朝ドラ「なつぞら」第17週「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」ネタバレあらすじを公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容が気になる人もいるだろう。
ここでは朝ドラ「なつぞら」17週のネタバレあらすじを公開するので参考になればと思う。
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なつぞら
人物相関図(東京・新宿編)
あらすじ(17週)
1963年、なつ(広瀬すず)は優秀な女性アニメーターとして注目されていた。
その実力を買われ、坂場(中川大志)と一緒に新設されたテレビ班に行くように仲(井浦新)から命じられる。
「鉄腕アトム」が大ヒットしたのを受け、東洋動画は本格的にテレビ漫画に進出することになった。
映画に未練を感じる坂場を励ましつつ、なつはテレビの世界に飛び込んでいく。
テレビ特有の効率優先のアニメ作りに戸惑いつつも、なつは新たな表現の開発に取り組む。
引用元:NHK公式サイト/なつぞら
ネタバレ(17週)
ここからは朝ドラ「なつぞら」第17週「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」のネタバレを公開しています。
97話(7月22日放送分)
昭和38年の夏、26歳になったなつは東洋動画に初の原画を担当する女性アニメーターとなり、週刊誌の取材に受け答えする存在になっていた。
なつはその取材の中で自分の夢は「素敵な漫画映画を作ること…子供が夢中で夢を見ているように、それを見て、それが大人になっても冷めない夢になっていたらいいな」と話す。
そんな中、咲太郎の声優プロダクションもなんとか形になって、今は四ツ谷に事務所をかまえていた…一方、雪次郎も努力をし、声優として名を馳せるような役をもらえるようになる。
しかし劇団内で「雪次郎と蘭子が恋仲になっている」という妙な噂がたっていることを知り、なつは雪次郎のもとを訪れ、率直に「噂の件どうなの?」と聞いた。
すると雪次郎は「俺はあの人に早く追いつきたい…俺の中に強くある思いは、魂はやっぱりそこ(真の役者になること)なんだ。好きだなんだと言ってる場合じゃない…芝居が好きなように、俺は蘭子さんが好きなんだ」と熱く語り、昔の雪次郎と全く変っていないことを確認したなつは安心する。
後日、東洋動画に出社したなつは今や中間管理職・作画課長となった仲から「大切な話がある」と(茜も同時に)、仲を含め製作部長となった井戸原・演出部長になった露木・山川所長らも参加する重役会議に呼び出された。
そこで仲は「今年の1月から手塚治虫さんのプロダクションが制作している鉄腕アトムがテレビで放送され、テレビ漫画として大ヒットしている…東洋動画でもテレビ漫画を制作するテレビ班を作ることになった」んだという。
そこでなつには原画、茜には動画、演出には坂場が選ばれた…そんな三人に井戸原からは「君たちには長編映画を外れて、テレビ漫画に専念してほしい」と言われ、露木は「君たちの若い力に期待してるよ」と期待を込めた。
テレビ漫画はコマーシャル班アニメーター・猿渡竜男が企画を出した「百獣の王子サム」に内容は決まり(猿渡も原画として参加)、放送は今年の12月からの予定とのこと。
なつは仲に「東洋動画らしくというのは、鉄腕アトムとは違うやり方で作れということでしょうか?」と聞き、その質問に重ねるように坂場は「あれ(鉄腕アトム)をアニメーションだと認めていますか?僕は東洋動画らしいアニメーションの作り方とは思いません」と質問する。
それに対し仲は「もちろん、あれはフルアニメーション(リアリティを追求したアニメーション)ではないと思ってる…」と答えた…このようになつに新しい時代の波が押し寄せてくる…。
98話(7月23日放送分)
テレビ漫画の到来によってアニメーションを描く上で色々な手法が使われるようになり、東洋動画でもテレビ班が作られ、テレビ漫画について話し合いが行われるが、仲は「もちろん、あれはフルアニメーションではないと思ってる」と言う。
坂場はそれに対し「それを東洋動画が真似をして慣れてしまったら、日本のアニメーションはもうそこから、後戻りできなくなるんじゃないでしょうか…」と反論するが、仲は「もしそうだとしても、僕はやる価値はあると思う…子供たちにとってはフルアニメーションかどうか全く関係ないことだろう。面白いか面白くないか、それだけの違いだから」と、テレビ漫画は内容重視だと話した。
その後、中庭で落ち込んでいる坂場を見つけたなつが「どうしたんですか」と声をかけると、坂場は「僕はもう漫画映画を作れないだろうな…(なつと坂場が作った)短編映画は未上映のままだし、会社の上層部にも嫌われてると思う…」と嘆く。
そこにひょこっと露木が現れた…どうやら坂場をテレビ班に推したのは、露木らしく「君は全く新しい環境で演出家になった方が、伸び伸びできるんじゃないかなって思った…だからテレビに行っても腐るな。人に嫌われる勇気を持つことも、演出家にとっては大事な資質だ…だから新しい環境で自分を磨くチャンスだと思って頑張れ!」と坂場を励ます。
坂場は露木の言葉を聞き「わかりました…」と無理やり納得すると、露木はなつに「坂場のことを頼むな…内助の功で支えてやってくれ」とその場を去っていくのだった…どうやら社内で、なつと坂場が恋仲になっているという噂になっているらしい。
内助の功とは
数日後、新しい部屋にテレビ班の作画室が設置されるが、人手が足りないので京都の映画撮影所から呼ばれたという制作進行・荒井康助の口の悪さに、なつらは戸惑っていた。
その頃、雪次郎が新しい演目の主役に抜擢される…しかしヒロイン役が蘭子(二人は恋仲との噂)だったため、若手の劇団員のほとんどが異議を唱え「公演をボイコットする」と言い出したようだ。
そんな若手劇団員たちは「我々は君(雪次郎)の実力を認めてるんだ…一緒に新しい劇団を作らないか」と雪次郎のことを勧誘するが、雪次郎は「亀山蘭子という女優と共演することが夢で、そのためにここにいます…だから今は辞めるわけにはいきません」と、自分の夢を語りその誘いを断る。
雪次郎の気持ちは純粋に芝居だけに向かっていることは確かだった…。
99話(7日24日放送分)
テレビ漫画「百獣の王子サム」は絵コンテも出来上がり原画作業が始まった。
なつは漫画映画の描き方とは異なる、テレビ漫画の完結な絵の描き方(手法)に戸惑うが「動かすところは動かして、動かさないところも個性として考える…そうやってキャラクターを作っていくしかない」と考え、それを坂場に伝える。
すると坂場は「なるほど…単純な動きでも登場人物の気持ちが伝わるものなのかもしれない…形式じゃなく意識の問題。登場人物の個性に合わせて動きにメリハリをつければ、省略した動きでもイキイキと見せることができる…形式が違っても登場人物を演じる能力こそが、うちのアニメーターがつちかってきた強みじゃないでしょうか」と嬉しそうに語った。
なつはやることが見え、新しい手法にも順応していく。
一方、雪次郎は残った劇団員たちで稽古が始まる…舞台の演目は「かもめ」で、雪次郎と蘭子は親子を演じるが、雪次郎の演技に蘭子はダメ出しをし稽古は何度もストップしていた。
夜な夜な舞台の稽古を二人でしていても、やはりダメ…そうしていると蘭子が「蘭子に演技を教えてくれた人」の話をしながら、雪次郎が同じ言葉を言っていたことを伝えると、雪次郎の役者魂に火がつき芝居に心が宿るのだった。
時を重ね、雪次郎の舞台が初日を迎える…そこにはなつをはじめ、坂場・茜・咲太郎・亜矢美・マダムといった雪次郎に関係する人たち(坂場と茜は声優としての蘭子寄り)も集まり、こうして雪次郎の成長を見届けることとなるのだった…。
100話(7月25日放送分)
雪次郎は舞台の初公演を終え(蘭子との共演という夢を叶え)、見に来たみんなも絶賛する。
その晩、風車で打ち上げをすることになるが、満足気な雪次郎に対し、坂場は「昔の人から教えられたような、ありきたりの新劇でいいんですか?…僕は雪次郎くんがそれを変えていくキッカケになればいいと思ったんです。雪次郎くんが蘭子さんや劇団を変えていくような、そういう存在の役者になってほしいと思いました」と舞台を見た率直な感想を述べた。
そして雪次郎の舞台は千秋楽まで無事に終わり、雪次郎は蘭子に「今日まで本当にありがとうございました」と頭を下げると、蘭子は「今夜、打ち上げが終わったら、うちにいらっしゃい。二人だけでお祝いしましょう」と雪次郎を誘ってくる。
劇団の打ち上げを終えた雪次郎は蘭子の家を訪ね、二人だけでの打ち上げをはじめ、その中で雪次郎は「俺は蘭子さんが好きです…ずっとこの先も蘭子さんと芝居をしていきたいんです」と覚悟を決めて蘭子に告げた…。
101話(7月26日放送分)
雪次郎は新しい劇団を作ると言って出ていった劇団員たちから、その劇団に勧誘されるが断ったことを説明した上で「迷わず断りました…僕の夢は蘭子さんと芝居をすることだから。新しい演劇を作るなら蘭子さんと作りたいんです…俺は蘭子さんを絶対裏切りません」と真剣な顔で伝えた。
しかし蘭子は「あなた勘違いしてるわ…あなたの演技は最低最悪!(雪次郎の勘違いしている言葉と、共演することに対し)気持ち悪いったらありゃしないわ…悪いけど、あなたとはもう何も一緒にできないわ。その勧誘された劇団に行って、新しい演劇とやらを作ったらどうなの?」と雪次郎を突き放すように叱責する。
雪次郎が蘭子の家を出ると、蘭子はすすり泣きながら落ち込んでいた…どうやら蘭子が雪次郎に言ったことは本心ではないようだ。
一方、蘭子の家を出た雪次郎は肩を落としながら落ち込んで、その足は風車へと向かう…お店に入った雪次郎は何も話すことなく、ただただ一人でやけ酒をし酔いつぶれ、風車のカウンターでそのまま眠ってしまった。
雪次郎がカウンターで目を覚ますと、なつもその横で寝ていて一緒に起きると、雪次郎は昨晩、蘭子の家であったやりとりをなつに説明すると、その話を陰で聞いていた亜矢美と咲太郎が出てきて「それは蘭子さんの本心ではなく、(雪次郎に新しい劇団に行った方がいいよと)精一杯の愛情を示したんじゃないか」と話す。
とりあえず雪次郎はどうすればいいのか答えが出ないまま風車を出ると、なつが追いかけてきて「何があっても私らは、お互い応援をしあう仲間だからね」と声をかける。
それからもなつのテレビ漫画への挑戦は続いていて、相変わらず坂場はアニメーションに対する熱い情熱を、なつにダメ出しに変えてぶつけてくるのだった…。
102話(7月27日放送分)
昭和38年12月、なつたちの作ったテレビ漫画の放送が始まり、それは世間の子供たちにも大人気アニメとなる…そしてその評判はもちろん十勝にも届き、なつは賛辞を受けた。
とはいえ現場では、坂場が「(鉄腕アトムとは違い)うちはうちらしい個性を出さないと太刀打ちできない」と作画に対しダメ出しをし、その要求はどんどん増えるばかり…しかし、なつはアイディアを出し「思い切って、こういうことをやってはいけませんか」と坂場に提案した。
すると坂場も「それを決めるのは、あなたです…私はそれを最大限、活かせるように話の内容を考えていきます」と納得し、その問題も次々と解消されていく…こうしてテレビ漫画の作画は、なつ主導のもと進められていくのだった。
やがて、なつたちのこの苦難と冒険は、やがて未来のジャパニーズアニメーションの担い手たちへと繋がっていく。
その頃、北国では「雪月」に突然帰ってきた雪次郎の姿を見て、雪之助を含め素直に喜ぶ小畑家のみんな…そんな雪次郎は「父ちゃん言ったべや。諦める時は潔く諦めれって…もう悔いはねぇんだ。父さん俺を(菓子職人として、人として)鍛え直してくれ…」と深々と頭を下げ頼み込んだ。
どうやら雪次郎は役者への道を諦め、菓子職人として生きることを選んだようで「(役者の道から)逃げてねぇ…捨ててきた」と涙を流しながら強く言う…すると雪之助も決意を固めた雪次郎を見て、その頼みを受け入れるのだった。
一方、そんな雪次郎の進退を知ったなつは風車に蘭子を呼び出し、雪次郎が十勝に帰ったことを説明した上で「自分が開拓者になるなら、演劇じゃなくて菓子屋だ」と気づいたことを話す。
なつたちの生きる道は、降り積もる雪がやがて溶けるように時間は過ぎていくだろう…そこに残るのは思い出か、はたまた愛なのだろうか…。
・・・18週目へ続く
みんなの感想(17週)
短編映画「ヘンゼルとグレーテル」の動画って公式HPとかで公開してもらえないのかな?
「鉄腕アトム」に対して「あれをアニメーションと認めるんですか?」というセリフを坂場に言わせたのはさすが。「アトム」を示唆する架空の作品名にするという手もあっただろうに。英断。#なつぞら
— CORE (@kojima2782) 2019年7月22日
震える歌声がせつない。絶対に裏切りませんって言葉と本音。蘭子さんの思いをくみ取る亜矢美さんと咲太郎。迷いながらもまっすぐな雪次郎よー!#なつぞら
— ハネ (@suicato15) 2019年7月26日
『なつぞら』、漫画映画からコマ数の落ちるテレビ漫画の制作に移るときの葛藤や気付きが、一久さんの存在のおかげで理詰めで言語化されてるのがとても良い。
— 小林 白菜(はくさい) (@Kusare_gamer) 2019年7月27日
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