ドラマ「Missデビル~人事の悪魔・椿眞子~ 」最終回の結末ネタバレ(後半にネタバレ内容を追記済)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「Missデビル~人事の悪魔・椿眞子~ 」は 日本テレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「hulu」で配信されている。
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Missデビル
人事の悪魔・椿眞子
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
- 椿 眞子/菜々緒
- 斉藤 博史/佐藤勝利
- 伊東 千弘/木村佳乃
- 喜多村 完治/西田敏行
- 大沢 友晴/船越英一郎
- 斉藤 修/鶴見辰吾
- 沖津 周平/和田正人
- 藤堂 真冬/白石聖
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
あらすじ
老舗の損害保険会社「共亜火災」に入社することになった博史(佐藤勝利)は、家族に愛されて育った心優しい青年。
就職活動中に親しくなった真冬(白石聖)や南雲(前田航基)、関内(山本直寛)と共に、晴れて入社式の日を迎えた。
初めての会社員生活に挑む彼らを待ち受けていたのは、「社員は家族」をモットーとする会長の喜多村(西田敏行)と、腹の奥で何を考えているかわからない社長の大沢(船越英一郎)、切れ者だが心優しき人事部長・千紘(木村佳乃)。
そして、大沢の抜擢で「共亜火災」にやってきた人事コンサルタントの椿眞子(菜々緒)。
博史たちは、入社翌日から眞子の元で新人研修を受けることになった。
そしてスタートした2週間の新人研修。
初日に眞子が新入社員に課したのは「退職願い」を書くことだった。
その場で50人の新入社員を研修中に10人に絞ると宣言する眞子。
博史たちは10組のチームに分けられ、様々な課題で順位を競うことに。
ランニングや穴掘り、チームの仲間の欠点を挙げるなど、過酷な研修に取り組む博史たち。
新入社員たちは次第に疲弊し、研修初日に書いた「退職願い」を提出する者が出始めた。
事故で足が不自由になった父・修(鶴見辰吾)と家族のために、歯を食いしばって研修に耐える博史。
一方、財務省にコネを持つ日下部(森永悠希)と同じチームになった南雲は、日下部とその取り巻きによって精神的に追い詰められていく。
そして遂に30人以上の新入社員が「退職願い」を提出。
眞子のやり方に疑問を抱いた千紘は、研修を中止するよう申し入れるが…!?
引用元:日本テレビ公式サイト/Missデビル~人事の悪魔・椿眞子~
結末ネタバレ
ここからはドラマ「Missデビル~人事の悪魔・椿眞子~」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマは原作のないオリジナル脚本でストーリーが展開していく物語となるため、現段階で結末は予想となる。
主人公の椿眞子は型破りな人事コンサルタントで「人事の悪魔」と呼ばれるほどの強烈なキャラクターで人事コンサルタントという仕事をしているように思えるが、実はさまざまな会社(共亜火災保険)の問題を大胆な手口で次々と解決していくことが予想される。
その中で自分の目論みも陰で着々と進めていくのだ。
椿眞子は最初、社長の大沢友晴からの抜擢で会社にやってきたとされているが、これがすでに椿眞子のトラップになっているような気がする。
つまり椿眞子は自分の目的を果たすため、大友社長を使い会社に潜入したのではないだろうか。
その目的というのが、会長の喜多村完治を潰すこと…過去に何らかの因縁があったと考えられる。
一見、椿眞子は大友社長に操られているように見えるが、そうではない…大友社長は昔ある事故を起こしてしまい新入社員である斉藤博史の父・修の足が不自由になる原因となった事故の当事者だったのだ。
ひょんなことからそのことを知った椿眞子は、それをネタに大友社長を脅し喜多村会長に近づくため人事コンサルタントを名乗り「人事の悪魔」として会社に入り、とにかく豪腕で色々な問題に立ち向かうことになる。
結局、椿眞子は喜多村会長のことを潰すことには失敗してしまうが、最終的には共亜火災保険の新入社員教育時代からこき使っていた斉藤博史とともに、自ら人事コンサルティングの会社を立ち上げるのではないだろうか。
そして喜多村会長への因縁を心の中に強く持ち、日々「人事の悪魔」の活動は終わることはない、というラストシーンが頭をよぎる。
結末としては「椿眞子は自分自身の人事さえも決めるが、その行く末は天国か地獄のどちらに転ぶかわからない」という顛末になるのではないのだろうか。
ネタバレ追記
2018年、春。
誰もが新生活をスタートさせる季節。
業界で大手企業とも言われている「共亜火災保険」では会長・喜多村完治がいたが、すでに隠居の身で経営はすべて社長・大沢友晴に一任していた。
といっても本社の狭いスペースに会長室を設けて、喜多村の趣味である植物を育てそれをカメラにおさめるという、なんとも道楽的な生活をしながらだが毎日会社には通勤している。
そんな共亜火災保険にも新入社員たちが続々と入社してくるが、その新入社員たちの入社式では「今年度の新人研修では、社長の大沢が抜擢した人事コンサルタント・椿眞子が執り行うことになった」んだという。
翌日から始まった新人研修で椿眞子は「あなた方には会社を辞める権利があります」と言って、50人もいる新入社員たちを10人まで絞るんだという…まさに「悪魔のような人間」だ。
そして厳しい新人研修(といっても、ほぼ体と言っても過言ではない)が始まった。
あまりの厳しさに自ら「退職願」を提出し会社を辞めていく新入社員たち…そんな中、新入社員の斉藤博史は長野の無名大学を卒業して、やっとの思いで共亜火災保険という大手企業に入社できたこともあり、歯を食いしばって研修に耐える博史。
博史には父・修が事故で足が不自由になってしまったにも関わらず「ここまで自分のことを育ててくれた」という感謝の気持ちもあり、こんなところで挫けるわけにはいかないという思いが原動力にもなっていたのかもしれない。
結局、当初予定されていた新人研修の期間である2週間が経つ前に新入社員たちは10人にまで減ってしまい、共亜火災保険でも前代未聞の出来事から強制的に新人研修は中止となってしまうのだった。
博史はなんとか過酷な研修に耐え抜き抜粋された10人に残ることができた。
そしてついに初出社した博史が配属された部署が「人材活用ラボ」という新設されたばかりの人事部管轄の部署…そこで博史はまた恐怖に襲われることになる。
「人材活用ラボ」の室長に任命されていたのが、あの椿眞子だったからだ。
その後博史は眞子の部下としてこき使われることに…「社内研修」という名目で各部署ではどういうことをやっているのかを知るためというのが表向きの目的で、真の目的はリストラしたほうが良いと考えられる社員を見つけることだった。
眞子はアメリカの某有名コンサルタント会社の経験を経て、フリーの人事コンサルタントととして活躍していたが、今回社長の大沢が「クビ切り役」として招き入れたようだ。
眞子はアメリカでは容赦なく人を切り捨てる「Missデビル」と呼ばれていたらしかったが、共亜火災保険の創業者である会長・喜多村のモットーは「すべての社員は家族である」で、リストラなんて考えもしたことがない。
しかし喜多村が深く信頼している大沢が、今の共亜火災保険に必要だと感じているようなので、無理な口出しはしないように努めている。
それでも喜多村は眞子が「なぜ共亜火災保険で、リストラをしようとしているのか」真意を探ろうとしていた。
そして、この頃から喜多村は眞子のことを会長室に頻繁に呼び出し、くだらない世間話を繰り返すようになるのだった。
一方で、眞子のやり口(メチャクチャな新人研修など)に人事部長・伊東千紘は反発し対立することになっていく。
博史は眞子の部下としてこき使われることに…「社内研修」という名目で各部署ではどういうことをやっているのかを知るためというのが表向きの目的で、真の目的はリストラしたほうが良いと考えられる社員を見つけることだった。
博史は第二営業部からは小早川夏月を、損害サービス部からは簑島譲を、審査部からは瀬登広幸をリストラ対象者として眞子の前に連れてきて、眞子は「あなたには会社を辞める権利があります」と伝え、リストラ対象者たちにその場で自ら「退職願」を書かせた。
それでも退職(リストラ)に追い込まれてしまった元社員たちのその後の人生はとても明るく、笑顔で今なお輝いているようにも見える。
眞子は博史が「リストラ対象者」を見つける一方で、社内にはびこるセクハラなどの問題を豪腕(回し蹴り)で解決したり、SNSの裏アカウントで会社の悪口を吹きまくるダメ社員を排除していく。
眞子の人事は、表向きは悪魔のように社員を容赦なく切り捨てる「クビ切り」だったが、実はリストラされた社員たちのその後の人生まで見極めるという、なんとも狡猾な人事だった。
そんな中、次に博史は総務部へ社内研修に行くことに…眞子はそこで博史にある女性に近づき、スパイの情報を得てくるという重要な任務を与える。
そして眞子は博史が持ってきた情報を頼りに、営業企画部・高木繁克が企業スパイだということをつきとめた。
なんでも高木は共有火災保険の新商品情報を競合会社・バーゼル損害保険に流していたらしい…その情報料として多額の報酬を得ていたのだ。
眞子は高木にその事実をつきつけると高木は「クソー!」と興奮し襲ってくるが、眞子はあっさり得意の回し蹴りで高木に猛威を蹴散らすのだった…そして「高木繁克さん、あなたは懲戒解雇に値します」とクビを言い渡した。
一方、大沢と博史の父・修がちょくちょく密会…どうやら修は何か大沢に関する大きな秘密を握っていて、それを博史に告げ口していないか大沢は気にしているようだ。
博史の同期の新入社員で営業部に配属された南雲陽一が大沢社長に色々な企画を上げ、アイデアマンとして大沢に直接プレゼンできるというチャンスを得る。
そして南雲が社長プレゼンの日…南雲と大沢が一対一で向かい合うと、なんだか南雲の様子がおかしい。
南雲は体を震わせながら「やっとこの時が来た…」と急変し興奮状態に陥る…そして突然ナイフを取り出し大沢に襲いかかり斬りつけ、大沢は手を怪我してしまう。
がしかし、南雲の猛威を予期し大沢のピンチを助けに社長室に飛び込んできたのが眞子だった。
眞子は南雲を回し蹴りで吹き飛ばし、眞子の後を追いかけ社長室に入ってきた博史は「南雲…何で…」と絶句してしまう…。
結局大沢は幸い軽傷で済んだが会社の名前に傷がついてしまうので、マスコミはもちろん警察や外部には、この出来事の情報が漏れないよう情報統制を徹底するように人事部長である千紘に指示する。
この事件の当人である南雲は眞子の回し蹴りをモロに受け脳震盪で入院中だったが、退院しても「当分の間、外出は一切するな」と大沢が命令していた。
博史は「南雲がなぜこんなことをしたのか?」と頭がいっぱいになってしまい、南雲のことを心配に思っていた…一方で大沢を助けた眞子にもこの一件で、千紘から「あなた、南雲さんがあらかじめ何かするんじゃないかって予測してたんじゃない?」と文句のように言われ飛び火を受けてしまう。
眞子は千紘に「その通りです」とあっさり認め、千紘に南雲の過去について「明新ゴム化学工業…」とヒントを与えその場を去っていく。
南雲陽一の父親は「明新ゴム化学工業」という工場を経営していたが、18年前大規模な火災事故を起こしてしまう…そんな明新ゴム化学工業は共亜火災保険と保険契約を結んでいたが、保険金が支払われることは無かったんだという。
それは工場側に事故に関して重大な瑕疵があったからだ…その後会社は倒産してしまった。
さらに南雲の両親は父親の暴力により離婚していた…そしてその一件の共亜火災保険の担当をしていたのが、当時三界調査部部長だった大沢社長なんだという…つまり南雲は大沢に怨恨を抱え、その恨みを晴らすため共亜火災保険に入社していたのだ。
南雲は共亜火災保険が保険金不払いにしたこと関して、共亜火災保険側が何か情報をねつ造したんだと考えていたらしいが、人事部長の伊東が徹底的に再調査をしたところ「新事実は何も見つからない…どう考えても悪いのは明新ゴム化学工業…保険金の不払いは当然」とおかしいところは出なかったと南雲に告げた。
それでも南雲は、自分の両親の人生を変えた共亜火災保険への怒りは収まらない…そんな中伊東は今後の南雲の処遇について「会社には戻ってきて良い」と言ったらしい…南雲は「そんなの飼い殺しだろ…未来ゼロ」と嘆いている。
博史は「もっと南雲のことを見てやってれば」と思いつめ、長野の実家に帰って気分転換をすることに…その時「南雲の父の会社の事故のことや大沢社長が刺されたこと」などを父・修にこぼし、親友だと思っている南雲に対して「どうすれば良いかわからない」と相談した。
すると修は博史に「親友ならただ寄り添ってやれば良いさ」とアドバイスすると、博史は「ありがとう」とどこか胸の中がスッキリしたようにも見える…ただアドバイスを送った修のほうがなぜか怪訝な表情を浮かべるのだ。
博史は南雲のことを呼び出し「南雲がやらないといけないと思いこんでるならもったいないよ、自分の人生を…時間を犠牲にするなんて…これからどうするの?」と南雲の心に寄り添おうとして声をかけると、南雲は「今さら共亜火災保険にいてもって思うし、でも新しいこと始めるのも…どうすりゃいいんだろうな」と迷っている様子。
そんな南雲に博史は「南雲、お前にはさ…あの会社を辞める権利があるよ。その権利、お前は持ってるんだよ」と親友にクビを言い渡すような気持ちになりながら、悔やむ心を鬼にしながらその言葉を口にした。
すると南雲の表情は明るくなり「ありがとうな、博史…俺の同期でいてくれて」と笑顔のまま涙を流した…後日南雲は「退職願」を提出し辞職した。
眞子が「なぜこの会社にきたのか?」という理由も徐々に明らかになっていく…眞子が幼い頃、斧ヶ崎という場所で崖にそびえ立っていたホテルがあったが、火事で燃えてしまった…その火災はさぞかし悲惨なものだったという。
そのホテルの火災保険などの契約をしていたのが「共亜火災保険」だった…そしてその案件を担当していたのが、現在社長の大沢友晴で同じチームにいたのが、現在人事部長の伊東千紘だったとのこと。
どうやら眞子はそのホテルの火災事故に因縁があるようで、共亜火災保険に来たのは「醜いモンスター(おそらく喜多村・大沢・千紘)を倒すため」だと博史だけに明かすのだ。
ある日、会長室に呼び出された眞子は、喜多村から「あなた、縣(あがた)という人物はご存知ですか?」と聞かれる…縣雄二は「縣総合調査」という調査会社を営んでいたが3年前に倒産してしまった会社の元社長で、20年前には共亜火災保険も「縣総合調査」に事故の調査を委託していたことがある。
そんな縣は、現在も個人的に雑居ビルの一室に事務所を構え活動を続けていたが、ある日縣が事務所に行くと一通の手紙が…手紙には「お前たちのやったことは、全て知っている」という怪文書で、実はこのようなないようのものがいつからか何通も届いていたのだ…縣にはいくつかの事故を思い出していた。
眞子は「さぁ…その方が何か?」と答えると、喜多村は「縣さんは今は何をやっているのか…」と意味深な言葉を口にする…実は喜多村は縣とコンタクトを取っていたが知らないフリをしていたのだ…そして眞子もこの縣のことを知っていて、尾行し現在は何をしているのか内々に調べていたのだ。
一方、博史の実家にいる父・修のPCに「これ以上深入りするな。」という不気味な忠告メールが届く…そしてその悪質ともいえるメールが届き怪訝な表情を受かべている修の様子を陰から見張っていたのが縣だった。
縣の事務所に脅迫文のような手紙が届き、最近はオドオドとしていつも警戒している…そんな眞子はある日の夜、縣に接触し「まずはご挨拶をと思いまして…明新ゴム化学工業の火災事故や、その他の共亜火災保険が扱ういくつもの案件にもあなたが関わっていたようで…つまり当時調査部部長だった大沢社長とは、相当近い関係にあった…」と眞子も復讐しようとしている事件の真相にかなり近づいているようだ。
眞子は会長室を訪れ喜多村に明新ゴム化学工業の事故の件について話し、それと似たケースの事故を見つけたことを告げる…それが斧ヶ崎の「ホテルアックス」の件で、「両方とも保険金が支払われなかった…そして両方とも縣総合調査が担当した」ことを指摘し会長室を後にする。
そして喜多村は何かの真相に近づいていることに気づき本格的に眞子について調査することに決めた。
一方で会長秘書・柴崎亮は眞子のことを尾行する…いつもはニコニコしている柴崎だが、この時だけは違い人のことを睨みつけるような鬼のような冷たい表情をしている。
そんな柴崎だったが眞子を見失ってしまい巻かれてしまう…眞子は尾行に気づき、なんと柴崎の背後から姿を現すのだった。
そして眞子は何者かが自分の素性を調べだしたことを悟った上で険しい表情の柴崎を睨み返し、無言の圧力をかけその場を颯爽と後にした。
後日、例によって会長室まで呼び出された眞子…そこで喜多村が「先日言っていた火災事故があった釜ヶ崎のホテル・総支配人には、一人の愛娘がいたようで…ちなみに支配人は火災事故以来、行方がわからなくなっている」と言われる。
喜多村はその一人娘というのが、眞子ではないのかと考えているようだ。
博史の次の研修先は会社の顔でもある宣伝広報部…研修先ではリストラ対象者を捜し出すというのが博史のメイン業務のはずだったが、今回は「研修を大いに楽しんでくるように」と眞子から指示を受ける。
宣伝広報部では会社の「子育て支援制度」という政策が進む中、妊娠中で産後も職場復帰すると約束していた女性社員・吉武唯香がマタニティハラスメントで他の社員たちからイジメのような陰口を時折耳にするようになっていた。
結果吉武唯香は極度のストレスで倒れてしまう…実は彼女は妊娠発覚後「退職願」を提出していたが、部長の寺田二郎はそれを受理せずに「子育て支援制度」のイメージモデルとして無理やり、そのまま働かせられてしまうことになっていたのだ。ての
眞子はそれを知っていたようで、寺田の悪事を会社全体に露呈し彼の会社人生は終わった…同時に吉武唯香も旦那と子供で幸せな家庭を築くことを考え、共亜火災保険を去る決意を固める。
この時博史は椿眞子という「悪魔」の元で、社会人として成長できているのかもしれないと感じ始めていた。
そんな中、眞子は大沢にも接触しホテルアックスの事故も調査した「縣雄二」の名前を出すと大沢の表情は一瞬固まってしまう…後日大沢は当時部下だった人事部長の千紘を呼出し「最近、過去に起きたホテルアックス火災事故について調べてる人間がいるらしいんだが、君のところにも何か情報は入ってないか?」と聞く。
千紘は「いえ、私のところには何も…でも、今頃になって誰がそんなこと?」と答えると、大沢は眞子の顔が脳裏をかすめるが、「いや、何にもなきゃそれで良い」と千紘のことを社長室から追い出した。
そしてある朝博史が出社した時、車椅子姿の父・修を見かけすぐに長野の実家に電話し、居所を確認すると「浜松の友達のところ」に行ってて不在だという。
さらに眞子は社内の防犯カメラ映像を見ながら、修が大沢のいる社長室に向かっているのを不気味に笑みを浮かべ確認していた。
修はどうやら大沢から呼び出されていたようで、大沢は「あの件を俺たちの他にも知っているヤツがいるようだ…お前も十分用心してくれ」と修に忠告を促す…修が共亜火災から立ち去ろうとするが、社内での帰り道で眞子が接触してくる。
眞子は自分が博史の上司だと明かし、修が博史には会っていかないと知ると「また近い内に、お会いすると思いますが…では」と意味不明の言葉に修には何のことかわかっていない様子…おそらく大沢が言う「あの件とはホテルアックス火災事故」のことだろう。
そんな中、博史の次の研修先が「CFD」に決まった。
CFDは共亜火災保険の中で最も実績を上げるための部署で、よりすぐりのエリート社員たちが集まっていた…そこで博史はスキルアップのため研修させられることになる。
と言っても、もちろんそれは建前で眞子はCFDのことを見張らせるために博史を送り込んでいた…しかし社員たちも定時退社していくし、部署自体にそれらしきブラックな影も見当たらない。
それにしても膨大な仕事量をこなしているはずなのに、CFDの社員が定時退社していく裏には何かあるのではないか…と疑う千紘。
そうしていると博史はCFDに残業アジトがあることと、その所在を突き止めることに成功…博史が荷物のフリをしてアジトに潜入するが、そこには千紘と眞子がCFDリーダー・甘露路慶治たちに拘束されてしまっていた。
CFDの秘密とは「PJ150」を達成させることだった…それは10年後に迫った共亜火災保険創立150周年に向けて、それまでに業界で1番になるというプロジェクト。
そのプロジェクトを甘露路に命じたのは大沢だった。
大沢は共亜火災に「革新」を起こそうと暴走して、命令していたようだ…成功するという「野心」が闘争心に火をつけたのだ。
眞子は嘘のように縄を解き、甘露路たちを次々と倒し最終的にはいつもの回し蹴りで成敗する…そして千紘が甘露路に「この会社を辞めていただきます」とリストラを告げた。
千紘は大沢に「なぜCFDにあんなことをさせていたんですか?」と責め立てると、大沢は「お前に何がわかる!」と激昂するが、すぐに冷静さを取り戻し「今は一人にしてくれ」と頼んだ。
一方、修と電話で話した博史は、父が何か隠していることを直感する。
そして縣に脅迫文を送りつけていたのは今は誰か不明だったが、眞子も縣のことを攻撃する…縣が銀行から借りていた貸し金庫を勝手に解約するのだった。
貸し金庫の中身は、何かあったときのための保身のもの…それはホテルアックスの火災事故がホテル側の瑕疵だと証拠となった写真だったが、それは偽装された写真で縣はその事故について問い詰められた時の切り札として隠し持っていたのだ。
そんな中、共亜火災保険の顧客だったホテルアックスの火災事故以降、ホテル支配人の鬼頭が姿を消していることを当時担当者だった大沢にほのめかす喜多村は、椿眞子がホテルアックスの支配人の一人娘・鬼頭舞子であることを独自の調べでわかったことを明かす。
博史が父・修に隠し事をされているとわだかまりを残す中、次の研修先として「秘書部」に行くことに…さらに博史は眞子きっての願いだと大沢社長の秘書をしながら学ぶことになった。
もちろんその裏の目的は大沢の動向を見晴らせるためだ。
そんな博史に眞子は「実はあなたのお父さんの修氏と大沢社長は面識がある」と暗にほのめかす…これにより博史の修に対する疑念が最高潮に達するのだった。
大沢社長には直接聞くことは勇気を出せずに聞くことはできなかった…しかし社長の来客名簿を発見し、修のことを見かけた日付を見ると、そこには「斎藤修」の名前があった。
いよいよ博史は修に「会社(共亜火災)に来てたでしょ?何してたの?」と聞くと、修は「実は大沢とは大学時代の友人だったが、博史の入社がコネ入社だと思われたくない一心で隠していた」んだという…しかし博史はその言葉さえも嘘に聞こえ、何かまだ隠していると考えていた。
そのことを博史は眞子に報告すると、眞子は自分がこの会社に潜りこんだ目的をゆっくりと語り始めた。
16年前、釜ヶ崎にあった「ホテルアックス」で火災事故が起きた…支配人は再建を試みたがそれは無理で、なぜなら火事の前「非常口付近に備品が山積みになっていた」とその火災はホテル側の重大な過失であるため保険金が払われなかったからだ。
ホテルの支配人は「そんなことは絶対にウチはしていない…あるとすれば共亜火災が保険金を払いたくないから、その過失を偽装した」のではないかと主張する…支配人は独自で調査した結果「保険会社が調査会社と結託して偽装した」とそれ以外、考えられないという結論に至る。
そして支配人は「保険会社の人間と話をしてくる」と言って出ていき、それ以来行方不明になってしまったんだという。
その当時の社長は今の喜多村会長で、事故を担当したのが当時は損害調査部長だった今の大沢社長、そして当時は新人社員だった今の人事部長・伊東千紘だったという…つまりこの三人の中に事故の真相を闇に葬った人物がいるはずだと眞子は確信していたようだ。
さらに「おそらくそのことをあなたお父さん(修)も知っている…そして、そのことが彼のことを苦しめている。それだけじゃなくあなたの家族にも危険が迫っています」と眞子は冷静な口調で博史に伝えた。
するとそこに縣が突然現れ「俺の写真を返せ…あれが無ければ、俺は…俺は…」とナイフで眞子に襲いかかってきた…がいつもの回し蹴りで縣のことを簡単に倒すが、眞子は「これでわかったでしょう。明確な危機が迫ってるんです」と博史に忠告するのだった。
喜多村は大沢と千紘のことを会長室に呼び出し「大沢社長、あなた身を引かれたらいかがですか?確実に危うい空気を放っている」と言うと、「つまり俺に社長を辞めろと?やはり会長はそういう人間でしたか…あなたが伊東くんを捨てたお義父さんなんですね」と大沢が反論する。
さらに大沢は「口では社員は家族だって言いながら、その裏では実の娘を切り捨ててたんだ…醜悪な心だよ」と言うと、千紘が驚き目を丸くして喜多村のことを見つめるが、喜多村自身は千紘の顔を満足に見れずに気まずい表情を浮かべる。
一見、信頼関係が成り立っていそうな三人だったが、そこには深い溝が生まれようとしていた。
千紘は尊敬していたはずの会長・喜多村が「自分と母を捨てた本当の父親」だということを知ってしまい、いてもたってもいられず「本日は帰らせていただきます」と喜多村の顔を見ることなく立ち去ってしまう。
そして大沢は「断言します。私は退きません…会長こそご自身のこれからを考えたらいかがですか」と言うと、喜多村は「私はもう決まっちゃってるから」と意味深な言葉を口にする。
千紘はそんな事実を知ってしまい全然手につかない…そんな中、縣は死体となって見つかる…林の中に遺棄されていたらしい。
これにより警察が動き出し、犯人探しが始まった…どうやら縣が殺されてしまった夕方頃、共亜火災付近で縣の目撃情報があったこと、そして過去に縣が共亜火災の外部調査を担当したことがあったということで関わりがあるのかもしれないと会社を訪れてきた。
警察は縣のことを知っていたはずの人間たちに聞き取りをし始めた…大沢は縣とはずいぶん長いこと会っていないという。
喜多村も「しばらく会っていない」と言うが、縣の遺品(手帳)から会った形跡が見つかりすぐに嘘がバレてしまい、喜多村はすぐさま「彼(縣)の近況を聞きたくて会った」と証言を訂正した。
そしてついに博史にもしわ寄せが…警察は長野の実家にまで、「縣殺人事件」について修に話を聞きにやって来て、縣が修宛てに「これ以上深入りするな。」という脅迫じみたメールを送っていたことを指摘してきた。
修は本当に誰が送ったメールかは知らなかったようだが、縣の存在は知っていた…しかし警察には「縣という人とは会ったことはない」と嘘をつく。
そして縣の事務所には脅迫文のような手紙が送られらていた…警察は修にそれらを見せ「誰かに弱みでも握られていたんでしょうかね」とカマをかけるような言い方をして、長野を立ち去るのだった。
すると修に博史の母・聡子が「私なの…縣って人に脅迫状送ったの私なの」と懺悔するように泣きながら膝から崩れ落ちた…どうやらこの件に関して波紋はまだまだ広がりそうだ。
博史は最後に縣に会っていたのは眞子と自分の二人だと思っていたようで、眞子が縣を倒した後、眞子は博史のことを帰し「縣と話をした後、帰った」んだというが、状況的に眞子のことを怪しんでしまうが「そんなことあるはずがない」と眞子のことを無理やりにでも信じたい様子。
そんな中、秘書部での業務もおろそかにできない博史は大沢社長が近々「ニューヨーク出張」するという仕事の資料のファイリングを頼まれていた…そうしていると博史にまで警察から調書を取られ、次第に眞子まで調書を取られることになった。
眞子はすぐにバレてしまうような嘘をスラスラと言ってなんとかその場をやり過ごすが、結局監視カメラの映像を見た警察が眞子のことを連行してしまった。
翌日、眞子は警察に全てをありのままに話していたが警察では全く信じてくれない様子…そうしていると社長秘書・本橋瑞希が自首してきたと眞子は無事に釈放される。
眞子を警察署まで迎えに来た博史から「今日から大沢社長がニューヨーク出張します」と聞いた眞子は、共亜火災本社まで走り出すのだった。
その頃、会長室では喜多村が意識を失い倒れてしまう。
眞子は共亜火災に着くと真っ先に大沢がいる社長室へ…眞子を追いかけ博史も一緒だ。
眞子たちが社長室に入ると大沢がキャリーケースに荷物を詰め空港へ向かうところだった。
眞子は「16年前、ホテルアックスの火災事故で共亜火災は偽装工作を行った。そのため巨額の保険金は払われることはなかった…(偽装の指示をしたのは)あなただったんですね」と言って、眞子の本名はは鬼頭舞子だと告げ、ホテルアックスの支配人の娘であることを明かす。
すると大沢は「君は私によって人生が大きく変えられてしまったワケだ…偽装工作を指示したのは私だ」と自分のした罪を認めるのだった。
・・・最終回へ続く
最終回ネタバレ追記
大沢が、ホテルアックスの火災事故の件で偽装を主導で指示していたことを認めると、眞子は偽装の証拠となる写真と交換条件で父の行方を教えるよう、渡米目前の大沢に持ちかけた。
大沢は「16年前、偽装を問い詰められ縣が眞子の父を殺し、その遺体を斧ヶ崎にあったホテルの跡地に埋めたらしい…」と眞子に告げる。
博史は眞子とともに指定された場所で遺体を探すが、眞子の父は見つからない…いつもは悪魔のような眞子だが、その時だけはただ一生懸命父親を探す素直な娘…という姿にうろたえる博史。
一方で、喜多村は病院で意識を取り戻すが、共亜火災では社長秘書である本橋が殺人を犯したと、会社の株価も大暴落してしまい世間から評価も落ち、退職者も続出し混乱が続いていた…大沢は渡米後、連絡が途絶えていて、この騒動を見越して逃げてしまったと考えられていた。
そんな中、喜多村が千紘の母と別れた経緯(実は捨てたのではなく、千紘の母が仕事が忙しくなってきた喜多村のことを支えるため逆に自ら身を引いていた)を知った千紘は父である喜多村と和解することができる。
そうしていると今度はホテルアックスの事件(共亜火災の偽装)が週刊誌に報道されてしまうが、眞子の前に逃走中だと考えられている大沢が喜多村が寝ている夜中の病室に現れた。
すると眞子は大沢が自らホテルアックスの件をマスコミに情報を流したことを見抜き「やっとわかってきました…あなたが一体何をしようとしているのか…」と意味深な言葉をかける。
修から博史に電話があり「週刊誌見たよ…長野に戻ってこれないか、話したことがあるんだ」と斉藤家では家族会議が行われることに。
修は大沢とは大学時代・山岳部時代からの親友で、当時共亜火災で損害調査部長だった大沢が「ホテルアックス火災事故」の件で偽装を指示してしまったことを、秘密を抱えきれずに親友の修に吐露し懺悔した。
そんな修も博史の就職が決まった頃からその罪の重い秘密を共有することで、悪夢でうなされたり苦しめられたんだという…そんな時、博史の母・聡子も修のことを心配する中「あのことを知っているのはオレたちとアガタって調査員だけなんだよな」という大沢との電話内容を立ち聞きしてしまう。
それで聡子は「修はアガタって人に苦しめられてる」と勘違いし、勝手に縣のことを調べいつの間にか暴走して、脅迫状まがいの手紙を送りつけていたんだという…修と聡子は「二人で警察に行って、すべてをちゃんと話してきたよ」と明かすのだった。
こうして斉藤家内での隠し事もすべてクリアとなり、笑顔が蘇っていく。
一方で、会社を危機に追いやってでもホテルアックス事件の「真相」を公表するべきかどうか悩む千紘は、意識は戻るが体を起こすのがやっとの喜多村に病室で相談する。
するとそこに博史を連れた眞子が現れ、大好きだった父の話し始め「父のホテルアックスへの愛情」を語った。
喜多村は「あなたのお父さんが愛した職場のようになれますかね?共亜火災は…」と聞くと、その質問には「僕は共亜火災が大好きです…だから共亜火災が生まれ変わったとしても、今と同じ仕事をしていたいです」と博史が答える。
これを聞いた千紘は「ホテルアックス火災事故の真相」をマスコミに公表することを決めた。
会見では世間を騒がせている「偽装」の件で共亜火災の役員である千紘が話し始めようとすると、その場に大沢が現れ「ホテルアックス火災事故の偽装については、私がすべて指示しました」と罪を認める発言をし、マスコミを驚かせた。
会見が終わり大沢は眞子に頭を下げ、父の件とホテルアックスの件について深く詫びた…心から反省しているようだ。
縣についても眞子と話した後、大沢と会い「5億払わなければ、すべてをリークする」と強請ってきた…そしてその場にいた社長秘書の本橋が縣をブロックで殴り殺害してしまったので、大沢と二人で近くの山林に遺棄したんだという。
大沢はすべての罪を認め共亜火災を去っていく…従業員や会社の規模を10分の1まで縮小して新生共亜火災として会社は存続…新生共亜火災の新社長として伊東千紘が就任する。
一方、眞子は「これからも父を探し続ける」のだと、地獄のような果てしない目的を掲げ共亜火災を去ってしまうのだ。
そして博史はそんな眞子に、今まで自分を育ててくれたことに感謝し頭を下げた…するとMissデビルは悪魔のように微笑みかけるのだった。
・・・END
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