタートさせる。
宮沢 大地/山崎賢人
紘一の長男。
大学は卒業するが就職活動に失敗・・・その後は「こはぜ屋」の手伝いをしているが、将来性のない足袋屋は継ぎたくないと父親に反発している。
茂木 裕人/竹内涼真
ダイワ食品の陸上部員で、箱根駅伝でも活躍したマラソンランナー。
期待の新人として注目を浴びる中、膝を痛めてしまう事態になるが、フォーム改良に取り組み復活を目指している。
飯山 晴之/寺尾聰
「飯山産業」の元社長。
繭の特殊加工技術を考案し「シルクレイ」の生み出すが、開発に莫大な資金をかけたことで会社は倒産。
それでもなお、「シルクレイ」を頼りに、一発逆転を狙っている。
坂本 太郎/風間俊介
「こはぜ屋」の企業融資をしてくれる担当の銀行マン。
将来性を考え、新規事業を始めるべきだと宮沢社長に提案し、「こはぜ屋」のバックアップをしていく。
小原 賢治/ピエール瀧
米国の一大スポーツ用品メーカー「アトランティス」の日本支社・営業部長。
利用価値のなくなった選手はドライに切り捨てていく、利益至上主義の男。
御園 丈治/松岡修造
世界的アウトドアメーカー「フェリックス」の代表取締役社長。
飯山の特許「シルクレイ」に目をつけ、「こはぜ屋」を買収しようと動いている。
正岡 あけみ/阿川佐和子
「こはぜ屋」縫製課の女性たちを束ねるリーダー。
その縫製技術は国宝級と言われるほどで、責任感も強い。
富島 玄三/志賀廉太郎
「こはぜ屋」の専務兼経理担当をする大番頭で、先代の社長時代からその地位に就いている。
安田 利充/内村遥
「こはぜ屋」の係長で、従業員たちのまとめ役。
宮沢と富島の間に入り「緩衝材」にもなっているが、新規事業にも興味を示す。
有村 融/光石研
スポーツショップの経営者。
ランニングインストラクターとしての肩書きも持ち知識も豊富で、「陸王」の開発にも助言する。
宮沢 茜/上白石萌音
紘一の娘。
高校3年生でとても家族思い。
宮沢 美枝子/壇ふみ
紘一の妻。
「こはぜ屋」の社長として奮闘する夫・宮沢を家庭で支える良き妻。
城戸 明宏/音尾琢真
ダイワ食品の陸上部の監督。
ライバル「アジア工業」打倒を目標に部員たち厳しくあたるが、部員たちを守るために自らが盾になることもいとわない熱血漢のある男。
平瀬 孝夫/和田正人
ダイワ食品陸上部のベテラン選手。
佐山 淳司/小藪千豊
小原の部下で「アトランティス」の営業マンで、小原の腰巾着のような存在。
結果主義の小原の顔色を伺いながら、担当先の「ダイワ食品・陸上部」へ出入りしている。
村野 鷹彦/市川右團次
「アトランティス」専属のベテラン・シューフィッター。
ランニングシューズ業界のカリスマ的存在で、多くの選手に慕われているシューズ調整のプロ。
毛塚 直之/佐野岳
「アジア工業」の陸上部員。
日本の陸上長距離界を担う天才ランナーとして、注目を浴びている選手。
ストーリー
陸王9話ネタバレ…従業員と築き上げてきた絆と企業トップの重責と決断
最終回あらすじ
シルクレイを手に入れるために「こはぜ屋」買収をもくろむフェリックスの御園社長(松岡修造)だったが、宮沢(役所広司)から業務提携を提案されたことで両者は袂を分かつ。
こはぜ屋の窮地は変わらないまま、大地(山﨑賢人)や飯山(寺尾聰)たちは、また一からシルクレイの売り込み先を探し、興味を持ってくれそうな企業を駆け回っていた。
一方、茂木選手(竹内涼真)は、再びアトランティスのサポート選手となり、RⅡを履くことを決意。
念願の豊橋国際マラソンに出場することが決定していた。
そんな茂木へ大地と村野(市川右團次)は、「ずっと茂木選手を応援している証に…」と最後の一足となった陸王を渡したいと、ダイワ食品の城戸監督(音尾琢真)に掛け合うが、城戸は茂木を悩ませるだけだと一蹴する。
茂木に自分たちの想いを届けることもできず、陸王開発再開のメドも立たず、八方ふさがりのこはぜ屋だったが、そんなある日、御園から宮沢へある提案が投げかけられる。
一体、その提案とは!?
引用元:TBS公式サイト/陸王
陸王最終回ネタバレ
ここからはドラマ「陸王」最終回のネタバレを公開しています。
こはぜ屋4代目社長・宮沢紘一がフェリックス社長・御園からの買収案を断り、逆に業務提携案を提案するが、御園はそれを断り契約は破談となってしっまう。
宮沢は「こはぜ屋の窮地」が最初の段階に戻ってしまい、フェリックスではない他の企業に業務提携案を「シルクレイ」を持ち込み売り込むが、それが簡単には見つからず難航する。
そうしていると御園から宮沢に連絡があり、「一つアイデアあります」と言われ、宮沢は坂本ともにフェリックスを訪れた。
御園の提案とは業務提携案にはのるが「こはぜ屋の設備投資に「3億」融資した後、「3億」の返済期限は5年にする」というものだった。
そのうち3年間はフェリックスの商品に使うシルクレイの発注をするので返済は保証するが、残り2年はこはぜ屋の経営基盤を固め支払ってもらい、それでも5年間で3億返せない場合は、フェリックスの傘下に入ってもらうという。
御園は決死の表情で「リスクのないところにビジネスはない」と宮沢に訴え、宮沢は一度会社(こはぜ屋)に持ち帰り社員たちを集め相談することにする。
そして色んな意見が飛び交う中、宮沢が「俺はフェリックスの融資を受けたいと思う」と話し出した。
宮沢は「挑戦しなけりゃ、負けもなけりゃ勝ちもない。俺は勝負したい・・・このこはぜ屋を守るためには、挑戦するしかないんだ。本当の負けってのは挑戦することをやめた時だ」と力強く説得して「だからどうかみんなの力を貸してほしい」と頭を下げ頼んだ。
すると宮沢の力強い言葉に賛同してくれ、こはぜ屋は一致団結して「挑戦」することを決めるのだ。
大地と村野は村野「5代目・陸王」を茂木に渡すため、ダイワ食品工業陸上部に持っていくが城戸監督には「茂木を悩ませるようなマネはしないでくれ!」と追い出されてしまった。
そんな中大地には「メトロ電業」という大手企業の面接が決まり、一度はやめようとするが、飯山が大地に「チャンスを自分から手放すんじゃねぇぞ」というアドバイスもあり、大地は面接を受ける決意を固める。
そしてこはぜ屋社内ではもう一つの話題で盛り上がっていた・・・それは「豊橋国際マラソン」に茂木を応援しに行くのかどうかということだ。
ヤスが恐る恐る宮沢に尋ねると「行くよ〜。茂木選手のフルマラソンの復帰戦だぞ。ここでみんなで応援しなくていつすんだよ」と当然のことのように言った。
しかし今回は茂木は「陸王」ではなく「RⅡ」を履いて出場することを理解した上で応援するということを、社員たちに説明するとそこは「しょうがない」といった感じだったが社員の一人が「また茂木選手のことサポートしましょうよ」と言った。
それに対して宮沢は「いや、それはできない・・・いくらまた陸王を作れても、また5年後どうなってるかわからないんだ。そんな状況に茂木選手を巻き込むわけにはいかない・・・最後まで責任取れるかどうかわからないサポートは、もうすべきじゃない」と言い聞かせる。
その言葉を陰でこっそり聞いていた村野は「宮沢の覚悟と決断」と「サポート選手への思い」を汲み取り、そしてこはぜ屋全員の(思いを乗のせた)努力の結晶でもある「陸王」を、ダイワ食品にいる茂木に独断で届けに行く。
村野は茂木を暗い人気の無い廊下に呼び出し「今から俺がすることは、多分シューフィッターとして間違っている」と言いながら最新の「陸王」を渡し、こはぜ屋とフェリックスの状況を話し「お前(茂木)を巻き込むわけにはいかない、だからサポート契約はしない」という宮沢の考えを伝えた。
しかしこの「陸王」はこはぜ屋の思いが詰まった一足で、「RⅡ」と履いていても茂木裕人のことをずっと応援したいというこはぜ屋の社員たちの思いを汲み取り、村野は茂木に「届けないわけにはいかなかった」と話す。
茂木は「陸王」を受け取ると「今の僕にはこの陸王を履くことはできません・・・でも嬉しいです。心が温かくなります」とこはぜ屋の思いを感じとっていた。
茂木の勝負の時になる「豊橋国際マラソン」の日を迎える。
そしてスタート前に茂木の様子を見に選手練習会場にやってきた村野と宮沢は、茂木に労いの言葉をかけていると、アトランティス・小原と佐山がやってきて「おい、部外者が何をやってる!」と二人は門前払いされてしまう。
すると茂木は「小原さん、もうしわけありません。やはり俺はこの『RⅡ』を履くことができません」と言って、「陸王」を取り出し「俺はこれを履きます」と宣言する。
小原は血相を変え「今、君がすべきことは『RⅡ』を履いてアトランティスのために走ることだ」と叱咤するが、茂木はケガをした時の自分と現在のこはぜ屋が同じだということを語る。
さらに「(『陸王』と『RⅡ』を比較すると)確かに技術の差は僅かかもしれない。でも、込められた思いが雲泥の差なんです・・・こはぜ屋さんは俺と一緒に走ってくれますよ。気づけば隣で走ってくれてました。俺はこれからもこはぜ屋さんと一緒に走りたいです」と茂木自身の思いを告げた。
すると小原は「本当にそれで後悔しないのか。これは君にとって人生の重大な帰路だ。これが最後の忠告だ、『RⅡ』を履きなさい。君なら正しい判断をしてくれると信じている」と言ってその場を去って行く。
こうして、どちらのシューズを履いて走るかは茂木に委ねられた。
そうしていると観衆たちの前に、出場選手が紹介され続々と出てきて「毛塚」のことが紹介されると歓声が大きくなる・・・さすが認知度も高く人気があるようだ。
最後に「茂木」が紹介され建物から出てくると、茂木の足には「陸王」が装着されていた・・・それを見たこはぜ屋の一同は「目を丸くして驚く者」や「涙を流し感動している者」など様々だったが、感情は全員「歓喜」でしかなかった。
茂木はこはぜ屋社員たちに一礼し、スタートラインに並ぶ・・・そして「豊橋国際マラソン」の火蓋は切られる。
その様子を宮沢の妻・美枝子と娘・茜やフェリックス・御園までもテレビでレース中継を見ながら固唾を飲んでいた。
茂木は10キロ地点で海外選手ばかりがいる先頭集団に並びかけるが、ペースは世界記録並みのハイペースだ・・・しかし毛塚も反応が早く、茂木に負けじと続いて抜け出してきた。
そして25キロ地点では先頭集団から一人の海外選手が抜け出し独走態勢に入った・・・それに続いて抜けだしたのは毛塚だった。
30キロの給水ポイントでは、毛塚はなんと給水を取らないで少しでも先頭の選手との距離を縮めようとするが、35キロ地点での給水ボトルを落としてしまい、レースの後半では一度も水分を補給できないという厳しい状況に立たされてしまった。
するとジワジワ追い上げて現在3位だった茂木が、毛塚に並び自分の給水ボトルを差し出し渡す・・・毛塚は意外な表情をするが、給水ボトルを受け取り水分補給をした。
茂木のフェアな行動で温かい場面を見た観客たちからは、自然と拍手があふれる・・・そして茂木が前回足を痛めリタイアした40キロ地点に差し掛かると、トップを走っていた海外選手が足を引きずって倒れてしまった。
茂木は以前の自分と被ってしまい、せっかくここまで順調にペースを落とさず来れていたのに、精神的に追い込まれてしまい毛塚にリードを許してしまった・・・がしかし「全てはここから始まったから」という理由で、その場に駆けつけていた宮沢と大地は「茂木!諦めるな!陸王を信じて、走れー!」と声援を送った。
その声援と二人の姿を見て茂木は冷静さを取り戻し、なんとか持ち直すことができた・・・しかもゴール付近では毛塚と並走状態までもちこむ。
ラスト200mほどの直線でついに毛塚を捉え、そのままゴールする・・・ラストは少しもつれたが茂木に軍配は上がった。
勝利者インタビューで茂木が登壇し、「ここに立っていられるのは、自分だけの力だけではありません。チームのみんなと(シューズを脱いで手に取り)この『陸王』に支えられました」と紹介した。
こうして茂木の完全復活の日となった・・・そしてその頃、こはぜ屋では電話が鳴り響いていた。
陸王の問い合わせはとどまることを知らず、数日経っても殺到中だ。
そんな中、大地が「メトロ電業」の採用が決まりこはぜ屋を出て行くことになってしまうが、宮沢は「どんな時でも、勝利を信じろ」とエールを送った。
1年後・・・
アトランティスでは「40人以上の選手から、サポート打ち切りの申し出があった」という報告を受け、本社から日本支社を取りまとめる部長・小原は別会社へ左遷されてしまい、部下の佐山からも「あなたはアトランティスから切り捨てられたんです」と反旗を翻され異動までの間、孤立してしまう。
一方で、こはぜ屋は年商30億の完全黒字企業に発展し、第2工場なるものを建設し、従業員も20人から60人に大幅に増員することに成功していた。
フェリックスに対等に立つため、メインバンクを埼玉中央銀行ではなくメガバンクの東京中央銀行に変え(埼玉中央銀行も合意の上)、「陸王」もアッパー素材の色違いで商品化し店頭に並んでいた。
有村も経営しているスポーツショップで、自信満々に「陸王」の紹介・解説をお客さん相手にしている・・・そしてコーチとして平瀬がダイワ食品陸上部に戻り、ダイワ食品はフェリックスとつながり御園に支援をしてもらうのだ。
さらに茂木は五輪への切符をかけたレースに出場し、そのレースがスタートし宮沢が「いけー!茂木ー!走れー!陸王」と声援をとばしているところでラストを迎える。
・・・END
各話の詳細ネタバレ
原作
原作は池井戸潤氏の小説「陸王」で、2016年7月に発刊されたばかり。
池井戸潤氏の作品は、過去に実写化されたドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」が大ヒットしているので、期待されているという表れかと考えられる。
ちなみに、電子書籍で小説「陸王」を読むなら「Book Live」というサイトがオススメである。
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