ドラマ「幸色のワンルーム」最終回の結末ネタバレ(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。

見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろうa。

ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。

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人物相関図

以上がキャストとなる。

ストーリー

ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。

あらすじ

中学2年生の少女が失踪し、行方不明のまま1週間が経過。警察は少女の行方を追い、捜査を続けている。

そんなニュースを、とあるワンルームマンションで見ている男女がいた。

当事者の14歳の少女と、銀髪でマスク姿の男。少女の体には無数のアザがあり、頭には包帯が巻かれていた。

家庭での暴力や学校でのいじめから、少女は生きる意味を失っていた。そして少女から「お兄さん」と呼ばれていたマスクの男もまた、生きる意味を見失っていた。

テレビの中で「早く娘の無事な姿が見たい」と涙ながらに訴える母親の姿をあざ笑う少女。

そして警察が少女の足取りを追っているという報道に、少女は「二人で警察や両親って鬼から逃げるゲームしよ?」とお兄さんに提案する。

もし逃げ切れたらお兄さんと結婚する、逃げ切れなければ一緒に死のう、と……。

引用元:テレビ朝日公式サイト/幸色のワンルーム

結末ネタバレ

ここからはドラマ「幸色のワンルーム」最終回の結末ネタバレを公開しています。

このドラマには同名漫画の原作が存在するが、まだ結末を迎えていないため現時点で結末は予想となる。

とはいえ、この作品の実写化が決まると多くの意見もあり(主人公の「お兄さん」のやっている行動が、理由はどうあれ犯罪であるため)、ネット上でも波紋を呼んだ。

ネット上では「不幸だった少女のことを助けているとはいえ、『お兄さん』は誘拐者として捕まり、『幸』は母親のもとに帰るのがオチとなるはず(犯罪は犯罪なので裁かれなくてはならない)」という意見が多かった。

個人的な意見としては「幸」は「お兄さん」と暮らすことによって、一般的な人としての感情を身につける。

それでもやはり「お兄さん」は誘拐した犯人として捕まってしまうが、「幸」は「お兄さん」との暮らしの中で「幸せになるためには、どうすれば良いのか」を習得していたため、母親や友人たちとも仲良く生きていくことができる。

「幸」の心の中には「お兄さんとの暮らし」をいつまでも忘れることはない、という結末を迎えることになるだろう。

ネタバレ追記

中学2年生の少女が行方不明になり1週間が経過していた…いまだ大きな手がかりもなく、警察は誘拐の可能性も視野にいれ捜査を続けている。

そんなニュースをとあるワンルームで見ている男女がいた…当事者の少女と誘拐したとされる保湿マスク(風邪をひいた時にするマスク)をした男だった。

少女の体には無数のアザがあり頭には包帯が巻かれていた…家庭での暴力や学校でのイジメを受け少女は居場所を失くしていた…少女から「お兄さん」と呼ばれる男もまた生きる意味を失っていた。

やがて少女は虐待やイジメなせいで痛みや恐怖を感じなくなり生きる希望もなくし自殺をはかる…そんな時に男に助けられ家について行ったのだった。

「お兄さん」と呼ばれる男の部屋には少女を盗撮した写真が壁一面に飾ってあったが(ストーカー行為)、少女は気持ち悪がる様子はなくむしろ「こんなに自分のことを好きな人が傷付けてくるわけがない」とお兄さんを信用し「自分を救ってくれた救世主」とまで思っていた。

テレビでは少女の両親が娘の無事を祈りながら泣き崩れる姿が映し出されていたが、少女は「よく言うよ。こんなアザだらけにした張本人が」と冷たくつぶやく。

警察が自分たちの足取りを追っているという報道に少女はお兄さんに「二人で警察や両親という鬼から逃げるゲームをしよう」と提案し、「逃げ切れたらお兄さんと結婚し、逃げ切れなければ一緒に死のう」と言う…失うものがない二人は「必ず逃げ切ろう」と約束するのだった。

そして少女はお兄さんと過ごしていくうちに生まれて初めて人の優しさに触れ、名も知らない男と過ごす生活が幸せだと感じるようになっていく。

そして少女は親が付けた名前を捨て、男が「幸せになれるように」という願いを込めてつけた「幸(さち)」という新しい名前で生活をするようになる。

二人は壁に貼られた幸だけが写った写真の中に二人で撮った写真を飾り、二人での思い出を増やしていった…そして二人は歪んだ関係に気付かないフリをしながら、少しでも幸せだと感じことができるならずっとこのワンルームで一緒にいたいと思うのだった。

警察では防犯カメラに映る幸を見つけ、足取りを追っていた…刑事・竹下竜は後輩・谷本香奈実と共に母親に会いに行き防犯カメラの画像写真を見せるが、母親の悲しんでいるというよりイラついてる様子に竹下は違和感を感じる。

幸の「お兄さんとデートしたい」という願いで二人は外でデートをすることになり、お兄さんの服を借り変装した幸は久しぶりの外出に自然と浮かれていた。

人通りの少ない路地裏の駄菓子屋で幸は指輪のついたお菓子を買ってもらい上機嫌だったが、幸をいじめていた同級生と出くわしてしまう。

幸はお兄さんの後ろに隠れるように歩くが、同級生に「もしかして…」と声をかけられてしまう…お兄さんの機転で幸のことはバレずに済む。

幸は今もなお同級生に「邪魔者扱い」をされてることに落ち込み、今までなかった悲しみの感情が自分の中に芽生えていることを知る。

お兄さんと居て沢山の幸せを感じるようになった幸は、永遠に続かない幸せを失うのが怖くなり自分で終わらせることを選ぶ。

橋の上から川に飛び込もうとする幸だったが、自分を助けるために必死なお兄さんの姿を見てお兄さんに「二度とこんなことはしない」と誓い「(お兄さんと)死ぬまで一緒に居たい」と願うのだった。

この一件以来、幸はお兄さんに正面から向き合うようになり怒ったり笑ったりと色々な表情を見せるようになる。

一方で、竹下は幸が通う学校の教師・形切診に話を聞きに行くが、形切は幸の母親の虐待を知りながらも竹下に話すことはなかった。

形切は幸の弱みにつけ込み、たびたび人の来ない部屋に呼び出しては性的虐待を繰り返していたのだ。

誘拐事件の犯人と名乗る仮面をかぶった男の動画が動画サイトにアップされた…男は「俺の夢は美少女のハーレム。これからは可愛い女の子をどんどん誘拐していきまーす」と話す。

男に対し幸は「お兄さんこんなじゃない」と怒りをあらわにするが、お兄さんは「これが世間からみた僕のイメージなんだよ」と淡々としていた。

一方で竹下は投稿された動画から犯人の特定を急いでいたが、海外のサーバーを経由して動画はアップされていたため特定は困難だった。

その後、また仮面男の動画がアップされていてそれを見ていた幸は、その男が動画の最後に「明日、いつもの時間にね」という言葉に驚き表情を曇らせる…幸はその男が担任の形切の口癖と同じだと気付いたからだ。

お兄さんが買い物から帰ると家の前に警察官が居て、近所で起きた誘拐事件の目撃情報などがないか聞くために訪ねてくる。

お兄さんは「何も知りません」と平然を装うが、警察官に「玄関先に入れてくれないか」と言われ動揺してしまう。

その様子に怪しんだ警察官は「何か見られたくないもの家にあるの?」と尋ねる…お兄さんは玄関を開けざる得なかった。

カギを開けおそるおそるドアを開けたお兄さんは驚く…壁に貼っていた幸の写真は全て外されていて、そこには幸の姿もなかったのだ。

部屋を見た警察官は怪しいものがないのを確認し帰っていく…お兄さんはすぐさま部屋に設置していた防犯カメラを確認すると、そこには包丁を手にし部屋から出て行く幸の姿を見て驚く。

刑事の竹下と後輩刑事の谷川は再び母親の所に訪れ、以前にも増して母親が「娘を誘拐された可哀想な母親」を演じているように感じていた…さらに母親が何かを隠していて「娘を探してほしいと思っていない」ような気がしていた。

その頃、姿を消した幸は中学校の人目のつかない部屋で待っていた形切の元にいく…会うなり幸は「監禁されて怖かったんです…投稿したのが先生だって気付いたこら勇気を出して逃げ出してきたんです」と嘘を言って形切に抱きつく。

そして幸は「先生と暮らしたいからあの動画を消してほしい」と頼むが、形切に嘘だと見破られてしまう…すると幸は鞄から包丁を取り出し形切に向けた。

しかし形切はひるむことなく包丁を取り上げると幸を押し倒す…幸は「やっぱりこれが私の人生なんだ」と抵抗する気もなくなり逃げることを諦めてしまう。

その時、二人の後ろでシャッターをきる音がし形切と幸が振り向くと、そこにはお兄さんの姿があった…お兄さんは動画サイトにアップされていた仮面をかぶった男(形切)からのメッセージと、幸が出て行った時間を手がかりに居場所を突き止めるのだった。

お兄さんがたった今撮影した「幸を襲っていた写真」をネタに形切を脅すと、学校側にバレたくない形切はあっさり幸から手をひく…怒りを抑えきれない幸は形切に再び包丁を向けるが、お兄さんに止められると冷静さを取り戻し二人は部屋から抜け出す。

そして匿名(お兄さん)の「誘拐犯を見つけた」という通報により、形切は警察に連行されていくのだった。

アパートに帰る途中、幸は喜びに溢れお兄さんの手を引き走り出す…幸は廃墟の建物にお兄さんを連れ出すと「ここで結婚式をしよう」と嬉しそうに言う。

しかしお兄さんに笑顔はなく、浮かない顔で幸を見つめていた…そんなお兄さんに幸は「本当は私を誘拐する気なかったんでしょ?」と尋ねると、お兄さんは幸を誘拐した経緯を数ヶ月前に遡り語り始めた。

当時、お兄さんは日払いのバイトで食いつなぎ生活していたが、育ての親・毛利も居なくなり心にぽっかり穴が開いていた…いずれ「生きる価値」さえ見いだせなくなってしまう。

そして、こんなこと考えるくらいなら「この世からさっさと消えてしまいたい…」と思っていた…そんな時、幸が同級生にイジメられている現場に偶然遭遇する。

幸は水をかけられたり殴られようが、何をされても表情一つ変えずに他人事のように無関心…そんな幸を見ていたお兄さんは「人生に希望を失くした自分と似ている」と思い、幸に対して(自分と似ていると感じ)無性に腹が立ったという。

そして思わず撮影した(希望を失くした)幸の顔の写真を、自分の部屋の壁に貼った…それは「(その時の)幸のことが嫌いだったから」だ。

お兄さんは嫌いなものをあえて自分の目に付くところに置くことで、苛立ちがおさまるような気がしたのだ…(盗撮した)写真は次第に増えていき壁一面「幸の写真」だらけになり、気付けばストーカーが盗撮して、壁に貼り鑑賞するような膨大な量になっていた。

そんな彼女の盗撮を続けているうちに幸の体にいくつものアザを見つけ、その理由として母親に虐待されていたからだということを知ってしまう…そしてお兄さんは幸が「すべてのことに無関心なのは、逃げ場が無くて(生きることに)諦めているから」だと思うようになったという。

幸は「あの時の私の状況が、あなた(お兄さん)の人生みたいって思ったから(私のことが)嫌いなの?」と問いかけると、お兄さんは「いや、本当に嫌いなのは口先だけで何もできない僕自身だ…人生を諦めているのに死ぬ勇気もない」とうなだれる。

そしてお兄さんは「僕と君は同じように死ねないと人間だと思っていていた…あの時までは」とどこか寂しそうに幸を見つめるのだった…。

一方で、警察では形切が刑事の竹下から取り調べを受けていた…竹下は「何度もあなたが少女と二人きりでいる所を見ている生徒がいる」と詰めよるが、形切は「教師と生徒なんだから一緒にいるのは当然」と開き直る。

しかし形切は竹下に動かぬ証拠(幸を襲おうとしてる写真と、自宅PCに格納された誘拐犯としての動画データ)を突きつけられ形切は言い返せなくなる…が、「幸を誘拐したのは自分ではなく写真を撮った男だ」と本当の誘拐犯(お兄さん)にハメられたと訴えるが信じてもらえず結局逮捕。

誘拐犯が捕まった(が幸はまだ見つかっていない)と知らせが入った幸の家では、父親は「あの子が見つからなかったら、離婚かな…君の悪事がバレればね」と微笑気味に別れをほのめかすと、母親は困惑の表情を浮かべる…どうやらこの家族にはまだまだ秘密が隠されているようだ…。

お兄さんは幸を自分と重ねていたにも関わらず、「自分は死ぬ勇気もない」のに「幸は人生を終える勇気を出した…あの日」と幸が3ヶ月前起こした行動に対して、どこか劣等感が芽生えていたことを告白する。

すると幸はなぜ3ヶ月前「あの日」を迎えたのか語り始めた…親の暴力や同級生によるイジメ、担任教師・形切からの性的暴力を受け人生に絶望した幸は「あの家も今までの自分も無しにして、これからは自分のために生きて、自分のやりたいことをやったら死のう」と思っていたと話す。

しかし幸は、一人では何をやっても楽しむことが出来ず「生きてることに苦しみたくない」と人生を終わらせようと決意し、川に足を踏み入れ歩き出したんだという。

その時、幸が家を出た時から尾行していたお兄さんは、川に入る幸を引き止め「僕は君のストーカだ。君の事情も大体知ってる…自殺されるくらいなら僕は君を連れて逃げようと思う」

と言った。

そして、お兄さんは心の中で「幸は他人に興味がない…だから僕の言葉なんかで自分の選択を曲げない(幸はこの申し出を断り川への身投げを止めず、そのまま命を落とすはず)。これでストーカーもやめられ全てが終わる」とどこか安堵していた。

そう考えていたお兄さんだったが、幸は満面の笑顔で「(初対面の知らない人に)本当ですか?じゃあ私のことを助けてくれるってことですよね?」とどこか自分を「誘拐」してくれることをどこか楽しんでいるようにも見える。

お兄さんは思い描いていた幸の姿ではなく一瞬驚くが、それが幸の本心ではないことにすぐに気づいていた…しかしお兄さんは「幸の自殺」が止めれるのであればそれで良いとした(幸が自分を凌駕した存在にならないことに、少しホッとしていた)。

幸はお兄さんに「私を誘拐した後は、私に何をしても良いよ…好きに使って」と強がるが、お兄さんは「部屋に着いたら自由に過ごしてもらう」と言う…幸は思い描いていた「誘拐される」ことと違うことを言われ、戸惑ってしまい「どうして…」と言葉がつい漏れてしまう。

するとお兄さんは・・・

君のことが好きだからだよ

と幸に対して、思わず大きな嘘をついてしまう。

しかし以前、幸に言った言葉(僕には幸しか居ない…一生、幸を幸せにする)にウソはなかったという。

お兄さんは幸を死なせないために一緒に暮らし始めたが、このおかしな関係に満足している幸を見ているうちに劣等感も忘れていき、幸せすら感じるようになっていたらしい。

これまでの話を聞いた幸は「あなたの幸せのためにこれからも私を利用してよ…でもあなたがこの生活を続ける気がないなら、ここで一緒に死のう」とお兄さんの本心を確かめるように、形切に対抗すべく隠し持っていた包丁をお兄さんに向けながら言った。

何も言うことができないお兄さんに、幸は「そっか。それが答えか…バイバイ」と言うと、倒れ込むお兄さんに包丁を突き刺す…が、幸はお兄さんの顔の横で包丁を寸止めする。

お兄さんの顔に流れる大量に汗を見た幸は「死にたくないと思ったでしょ?もしあなたが本当に死にたくなったら私が殺してあげる…だからそれまで私のために生きてよ」とどこか寂しそうに言う…そして二人は「自分の幸せのためにお互いを利用する」という利害関係で合致するのだった。

幸の行方を追い聞き込みを続ける刑事の竹下と谷本は、幸が「あの日」家出した後に立ち寄った店を見つけ、店員からお兄さんに関する証言を入手していた。

聞き込みで得た証言と以前の家族(母親)からの聞き込みした時の違和感もあり、竹下は「少女が主導権を握って逃げている可能性もある」と推測する…そこに二人の目撃証言の情報があり警察は廃墟の建物に急いで向かう。

すでに二人の姿はなかったが、二人がいたとされる痕跡が発見される…幸が警察が来る前にアパートから全て外し急いで捨てた、犯人であろうお兄さんと誘拐されたはずの幸が「笑顔で写る仲睦まじい写真」が一枚落ちていた。

竹下は幸と写っている「この男が誘拐犯だ」とお兄さんの身元を調べ、お兄さんが幸と暮らしているアパートへ向かう。

その頃、パトカーの音を聞いて建物から逃げ出していた幸とお兄さんは、本音で話したことで以前より距離が縮まっていく…そして幸は・・・

早く帰ろう…幸色のワンルームに

と笑顔で言うと、二人は家路を急いだ。

しかし、アパートにはすでに多数の警察官がお兄さんの家の周辺を張り込んでいる…それを見た幸とお兄さんは、手を取り合い急いでその場から逃げ去るのだった。

警察に追われる二人は海が見える新しいワンルームで暮らし始めた…お兄さんは逃げ回る生活がいつまで続くのか不安になるが、幸は初めて見る海に感動し浜辺ではしゃいでいる。

下校途中の中学生の楽しそうな姿を見た幸は「もうあの子達のような普通の生活には戻れない」とどこか寂しく思う一方で、初めて「お兄さんとの生活を失うのが怖い」と思い内心焦っていた。

一方、警察では幸の失踪を「誘拐事件」として断定し捜査を続けている…しかしお兄さんの身元は分からず捜査は難航していた。

その頃、幸の家では父親がおもむろカバンから「離婚届」を取り出し母親に突き出した…怯えるような表情の母親に、父親は「すぐに出すわけじゃないから」と笑顔で話す。

そんなある日、幸は海で真希という女子中学生と出会う…真希の足には幸と同じようなアザが多数あり、学校にも家にも居場所がないと話す真希の境遇に、幸は自分と重ね合わせ共感を覚える。

二人は意気投合していき、真希を信用した幸はお兄さんとのことを話すようになる…真希に「その生活を選んだ幸はひとつも間違ってない」と言われて幸は嬉しくなり上機嫌。

新しい「幸色のワンルーム」の近所で「夫婦刺殺事件」が起こり「中学生の長女が行方不明」というニュースがテレビで流れてくる…幸は「真希の家でおきた事件ではないか」と思い急いで現場に駆けつけた。

そこにはマスコミも多く居てテレビに映り込んではいけないと、お兄さんが必死で幸を止め家に連れ帰る…家に入ろうとする幸を真希が呼び止め、二人は海の近くの堤防に移動する。

幸は「夫婦刺殺事件」のことに触れるが、真希の家でおきた事件ではないと知りホッとする…そんな幸に真希は「私はそんなことしない…あと何年かして自分で生活できるようになったら、絶対今より幸せになれると思う…だから今は何があっても生きなきゃダメだよ」と前向きに話す。

幸は真希の話を聞いて「今の幸せだけではなく、先のことを考える」大切さを知った…すると真希は「お兄さんとの生活には限界があるって本当はわかってるんでしょ?」と言った。

続けて真希は「お兄さんの無実を証言し親の虐待も警察に話し、すべて終わらせるべき」だと話す…幸とお兄さんの関係を終わらせようと、警察に通報しようとした真希と幸は揉み合いになり、真希を堤防の下に転落させてしまう。

幸が堤防を覗き込むと真希は倒れて動く気配はない…泣き叫ぶ幸のところにお兄さんが駆けつけ幸を落ち着かせる。

再び覗き込むとそこには真希の姿がなく、幸は状況が把握できずに混乱し意識を失ってしまう。

幸色のワンルームネタバレ…ドラマ最終回結末は少女が誘拐犯に永遠を誓う photo 2

その頃、警察に捕まったはずの形切が自宅のパソコンに動画サイトで、「夫婦刺殺事件」のニュースに映り込む幸の姿を見つけるのだった…。

意識を取り戻した幸の側には、突き落としてしまったはずの真希の姿があり、真希は「私はあなただよ」と言った…幸が手を伸ばすと真希の体を貫通してしまう。

その様子を見ていたお兄さんは「真希って子は初めからいなかった。真希は君の本心の一部だよ」と言う…幸は真希の言葉や存在は自分自身が作り出していた妄想だと知る。

これにより幸は心の奥では「警察に通報しすべて終わらせるべき」だと考えていたことに気付く…さらに幸は「二人で過ごせる時間は短い」と嫌な予感がする。

するとお兄さんは「真希が話していたことはきっと幸の本心だよ」と話すと、幸は突然「結婚式挙げて一緒に死のう」とお願いをする…しかしお兄さんは幸の幸せを考えて「もう普通の生活に戻りな。終わりにしよう」と言う。

その言葉を聞いた幸は衝動的に部屋を飛び出してしまう…しばらくするとお兄さんは、幸を迎えに部屋を出て行くのだった。

幸が公園のベンチに座っていると男が声をかけてくる…そこにいたのは中学の担任・形切だった。

形切はニュースに映り込んだ幸の居場所を突き止め、会いにきたのだ…形切はおかしな言動を繰り返し笑って幸に近くが、幸が逃げ出すと怒りながら後を追いかける。

刑事の竹下と谷本は形切が外出していることから「幸の居場所がわかり会いに行ったのはないか」と推測し、形切の捜索を続けていた。

一方、幸を堤防に追い詰めた形切は「警察に捕まったのはお前のせいだ!」と罵倒したと思えば「お前を愛してる」と愛しそうに顔を撫で、「一緒に死のう」と言う…しかし幸が拒絶すると形切は急に怒りだし、持っていたナイフを幸に向かって振り下ろした。

そこに幸に覆いかぶさるようにお兄さんが間に入った…お兄さんの背中には深い切り傷が。

お兄さんを見た形切は「またお前か!!」と興奮し叫ぶ…形切の捜査中で現場の近くまで来ていた竹下と谷本が、その声で居場所を突き止め近づいてくる。

その後もお兄さんと形切はナイフを持ったまま揉み合いになり、形切は自らお腹にナイフを突き刺し「俺を殺したのはお前だ」とお兄さんに向かって微笑んだ…お兄さんと幸は急いでその場を離れ間一髪、警察から逃げ切ることができる。

しかし逃げる場所はもうない…この生活に終わりが近づいていることは二人も分かっていた。

お兄さんは「結婚しよう」という幸の最後の願いを叶え、すべてを終わらせようとしていた。

・・・最終回へ続く

最終回あらすじ

幸(山田杏奈)の中学の担任、形切(戸塚純貴)の策略により、彼をナイフで刺したことにされてしまったお兄さん(上杉柊平)。

警察に追われる中、幸もこの逃避行に終わりが近づいていることを感じ始めていた。

そして、幸との結婚式を挙げることを約束したお兄さんが、すべてを終わらせるために、幸を連れて向かった先とは…?

引用元:テレビ朝日公式サイト/幸色のワンルーム

最終回ネタバレ追記

お兄さんが結婚式を挙げる前に幸を連れて行ったのは、幸の両親のところだった…二人が幸の実家を訪ねると母親は娘の姿を見て驚き何も言えずにいると、奥から父親の声がし二人を家の中へ招き入れた。

自ら「誘拐犯」だと名乗るお兄さんに父親は娘を返してくれたことにお礼を言い、警察に通報する気もないそうだ…お兄さんは違和感を感じながらも「なぜ虐待をしていたのか」と父親に気になっていたことを聞くと、「その事実はない」と両親は虐待を認める様子はない。

お兄さんは「虐待を認めこの子を開放してほしい」と幸のことを誘拐する前のアザだらけの写真を見せるが、母親に「あなたがやったんじゃないんですか?誘拐犯のあなたと、被害者である私達の言葉どちらが信じてもらえるのでしょう」と暴力の罪まで被せられそうになる。

負けじとお兄さんは「彼女の証言があったら別です」と言うと、母親は幸に向かって猫なで声で「虐待なんてないわよね?」と繰り返す…幸は怯えてなにも言えずにいたが、最終的には「虐待はなかった」と言うしかなかった。

それでもお兄さんが話を続けると、次第に母親は感情的になっていき「殴ってなにが悪いのよ!」とついに虐待を認める…お兄さんは「ありがとうございます」と言って、隠して会話を録音していたボイスレコーダーをポケットから出し、幸に「これで君は自由だ」と手渡し外に出ようとした。

どうやら父親が世間体を気にするあまり、母親に対して幸のことを「出来損ないを生みやがって」となじり、母親はその腹いせと教育という意味も含めて幸に暴力などをふるっていたようだ…結果、虐待と呼べるレベルにまで達していたのだ。

これに乗じて父親が「離婚届」を取り出し、それを見た母親は感情的になってしまい幸に向かって「この出来損ないが」と繰り返しながら包丁で襲いかかるが、またもお兄さんが幸をかばって母親の怒りの餌食になり、血まみれになったお兄さんはその場で倒れこんでしまう…その時、警察が家に乗り込んできて母親は現行犯逮捕される。

幸はそんな状態になりながらも微笑むお兄さんを見て「ここまでがお兄さんの狙いだった」ことに気づく…お兄さんはあらかじめ警察が幸の家に来るように仕向け、わざと母親を興奮させるようなことを言って、幸を殺させようとして自分が刺される…そして母親が逮捕され、幸が自由になるということがお兄さんのシナリオだった。

お兄さんは「幸が幸せになれますように」という言葉を残し亡くなってしまう…幸はお兄さんの手を握りながら「私達悪いことした?」と泣き崩れる。

幸を守るためにお兄さんは死んでしまい、幸はお兄さんに親から守ってもらったお蔭で死ぬ理由がなくなった…結局死ぬ覚悟がなかったお兄さんが死んで、いつでも死ぬ覚悟があった幸が死ねなくなったのだ。

2年後…。

幸は真っ白のワンピースに身を包み、「幸色のワンルーム」に一人で来ていた…そして壁一面に貼ったお兄さんとのツーショット写真に向かって「幸せいっぱいの結婚式挙げよう」と笑顔で話しかける。

ウエディングドレスを着た幸がバージンロードを歩いていくと、そこにはタキシード姿のお兄さんが…それは幸の夢のお話。

間もなく、刑事の竹下は例のワンルームで幸せそうな表情で亡くなっている幸を発見する…幸とお兄さんは天国で永遠の愛を誓うのだった。