ドラマ「奪い合い、冬」結末までのあらすじネタバレを公開しています(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
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奪い愛、冬
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
キャスト
池内 光/倉科 カナ
デザイン会社で働いていて、康太にプロポーズされ婚約する。
しかし、突然姿を消した元彼に再会してしまい、恋心も再燃してしまう。
奥川 康太/三浦 翔平
デザイン会社で働く光の後輩。
光にプロポーズをして婚約する。
森山 信/大谷 亮平
光の元彼で元光の上司でもあるが、現在は別のデザイン会社で働いている。
そして幼なじみの蘭と結婚もしている。
森山 蘭/水野 美紀
信の妻。
信とは幼なじみで信のことが幼いころから好きだった。
奥川 美佐/榊原 郁恵
康太の母で料理研究家。
一人息子の康太を溺愛している。
池内 麻紀/キムラ緑子
光の母で下町で小さな定食屋を営んでいる。
豊野 秀子/秋元 才加
光と康太と同じデザイン会社で働いている。
実は康太のことが好きで、光ると康太の仲を引き裂こうとしている。
武田 玄/三宅 弘城
光の会社の部長。
尾上 礼香/ダレノガレ明美
康太の元恋人であり幼なじみでもある。
斎藤部長/ミスターちん
信が働くデザイン会社の部長。
加藤 清/西銘 駿
信のデザイン会社の後輩。
登場人物相関図
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以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
あらすじ
デザイン会社で働く池内光(倉科カナ)はある日、アシスタントで恋人の奥川康太(三浦翔平)からプロポーズされる。
ちょっと頼りないけれど、とても優しく、何よりも光を全身で愛してくれる康太。
彼の大きな愛に包まれ、光は幸せを噛み締めていた。
そんな中、光は会社を代表し、建設会社のロゴデザイン・コンペに参戦することになる。
意気込むあまり緊張する光を励まそうと、オリエンテーション会場に向かうエレベーターの中でキスをする康太。
だがその瞬間、ふいに開いた扉の向こうに視線を移した光は、ある一点から目が離せなくなってしまう。
そこにいたのはライバル会社のデザイナー・森山信(大谷亮平)――旧姓・尾田。
彼こそは、かつて光が死ぬほど愛した男、そして…3年前に突然、好きな人がいると告げ、姿を消してしまった男だった!
康太の存在に癒され、とっくに記憶の彼方へ飛んでいったはずなのに…。
せきを切ったように、止めどなくあふれ出す信との思い出。
だが、そんな事実を康太に告げられるわけもなく、光はただひとり激しく動揺する…。
しかも、その日を境に、幸せで輝いていた光の人生に、どんよりと影が差し始める。
一人息子の康太を溺愛する美佐(榊原郁恵)は、光のことが気に入らず、身辺を調査。
一方、信の妻・蘭(水野美紀)は、最愛の夫に変な虫がつかないよう、鋭く目を光らせ…!
引用元:テレビ朝日公式サイト/奪い合い、冬
結末ネタバレ
ここからはドラマ「奪い合い、冬」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマには原作がない完全オリジナル脚本でストーリーが進むため、現段階では予想となる。
恋事情に恋事情が絡まったドロドロ感がたまらないドラマだ・・・さらに異常なまでの親子愛もついてくるといったところだろうか。
最近では芸能界でも不倫騒動が多く、ドラマなどでもそういったシナリオの物語がよく見られたが、2017/1クールのドラマではこういったドロドロ感の強いストーリーのものはないように思えるので楽しめそうだ。
しかしこういったドラマの結末は決まって「元サヤにおさまってハッピーエンド」か「やはり結婚はしないで別の幸せの道を探す」となるような気がするのは私だけだろうか。
個人的にはサスペンスが好きなのだが「誰かが嫉妬の末、刺されてしまう」的な愛憎劇に発展するというサスペンス要素はないように思う。
とはいってもドラマの設定でもある昔の恋人と再会することは、一般的にもあるのではないだろうか・・・しかも相手がすでに結婚している、もしくは自分が違う人と結婚している。
こういった意外と起こりうる設定の中で、見るドラマは面白いかもしれない。
結末としては「衝撃的な誰も予想できないラスト」を期待したいが、やはり王道的な感じになることが考えられるだろう。
ネタバレ追記
奥川康太は池内光に海でプロポーズした。
光は笑顔でこのプロポーズを受け入れる。
康太はあまり自分の意見が上手く言えない人間だったが、プライベートでは男らしく自分の思ったことが言えるようになっていた。
それも光のおかげで、光もまた康太という男に救われた一人だった。
光が3年前に心の底から愛していたし、愛し合っていると思っていた男に理由もなく、ある日突然「別れてくれ。ずっと好きな人がいた。その人と結婚する」と告げ、光の前から姿を消していた。
そんな悲しい出来事に光から笑顔は消えるが、その後現れた康太が光をどん底から助けてくれたのだった。
しかしその結婚は、簡単には上手くいかなく嫉妬し阻むものもいたのだ。
光と康太は同じデザイン会社に勤めていた。
光と康太は同い歳だったが、光がチーフで康太がアシスタントという立場だ。
というのも光のほうがキャリアが長くて、会社に勤めていたのが長かったからである。
制作部部長・武田玄から光がプレゼンでコンペを勝ち取ったことが報告されると、社内は湧き上がった。
光は会社のエースデザイナーだったのだ。
そんな武田も過去に光に言い寄るが、フラれた経験があった。
もう一人社内で、二人の恋路を邪魔する康太に恋していた女がいた。
光の後輩・豊野秀子で、康太に好意を寄せ「光から康太を奪ってやる」と画策するのだ。
光と康太はまず、定食屋を営む光の母・池内麻紀に結婚の許しをもらいに行くと、快く二人の結婚を快諾してくれた。
続いて、料理研究家をしている康太の母・奥川美左に結婚の許しをもらいに行くことにする。
最初は明るく迎えてくれる美佐だったが、何かにつけて光に嫌味を言ってくる。
かわいい一人息子が結婚してしまうのが寂しいというところだろうか。
美佐は光に康太の顔のデッサンを、描いてほしいと頼むのだった。
デザインの仕事は順調で、大きなコンペの仕事が舞い込んでくるが、競合会社のデザインは有名で相手のデザイナー次第では勝ち負けになる必死の戦いだった。
いざプレゼン当日、光と康太はプレゼンが行われるビルに着くが、光は大きな仕事に緊張して震えていた。
それを勇気づけるように、康太はエレベーター内で光にそっと口づけする。
エレベーターの扉が開くと、そこには光が3年前愛していた男・森山信(当時は尾田信だった)が目の前に現れ、光は硬直する。
とはいえ信も気まづいのか、何も言わない。
しかしこの再会が色々なものを壊していくことになる。
3年前まで信はデザイナーとして光と同じ会社にいた。
そして光の先輩で、チーフとアシスタントという・・・つまり今の光と康太の立場が逆転したような感じだった。
が3年前、二人が別れたと同時に退社してしまう。
信は別の会社でデザイナーをしていた。
普段は福岡で働いていたが、今回のコンペのこともありデザイナーとして力がある信は、3ヶ月間東京出張していた。
そう、今回のコンペの競合デザイン会社のデザイナーが信だったのである。
光にデザインのいろはを教えてくれた信に勝てるわけがないと一度は考えてしまうが、信の教え「後悔しないように最後まで頑張る」を信条に気を持ち直した。
しかし康太は何かを思い、康太は光に信と「知り合い?」と聞くと「いや・・・」と光は嘘をついた。
康太は秀子から信が光の元カレだということを聞き、光が嘘をついたことを知ってしまう。
信はすでに結婚していて、相手は森山蘭というが、なにやら杖をついて右足に大きな怪我をしていた。
信と蘭は小学校3年生からの幼馴染で、蘭は過去に何度も告白していたがその度にフラれてしまっていたのだ。
蘭はなかなか愛っと深い女で、信は知らないことだったが、東京で働く条件として「女の部下はつけない」や「信の働きぶりを一日ごとにメールで報告」させるなどを会社に約束させていたのだ。
光は康太の母・美佐に康太の似顔絵を描いたので、渡しに行くと、美佐は探偵に頼んで、光のことを調べていたのだ。
しかしそのことを知った康太は「いいかげんにしろよ!」と怒り出したので、美佐は調査内容をシュレッダーにかけるが、その時光が描いてくれた康太の似顔絵も一緒にシュレッダーにかけてしまう。
そしてなぜかその場に呼ばれていた康太の元カノ・尾上礼香が現れる。
光がいるのにその仕打ちはないと、康太は怒って光と一緒に家を出て行き、光に信とのことを「光と前付き合ってたって聞いた。光の顔から笑顔を奪った奴だって知ったんだ」と暴露して、そのことで光を疑ってしまった自分を追い出したかったと言う。
そして二人はハグして光は「いつもドキドキさせてくれてありがとう」と康太に言った。
蘭は一人で信との昔の写真を見ていた・・・そして次に光と信が二人で写った写真を見ながら「あの頃はこの女と付き合ってたもんねー・・・こいつが近づいてきたら、私削除しちゃうかも」と狂気の表情を浮かべる。
蘭は信といると怪我をした右足をおさえ「右足が疼くの」と言うと、奴隷のように右足をさすってあげる。
光は信に3年前何があったのか、ということだけを知りたかった。
光のことを信じたい康太だったが、次第に焦ってしまい急に光と結婚式場を見に行ったり、「予約しよう」と言ったりバタバタし始める。
そしてフラッシュモブのようなサプライズで婚約指輪を渡そうとするが、そこに信と蘭の姿が見えて過呼吸になってしまい気を失ってしまう。
光は病院で目を覚ますが指輪は渡さない。
康太は「少し焦ってたんだ」と本音を言って、「もっと覚悟がきちんとしてから渡すことにする」ことを告げた。
翌日、仕事でデザインのコンペをする会社で信と会ってしまい、そこで光が康太と婚約していることを信は知るのだ。
そして信は「3年前のこと、全てを話す」と言われる。
約束の場所で待ち合わせる。
3年前、信は大学の仲間たちと飲んでいた。
そこには大学時代の先輩だった蘭もいて、帰り道にたまたま通り魔事件に遭遇する。
通り魔はナイフで無差別に歩行中の人に斬りかかっていた。
通り魔は信たちのグループにも襲いかかり、信にナイフを振りおろすが、蘭が信をかばい盾となり、右足太ももを斬られてしまう。
蘭は命に別状はなかったが、右足は動かないかもしれないと診断される。
そこで信は「俺のために犠牲になってくれた蘭さんの身体の一部になって生きないといけない」と決意したのだった。
光はその話を聞いて「信さんらしい!話聞いてスッキリしました」と3年前の悪夢から解放された気分だった。
その後大雨になってしまい帰ろうとするが、タクシーが一向に捕まらなかった。
二人は雨に濡れクシャミが出始め、風邪をひいてはいけないので、光はダメだとも考えるがホテルで雨宿りすることにした。
信は鬼のような蘭からの着信に、折り返し電話をかけ事情を説明して、ホテルで雨が止むのを待ってから帰ることを伝えた(もちろん光の存在は伝えていない)。
光は3年前の理由を聞いたら踏ん切りがついたと思っていたが、よく考えると信が光のことを嫌いなって別れたわけじゃないことに気づくのだった。
そして改めて悲しむ光に気づき、近づく信・・・その時部屋のドアをノックする音が聞こえる。
蘭がドアの向こうから「信ー、心配になって迎えに来ちゃった」と叫ぶ。
その声を聞いて焦る光と信。
光はクローゼットの中に隠れるが、蘭にはお見通しだった。
しかしクローゼットは開けずに、光の方を見ながら「じゃあねー」と言った。
一方、康太も秀子から信が光の前から消えた理由を聞くことになり、信が責任感だけで別れたことを知るのだった。
その日、康太は光から実家の母のところに行くと聞いていたので、定食屋に行ってみると「来ていない」と聞かされ、康太の気持ちも徐々に歪んでいくのだった。
康太は1泊2日で熱海温泉に、光を誘った。
するとそのことを秀子が聞きつけ、今度は美佐の料理教室に入りそのことを報告する。
康太と光は温泉に来ておのろけムードでいると、目の前にいきなり美佐が現れ嫌味を言うだけ言うと、康太に追い返されてしまう。
蘭は信を誘い出し、信の以前いた会社・アッパーワークスにいきなり来る・・・光たちが働くデザイン会社だった。
そこで蘭は光や康太、あと信の元同僚の武田に挨拶を済ませると、武田がアッパーワークスの飲み会に誘う。
蘭も「行っといでー」と珍しく快諾した。
信からすれば会社を突然辞めて、沢山の人に迷惑をかけたので気まづかったが参加することにする。
そして信はその場にハンカチを忘れ、光は渡しに信に会いに行く。
すると信は風邪をひいていて高熱だったので光は病院へ連れていき、家まで送っていくことになる。
あいにく蘭は家にはいない予定だった。
光は信に薬を飲ませ、グラスを受け渡す時に手が触れてしまいお互いの体温を感じてしまう。
すると二人はもう止まらなかった・・・そのままキスをしてしまう。
するとクローゼットの中から・・・
「ここにいるよー」
と蘭が現れる。
中からずっと見ていて、動画まで撮っていた。
蘭は狂気の高笑いの後、二人のこと・・・特に光のことを責め続ける。
信は顔面蒼白だったが、次第に我に返り光のことをかばい始めた。
光は恐怖からか罪悪感からか、ただただ泣いていた。
すると蘭は「私のこと愛してるんだったら、ここでキスして」と光に見せつけるようにキスした。
光は耐えきれなくなり「本当に、ごめんなさい」と泣きながら部屋を飛び出した。
蘭は「許したわけじゃないからね!」と飛び出していった光に叫んだ。
一方で康太は光が信にハンカチを返すところから病院、そして部屋の中に入っていく光と信の姿を全て尾行して見ていた・・・完全に壊れていく。
しかし部屋はオートロックで部屋番号を押すが、呼び出すまでには至らなかった・・・とどまったという感じだった。
康太は翌日、光たちが何をしてたのか確かめることにする。
光が会社でコーヒーを入れに行くのを見て、そこに康太がついていき「ねぇ光、一個だけ聞いていい?俺のこと裏切るようなことした?」と聞くと、光は口を閉ざしたままだ。
康太は「何も言わないってことは何もないってことだよね?」と言うと、光は黙ったままうなずき結局ウソをついてしまう。
康太と光は美佐に結婚の許しをもらうため、頻繁に康太の実家に来ていた。
しかしこういった席には必ずといっていいほど礼香の姿もあった。
そしてその礼香の助言もあり、ついに美佐は光のことを家族として受け入れ、結婚を認めると公言する。
すると康太の実家に一枚の絵が届き、袋から出してみると信と光がキスしている一枚の写真が絵の大きさ拡大されていた。
家の中にいた全員が衝撃を受け、美佐はグラスに入っていた水?を光にかけ、康太は怒り狂いその絵をグチャグチャに破り、家を飛び出してしまった。
追いかける光だったが、康太は「来ないでくれ、来ないでくれ!」と言って行ってしまう。
昨日あんなことがあり、光は落ち込みながら出勤していると、後ろから康太が声をかけてきて「昨日はごめん」と謝ってきた・・・自分の器が小さかったと思い直したようだ。
しかし光は自分が悪いと言って「ごめんなさい」と謝った。
蘭は信に「私、信との子供欲しいんだもん」と排卵日を気にしていたが、それを諦め体外受精をするための容器を信に渡した。
そして蘭はもう一つお願いがあるといい、旅行に行こうと提案する。
しかし二人ではなく4人でだという。
康太は結婚式の招待状を会社中で配り、さらに呼びたい人がいると蘭に会いに行く。
そして「夫婦で二人の結婚を祝ってほしい」と蘭に招待状を渡すと、蘭は「おめでとう・・・実は私も会いたいと思ってた」と言って真冬のコテージで旅行しないかと誘われる。
信は承諾済みだという。
康太は光が良ければと、返事を光にゆだねた。
すると光は「行きます、行かせてください!4人で行きましょう・・・旅行」と何かを自分に言い聞かせるかのように言った。
光の狙いは「4人で旅行に行けば、もう進む道は決まる。だから行くんだ」と決意を固めていた。
まず蘭と光は、絶壁だったが海が一面に見える景色を見に行くことにする。
そこで蘭は光に「大人しくあの男と結婚して。私から信を奪わないで」と言う。
そして夕食の時間には「二人の結婚に乾杯」してもらい、コテージの窓から見える星を見ると流れ星が流れたので願い事を4人ともした。
蘭は何を願ったか聞くと・・・
光:皆んなの幸せを願いました。
《皆んなが幸せになれますように・・・》
康太:お二人(信と蘭)が幸せになれますように。
《信がこの世から消えますように・・・》
信:俺はこういう時は何も考えない、無心になるんだ。
《光が幸せになれますように・・・》
蘭:康太さんと光さんが、絶対に離れませんように。
《私の秘密が信にバレませんように》
《》内は本当の願い
まだ蘭には言えない秘密があるようだ。
次はお互いが自室に入り、蘭が信に「激しく抱いて」とせがんだ。
すると隣の部屋にいる光に聞こえるように、蘭は声を出す。
当たり前のように康太と光にも声が聞こえてきたので、康太はその声が聞こえないように光の耳を手で塞いであげた。
声がなり止むと康太はスッと手をどかしたので、光は「ありがとう、心配かけてごめんね」と言ってお互い「好きだよ」と言い合って静かにキスをした。
康太は光のことを愛していたのだ。
しかし光は康太に対して「愛してる」という言葉はかけられないでいた。
そして皆んなが寝静まった夜中、光は寝付けなくて一人で外に出る。
その音に反応して、信が物音の正体を確かめに外に出ると光がいた。
そして康太と蘭も目を覚ましていた。
光は信に「それ以上来ちゃダメ」と距離を置いた。
さらに光は「信は蘭」「光は康太」と一緒にいることが幸せの形だというが、信は「それは幸せのフリなんじゃないかな」という。
それを黙って見ていた康太と蘭。
翌日帰る準備をしている時、蘭は光に、康太は信にそれぞれ幸せの形を考えることを約束させた。
この旅行で4人は自分たちが立つべき場所を確認した・・・はずだった。
光は2月14日のバレンタインデーに向けてチョコを作り始めた。
もちろん康太に本命手作りチョコを渡すためだった。
しかし信との過去のバレンタインデーのことが頭をよぎり、信にも作るのだった。
そして光は信にチョコを渡しに行くと、その場に蘭が現れる。
その場には通行人が沢山いたが、蘭は大声で「この女は私の旦那を奪おうとしたんです」と叫んで土下座させようとする。
そして光が土下座しようとすると、それを信が止め「俺はまだ、光のことが好きだ!」と宣言した。
蘭は「本気なの?」と耳を疑うが、信は「ごめん。光のことがずっと好きだった」とついに本音を言った。
蘭は光に「あなたは前世から泥棒なのよ」という言葉を残して、その場を去ってしまう。
すると実は離れた場所でその様子を見ていた康太だったが、様子を見ていて状況は知っていた。
そして蘭と入れ違いで狂気の表情で争っている場に近づいていく。
康太は近くにあったモップを手に取り、襲いかかるが信はそれを避け、康太と信の争いに発展してしまう。
その間に入って止めようとする光だったが、康太が光を振りほどくとそのまま倒れてしまい、床に頭をぶつけ気を失ってしまう。
康太は自分がやってしまったことに、罪悪感で頭を抱え叫ぶのだった。
光はそのまま入院して、康太は「暴れた」ということで、警察に捕まってしまう。
康太を美佐が警察まで迎えに来て「いいかげん、目を覚ましなさい!」と康太の頬をぶつと、康太もそれに応えるように、「母さんの言う通り、光といると俺ダメになるかも・・・どんどん自分が壊れていく」と言った。
美佐は自分の言いたいことが、溺愛する息子
にやっと伝わったと大喜びする。
しかし康太は鏡に向かい「したいようにしていいんだよね?もっと光を愛そう」と狂気の笑みを浮かべながら独り言をいう。
すでに康太の人格は壊れていたのだった。
蘭は体外受精が失敗した時の保険をかけるために、信と子供を作るための「精子冷凍承諾書」にサインすることを強要する。
信はサインをした後で「光とはもう会わないから、光にはもう何もしないでくれ」と蘭に頼んだ。
蘭は「そうだよ。あなたたちが会うと不幸になる人が増えるの・・・気づいた?」と悪どい言葉を吐いた。
翌日、信は蘭との結婚指輪を外し「ごめん」と、書き置きを残し家を出て行ってしまう。
蘭はその書き置きを見つけ、悪魔のように叫びをあげた。
蘭は秀子とともに、康太の実家・・・美佐の元を訪れ、光に対しての嫌がらせを提案すると、美佐は快く受け入れた。
もちろん全員が光に復讐するためだった。
康太は光が病院を退院するのとタイミングを合わせて、光に会いに行き康太の家に誘う。
まだ壊れた康太のことを知らない光はその誘いについて行き、家に着くといきなり手錠をかけられ監禁状態になってしまう。
光は心の中で「康太は変わった・・・私のせいだ」と後悔していた。
すると康太は光に対して、婚姻届けにサインを強要した。
怖がる光はまんまとサインすることになる。
そして二人で役所に婚姻届を提出しに行くが、やっぱり「コンペがあるから、今は出せない」と断る。
康太も光の仕事内容は把握していたので、今すぐに婚姻届を提出することだけは回避することができた。
すると光に母・麻紀から電話が入り、急ぎで定食屋に来てほしいと言われる。
光が定食屋に着くと大変なことになっていた。
定食屋の外壁のあちこちに・・・
- お前の娘は不倫してる
- 悪徳親子
- こんな店潰れてしまえ
- この町から出ていけ…etc
といった嫌がらせの貼り紙が、そこら中に貼ってある(借金取りが「金返せ」という貼り紙だらけのシーンなど一度は見たことがあるだろう)。
これは蘭・秀子・美佐の仕業だった。
麻紀と光はなんとか力を合わせ、剥がしキレイにした。
光は「ごめん、私のせいで・・・」と母に謝るが、麻紀は「あんたのせいじゃないよ・・・人生壊れることを恐れたら何もできないよ。今の人生が壊れたら新しい人生を作ればいい。私のことを気にして、自分の人生壊すの恐れちゃダメだよ」と涙を流し語った。
光は母の涙を見たのは初めてだった・・・これを見て光は腹の中が煮えくりかえり、蘭の自宅に乗り込むのだった。
蘭は「どういうつもり?わざわざ敵地に来るなんて」と余裕があった。
しかし怒った光は「私に何をしようと構いませんが、お母さんを泣かすのはやめて!」と蘭の頬をぶった。
蘭は「顔を殴られたのは初めてよ」と驚き、平手打ちを二度返した。
光は「壊すなら私にして!私はどんなことをされても受け止めます」と宣戦布告した。
この言い争いをしているうちに蘭から「信が家を出ていったこと」を聞いて落ち込む光だった。
康太は昼間っから一人でBARでヤケ酒をしながら、電話で「今すぐ来い」と礼香を呼び出し、キスをしようとするが光のことを考えてしまい寸前でやめる。
すると一人でBARの前を横切る蘭の姿を見つけ、礼香と二人で蘭を尾行する。
蘭は怪しげな雑居ビルに入っていき、なにやら危なげな男性に大金の入った封筒を渡していた。
男は封筒を受け取ると、急に蘭にキスをした。
蘭はそれを振りほどくと、男はどこかへ消えてしまう。
そして蘭がビルの階段を降りるとき、足が普通に動いていることに康太は気づくのだった。
信は家を飛び出してから、ホテルで一人PCに向かい仕事をしていた。
会社でもコンペのデザインに打ち込む・・・が会社で倒れてしまい、病院で入院して精密検査を受けることなる。
そうしているうちに、コンペの結果が出る・・・結果は、アッパーワークスがデザインを担当することなった。
光は見事、師匠ともいうべき信に勝ったのだった。
しかし光はコンペに勝ったことも嬉しかったが、康太の存在が気になっていた。
蘭は秀子に光が失って困るものは何かを聞いていて、秀子は「仕事かな?・・・お母さんに仕送りしてるし」と言うと蘭は「良いこと聞いた」というような得意げな顔をする。
蘭はアッパーワークスに乗り込み、社員たちに「あの女(光)は不倫してるんです・・・コンペを戦うデザイナー同士で」と奪われるのを危惧してか事実を誇張して暴露し、光と信がキスをしている動画も見せネットで拡散するという。
おそらく今回の「コンペも白紙になる」と脅した後で、それが嫌なら条件があると選択肢を二つ提示した。
- 仕事を辞める
- 私の夫(信)から永遠に手を引く
という二択だ。
ちなみに光がアッパーワークスを辞め再就職しても、再就職先に不倫の事実を蘭が暴露するという。
つまり光を雇う企業は無くなるということだった。
ここで光は「人生壊れることを恐れちゃダメだよ・・・」という母・麻紀の言葉を思い出し、仕事を辞めるのを選択したことを蘭に告げ、さらに「私は信さんが好き!」と宣言した。
その言葉を聞いて蘭は怒り狂い、康太は放心状態になり、その場に座り込んでしまうのだった。
そして康太は「光の言う通りだよ・・・幸せのフリ続けてもさ・・・光の好きにしていいよ」と力なく言った。
そんな康太に光は涙を流し「ごめん・・・ありがと」と言って外へ走り去っていく。
蘭は康太に「何やってんの、早く追いかけなさいよ・・・この役立たず!」と康太を押し倒して、蘭は光の後を追う。
康太は座り込みながら「光の好きなようにすればいい・・・だから、俺も好きなようにしよう」と恐怖の笑みを浮かべ独り言をつぶやく。
康太はまだ諦めてなどいなかったのだ。
康太は秀子に「二人を引き裂く方法考えろ」と命令するが、秀子もタダでそんなことはしないと康太の体を要求してくる。
すでに狂っている康太は「抱いてやるよ」と我を忘れてむさぼりついた。
光は一人飛び出し、信に電話をするが出ない。
そして二人の思い出の場所にかすかな希望を抱き行ってみるが、そこに信の姿は無く、光はその場に座り込みながら泣いていた。
すると検査入院から退院し、福岡に戻る前に思い出の場所にフラっと偶然現れた信。
信は泣いている光を見つけ、抱き寄せた。
そして二人はホテルに入り「ずっと愛してた」と、濃厚に体を合わせ愛を確かめ合う。
ついに光の想いは通じたのだった。
しかし病院のスタッフが信の体を検査した結果、信の身体は実は病気に侵されていることがわかる。
それも「末期のすい臓がん」で余命2ヶ月だということも判明する。
「奪い愛、冬」最終章
ネタバレ追記
信とついに結ばれた光は「けじめをつけなきゃ」と康太と話をつけに行くことに。
光は康太と会い「私は、信さんと生きていきたい・・・婚約破棄させてください。本当にごめんなさい。」と頭を下げると、康太は「わかった。光がそう決めたなら、オレは消える・・・俺だって男だ」と薄気味悪い微笑を浮かべた。
康太は秀子に光と信が別れるには、神頼みしかないと言われ「フザケンナ!」と一蹴する。
しかし理性を失いかけている康太は「神頼みしかないのか」と、有名な縁切り神社で悪魔に取り憑かれたように祈る。
その姿を蘭に見られていて「とうとう神頼みかぁ・・・お互い、惨めよ」とあざ笑った。
その時蘭の「足が動くこと」を思い出していると、蘭の携帯に電話がかかってきて誰かから呼び出され、急いでその場を去ろうとした。
康太は蘭の「足が動くこと」の疑いを確信に変えるため、帰ろうとする蘭の後ろからわざとぶつかり「普通に足が動く」の確かめる。
さらに欄のことを詳しく調べようと康太は尾行していると、蘭はまた前会っていた謎の男に再び会いお金を渡していた。
光はデザイン会社に辞表を出して荷物を持って行こうとすると、秀子が「後輩からアドバイスさせてもらっていいですか?人から奪った幸せなんて長くは続かない」と光をいびるように言った。
すると光は「だとしても今は後悔なく生きたいの」と自分を正当化するのに対し、秀子も「あれだけ人のこと傷つけておいて自分だけ幸せになろうとするんですね・・・結局一番の悪女は、あ・な・た」と指摘する。
すると光は康太のことを深く傷つけたことをわかっていながらも、「嘘をつき続けてそれで相手が幸せだったとしても、結局それは哀しいし虚しい・・・人を傷つけても、正直に生きたいの」と胸中を涙ながらに語る。
そしてそのやり取りを見ている社員たちに見せつけるかのように、「もう康太に何かするのはやめて」と突然秀子に土下座したあと、その場を後にする。
はたから見たら、秀子が光をいびっているように見えたのではないか・・・秀子は最後まで見つめる社員たちに「何見てんのよ!」と焦ったように叫んだ。
一方、信に病院から電話がきて「検査の結果が出た」ので、それを聞きに行くことにして、いざ病院に行くと医師からは「がんで何もしないと余命2.3ヶ月」と宣告される。
信が光の部屋で一人で病気のことを考えていると、光が帰ってくるが病気のことは言えなかった。
光が信のことを求めていることは明らかだったからだ。
しかし信は言わなければいけないと考え、光と初めてのデートで行った「スケートに行こう」と光を誘うともちろん快諾した。
スケートを楽しむ二人だったが、光が昔信が言っていた「俺が死ぬ時、光にはそばに居てほしい」というセリフを思い出しノロケていると、信は「病気と余命」のことを光に伝えようとする。
しかし信は突然お腹の痛みを訴えながら倒れ、そのまま気を失ってしまった。
そして救急車で運ばれ緊急入院となる。
光は突然のことで「信さん、どうしちゃったの?」と頭がパニック状態。
康太は蘭の秘密に近づこうと謎の男の素性を探ろうとして、男に蘭との関係について尋ねるが「知りたければ500万持ってこい」と言われる。
康太は母・美佐に「お願いがあるんだ。500万貸してほしい」と頼むが、美佐も「500万も何に使うの?・・・まさか光さんのため?」と声を荒げるが、康太は「あの女はね、俺と婚約しておきながら俺を捨てたんだ・・・だからこの500万はアイツ(光)のためじゃなくて自分のため」と嘘をついた。
すると美佐は「わかった。母さん康ちゃんの幸せのためなら、いくらでもあげるわよ。ちょっと待ってて」と喜びながら現金を取りに行く。
康太は500万を手に蘭の秘密を暴こうと、謎の男の元へ向かった。
そして500万を持っていくと「ただの友達だ」とごまかされるが、康太は「俺は、光を奪い返したいだけなんだよ」とごねて結局教えてもらえることになる。
男は蘭に「あることを頼まれた」のだった。
一方、蘭は信に対する執念を「妊娠」というかたちで埋めようとして、冷凍保存していた信の精子を使って体外受精をしようと産婦人科に通っていた。
受精卵の様子を医師に確認した結果・・・。
信が緊急入院して目を覚ますと、光がいた。
信は険しい表情で「光、俺はお前と一緒にいれない・・・お前を幸せにはできない」とがんで余命は3ヶ月程度だと宣告を受けたことを打ち明けた。
光はそんな信のことを思い「信さんが長く生きれないなら・・・一緒にいよう?」と涙を流しながら言った。
そして思い出の地で「二人で暮らそう」とも言った。
翌日、信は光の目を盗んで一人で空港へ向かった。
すると蘭が信の携帯に仕掛けていたGPS機能を使って信を追跡していて、行き先が空港だということが判明する。
そしてそのことを蘭は康太に電話で「信が空港に向かってるの・・・あなたも協力して。私も行く」と伝えられ、康太から光に「信さん、今空港向かってる。俺も行く」というメールで伝えられる。
愛を奪い合った4人が空港に集まることになる。
信がはじめにタクシーで到着して、光・康太・蘭の3人も続々と空港に着いて信のことを探していた。
すると搭乗口付近で康太が信のことを発見し、康太は光と蘭に電話し場所を教えてから信に近づくと、光と蘭も同じ場所に集まってきた。
康太は信に「逃げるのかー?」と死んだ魚の眼ような恐怖の表情で叫ぶ・・・まさにクレイジー康太。
光は「信さん、どうして?・・・ねぇ、どうして?」と依然としてパニック状態。
基本的に信は言い訳できない。
最後に蘭が「私、あなたの子供を身ごもってるのよ」と妊娠したことをアピールする。
すると康太はバカにするように笑いながら「蘭さん、それも本当ですか?この人は足のことで嘘をついてる。蘭さんの足は・・・動くんだ」と蘭の秘密を皆の前で暴露した。
それを聞いた信と光は衝撃の表情を見せる。
蘭は今まで隠してきた秘密が露呈され激しく動揺する。
信は「蘭さん、本当のことを教えてくれ」と懇願した。
康太の狙いは「(こんな大きな)嘘をついてまであなたを愛した女性を置いて行かせない」ようにしたかったのだ。
蘭は焦り「どっちを信じるの?信、ねぇ・・・信!」と迫るが、信の体を蝕む病魔(末期がん)が牙を向く。
信はその場で吐血し倒れ気を失ってしまった。
何も知らない蘭と康太・・・そして信の病気のことを知ってる光に、搬送された病院で蘭と康太は「何か知ってるなら教えてほしい」と聞く。
光は「信は末期がん」で余命3ヶ月だと真実を話すと、蘭は「まきがん?信が死んじゃうなんて嫌ー!」と叫びながら信の体を揺する・・・すると信が「ひかる・・・」と寝言を言った。
蘭はその言葉に「何であたしじゃないのよー!」と怒り狂ってしまう。
蘭は我を忘れ、入院中の信を勝手に運び出し駐車場に向かった。
光と康太も信が病室にいないことに気づいて、すぐに後を追った。
信は車いすに乗せられ連れ出されていて、光たちが追いつき前に立ちふさがると、蘭は「家に連れて帰るのよ。あんたに信は渡さない」と抵抗する。
そこで蘭のことを止めたのは、気を失っていると思われていた信だった。
蘭は信が気がついていたことで「信、病気のこと聞いたわ。良い病院探してあげるから」と言うが、信は「俺の病気はもう治らない・・・(そんなことより)教えて欲しい、俺に隠してた全てを」と真実を明らかにすることを優先させた。
蘭は驚きの表情を浮かべていたが、覚悟を決め杖を捨てて装具を外し走り出し、柱の陰に隠れる。
そして蘭は「あなたを愛してるからよ・・・あなたのことを手に入れたくて(嘘をついていた)」と事件の真相を語り始めた。
信と光が付き合いはじめた頃、信は蘭にそれを教えていた。
それを聞いた蘭は「おめでとう」と祝福していたが、小学生の頃から何度も信に告白してはフラれ続けてきた蘭の心はズタボロ・・・いや、むしろ内心は腹の中が煮えくり返っていたのかもしれなかった。
そしてフルタという男(お金を渡していた謎の男)に頼み通り魔事件を起こした。
ちなみにフルタは蘭の高校時代からの友人で、蘭のことが好きで「蘭のためなら何でもやる」と言っていたのだ。
そして死んかばうフリをして足を刺された・・・蘭はそれ以来「足の動かない人生を演じる」ことにしたのだった。
蘭の計画し見事「信が蘭の人生に責任を取ることを選んだ」のだ。
全ての愛憎劇は蘭の嫉妬から生まれたものだったのだ。
光は蘭の大きな嘘で引き裂かれてしまったことに怒る。
そこで信は「蘭さん、妊娠したっていうのは本当?」と聞くと、蘭は戸惑いながらも「・・・嘘よー・・・足も動くし子供もできてない・・・そこまでしてあなたを手に入れたかったのぉ」と泣きながら想いを語った。
すると康太が「信さん、こんなにあなたのことを愛した人を・・・最低なことまでしてあなたのことを愛した人を捨てられるんですか?」と信に問う。
さらに「おい光、お前はどうすんだ?」と光にも問う。
光は「(蘭の大きな嘘がなければ)幸せになれたのかなって考えてた・・・私は信さんをずっと愛してる」と宣言した。
そして信に決断が委ねられる。
すると信は蘭に「行こう」と言って歩いて行く。
光は「康太とは一緒になれない・・・この先、信さんを憎むことはない」と心に決めた。
康太は蘭の秘密を暴き計画は成功したが、「光を取り戻す」という目的は達成できなくて落ち込んでいたが、母の美佐に励まされ自分を取り戻していく。
一方、蘭を選んだ信・・・と思われたが信は蘭に「今までありがとう・・・光と一緒にいきたいと思っている」と最後のお礼を言った。
すると「なんであの女なのよー!なんであたしじゃダメなのよー!」と狂気の雄叫びをあげた。
信は「自分の気持ちに嘘はつきたくないんだ」と言った。
蘭は「信が好きだって言ってくれた髪ももういらないわね」と自分の長い黒髪を切りはじめた。
信は狂った欄のことを見てキャリーバッグを押し部屋を出ようとすると、蘭が「苦しんで死ねばいいのよ・・・あの女も絶対に不幸になる!」と呪いでもかけてやるというように泣きわめく。
そんな中、信は無言で蘭に一礼して部屋を出た。
そして教会に光を呼び出し二人だけの結婚式をする。
二人は「ずーっと一緒にいよう」と誓い、山奥にある田舎の一軒家で過ごすことを決めた。
光と信が一緒に住み始めてから3ヶ月が経ち、光は自宅でデザインの仕事をしながら過ごす。
そして光のお腹の中には新しい命が宿り、子供名前は男でも女でも「春」と名付けようと考えていた。
そのまま信は健やかな気持ちで逝ってしまう。
1年後、子供は無事産まれ、子供は元気にすくすく育っていた。
そこで信が死ぬ前に、1年後に届くように手紙を送っていた・・・宛先は康太だ。
手紙は・・・
奥川康太様康太君がこれを読むとき、
俺はもうこの世にはいないだろう。
康太君にお願いがあるんだ。
どうか、光のことを応援してやってください。
信
という内容で、康太は光のところを訪ね出産祝を持っていき、その時に「信から手紙が届いたこと」も伝えた。
康太は光に手紙の内容は明かさなかったが「ねぇ光、困ったことがあったら何でも言ってね・・・たまにパトロールに来るね」と言った。
そして「人を全力で愛することを教えてくれて、ありがとう」とも言った。
光はそれに対して「愛って、意外としんどいね」と冗談めかすように答え、二人は過去の「奪い愛」を懐かしみながら笑った。
すると蘭が光の前に突然現れ「光さーん、私もできたの」と大きなお腹を抱えている。
冷凍保存していた信の精子を使い体外受精に成功していたのだ。
蘭は「これからも、宜しくね」と不敵な表情を浮かべてきた。
光は蘭の突然の登場にはじめはうろたえるが、徐々に自分を取り戻し最後には「こちらこそ」と上から目線で言った。
蘭は光の態度に、逆にうろたえてしまう。
愛の奪い合いに勝利した光のほうが立場は上のようだ・・・完全に立場は逆転していたのかもしれない。
・・・END
はじめは蘭だけが怖いと思っていたが、今は完全に壊れすぎたクレイジー康太が一番怖い存在・・・「失うものは何もない」とはまさにこのことだろうか?
しかし、最終回ではクレイジーな面があまり出現しなかったのは、個人的に少し残念(笑)
康太の壊れっぷりが、面白くて好きで見ていたのもあったので・・・。
ストーリーの感想としては、やはり康太だけが被害者で、立ち直れるだけの出来事ではない・・・「康太の精神力スゴすぎ!」の一言に尽きるのではないだろうか。
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本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。