ドラマ「フランケンシュタインの恋」最終回の結末ネタバレ(後半にネタバレ内容を追記済)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「フランケンシュタインの恋」は 日本テレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「hulu」で配信されている。
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フランケンシュタインの恋
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
主:怪物/綾野剛
死から蘇った不老不死の怪物だが、性格は非常に心優しい。
人間の女性に恋に落ちてしまうが、人間とは「触れ合えない」秘密を持っている。
津軽 継実/二階堂ふみ
大学の農学部で「菌」を専門に研究するリケジョ。
森の中であった不思議な男・・・怪物に彼女は恋をする。
稲庭 聖哉/柳楽優弥
津軽さんの大学の先輩で、彼女に恋をしている。
怪物とは友情を育んでいくが、恋の三角関係により嫉妬心が芽生え始める。
鶴丸 十四文/柄本明
農学博士で、津軽さんと稲庭くんの担当教授でもある。
怪物の存在を知り、普通の人間に戻れないかどうかの研究をする。
天草 純平/新井浩文
ラジオ番組のレポーターで、お悩み相談担当。
怪物と出会い秘密を知り、外の世界へ連れ出そうとする。
室園 美琴/川栄李奈
元ヤンキーで稲庭くんに恋をしている。
つまり、恋は四角関係へと発展していく。
稲庭 恵治郎/光石研
稲庭くんの父で、工務店の社長。
人情味あふれる職人気質の性格。
深志 研太郎/斎藤工
怪物の父親で唯一の家族。
120年前に1度死んだ人間を蘇らせ、怪物を生み出した博士。
その他の出演者
- 十勝 みのる/山内圭哉
- 大宮 リリエ/水沢エレナ
- 日立 叶枝/木野花
人物相関図
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以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
あらすじ
国立富嶽大学農学部の学生・津軽継実(二階堂ふみ)は、生命科学を専門とする鶴丸教授(柄本明)の研究室に所属。
彼女はキノコをはじめとした菌類を研究対象とし、同じ研究室の大学院生・稲庭聖哉(柳楽優弥)からは、菌類女子“キンジョ”というあだ名を付けられるほどキノコにのめり込んでいた。
ある晩、津軽は、医学生と名乗る男たちと飲みに行く。
そこで彼女は男たちに無理やり酔わされ、車で連れ去られてしまう。
男たちの隙をついて車を飛び出し、山の中の森へ逃げ込む津軽。追われる津軽の前に何者かが現れて、男たちを倒す。
気を失っていた津軽が目を覚ますと、山の入り口のバス停にいた。
彼女の服には、小さな赤いキノコが付いていた。
それは、アカナリカミタケという珍しい種類のキノコだった。
アカナリカミタケを探して森に入った津軽は、怪物(綾野剛)と出会う。
彼は「僕は人間じゃない」と謎めいた言葉を口にして去っていく。津軽は、森の奥深くまで怪物を追ううち、怪物の家にたどり着く。
怪物は、120年前からその家で暮らしていた。
津軽は彼に「あなたのことを教えてください」と迫る。
彼は一度死んだものの、医学博士である彼の父・深志研太郎の手によって蘇ったのだという。
父の死後、怪物は拾ったラジオを聴いて人間界のことを学んでいた。
自分は人間と暮らせないと言う怪物。
怪物の孤独を感じた津軽は、彼を森から連れ出す。
120年もの間、父親以外の人間を知らなかった怪物は、津軽や彼女の周りの人々と触れ合うことになり…。
引用元:日本テレビ公式サイト/フランケンシュタインの恋
結末ネタバレ
ここからはドラマ「フランケンシュタインの恋」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマは脚本家・大森寿美男氏が書き上げた原作のないオリジナルストーリーとなっています。
ちなみに大森寿美男氏が脚本を担当したドラマで代表作としては、NHKドラマ「精霊の守り人」やSPドラマ「モンタージュ~三億円事件奇譚~」などがある。
つまりラブストーリーは専門外の脚本家が書いたドラマ・・・とはいえ設定が普通ではなく「怪物が人間に恋をした」という少し変わった設定である。
先に結末予想をしてしまうと「怪物は恋をした人間に、感謝して山に戻っていく」ということが想定できるだろう。
120年間も孤独に生きてきた怪物に彼女は手を差し伸べ、人間の世界を体験させ恋を知り・友情を知り、そして人を知っていく。
ちなみに怪物に手を差し伸べた彼女は、巷で菌女と呼ばれるほどの「きのこマニア」なのだが、怪物からきのこの香を感じていたのだ。
というのもアニメーションを見るとわかるのだが、怪物の体からは不思議ときのこが生えてきて、それを食べながら120年間も生きながらえてきた。
そんな彼女は怪物を研究していくことになるが、怪物も彼女や他の人間たちと触れ合うことによって、自分の居場所はやはりここじゃないと気づき、新しい世界を教えてくれた彼女に感謝を伝え山に戻っていくシーンが想像できる。
もしかしたら、不老不死の怪物のことを「かわいそう」と感じ、研究していくことで「安楽死」させてあげるのかもしれない。
もし、そうなら涙涙の結末となるだろう。
ネタバレ追記
怪物の恋物語は120年前の出来事からはじまっていた。
そして2017年現在一人の女性が、男たちに絡まれ車で拉致られ人里離れた山奥に連れていかれるが、誰かはわからなかったが助けてもらう。
彼は不思議な能力を持っていて手が光り、男たちをバタバタ倒していく・・・そして女性もそのまま気を失ってしまう。
彼女の名前は津軽継実といって、大学で「菌」を専門に研究するリケジョ・・・研究室の仲間からは通称・キンジョで通っていた。
山奥で気を失ってしまった翌朝、津軽が目を覚ますと赤いきのこを発見し驚いた・・・それはなんと「アカナリカミタケ」という珍しいきのこだったのだ。
そして津軽は一人で山まできのこを求めて探しに行くと、一人の不思議な風貌をした男に出会う。
男は風貌だけでなく不思議なことを言う・・・「僕は、人間じゃないんです」とその場を去ってしまう。
しかし津軽はその男のことがなぜか気になってしまい追いかけていくと、男は「なぜ追いかけてくるんですか?本当に僕のことを知らないんですか?」と言う。
津軽は「あなたのことを知りたいんです」と答え、さらに進むと彼が住んでいるという家にたどり着いた。
彼は「120年前からここに住んでいます・・・僕は死んだんです。そして父は死んだ僕を蘇えらせたのです」と言うと、津軽は「そんなのフランケンシュタインじゃないですか!」と簡単に信じることはできない。
しかし「白骨化した父」の姿や「名前がない」ことなど、彼の言葉に信憑性を感じはじめた。
名前のない怪物はラジオを聞いて、人間界の情報を得ていたという。
怪物は「僕は人間とは暮らせません」と言うが、そのラジオで好きな番組がありそれに出てくるレポーターの天草純平という男のことが大好きだった・・・つまり人間のことが嫌いというわけではなさそうだ。
すると津軽は怪物に「私が一緒にいるから大丈夫でしょ?」を優しい言葉をかけ、怪物はついに山を降りることとなった。
人間社会のことを知るたびに驚く怪物・・・バスを見て、自転車に乗り風を感じる爽快感、商店街で買い物を楽しむ人たち、シャボン玉をふいて笑う子供たちと全てのことが新鮮だった。
怪物は津軽の姉と一緒に住んでいる家に連れてこられる。
そしてお風呂に入らされ、お湯に浸かるなんて初めての経験で、その気持ちよさから首から「アカナリタミタケ」が生えてくる・・・きのこや菌などに怪物の体の秘密はあるようだ。
次に津軽は怪物を大学の研究室に連れていき、研究室の先輩・稲庭聖哉と鶴丸教授に、怪物のこれまでの事情(自分は人間じゃない、そして120年前から生きている不老不死であると言っていることなど)を説明し、鶴丸教授に調べてほしいと頼んだ。
そして鶴丸教授は怪物の体を調べはじめる・・・きのこばかりを食べて生活をしていたという怪物だったが、ランチにカレーを食べ「美味しいです。止まりません」と意外と普通。
津軽が「これからどうしましょうか?」と悩んでいると、稲庭が「ウチくる?大工だけど」と仕事を紹介してくれることになった。
そして怪物は稲庭工務店に向かう道中で、津軽がラジオレポーター・天草純平のポスターをもらってくれたり、しめじを買ってくれたりと津軽の優しさに触れ徐々に惹かれていく。
稲庭工務店では職人気質の稲庭の父に認められ、住み込みで働かせてもらえることなる・・・名前は父の名前を借り「深志研」と名乗ることにした。
深志研には住み込み職人の室園美琴を筆頭に、他の職人や事務員たちを紹介される。
深志研は他の職人に絡まれてしまうが、山の中で120年もの長い間いた深志研にはカンナ削りや大工仕事はお手の物・・・完全に即戦力だった。
津軽が大学の研究室に来ると、鶴丸教授が怪物の体を調べていた。
細胞は人間と同じだという・・・次は遺伝子を調べてみるという。
津軽が深志研のもとを訪れると、人間の世界を見せてくれた、そして「深志研」という名前をつけてくれた津軽にとても感謝していた。
そして津軽は稲庭と話すが、稲庭が津軽のことを抱きしめ「・・・怪物から君を僕が守るよ」と言ってるのを遠くから見ていた深志研は、嫉妬心もあってか興奮を抑えられなくなり、菌(半透明の白いきのこ状)で手が覆われてしまった。
その時、津軽の姉・晴果は心配症で勘がとても鋭かったが、津軽が「何か隠している」と疑いGPSで津軽の居場所を調べ、稲庭工務店まで足を運ぶと手が白くなり変態した怪物(深志研)の姿を見てしまった。
そして晴果は普通の人間ではないものを見て驚き、悲鳴を上げると深志研はその悲鳴を抑えるように晴果の口を抑えた。
その菌に覆われた手で・・・そして晴果はその場に倒れてしまう。
深志研は「やっぱり僕は人間じゃなかった」と考え、罪悪感から山に一度帰ってしまうが、鶴丸教授が作った「あるキノコ」から抽出したエキスで晴果は一命を取り留めることができた。
鶴丸教授は深志研から出た菌が原因だと考え、深志研の体から作られたとされるキノコから抽出したエキスで、晴果の体に入ってしまった菌を殺したのだった。
津軽は深志研に「私にあなたの本当の姿を見せてください」と詰め寄ると、深志研の体から菌の胞子を抑えられずにいた。
深志研は感情が乱れると体から出る菌を抑えられないらしい・・・すると稲庭が「誰かと一緒に暮らすってことは人間の罰みたいなもんなんだよ」と言われ、徐々に立ち直っていくのだ。
それから深志研は津軽と稲庭の協力もあり、人間のことを知っていく。
そして深志研は津軽に恋をしていることを理解していく。
深志研は「人間に恋をしても良いですか?」と津軽に自分の想いを伝えると、津軽もその想いに「一緒に生きてみませんか?私と一緒に人間の世界で生きていきましょう」と答えた。
津軽は脳の難病・不治の病「ブランチ病」を抱えており、いつ発作が起きて急に死んでもおかしくない体で、「恋」なんてできないと考えていたが深志研のキレイな心に惹かれていく。
さらに深志研はラジオにハンドルネーム「フランケンシュタイン」でメッセージを投稿し、好きなラジオレポーター・天草純平の「お悩み相談」を通して、お互いの恋心を高めていった。
そこで稲庭はそんな二人に嫉妬してしまい、天草純平とコンタクトを取り引き合わせるのだ・・・世に深志研(怪物)の存在がわかれば問題になって、二人の仲を引き裂くことができると考えていた。
そして深志研は天草に「僕は、もっと人間が知りたいです」とラジオ出演を希望する。
そしてついに「僕がフランケンシュタイン、120歳です」とラジオに出演し、天草と一緒に「人の悩み」を解決していき、深志研も人間に対する理解を深めていくのだ。
フランケンシュタインは次第に人気が出てくる・・・そして天草に頼まれ、公開生放送に出演することになった。
だが深志研にはまだ大勢の人は早かった・・・壇上に上がるとラジオのファンから歓声が上がりシャッターの光を浴びるとなにやら雲行きがおかしい雰囲気になるのだ。
深志研は感情が乱れてしまい、気づくと深志研の体から一般人では見たこともない菌の胞子が溢れ出ていた。
深志研は焦ってその場から逃げ出すが、津軽と稲庭が見つけ出してくれ無事に東京から帰ってきた・・・しかしSNS上ではそのことで大騒ぎとなってしまう。
深志研は稲庭に「色々助けてくれたのに、教えてくれたのに、ごめんなさい」と言うと、稲庭が津軽との仲を引き離そうと「ラジオに出したのは俺なんだ・・・本当に人間じゃないのは、俺なんだよ」とカミングアウトし嘆いた。
すると深志研は「僕は稲庭先輩のことを怒れません、憎めません・・・僕は稲庭先輩のことが大好きです。今も感謝しています」とキレイな心の本音を話した。
それに対して稲庭は「そういうとこだよ・・・研さんのダメなところは!」と目に涙を浮かべながら怒鳴った。
天草が深志研のことを局では警察に通報する考えだと言って、鶴丸教授を介して深志研たちに会い、「ラジオに出て本当のこと、研さんのことを話してほしいんです」と頼み、深志研はラジオに出演することを決意した。
そしてラジオ出演する当日までに、いろんなことが起きる。
まず深志研の過去の記憶が徐々に蘇っていく・・・深志研はまだ本当の人間だった頃、サキという女性と恋をしていた。
深志研は津軽の前で「サキさん・・・」つぶやくと、津軽は「その人は私のご先祖様です」という。
深志研は自分の記憶と向き合うため、森に戻っていく・・・そして自分のことを調べ怪物になる前の記憶を完全に取り戻す。
怪物になってしまった後、菌でサキを殺してしまったのだ。
そして津軽はブランチ病が原因で倒れてしまい、稲庭に全てを託しラジオですべてを語る。
「僕は1876年(慶応3年)に北陸の貧しい農家に生まれました。その頃僕が住んでいた村では『コレラ』という病気が流行っていて大勢の人が亡くなりました。その伝染病で僕も家族を失いました・・・僕の本当の名前は山部呼六といいます」という自己紹介からはじまる。
呼六は医師を目指し独学でその資格を取得し、細菌学を学ぼうと深志研太郎博士に弟子入り志願をする。
そして呼六がサキと出会ったのは深志研太郎のそばで勉強している時で、その研究所がある地主の娘で、明らかに育ってきた環境が違うのに、サキの天真爛漫な性格に惹かれていく呼六・・・そして呼六の「患者たちを救いたい」というキレイな心にサキも惹かれていくのだ。
そんな中、深志研太郎博士は細菌学の研究とは別に、こっそりと「不老不死」の研究もしていた・・・その研究が怪物を生み出すとも知らずに。
そうしていると呼六は伝染病に感染してしまい、間もなく亡くなるとサキは呼六のことを愛していたので、後追い自殺をする(が未遂に終わった)。
そして深志研太郎博士は、そんなサキのことを見ていて「もう一度、呼六に会わせてやりたい」と思うようになり、「不老不死」の菌を呼六の死体に注入した・・・怪物の完成である。
しかし深志研太郎博士にも誤算があり、怪物となった呼六の体から菌が放出してしまいサキを殺してしまったのだった。
ラジオ局で自分が生みだされた真実を語る深志研は「僕は憎しみや怒りや野心や欲望からではなく、人間の恋によって生まれました・・・だから僕も人間に恋をすることができました。そして誰も傷つけたくはない、できることなら人の役に立ちたい」と話した。
すると天草も「よく本当のことを話してくれました・・・フランケン、本当にありがとう」と認めてくれた。
稲庭はラジオを聴きながら、深志研太郎博士が「不老不死」の研究をしていたという、怪物が住んでいた山小屋を訪れ、何かを必死で探していた。
そして目的の「不老不死の菌」を発見し顕微鏡で見ると「そういうことか」と一人で納得する。
夜遅い時間に津軽が入院する病院に深志研が駆けつけると、そこに稲庭が待っていて津軽に「会いに行こう」と言う。
意識が戻らずベッドで眠る津軽を見ていると、稲庭が「不老不死の菌」について語りだした。
不老不死の菌は呼六が出す「赤いキノコ」ととても似ていて、人間の細胞を再生することができる現代医学では考えられないものすごい菌であることが判明し、さらに人間には無害であることが断定できるという。
深志研が赤いキノコを出そうと考えているときは、人間に触れるということだった・・・つまり津軽に触ることが可能だということだ。
それを聞いた深志研は迷うことなく、津軽の手を握り赤いキノコを出そうと考えていると、見たこともない鮮やかな赤い胞子が宙を舞い始める(今までは白かった)。
そして津軽は目を覚ました。
津軽が目を覚ましたことで、精密検査をすると脳の出血が止まっていた・・・こんな症例は初めてで担当医師は「見たことも聞いたこともない」と言う。
一方、ラジオ局にはフランケンの出演に対して賛否両論の意見が届いていた。
すると保健所が深志研が住む稲庭工務店に「ここに菌を放つ男がいると通報を受けました」と押し寄せてきた。
そして深志研は室園と一緒に車で山奥の森の入口まで送ってもらい、逃走することになる。
深志研は津軽の「幸せを守りたい」と言って、最初住んでいた深志研太郎博士のいる研究所(小屋)に一人で来た。
事情を知った津軽があとを追いかけてくるが、深志研はその身を隠し津軽の幸せを願うのだった。
一年後・・・
鶴丸教授のもと稲庭先輩と津軽たちは菌の研究を続けていた・・・すると稲庭が長野県で「アカナリカミタケ」が発見されたという記事を見て、「これ、絶対研さんだよ!」大きな声を上げて驚いた。
そして三人は深志研を捜索するため、長野県の山林を訪れた。
津軽がアカナリカミタケ(モドキ)を見つけ、そのキノコを取ろうとすると崖から転げ落ちてしまうが、そこに深志研が現れ津軽の助けるのだ。
津軽は「あなたのことがずっと好きでした・・・会いたかった」と涙を流して喜んだ。
そして津軽は深志研を鶴丸教授と稲庭の前に連れてきて、「フィールドワーク」をするという菌の培養をできる車を紹介される。
この車で培養した菌を大学に持ち帰り、さらに研究をするんだという。
そしてこの車で研究をするのがメインで深志研、そしてサブで津軽と稲庭が担当する。
鶴丸教授は深志研に「自分の中にある良い菌だけを培養するんだ・・・そうすれば難病も治せる」と言った・・・つまりこれで深志研の理想である「人間の役に立つこと」ができるということだ。
それを知った深志研は「僕は人間の役に立てるんですね」と言って涙を流した。
そして120年越しの恋(山部呼六とサキ)も成就した。
こうして怪物あらため深志研と津軽は一緒に生きていくことができた。
最後に、数十年が経っても怪物である深志研は全く老けていなかった・・・しかし津軽は一年前に亡くなってしまったという。
それでも継続して新しい菌の研究を続け、稲庭と美琴の孫がその研究結果を受け取って、それを元に新しい薬の開発の手助けをしていた。
つまり津軽が亡くなった後も、津軽の意思を引き継ぐように深志研は人間と共存していくのだった。
深志研は津軽への想いが届けるかのように木に触ると、「アカナリカミタケモドキ」が二本並んで生えてきたところでラストを迎える。
・・・END
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本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。