ドラマ「中学聖日記」最終回の結末ネタバレ(後半に最終回ネタバレ内容を追記済)を公開しています。
それに際して、主演は朝ドラ「あまちゃん」でヒロインの母の若い頃を演じて、完全ブレイクを果たした有村架純が担当する。
ちなみにドラマ「中学聖日記」の内容は、中学生男子とその女性教師の禁断の愛を描いているので、これまで清純派女優として活躍してきた有村架純の新境地ともいえる演技に期待がかかる。
ドラマ「中学聖日記」にはあまり興味はないが、内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「中学聖日記」はTBS系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「 Paravi (パラビ)」で配信されている。
今なら初回登録後30日間無料というお試し期間付きなので、見逃しまった人もタダで視聴することが可能となっている。
中学聖日記
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
末永 聖/有村架純
長年の夢を叶えた中学生教師。
遠距離恋愛中の婚約者がいたが、赴任先の中学校で不思議な魅力を持った少年・晶と出会う。
黒岩 晶/岡田健史
中学3年生の少年で、担任教師・聖に初恋をする…一目惚れだった。
聖に婚約者がいることを知りながらも、自分の気持ちをストレートにぶつけていく。
ついに、黒岩晶役発表!演じるのは、岡田健史さん。一年にわたるオーデイションで選ばれた期待の新人俳優さんです。不思議な雰囲気を醸し出す晶を、どのように演じるのか、必見です!#tbs #火曜ドラマ #中学聖日記 #有村架純 #岡田健史 #町田啓太 #マキタスポーツ #夏木マリ #友近 #吉田羊 #夏川結衣 pic.twitter.com/kypA5WSwEs
— 火曜ドラマ「中学聖日記」【TBS公式】 (@chugakusei_tbs) 2018年8月19日
川合 勝太郎/町田啓太
エリート商社マンで聖とは大学時代からの恋人…現在、聖とは婚約まで発展していたが大阪に単身赴任しており、遠距離恋愛中。
太陽のように明るく聖のことを優しく包み込む「大人の男」。
原口 律/吉田羊
勝太郎の会社の上司でバリバリのキャリアウーマン。
帰国子女でバイセクシャルの彼女が聖や勝太郎を翻弄していくことになる。
黒岩 愛子/夏川結衣
晶の母親で女手一つで愛する息子を育ててきた。
「禁断の初恋」に落ちてしまった息子を想う、母親目線で案じるシングルマザー。
塩谷 三千代/夏木マリ
聖が勤める子星中学校で教頭を務めている(通称:塩バァ)。
新米教師の聖を厳しい目で指導する。
丹羽 千鶴/友近
聖のよき相談相手でもある小学校教師。
ドラマオリジナルのキャラクター。
上布 茂/マキタスポーツ
晶の母・愛子が営むアジア雑貨輸入販売会社の部下。
愛子とは公私共に信頼をおいている。
岩崎 るな/小野莉奈
聖のクラスの生徒で晶のクラスメイト。
晶に一途な片思いをしている。
遂に岩崎るな役発表された!架純ちゃんの後輩フラームの小野莉奈ちゃん👏🏻💯実際に見た時にこの子かなぁ〜って宣材写真あみちゃんに見せた子(笑)#中学聖日記 #小野莉奈 pic.twitter.com/nuDJYt52QQ
— ˗ˏˋ 岡田健史 ˎˊ˗ (@guuu_suuuu) 2018年9月12日
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
長年の夢を叶え、中学校の教師になった主人公・聖(有村架純)は、赴任先で不思議な魅力をもった中学3年生の晶(岡田健史)と出会う。
初めての恋…晶は一目で聖に恋に落ち、まっすぐな恋心をぶつける。
しかし聖には、大阪に赴任している遠距離恋愛中の婚約者・勝太郎(町田啓太)がいた…。
教師で、しかも、婚約者がいる身。
「…決して好きになっちゃいけない」
そう頭でわかっていても、自分への恋心をまっすぐぶつけてくる教え子の晶に、いつしか聖の心は大きく揺さぶられ、やがて惹かれていってしまう…。
聖と晶の前には、さまざまな障壁が立ちはだかる。
大学時代から交際している勝太郎。
少年である晶と対比して描かれる、エリート企業に勤める大人の男。聖の味方でありながら、完璧な彼の 存在は時として聖にとって重荷となることも…。
勝太郎の会社の先輩・原口律(吉田羊)は帰国子女でありバイセクシャル。
仕事も恋も狙った獲物は逃さない孤高のバリキャリ女子だ。
そんな律は勝太郎や聖を翻弄していく。
そして、女手一つで息子を育ててきた晶の母親・黒岩愛子(夏川結衣)。
担任教師に本気で恋をしてしまった息子を案じ、その姿に危機感を抱くシングルマザー。
晶と懸命に向き合おうとするがその想いは伝わらず、苦悩する日々がつづく…。
「僕、先生の事、好きになっちゃいました…!」
運命の人は、年上の婚約者か──?
それとも、年下の中学生──?
婚約者との幸せな結婚か、教え子との禁断の恋か。
果たして、聖が選ぶ未来とは──?
引用元:TBS公式サイト/中学聖日記
結末ネタバレ
ここからはドラマ「中学聖日記」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマは原作に同名漫画「中学聖日記」があるので、同じような展開で物語は進み結末も同じようになることが予想される。
しかし原作漫画はいまだに連載中で結末を迎えていない…とりあえず現時点でコミック発売されている、最新コミック4巻までの大筋のあらすじをネタバレするので見てほしいと思う。
末永聖は幼い頃からの夢を叶え、中学教師となり3年生の担任を務めることになった。
聖は生徒と一生懸命向き合おうとするが、新任教師という一面もあり空回りすることも少なくない。
女子生徒からは「演技だ」としたたかな女に見られることもあり、先輩教師にも聖が25才と若いことから「男子生徒を刺激しないように」と注意を受けてしまうこともあった。
そんな言伝を気をつけていた聖だったが、おっちょこちょいで可愛い聖はやはり男子生徒からは人気となってしまう。
聖のクラスの生徒・黒岩晶もその一人だったが、晶は聖を見て「可愛い」と思うと同時になぜか「イラッ」としてしまう。
晶は今まで感じたことのない感情に次第に戸惑うようになり、ある日聖の顔を突然ぶってしまう。
しばらくして晶はこの感情は「恋」だと知り、初めての恋に自分を制御できずに聖を傷つけてしまったのだった。
大人しい生徒の晶にぶたれてことで聖は混乱してしまうが、なにか事情があるのだと思い晶の力になることに決め聖は積極的に話かけるようになる。
聖はふとこんな時に婚約者・河合勝太郎に相談したいのに近くに居ないことに寂しく感じるのであった…来年結婚する予定の勝太郎とは大学時代からの付き合いで、現在は仕事で海外を飛び回るエリート商社マン。
お互い忙しく連絡が取れないことも多いが、勝太郎は忙しくて余裕のない聖のことを心配し気遣う優しい人だが、やはり会いたい時にすぐに会えないのは寂しいものだった。
ある夜、聖は運転中土砂降りの中で自転車を押す晶とたまたま会って、車で家まで送ることになる。
すると、その道中で晶は聖の手を握り突然キスをしようとする…が、聖の電話が鳴り晶は車から降りて走って帰ってしまう。
それからしばらく晶は学校を休み、聖は顔を合わせずに済むと安心する一方で、不器用でも真っ直ぐに感情をぶつけてくる晶のことが頭から離れなくなるのだった。
夏休みに入り晶のクラスメイト・岩崎るなは晶に「聖の携帯番号」を教える代わりに、二人で花火大会に行く約束をする。
晶は聖の番号をゲットすると早速電話をかけるが、話す勇気がなく結局無言電話になってしまうのだった。
そんなある日、聖は晶が自転車でケガをしてしまう現場に遭遇し助けに行く…晶は聖と久しぶりに会ったことで、自分の気持ちを抑えることができなくなり・・・
僕、先生のこと好きになっちゃいました
と告白をした。
聖は突然の告白に戸惑い話をついはぐらかしてしまい、晶もそれ以上は何も言わなかった…ある日、聖はケガをしてしまった晶の手当をするため自分の家に連れて行くと、晶に飲み物を買ってきてほしいとお願いし財布を渡す。
聖は頭では晶のことを「好きになってはいけない」とわかっていても、いつの間にか頭の中は晶のことばかり考えてしまっていた。
そうこうしているうちにドアをノックする音がし、聖は「晶くん、今日は帰って…頭の中がグチャグチャで…」と言いかけると「聖?」と勝太郎の声がする。
実は急に休みが取れた勝太郎が聖にサプライズでコッソリ会いに来ていた…晶は勝太郎が聖の家の中に入るのを陰から見ていて「入る余地はない」と悟り、鉢合わせにはならずにそのまま家に帰っていく。
晶の母・愛子は最近、晶の様子がおかしいことが気になっていた…それには理由があり「晶と担任の聖が密会している」という噂を耳にしたからだ。
そんな中、愛子は晶の部屋を片付けていると聖の財布を見つける…母親は「噂」が「確信」に変わったような気がしてならなかった。
その頃、お祭りで見回りをしていた聖は、るなと晶が一緒に来ていたところを見て動揺してしまうが、「これで良かったんだ」と自分に言い聞かせる。
花火を見ていたるなと晶はいつになくイイ感じ…しかし、るなが晶に抱く恋心も知らずに晶は聖に告白したことを話し、ショックを受けたるなは聖を「淫乱教師」と罵倒しつつ「私とリア充すればいいと思う」と告白し、晶にキスをした。
突然のことに驚いた晶はそんなるなのことを突き飛ばしてしまい、そのまま別々に帰ることとなる。
一人になった晶は海辺にいた聖を見つける…聖は「来年結婚する」と言いながらもどこか煮えきれない態度に、晶は「今夜一晩一緒にいてくれたら、先生のこと諦めます」と言った。
聖は「諦める」という言葉に思わず「先生と呼ばないで」と涙を流す…すると晶はスイッチが入ったように聖を押し倒し無理やりキスをする…聖も晶を受け入れるように、もう一度キスをする。
帰りのタクシーでも二人は手を繋ぎ、聖のマンションに向かっていた…しかしそこで待っていたのは勝太郎と晶の母・愛子だった。
そして「禁断の恋」に手を染めてしまった二人は心を通わせ始めたばかりだったが結局引き離されてしまう…夏休みがあける前に聖は町から消え、晶も卒業まで学校に来ることはなかった。
2年の月日が経ち高校生になった晶は家を出て高校に通い、一方で聖は勝太郎と婚約破棄したあと、田舎町で小学校の教師として働いていた。
勝太郎はいまだに聖のことを忘れられずに、聖が住むアパートに会いにくることもあったが、聖は再び勝太郎の気持ちに応えることはなかった。
勝太郎は聖との上手くいかない自分の恋愛事情を、会社の上司・原口律についこぼしてしまう…律は帰国子女でバイセクシャルだが、誰にも流されない確固たる独自の人生論と価値観を持ち、仕事も恋も狙った獲物は逃さない孤高の肉食毒舌系女子。
律は勝太郎から恋の相談を受けるが、鋭い一言を吐く…さすがは会社の上司とも言うべきか勝太郎の良き理解者でもある律のアドバイスは、勝太郎の心には刺さったようだ。
そんな中、晶は中学の同窓会でるなと再会する…あの夏のことを聞けずにいたるなに、晶は「あの頃、頭おかしくてゴメン…周りが全く見えなくなるくらい先生のこと好きだったから」と聖への気持ちを過去形で話す。
するとるなは突然「私がまだ晶のこと好きって言ったら引く?」と遠回しに告白…るなの気持ちに気づいていなかった晶は驚くが、その日を境に二人は頻繁に会うようになり、次第に距離は縮まっていき恋人同士となった。
そんな時「聖の居場所が判明した」という情報がるなの耳に入り、るなは「晶が聖に会ってしまったら、気持ちが戻ってしまうのではないか…」と急に自分に自信がなくなってしまう。
一方、晶は実家に寄り自分の部屋を開けた瞬間、母・愛子に呼び止められるが、母の声を無視して出ていこうとする晶に愛子は「部屋そのまんまにしてあるから帰ってきていいんだよ。ここはあんたの家なんだから」と引き止める。
しかし晶の頭の中には聖と引き離されたあの夜のことを思い出し、怒りながら家を飛び出す。
すると晶のスマホに同級生からメッセージが入る…それは「聖の居場所がわかった」という内容だった。
律とバーで飲みながら恋の相談をしていた勝太郎は酔っぱらって眠ってしまう…目を覚ますと、そこは律の部屋だった。
どうやら飲みすぎて部屋に運ばれたらしい…勝太郎は律に「失礼なことをしたのでは」と焦るが、律は教えてくれず勝太郎は断片的に自分のことや聖のことをペラペラ話したのを思い出し青ざめる。
そんな時、聖から電話が鳴るが勝太郎は「今はしゃべる気にはなれない」と電話を取らない…ふと、鏡に目をやると口紅が口元にベッタリ付いているのに気付きさらに焦るのだった。
翌日、勝太郎は仕事が終わり聖に会いに行くと、道端で晶と鉢合わせになる…晶は同級生に聖の住所を教えてもらうと、いてもたってもいられなくなり会いに来たのだった。
晶は勝太郎を見て「聖と勝太郎が復縁した」んだと勘違いし帰ろうとするが、勝太郎から聖とは別れたままで「一方的にアプローチしてるだけ」と言われ、晶は「僕は先生がここにいるって聞いて、ソッコー来ました」と挑戦的に告げる。
しかし、晶は終電の時間が近くなりそのまま帰ることとなった…晶と別れたあと聖の家を訪ねた勝太郎は、自分の気持ちを正直に話し復縁を迫るが、聖に断られてしまう。
聖に「まだ自分のことで精一杯で恋愛とかは…」と言われたことで、勝太郎は「嫉妬スイッチ」が入ってしまい、聖に晶と会ったことを話し「(晶が)来たらやっぱ家にいれんの?」と勝手な妄想を膨らませ、暴言を吐いてしまう…そんなヒートアップした勝太郎に向かって聖は「もう来ないで」と涙目で返した。
翌日、晶はるなに「聖に会いに行こうとした」こと正直に話した…すると、るなは晶の気持ちを察し「どうするかは晶の自由だよ」と身を引く覚悟を決めるのだった。
仕事から帰る途中の聖は勝太郎に言われたことを思い返していた…そして心の中で「勝太郎はいつまでも自分の味方だ」と思いたがっていたことに気づき、きちんと「終わりにする」ことを決意し校庭を歩いていると、頭に虫が止まり大声で叫んでしまう…その虫を取ってくれてのは晶だった。
聖はなぜここに晶がいるのか状況が読めずにいたが、晶は淡々と話をする…聖が「どうしてここにいるの?」と尋ねると、ムカッとした晶は「じゃあ先生はなんでここにいるんですか?」と聞き返す。
続けて「もうすでに勝太郎と結婚し子供もいると思っていた…なぜ向いてない教師を続けているのか」と言う…その時、聖はハッと終電の時間が迫っていることに気づき、晶に帰るよう促す。
帰り際、晶はるなと付き合ってることを伝えると、動揺する聖の表情を見て「またここに来てもいいですか?」と聞き、さらに「先生はもう僕の担任教師じゃないですよね?僕、来年18です。会っちゃダメな理由ないですよね?るなとは別れます」と気持ちはあの時(花火大会で告白した時)のままだと伝える。
そんな晶の言葉を遮るように聖は「ダメです」と突き放すが、聖は心の中で「あの日のあの場所から動けていないのは私の方なのかもしれない」と、どうしたら良いかわからなくなるのだった。
数日後、勝太郎からの電話を取った聖は「もう一回会って話したい」という勝太郎に「もう会えない」ことを伝える…聖の未来を塞いでしまっていると感じた勝太郎は、潔くその言葉を受け入れるのだった…それでも電話を切ると思わず携帯を投げつけてしまう。
聖にフラれた勝太郎は職場の屋上に行くと、聖と勝太郎の電話を聞いていた律が「なぜ昇進したことを言わなかったのか」と突っ込む…すると勝太郎は「もう一個言わなかったことがあります…気になってる人がいるって」と律のことを気になっていると告白し、同時に「退職願」を出したことも伝えた。
その頃、晶の携帯にはるなからの着信が。
それぞれの恋が、今動き出そうとしている…。
2018年7月19日発売の原作コミック4巻までのネタバレはここまで
原作漫画ではいろいろな恋模様・想いが交差しているが、原作紹介でも書いている通りドラマでは後半オリジナルストーリーで放送されることが決定している。
おそらくドラマの結末としては、そもそもテーマが「禁断×純愛」となっていて「婚約者との幸せな結婚か、教え子との禁断の恋か。果たして、聖が選ぶ未来とは?」と言っているので、この時点では3択あることになる。
聖の運命の人は・・・
- 年上の婚約者…川合勝太郎
- 年下の中学生…黒岩晶
- 聖は結局どちらも選ぶことができない
ということになるはずだ。
とはいえ、これはTBSのゴールデンタイムで放送されるドラマ…なので現時点では予想となるが、ドラマ「中学聖日記」の結末は聖が純愛を選び勝太郎とめでたくゴールインし、晶もその時には聖の幸せを願い二人のことを応援する。
ラストシーンでは聖と勝太郎の結婚式に、今まで関わってきた人たちも参加し祝福しているシーンでラストを迎えるのではないだろうか。
ネタバレ追記
ドラマ本編では原作漫画と登場人物の設定が違ったり(聖の婚約者・勝太郎の勤務先がお海外赴任ではなく大阪勤務)シチュエーションに多少のズレ(勝太郎の先輩キャリアウーマン・原口律がはじめから出てきたり、ドラマオリジナルキャラクターも登場)があるものの、1話終了の時点では内容はあまり変わらないように思える。
ちなみに1話では、晶が・・・
僕、先生のこと好きなっちゃいました…もうどうしたら良いか、全然わかりません
と聖に告白したところでラストを迎えた。
2話では晶が告白するも、聖も冷静に「ありがとう」と言ってその言葉を受け流す…とはいえ多少の意識はあったのだろう、聖はその後あからさまに晶のことを避け続けるのだった。
聖は「教師と生徒」という立場をわきまえ、しっかりとした言動を心がけている…つもりだったが、その行動は逆効果だったようで晶の想いは募るばかり。
そんな聖は離れている婚約者・勝太郎にそんな日常(学校生活での出来事)などを相談したいが、勝太郎は大阪にいるため気を使って本音は出せずにいた。
そんな中、晶は通う中学校の体育祭でリレーのアンカーに選ばれる…しかし聖の態度にイラついていた晶はリレーが始まる前に学校を自転車で脱走するが、その途中でコケて怪我を負ってしまった。
そしてそんな晶を見つけたのが聖だった…聖は晶のことを自宅に入れ怪我の手当をする。
晶は聖にお金を借り近くのコンビニに飲み物を買いに行くことに…聖の部屋のチャイムが鳴り「黒岩くん?」と聖が自宅のドアを開けると、そこには勝太郎の姿が…。
勝太郎は「聖の顔が突然見たくなってさ」とサプライズで大阪からはるばる聖に会いに来たらしい…聖が部屋の前でモジモジと内心「…ヤバイ」と考えていると、そこに晶が帰ってきてしまうのだった。
晶が聖の部屋に戻ってきた時、勝太郎の姿を見かけ、とっさに身を隠しとりあえずその場をしのいだ二人…晶は一人川辺で聖のことを想いながら「大人、イケメン、お似合い…俺の入る余地ゼロじゃん」と落ち込んでいた。
それ以来、晶の恋心も冷めてしまったのか、聖に対して急にそっけない態度をとるようになる…そんな時、晶のことが好きで聖に対抗心を抱く晶のクラスメイト・岩崎るなが「黒岩は、私とリア充すればいいと思う…末永なんか忘れて私と付き合えば良いと思う」と告白した。
しかし晶は突然のことだったこともあり、ハッキリとは断らずに「でも俺、岩崎のことは好きにならないよ」と言う…その言葉にるなも「いいよ、それでもいいよ」と必死だった。
ひょんなことから聖には「るなが晶に告白し、二人は付き合った」といういき過ぎた情報が耳に入ってきた…聖はそれなりにショックを受けた自分に、内心驚きを隠せない。
一方、勝太郎も晶の存在に実は気づいていたが「こんな時こそ、慌てちゃいけない」と聖に知らないフリをしたんだという…そんな自分の恋物語を上司・原口律に勝太郎は相談(1話の段階で聖と律はすでに顔見知り)すると、律は「聖ちゃん、カワイイ」と勝太郎も話をはぐらかされてしまうのだった。
そんな中、3泊4日の「勉強合宿」というのが開催される…中学3年で大事な進路を決定するため生徒たちも昼間は必死に勉強に打ち込むが、夜は修学旅行のように男子と女子がごちゃまぜでワイワイとなっていた。
合宿中、晶はるなと話す機会があり、その時「ゴメン。やっぱり岩崎のこと好きじゃない」とそこでようやく先日のるなの告白に対してハッキリとした答えを返した…これによりるなの聖への嫉妬心はさらに増してしまうことに。
そうしていると今度は晶がクラスメイトの海老原満に馬乗りになって殴りかかるという事件を起こすが、晶に理由を聞いても黙ったまま。
実は晶が大暴走したのは、「淫乱教師・あざとい・魔性の女」などと聖のことを陰で罵っていた犯人が海老原だと気づいたからだった…後に聖はその事実を知り、晶に「守られた」んだと考える。
聖はこのことを受け「こんな私でも何か価値があるんじゃないか」と思わせてくれる晶のことを意識してしまうようになる…そんな自身の心と向き合い「(生徒に好意を持つなんて)どうかしてる…もうこれ以上はない、絶対に」と涙を流しながら意思を固める聖だった。
合宿から戻った生徒たち…るなは晶にフラれてしまったショックはとても大きかったようで、晶の自宅を訪れ母・愛子に「晶くん狙われてます…ただの淫行教師なのかマリッジブルーなのかわかりませんが、みんな言ってます…あの女はおかしい、黒岩くんが心配だって」と聖のことを罵倒しながら必死に虚言で訴えるのだった。
勝太郎も勝太郎で最近「ガールフレンドに浮気されて別れた」という律につい優しい笑顔や言葉で接してしまう…普段は「氷の女王」と呼ばれる律に、「哀しい」の感情を見たからだ。
しかし律と話をするとすれば、聖の相談話ばかりの勝太郎…そんな勝太郎に律は「何で私と話す時、いつも体引くんだよ…傷つく」と言って、勝太郎のネクタイを引張り顔を寄せそのままキスをした。
聖は晶のことを意識してしまいつつも、晶のことを見ないように心がけ「夏休みまでもう少し…」だと自分に言い聞かせながら勝太郎に電話をするが、勝太郎も勝太郎も律とのことがあり気まずいのか電話には出ることができないでいた。
すると聖が教師をしている子星中学校の夏休み中に、お祭り…夜には花火大会があり、その見周りを子星中学校の教師たちでするということを知る。
そんな中、晶はるなから(親の携帯から電話番号を盗み見した)聖の携帯番号を交換条件にして「花火大会に一緒に行こう!」と誘われ、交換条件にのってしまった晶…帰宅するとすぐに聖の携帯番号に「花火大会の日、会いたいです。花火が終わる頃。天野崎神社で待ってます。」とメッセージを送るのだった。
一方で、先日のるなの言葉もあり愛子は聖と晶の関係を疑っていたのだが、晶の携帯電話の内容を愛子は盗み見てしまい、これが後に大騒動を引き起こす。
そして聖は学校が夏休みに入るが、勝太郎はというと律とともにシンガポールへ出張に行くことに…勝太郎は律からキスされたこともあり、どうも気まずかったが律の口から先日のキスの真意を聞くことになる。
それは「私が川合に惚れたのか、そうでもないのか知りたくなった」からだという…そして勝太郎は「聖に誰か他に惹かれている人がいないか」ハッキリさせるよう律に迫られるのだった。
花火大会の日、見回りで会場へ来た聖は晶とるなが一緒にいる姿を目撃し、その様子にショックを受けるが、聖はそんな自分の心情にも驚いていた…それでも一緒に見回っていた他の教師もいた手前、そんな感情は隠し通し表情にはもちろん出さない。
さらに、勝太郎と律もシンガポールからの返り道で、花火大会の会場を訪れていた。
メインイベントの花火が行われる中、晶は「俺、先生(聖)に告白したんだ」とるなに告げる…すると聖に対する嫉妬心もあり、るなは晶に突然キスをする。
その様子をたまたま通りかかった聖は目の当たりにしてしまい動揺を隠せずその場から足早で立ち去ってしまう。
そんな聖を捕まえたのが律だった…律は聖の心を見透かすように「(勝太郎と婚約していても)もし、他に誰かいるならそれはそれでいいじゃない…一見普通そうな聖ちゃんがそんな情熱抱えてるなんて」と聖に勝太郎の他に想い人がいると決めつけるように言った。
結局、聖は他の教師に呼ばれ見回り業務に戻っていく…律は勝太郎と合流するなり「川合が欲しくなった…だからアンタたちが不幸な結婚に突入しそうなら私が止める」と宣言する。
その頃、晶はるなの唐突な言動をはねのけ、聖に一方的に連絡をした「天野崎神社」に来ていた…通常なら現れるはずのない聖も「会って話さないと…」という衝動にかられ、晶のもとへと向かってしまう。
聖が晶と会うと、晶は「今日だけ僕と一緒にいてください。それで僕、先生のこと諦めて、先生のこと忘れます」と言うが、聖は「そんなことになったら、もっと好きになっちゃう…」とつい口を滑らせる。
晶はとっさに聖の手を掴み「それじゃないと先生が困るから」と自分の欲望と上手く一致できないまま言うと、聖はその場に座り込み涙を流しながら「先生って呼ばないで…先生って呼ばれる資格無い」と痛恨の表情を浮かべる。
そんな聖に手を差し伸べ立たせると、晶は聖の体を引き寄せキスをした…そして晶は「誰がなんと言おうと関係ない。僕は先生のことが好きです」と改めて告白し、再度口づけをする、そして二回目の口づけの際には聖も完全に晶に体を預けていた。
聖のマンションへ向かう二人はタクシーの中でも手を繋ぎ、お互いの鼓動を確かめ合う…しかし聖の家で二人を待ち受けていたのは勝太郎と晶の母・愛子だった。
聖は勝太郎に腕を引っ張られ、晶は愛子に連れられていく…こうして二人の禁断の愛は一瞬にして終わりを迎えてしまう。
聖は勝太郎に責められるのかと思っていたが、勝太郎は晶のことには触れずに気丈に振る舞っている…しかも「いいよ何も言わなくて、信じてる」と聖には何も語らせてくれない。
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一方で晶は愛子に「先生は何も悪くない」と弁明するが、愛子は聞く耳持たずに「忘れなさい!」と口論になり、お互い頭を抱えていた。
翌朝、聖の携帯に学校から呼び出しの連絡が入る…聖が学校に行くとそこには愛子もいて「(聖に)あなたには淫行の疑いがあります」と言われ、聖は晶との間に何があったのかを語った。
そして聖は「反省しています。もう二度と黒岩くんには近づきません…教師は辞めます」と言って「退職願」を提出する…しかし愛子は聖に対して可愛い息子を弄ばれたと怒りを抑えきれない様子。
聖には「とりあえず処分が決定するまで、自宅謹慎」を命じられた。
聖の謹慎処分は生徒たちの間でも話題になる…そんな中、聖は教師を辞め大阪へ向かう準備をすすめるが、やはり長年の夢だった教師という職業を諦めるのが悔しくて涙を流す。
晶は愛子に「先生、学校辞めさせないでほしい」と懇願するが、結局教育委員会から連絡があり聖の退職が決定する…そしてついに聖を大阪から勝太郎が迎えに来て引っ越しをすることに。
そんな噂を聞いた晶は聖のことを止めに行こうとするが、その晶を引き止めようと愛子が晶に今まで言えなかった父親と離婚した本当の理由を明かすのだった。
実は愛子に「好きな人ができた」ことが原因だという…しかし相手にも家庭があり愛子の願いは叶わなかったんだという。
それでも「今どんなに強く想っても時間が経てば忘れるの」と愛子は必死に晶を説得しようとするが、晶は「そんなバカみたいな話と一緒にすんな!」と言って、愛子を突き飛ばして家を飛び出した。
晶は聖の大阪行きを止めるため聖のもとへと急ぐが、時すでに遅し、勝太郎の車で聖は行ってしまう…こうして二人は引き剥がされるのだ。
しかし聖の心の中にはすでに勝太郎の姿はなく、途中で勝太郎との「婚約解消」を言い渡し車を降りる…それでも聖は晶のところに行くというわけではなく「彼(晶)にはもう二度と会わない」と心に決め、聖は孤独な道を選ぶ…。
そんな出来事からあっという間に3年の月日が経ち、晶も18歳になっていた。
晶の前から姿を消した聖は勝太郎とも別れ、教師として先輩でありよき相談相手でもある丹羽千鶴のツテもあり、千鶴と同じ小学校で教師を続け穏やかな日々を過ごしていた。
晶は聖がいなくなった後中学校を不登校になってしまうが、聖のことを考え「早く大人になるんだ」という思いもあり、不登校の間勉強に打ち込み、県内一の進学校・西斗一高校に見事合格を果たし優秀な男子高生へと成長する。
ただ母・愛子とはその後も関係を修ができずにいた…現在は愛子の部下であり友人でもある上布茂の実家に下宿しながら高校に通っていた。
一方で、勝太郎は大阪支社から東京本社へ配属され聖の近くにいた…しかし現在は聖の婚約者どころか恋人でもない。
勝太郎は聖の実家で聖の居場所を聞いて、大阪時代に勝太郎の家にあった荷物を届けに聖のもとを訪ねるが、もう聖には未練はないような一言を残して爽やかに帰っていく。
そんな中、大阪に勤務していた律が部長として東京本社にやってくる…勝太郎はそんな律に「気になります…なぜか」と胸の内を明かし律にキスをした。
はじめ律はキスを拒み「二度は嫌…(聖の時のように)じゃない方みたいな扱い、もう嫌なの」と言うが、それを聞いた勝太郎の眼差しは熱いまま無言で律を求めるのだった。
晶は中学時代の友人とも連絡を絶っていたが、ある日行われた中学校の「同窓会」に顔を出す…そこでるなとも再会し、この3年間のことをお互いに振り返りひょんなことから二人はデートに行くことになった。
その帰り道、るなの方から「この後もずーっと一緒にいたい」とホテルに誘った…さらにホテルに入った二人は「私、黒岩の裸見たい…好きだから見たい」と大胆発言した後、晶の唇にそっと口づけをする。
しかし晶は「(聖に)今はもう会えない…きっともう結婚してる」と心の中にはいまだに聖の影が残っていたが、半分諦めてしまっているようにも見える。
一方で、聖も同じ小学校で教師をしている野上一樹と話していると、「過去の話」が話題になり晶の顔が頭の中をチラついてしまう…すると聖はつい涙を流してしまい「女の顔」を見せてしまう。
すると聖のことが以前から気になっていた野上は「大丈夫…」と言って、聖のことを抱き寄せると聖もその優しさを受け入れるのだった。
しかし晶の母・愛子も聖が教師を続けているという情報を耳にし、聖がいそうな学校にしらみつぶしのごとく問い合わせ、ついに探し当て「あの人あんな騒ぎ起こしといて…まだ先生やってるなんて許されるの、そんなこと…」とつぶやく。
聖と野上、晶とるな、勝太郎と律…過去を振り切り、それぞれが新しい道を進もうとしていた。
野上の優しさに触れ、ようやく前に進めそうな聖。
勝太郎も律を上司ではなく女性として見てるということを真剣に伝え、社内にも関わらずキスを強要し前に進めそうな様子。
一方で晶もるなと付き合うことにしたが、友人たちから聖の「居場所がわかった」という情報を聞き、るなのことなんて目もくれずに聖の居場所に向かうのだった。
そんなある日、聖のクラスの児童の一人である橘彩乃が、登校中に栄養失調からくる貧血で倒れてしまう。
聖は彩乃の母・橘美和を学校に呼び出して注意しようとするが、美和はこれ以上踏み込んできたら聖の秘密をバラすと言って鋭く睨みつけ、さっそうとその場を去ってしまう…驚きのあまり言葉も出ない聖。
しかしまたも、彩乃が自宅には入れず母親の帰りを一人で待っている姿を聖が目撃してしまい、家に連れ帰ってご飯を作ってあげる…美和はそんなことは聖のただのお節介といった様子で、彩乃を迎えに来るのだった。
それを受け野上は美和は彩乃に対してネグレクト(育児放棄)の疑いがあるとして、美和の実家に連絡して彩乃を連れ去っていく…そうすると美和は怒り心頭で小学校に乗り込んできて興奮状態のまま「聖の秘密」を暴露する。
が、それは美和の想像上のことで、以前、聖の家に来ていた勝太郎の姿を見ていたらしく「末永先生は野上先生と付き合いながら、サラリーマン風の男(勝太郎)と二股かけてるんです」と話した。
野上の説明により美和や他の教師たちにも誤情報だと、聖への誤解は解けるがそれを知った上で美和は「許さない…彩乃が帰ってこなかったら許さないから!」と怒鳴りつけ足早にその場を去っていく。
聖が教師を続けていることを知った愛子は「晶がこのことを知ったらどうなるか」と不安に陥っていた。
そうしていると、晶が聖に会いに行ったことを愛子はるなの口から聞いてしまう。
晶は無事聖と会い、晶は「僕、もう18です…また先生に会いに来ていいですか」と言うが、聖は「アナタがまたここに来たら私はここで暮らせなくなる。私には大事な生徒たちがいるから、それだけはできない…二度と来ないで」と厳しい言葉を晶に投げかける。
聖は自分の自転車を晶に貸すと、晶は残念そうな表情を浮かべ帰っていく…二人の止まっていた時間は再び動き出すかに思えたが、今はまだその時ではないようだ。
しかし聖のことが諦めきれない晶は指定の場所に自転車を戻すと、最後の願いを込めて「聖ちゃん、会いたいです。」というメッセージとともに、自分の携帯番号を書いたメモを自転車に残すのだった。
そんなことがあった聖は野上の想いに応えることを決め、翌朝、そのことを野上に伝え二人は付き合うことになる。
二人が笑顔で学校へ出勤していると、愛子が突然鬼の形相で聖の前に現れ「晶と会いましたか?」と問う…聖は真摯に答えるが、愛子は「こちらで教師をしていると知って驚きました…何も失っていないんですね…どうぞ、お幸せに」という言葉を残して帰っていくのだった。
一方で、晶はるなに「あれから先生に会って、あの頃と自分の気持ち変わってないことに気づいた…ゴメン、岩崎のこと大事にできない」と素直な思いを伝えようとするが、るなは一向にそれを受け入れようとはしない。
そんな晶に愛子から連絡があり実家に戻ると、これからの進路について聞かれた。
晶は「大学には行かないで働く」んだと言う…「早く自立したい」と思い悩み、学校にもアルバイトにも全く行かない状況を見兼ねた上布は晶を説得しようと口論になった末、晶は思いがけない行動に出る…。
勝太郎は次の海外赴任候補となり、律はそれに対し「遠距離(恋愛)は考えられない」と告げる…しかし勝太郎は「もし海外に行っても俺は原口さんと一緒にいたい…だから離れるなら籍を入れる…つまり結婚」とさりげなくプロポーズをした。
しかし律は「この関係をつなぎ止めておくためだけに結婚するなんて…私たちは自由で好きでいられるんだから…聖ちゃんの時とは違って…」と勝太郎のことを包みこむように抱きしめながら、結婚をすることは優しく断った。
一方聖は、つい自ら禁断に過去を暴露してしまい学校や親から避難され始めていた…そんな中、聖の学校煮るながやってきて「黒岩がいなくなりました」と訪ねてくる。
聖が「ここには来てない」と言うと、るなは帰ってしまうが聖の心の中は穏便ではいられない…そうしていると聖のもとに一本の電話がかかってくる…晶だった。
晶は「僕、先生の授業好きでした…最後にそれだけ言いたくて…さよなら、先生」と聖に別れを告げる…その電話で聞こえた「山江島行きのフェリーの案内音」を頼りに、聖はとっさに手が動き調べ始めた。
どうやら晶は先日実家に行った時、たまたま父親から送られてきた手紙を受け取り内容を確認し、父は山江島という島に住んでいることを知り、一人でフェリーに乗り父に会いに行こうとしていたようだ。
聖がフェリーについて調べようとした時、野口が「末永先生、もう帰りませんか?」と声をかけてきたので一緒に帰宅していると、野口が「実は学校を辞めることになりました。実家の料亭を継ぐことになったんです…だから僕と一緒についてきてもらえませんか?」と真剣な表情で聖を誘う。
が、しかし聖の頭の中には晶しかいない…聖はその誘いを断り、晶がいるであろう「山江島行きのフェリー乗り場」に急いで向かう。
聖はフェリーに乗っている晶を見つけ、自分も思わず晶を追いかけ同じフェリーに乗ってしまうのだった…しかし晶は「もう先生には会わないと思ってた」と決意を固めていたようだ。
そんな晶の思いと別で無情にもフェリーは動き出し、二人は一緒に山江島へと向かうことになる…そして、二人は山江島に到着し父・島崎康介捜しを始める。
息子を失う不安に駆られた愛子は思い余って勝太郎の会社を訪ね、晶と聖が一緒にいるかもしれないと聖に連絡をとってほしいと頼む。
周囲を顧みない、まるで逃避行のような二人の行動に苛立ち、聖に何度も電話をかける勝太郎…そしてそんな彼の様子を、心配して見守る律。
そんな中、聖と晶は山江島で晶の父・康介を見つけ非日常なひとときを過ごし(晶の父が見つかり)聖は帰ろうとする戻るフェリーは1日1便のため帰れず)、気持ちの変化を感じはじめていた。
今までの自分に起きたことや胸の内を話す聖を見て、晶の中に聖を思う気持ちが再び込み上げてきて・・・
守ります、この先ずっと…
と言って聖を抱きしめるが、このまま自分と一緒にいたら晶の将来が壊れてしまうと考えた聖は晶を突き放すのだった。
勝太郎からの連絡が聖にやっと届き、電話をしていて聖がつい晶と一緒にいることを明かしてしまい、それを聞いた勝太郎は「何やってんのかわかってんのか?下手すりゃ犯罪だぞ!」と聖を叱咤する。
しかしそんな激情にかられた勝太郎を見た律はヤキモチを妬き「放っておけば?聖ちゃんのこと、何とも思ってないなら忘れて!…もう、どうだっていいじゃない!」と勝太郎に訴えるが、そんな律の言葉など耳には入らない様子で、勝太郎は愛子に「聖と連絡が取れました…息子さんと一緒です」と告げた。
そんな勝太郎に律は涙を流しその場を後にする。
翌日、律から勝太郎は「私は今日から仕事に専念することに決めた…改めて川合勝太郎をシンガポール勤務に推薦する…私たちは今日で終わり、解散!」と言って別れを告げた。
勝太郎に叱られ我に返った聖は、晶と康介の家で一晩を過ごす予定だったが、急にホテルに泊まるんだと空き部屋を探し始める…もう夜遅過ぎたのか空いている部屋も見つからず、結局フェリー乗り場の待合室で寝た。
朝になるが山江島はあいにくの暴風雨でフェリーは欠航してしまい、聖はその一日を過ごすホテルをなんとか確保することはできたが、雨の中山道を通ってホテルまでの道のりを進んでいく…そんな聖だったが、足を滑らせてしまい崖から落ちてしまった。
聖は記憶を失ってしまい目を覚ますとすっかり日も落ちすでに夜で、しかも足を挫いていてまともに歩くことはできない…そんな聖を助けに来たのが「聖の行方がわからない」と連絡を受けた晶だった。
晶は聖を連れ近くの小屋に入る…そこで聖は晶悩みと自分の苦しみを吐露し、涙を流す。
そして・・・
黒岩くんが好き
とついに聖も晶への想いをぶつけた…二人はそのまま抱き合い3年前と同じように、二度目の口づけを交わした。
そして晶は「今のままじゃ何も変わらない…(聖にだけ)何もかも背負わせるの嫌だから」と自立する決意をするのだった。
一方で、山江島に二人がいることを掴んだ愛子だったが、あいにくの天気でフェリーは欠航している…そんな愛子が次に向かった先は聖の実家。
愛子は聖の実家を訪ねると、聖の母・里美に「娘さんのことでお話があります…息子がいなくなりました。今すぐ娘さんと連絡をとっていただけますか」と言うのだった…その後、里美が聖に連絡するが、聖のスマホは壊れてしまい連絡がつかないでいた。
島を出る日、晶は愛子に連絡を入れ、東京の港へ戻ると、聖を迎えたのは聖の母・里美だった。
里美が聖の言葉に耳を傾けることなく、聖と晶は再び引き離されてしまう。
翌日、聖と里美は改めて愛子を訪ね、里美は謝罪の意を見せるがそれには関係なく、意を決した聖は晶に対する想いを愛子に正直に告げる…しかし愛子はその愛を認めるどころか「晶はまだ未成年でアナタは教師…責任を問われるのは当然ですよね?これ以上は、然るべき措置を取ります」と厳しい言葉を投げかけられてしまう。
それを受け聖は自ら今働いている小学校を辞め去っていく…それは聖がもう教師の道を断念することと同じことなのだ。
晶には心配してほしくなかったのか、まだ学校を辞めたことは言えないでいた。
そんな中、晶は将来的に自立し聖との関係を認めてもらうため、進学することを決める…一方で聖のもとには勝太郎が訪ねてきて、聖が教師を辞めたことを聞いて「アイツのせいで…シンガポールに一緒に行こう。原口さんと別れた」と言ってきた(勝太郎は都合の良い男なのか)。
聖はその申し出をきっぱりと断りその場を後にするが、今度は勝太郎は晶の前に姿を現し「聖が退職したのは知ってる?君のせいで…よく考えてくれ」と言われてしまう。
それを言われた晶は聖のことを考え「もう冷めた…こういうのもうやめにしよう」と聖から自ら身を引こうとし突き放すのだった。
一度は想いが通じ合った晶と聖だったが、それぞれの立場で新たな決断を下すことになる。
聖はもう「この恋は終わったんだ」と諦めていたが、勝太郎から晶と接触したことを聞いた律の手引きにより、もう一度顔を合わせ話すことになった聖と晶。
晶は聖が教師を辞めたことを「なぜ黙っていたんですか…でも僕には何もできない…離れることくらいしか…先生、やめてほしくないんです」と言うと、聖は「そのまんまの自分でいたい…何がどうなっても自分の責任だって受け入れたい…黒岩くんの隣にいたい」と本音を語った。
それに対し晶は・・・
僕も先生の隣にいたいです…この先ずっと
と二人の想いがまた連動を始める…しかしその場を通りかかった警官から「先ほど未成年者の連れ去りがあったと通報がありまして…」と言われ身分証の提示と警察署への同行を求められてしまうのだった。
・・・最終回へ続く
最終回あらすじ
「未成年者誘拐罪の疑い」で警察署に連行された聖(有村架純)。
一緒にいた晶(岡田健史)も取調べを受け、聖をかばう主張を続けるが、未成年ゆえに相手にされない。
ようやく解放された後も、晶は愛子(夏川結衣)に携帯を取り上げられ、聖の連絡先を消されてしまう。
後日、愛子から会って話がしたいと告げられた聖。
しかし、当日待ち合わせ場所で聖を待っていたのは…。
全てを失い、厳しい現実を突きつけられた聖。
募る晶への想いを胸に秘め、彼女が最後に出した答えとは。
そして、それぞれが選ぶ道、“禁断の恋”の結末は―?
引用元:TBS公式サイト/中学聖日記
最終回ネタバレ追記
聖が「未成年誘拐罪の疑い」で警察署に連行されてしまう…これは聖と晶が会っているところを愛子が見かけ、警察に通報したらしく結局取り調べを受けることになるが、警察では「証拠不十分として起訴はできないが、ことの重大さは伝えた」と愛子は告げられる。
愛子は二人が隠れて会っていたことに腹が立っていた…そしてこれ以上「何かあったら、あの人(聖)の罪が増えるだけ」と脅すように晶に言った。
聖が取り調べを受け終わり警察からは解放され、肩を落とし帰宅していると愛子が「ここに明日の1時に来て」と一枚のメモ書きを渡しその場を後にする。
聖は愛子と話すんだろうと覚悟を決め指定された場所に向かうと、そこは法律事務所で一人の弁護士が現れ、今後は彼が愛子の代理人として話を進めるんだという。
愛子の意思としては告訴や教育委員会への訴えはせずに示談で話しを進めたいそうで、その内容が「私、末永聖は黒岩晶との今後一切の連絡・接触を絶ちます。もし違反した場合、損害賠償としてただちに金500万円を支払うこと」という誓約書にサインすることが条件だった。
弁護士は誓約書にサインして持ってくるまでの期限を1週間とし「お待ちしております」と、聖を帰すのだった。
一方、晶に対して愛子は「今は受験に専念して。話はそれから」と聖への対応を隠している…もちろん聖はそのことを知らずに、誓約書にサインするべきか、それとも晶とともにこの先の未来を見つけようかと思い悩み、夜も眠れずにいた。
律は勝太郎から聖が晶の親と「何やらもめているらしい」という情報を聞き、自分が好意で手引きをして二人を会わせたが、逆効果だったと知り聖に謝罪をしに会いに来る…が、そこで律が突然倒れてしまい救急車で運ばれることに。
そして病院で聖は律が妊娠(勝太郎との子)していることを知るのだった…聖は勝太郎に連絡をし病院まで駆けつけた勝太郎に「母子手帳」を見せると、勝太郎は驚きの顔を隠せない。
もちろん勝太郎はその事実(律が妊娠していること)には気づいていなかった…翌朝、入院中の律に着替えを持って聖が来ると律が仕事に行こうとしたので、聖は「お腹には赤ちゃんがいるんですよ…嬉しかった…戻って安静にしてください」と律のことを考え怒ると、その聖の熱い心が律に届いたようで律は病院に残るのだった。
さらに聖に言われたことにより、律は「私、母親になる…一人で」と決意が固まったようだ…こうして聖と律の間に絆が生まれる。
その頃、晶は自分と聖の未来を見据え受験勉強に励んでいた…しかし誓約書提出の期限1日前になり、弁護士が愛子のもとを訪れ聖への今後の対応を話し合っていると晶が帰宅してきてその話を聞いてしまい、晶は「誓約書ってなんだよ!受験終わったら、先生のこと考えてくれるって」と激情をあらわにする。
こうして修復しかけていた晶と愛子の関係に、また大きな溝ができてしまうのだった…しかし聖は誓約書を提出し「もう黒岩くんには会いません」という答えを出した。
晶は愛子に「今日先生と会った」と尋ねると、愛子は聖がサインした誓約書を見せ「これがあの人が出した答えだから…これにあなたはどう応えられる?考えなさい、晶」と諭すように言った。
勝太郎は律が退院すると「(妊娠してるなら)僕にも責任が…シンガポールに一緒についてきてください」と考えるが、律には勝太郎の言いたいことなどお見通しのようで、勝太郎が言葉を発する前に「すべてお断り!この子は私の子よ…一人で育てるわ」 と厳しい言葉浴びせる。
その場に偶然やって来た聖は「お二人にご報告したいことがあります」と言って、今後は聖自身が何をしたいのか語り始める。
それを聞いた勝太郎と律は晶に頼まれ、聖を観覧車へ一人で乗るように誘導する…すると律から電話がかかってきて聖が電話に出ると律は一人の男と電話を替わる。
その男とは晶だった…久しぶりに聞く晶の声に聖は安堵の表情を浮かべる。
これなら二人で会ったことにならないと、聖が観覧車を一人で一周しただけという考えのもと二人は話し始めた。
晶は「今まで僕は自分の幸せのことばかり考えてきた…でも今は聖ちゃんに幸せになってほしい」と言う…それを聞いた聖もこれからやろうとしていることを伝えた。
どうやら聖は単身海外(バンコク)に渡り、日本語を教える教師をするらしい…聖はそこまでの勇気を出せてくれたのは晶のおかげだと「一人で立っていく力をもらった…さよなら…黒岩くん」と言って別れを告げる。
それを聞いた晶は「きっといい先生になる…聖ちゃん、ガンバレー!ガンバレー!」とエールを送り、その場を去っていくのだった。
聖は観覧車を降りると、勝太郎から(晶から預かっていた)レポート用紙を渡され、一人になってからそのレポート用紙を開けると・・・
聖ちゃんがこの先ずっと
笑っていられますように
黒岩 晶
と綴られていた。
それを読み聖は大粒の涙を流し、自分がしようとしていることの決意をさらにアツいものにする。
一方で勝太郎は律にシンガポール赴任というチャンスを蹴って「二人(律と子供)のそばにいます…少しでもチャンスがあるなら、僕は全力でそれを掴み取りに行きます」と本気を伝えるが、律は「甘いっ!」と檄を飛ばしその場を後にする…。
と思ったところで、律は振り返り勝太郎に歩み寄って「待っててやる…だからシンガポールに行って一人前になって帰ってこい」と最終的に律が勝太郎を許す形でこの恋は収まった。
そして聖はバンコクへ渡り、晶は大学受験を迎えた。
それから5年後…。
聖はいまだにバンコクで子共たちに日本語を教えていた…するとそこに立派に成長した晶が現れ、愛子から渡してほしいと「今後もう晶には会わない」と約束を交わした誓約書が聖に返還される。
そして二人は笑顔になり、誰からのおとがめもなく堂々と抱き合うのだった。