ドラマ「カインとアベル」最終回の結末ネタバレを公開しています(後半に最終回終了時点のネタバレ内容を追記しました)。

こちらの作品は最近視聴率が低調気味の月9ドラマだがHey!Say!JUMPの山田涼介が主演を務めることでも話題となっている。

見逃した人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。

ここではストーリーあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。

ちなみにドラマ「カインとアベル」はフジテレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「FOD(フジテレビオンデマンド)」で配信されている。

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ドラマ「カインとアベル」

ストーリー

あらすじ

『高田総合地所株式会社』の創立50周年記念パーティーが行われている。

しかし、その席に高田優(山田涼介)の姿がない。

優は、社長の貴行(高嶋政伸)の次男。

優の兄で、副社長の隆一(桐谷健太)が探しに行く。

優は、一社員として貴行の会社で働いている。

だが、できる兄の隆一に何かと比較され、他の社員たちからも冷ややかな目で見られる存在だ。

優自身もわかっている。

だから、この日も、一人で飲もうとしていた。

優がシャンパンの栓を開けると、ある女性にかかってしまう。

慌てて謝る優。

その女性と飲んでいると、優は社員に発見され会場に連れ戻された。

貴行のスピーチの間も、優は隆一と比較されてばかりいた幼少期を思っていた。

貴行の期待は隆一に集中。

今でも、会社の重要な案件に優が意見を求められることは一切ない。

次の日、優は担当している土地の買い上げを地主が取りやめようとしていることを知らされる。

地主に会いに行くが、取りつく島もない。

だが、会社に戻ると、なぜか地主が売ることにしたと連絡してくる。

裏で兄の隆一が動いた様子だった。

そんなできない優がアウトレットモール開発のプロジェクトチームの一員に選ばれた。

これも隆一の一声があったから。

素直に受け取れない優が、プロジェクトルームに行くと、パーティーの時に会った女性がいる。

彼女は、矢作梓(倉科カナ)。

優と同じく高田総合地所の社員だったのだ。

本社に異動してきたばかりだという梓は、チームのメンバーとして消極的な優を励ます。

優は慣れないながらも、大きなプロジェクトに取り組むことになってしまう。

引用元:フジテレビ公式サイト/カインとアベル

ドラマ「カインとアベル」のキャストなどその他情報についてはこちら↓↓

カインとアベルのあらすじと原作…山田涼介が低視聴率月9ドラマ主演!

登場人物相関図

結末ネタバレ

ここからはドラマ「カインとアベル」の最終回における結末ネタバレを公開しています。

ドラマ「カインとアベル」の最終回における想定できる結末としては「弟(アベル=山田涼介)が兄(カイン=桐谷健太)の嘘を許す」という展開。

原案である旧約聖書の「カインとアベル」から考えるとカイン(兄)は悪の象徴であり、アベル(弟)は善の象徴であることがわかる。

とはいえドラマでは兄である隆一は優等生で何一つ文句のつけようもないできた人間で、弟の優は兄の才能のおこぼれであるというのが、一般社会での評価だった。

そんな隆一だが婚約者でもある梓の気持ちが優に向き始めていることに気づき牙を向けることとなる。

しかし隆一の恐慌はそれだけではなく、父からの評価を上げるため優をダシに使ったり、人には良い顔をして恋人の梓にも嘘をつく偽善者だったのが明るみになるのだった。

そんな悪さばかりしていた兄の隆一についに天罰が下る。

人生を棒に振ったと考え落ち込む隆一の肩を抱きしめたのは優だった。

優は隆一の婚約者である梓とも惹かれていくが、どんな裏切りを受けてもやはり兄である隆一を心の底から恨むことはできなかった。

そうして弟の優が兄の隆一を許すという、兄弟愛を描いたラストになるのではないだろうか。

最近の月9は少しひねった展開が多い気がするので、韓国ドラマをオマージュした作品ということだから相当混乱させるようなドロドロした内容の物語になりそうだ。

結末ネタバレ追記

高田優は父の貴行が社長を務める高田総合地所で働く平社員。

といっても「次期の会社の後継者」という将来を約束されているわけではない。

優にはいつも心配してくれる、心優しい兄の隆一がいた。

そんな兄の隆一は幼い頃から成績優秀で完璧だった。

そして隆一が副社長を務めていたが、隆一にばかり目をかける父に、優は複雑な感情を抱いていた。

会社の創立50周年記念パーティーの日、会場に居づらくなり抜け出した優は、矢作梓という女性と知り合う。

高田総合地所内で兄弟の評価は、「優秀な兄の副社長」と「才能のない弟の平社員」というように認識されていた。

家でも父から「隆一に迷惑かけるなよ。お前は何事もすぐ諦める。しっかりやれよ。」と念を押される。

しかしそんな厳格な父の貴行も、優と隆一の祖父にあたる高田宗一郎はどこか苦手意識があるようだ。

宗一郎は高田総合地所の創業者で前社長だったが、現在は現場を退き会長となっていた。

優は商業施設のコンペだという「アウトレット新規開発プロジェクト」というプロジェクトチームに隆一の推薦で入り、そこで梓と再会した。

二人は気が合うのか会話も弾む。

優は梓の話しやすく気さくな人柄に少しずつ惹かれていく。

そんな中、プロジェクトチームは部長の団衛を中心に進んでいった。

そして優はこの大きな仕事を機に、人間としての才能が開花していく。

「テナント獲得・設計方針の決定・建設会社の選定」こういった専門的なことを、もちろん失敗も多くあったが「一般的なセオリーに捕らわれず自由な発想」をしながら、プロジェクトメンバーの梓と共に全てこなしていく。

プロジェクトチームは優と梓の大きな貢献で、軌道に乗り解散した。

隆一は優の活躍を聞いて、自分の周りを小賢しいハエが飛び回っているようで、少し腹立たしい感情さえあった。

隆一は父の言うことを聞いてきて「孤独」と闘い続け、自分の中で築き上げてきたものがある。

隆一は「仕事のことなどナメている・いつまでも自分より下の人間」だと優のことを見下している部分があったのだろう。

優は仕事は順調だったが梓が隆一の恋人で、すでに婚約していることを知り、内心ショックを受けるが兄のめでたい話を祝福した。

一方で完璧で優秀な兄の隆一は、社長の貴行からタイのバンコクで進めていた開発プロジェクトで問題が起きたことでそちらを任されることになる。

その問題とはバンコク開発での建設会社が大きな負債を抱えていたことだった。

はじめは10億円だと聞きさすがの隆一もいきなり「10億円の融資」を受けることなど難しいとされていたが、知り合いの銀行に頭を下げ、なんとか10億円の融資にこぎつくことができる。

しかしホッとしたのも束の間で、すぐに「10億円じゃ足りない」と連絡が入り頭を抱えることになる。

隆一は優の活躍は耳にしていたので、負けまいと海外の投資ファンドなどにメールを送り奔走する。

すると「50億円の融資が可能」という内容のメールが届き、隆一は一人でガッツポーズをして喜んだ。

しかしさらに隆一を苦しめる連絡が入る・・・「50億では足りない。負債合計金額は100億円を超える」という衝撃の内容だった。

隆一は体を震わせながら頭を抱えてしまう。

隆一は試行錯誤やってみたが、簡単にはうまくいかずにうなだれていた。

梓に「何かあった?」と気づかれ心配されるが「問題ない」と強がり嘘をついてしまう。

優はうまくいく、自分はうまくいかないという「なぜだ!?」という葛藤もあり、ついに隆一は失踪してしまう。

優は隆一のことが心配になり、何か手がかりがないかと考えていると「もしかすると葉山の別荘にいるかもしれない」とピンときたので、梓とともに隆一を探しに葉山の別荘へ向かった。

隆一の衣服が別荘で発見して、別荘にいることが判明し安心する優と梓だったが、梓は隆一のプライドの高さなどを考え「隆一さんを傷つけたくない」と優に訴え、二人は帰ることにする。

隆一が失踪した理由がどうしても知りたかった優は、副社長室の秘書に聞いてみることにした・・・そこで得た情報を辿っていくと、隆一が「100億円の資金繰り」に苦しんでいたことがわかる。

そして優は梓に話し「これは手に負える金額じゃない・・・社長に相談しようと思います」と言うが、梓は「もう少しだけ待ってあげられないかな?」と隆一が今までやってきように自分の力で解決できなければ、隆一は二度と立ち直れないかもしれないと優に懇願する。

高田宗一郎は隆一のことを心配し、社長で父でもある貴之に「隆一は大丈夫か?」と尋ねると、貴之は「今まで隆一は何でも完璧にこなしてきた」と答えると宗一郎は「完璧なものこそ、もろくて弱い」と言う。

貴之は隆一のことを信じている・・・いや、信じたいというところだろうか。

貴之の姉の桃子が婚約者を、家族「貴之・隆一・優・梓(隆一の婚約者)」に紹介したいという。

ちなみに桃子は「自由気ままな性格」で今回の結婚はで3度目となる・・・しかも2度目の結婚は「ダマされていたようなもの」だったという。

なので貴之は「どうせ今回もダマされてる」とタカをくくり、快く祝福などしていなかったのが実状である。

そして、桃子の婚約者である黒沢幸助との会食が始まった。

会食メンバーは「貴之・優・梓・桃子・黒沢」の5人でスタートする。

黒沢幸助は「シンガポールで投資・ファンドをしている」ということだ。

会食が始まった途端、貴之が「私は姉との結婚するあなたを認めているわけではありません」といきなり宣戦布告する。

続けて「姉と結婚するのは自由ですが、ウチ(高田総合地所)はあなたが困っても、今後協力するつもりはありません・・・資金など貸すつもりは一切ありません」という。

カインとアベル 最終回ネタバレ…ドラマ結末は優が隆一した全てを許す photo 1

それだけ言うと、貴之は仕事の都合で退席してしまう。

残された4人で気まずい空気の中、優が思いがけないことを言った。

「黒沢さん、100億円用立て(用意して貸し)てくれませんか?」

黒沢は「お前、大したタマだな。初対面の男に100億円用意しろだなんて・・・わかった

と言われ、優は驚いた表情をするが、黒沢は「俺はお前が気に入った・・・高田に投資するんじゃない、キミに100億投資するんだ」と言う。

さらに黒沢は「ビジネスは・・・生きていく上で大事なことは、相手のことをどう感じるかだ。理屈じゃない、結局は直感なんだ」と言った。

優は黒沢の言葉に魅了され自分の才能に気づかされていく。

優は自分の言葉で、力で兄を助けることができたと喜ぶのだった。

隆一は葉山の別荘で「100億円を用意できず」に途方にくれていた。

すると突然別荘のチャイムが鳴りだれかが訪れてきた。

それは黒沢本人で「100億円出資する、金に困ってんだろ?」と隆一からすれば思わぬ救世主が現れた。

何も知らない隆一は黒沢との商談が成立し、一人になると「奇跡だ」と呟き、すぐ会社に復帰してくる。

隆一は役員会でバンコクのゼネコンの危機、100億円の資金繰りを自分一人で解決することができたと報告する。

高田総合地所の役員会では、優秀な副社長の帰還に沸き立っていた。

しかし父の貴行だけは隆一の顔を不安な表情で見つめていた。

貴行は隆一に「100億円、本当にお前一人で調達できたのか?」と聞くと、隆一は自信満々で「もちろんです」と答える。

その夜、梓のところを訪れた隆一は、婚約指輪を渡し正式に結婚を申し入れた。

梓は自分の手で顔を覆い喜んでいた。

しかし隆一が「それにしても今回の仕事は大変だった・・・俺は選ばれた人間だったんだ・・・俺は一人でやってのけた」と自信満々で自慢話をするように言った。

梓は「優が協力してくれた」ということを飲み込んで「そんな大変なことなら言ってほしかったな・・・せめて隆一さんの支えになりたかった」と言った。

すると隆一は「キミに会い相談したらら何か変わったか?」と梓の気持ちを踏みにじるような言葉をかける。

ここで梓は黒沢に出資を決断させた人間がいる「あなた(隆一)がもっとも頼りにしてない人・・・優くんよ」と隆一を陰で助けていた、支えていたのが優であることを知った隆一は、自宅に戻り「優ー!」と怒りに任せ呼びつける。

優にとっては何のことだかわからないが、隆一は優に迫り殴りかかる。

優からすれば「いつも助けてくれる兄を助けてあげたい」という優しい気持ちでしたことだったが、隆一からすれば「陰で俺を助けて良い気分でわけか」とひがみとしか取ることができない感情だった。

この時点で兄弟の価値観や考えは、完全にすれ違い正反対になっていた。

貴之は会社の部下から、バンコク都市開発事業に100億円融資してくれたのが「黒沢幸助」だという報告を受ける。

先日の会食で黒沢に「・・・あなたが困っても、今後協力するつもりはありません・・・」と突っぱねてしまったこともあり、「よりによって・・・」と少し後悔していた。

翌日、貴之のところに宗一郎がやってきてバンコクの件を尋ねると、貴之は「隆一が全て一人でなんとかしたので、もうご心配ありません」と言う。

宗一郎は「全て一人でか・・・」と疑っているようだった。

梓は優が隆一に殴られたことを知り「大丈夫?本当にごめんね」と傲慢な隆一の言葉が哀れに思えたという。

真実を言ったのにはもう一つ理由があって「優くんがあんなに頑張ったことを誰も知らないなんて許せなかった」と言った。

優はこの言葉に自分のことを認めてもらうという喜びを覚えた。

貴行は桃子から「黒沢に出資を申し入れたのは、優よ・・・優という男に100億出資したの」と衝撃の事実を知ることになる。

貴行は帰宅した優に「お前が黒沢に出資を申し入れたのか?」と聞くと、優は「余計なことして申し訳ありません」と言いつつも、今リスクを背負えばバンコク事業を成功の道を辿ることができる。

そうすれば隆一が戻ってくることができると考え「兄貴がいなきゃ、高田に未来はありません」と言い放った。

貴行はそんな優を呆然と見ていることしかできなかった。

完璧だと思っていた隆一と、今までは才能など何も感じられなかった優のことを考えていた。

優は貴行に急に呼び出され「ドレイモンドリゾート」との会食い誘われる。

スーツも新調してもらい、優にとっては何がなんだかわからなかった。

隆一はそんな会食に出かける貴行と優を偶然見かけて、自分は仲間外れにされているのではと疑心暗鬼に陥る。

不安にかられた隆一は自分の地位を確立するため、焦ってしまい梓に結婚式を急がせるのだった。

優は無事会食を終え、貴行は「ドレイモンドリゾートプロジェクト」を優に任せると命じた。

優は初めて父に認められたことを、心の底から喜んだ。

翌日、貴行は役員会でドレイモンドリゾートとの共同開発プロジェクトに参入することを決めたことを告げ、さらにその責任者に「高田優に任せる」と言って役員たちに紹介した。

隆一は考えもしていなかった、自分の立場を脅かす存在が現れ驚きを隠せなかった。

隆一はなんとかその進撃を食い止めようと、貴行に対して必死に「優にはまだ早すぎます!」と直談判する。

しかし貴行も「このプロジェクトは優に任せる!」と隆一を蹴散らすように豪語した。

優はプロジェクトメンバーに今まで一緒に働いてきた、団部長と営業5課のメンバーに加え、矢作梓を誘いプロジェクト成功を誓った。

そして優は仕事の楽しさに目覚めたのか、休日にも関わらず早朝から会社で調べ事をするのだった。

その頃隆一と梓は結婚式場の下見に来ていた。

隆一は梓に「君には高田家を守ってほしい・・・結婚したら仕事を辞めて家庭に入ってほしい・・・できるだけ早く、今すぐにでも」とお願いし、優のことをダメ人間だと罵った。

すると梓は「仕事を辞めろだなんて言わないで・・・バンコクの件だって優くんがいたから・・・」と勢い余って口を滑らせてしまった。

すると隆一は「仕事を辞めたくないだけなのか・・・それとも優と一緒にいたいってことか」と少しズレたことを言い出す。

梓は嫉妬に狂い優の事が頭から離れない隆一を哀れだと思い、意気消沈して無言になってしまった。

そして梓は承諾していないのに、隆一は優に「梓は結婚したら仕事を辞めてもらうことにした。賛成してくれてる」と嘘をつく。

一方、宗一郎と桃子は二人で食事を楽しんでいた。

そこで桃子が「貴行も優の潜在能力に気づいてきたみたい」と言うと、宗一郎は「ただ隆一も優も私の大切な孫だ」と改めて二人とも大事なんだと心から思うのである。

優は とプロジェクトメンバーたちはプレゼン資料をなんとか完成させた。

現地プレゼンに望む優に梓を同行させる・・・そこで優は「本当に仕事辞めちゃうんですか?俺、梓さんのこともっと知りたいです」と言いながら二人は見つめ合うが、抱きしめることは踏みとどまった。

梓は「隆一さん、優くんに嘘をついた」と、家庭に入るのも大事なのはわかってるが仕事辞めるのまだOKしてないという本当のことを伝え「私、どっちも選べない・・・」と本音を漏らす。

隆一は二人の関係に妄想で嫉妬してしまい、会社で一人雄叫びをあげた。

しかも貴行は隆一に「この大きな仕事を成功したら、優はこの会社にとって英雄になるだろう」と思い詰めた表情で言った。

そしてプレゼンは梓の助けもあり、最後は優の機転もあり契約成立までこぎつけることができた。

優は役員会に呼ばれ、役員たちの前で褒め称えられた・・・優は高田総合地所の【英雄】になったのだ。

全員拍手して優のことを認めるが、隆一だけは不安と嫉妬に包まれた闇の表情で見ていた。

隆一は梓に対しても「俺との結婚も考え直してくれてもいいんだぞ」と本当の気持ちを隠すように言うが、梓はその言葉に隆一の「弱さ」を見る。

そして「私は隆一さんと結婚するって決めたの・・・隆一さんについて行くって」と言った。

そんな中で貴行は優を呼び寄せ「お前を取締役に推薦する・・・優、お前も私の息子だ。役員の一人として私の右腕になってほしい」という。

間もなく優に辞令がおり、「取締役」となるのである。

隆一と優は会社ですれ違っても、声を掛け合ったりというような兄弟ではなくライバルというような感じで、兄弟の仲には完全に亀裂が入っていた。

優は取締役になり自分の部屋(取締役室)を与えられ、積極的に経営面でも意見するようになっていった。

仕事の楽しさに目覚め変わっていく優は注目されて、他の役員たちの目も優に対する接し方を考えるようになり、隆一はさらに社内で取り残されたような気になってしまう。

優が注目されればされるほど、隆一は隅っこに追いやられた気がして嫉妬の渦に荒れ狂うのであった。

そんな時、黒沢幸助から隆一に呼び出しの電話が入ったので会うと、そこでも優のことを褒め称える言葉に嫌気が差す。

黒沢は「親父と弟はどんどん結束を固めていく・・・お前一人が弾き飛ばされるのも時間の問題だ・・・親父と弟の間になんとか割って入るんだな」と隆一にけしかけてくるのだった。

この時、梓は高田家の屋敷に隆一との結婚式の打ち合わせに顔をだすようになっていた。

そして梓が仕事を辞め家庭に入る決意が固まったことを優が知ると、優は「梓さん、どうにか家庭と仕事を両立することはできませんか?」と言う。

貴行は「お前が口出することじゃないだろ」と言うが、優はそんなのはお構いなしに「もう、いいです」と言ってプイッと自分の部屋に戻ってしまう。

優はイライラしてるのが会社でも出てしまい、営業5課の元先輩たちにも声を荒げて叱ってしまう。

社内では「あいつ変わったよな」と偉そうな態度をしてると、全面的に社員の目が変わっていく。

優が貴行に呼び出され社長室に入っていくのを、度々隆一が見かけるようになり、「自分だけが仲間外れにされている」と勘違いしてしまい孤独感を感じるようになってしまう。

隆一は孤独との闘いの末、悪魔の囁きに負けてしまう・・・ネットで盗聴器を購入する。

そして隆一は何かに取り憑かれたように「・・・俺は悪くない・・・あいつのせいだ・・・」と呟いていた。

すると決心を固めたように購入した盗聴器を、優の取締役室と貴行の社長室、およびフロア数カ所に仕掛けた。

しかし隆一は会社のセキュリティで防犯カメラがあり、コソコソした姿が映っていたことにすら気づけないのでいた。

そして、優は隆一が仕掛けた盗聴器に気づき、防犯カメラに映る隆一の姿を見てどうするべきか頭を悩ませる。

結局優は「社員のために高田は常に盤石でなくてはならない・・・もしそれを妨害するものがあれば、排除しなければならない」という結論をだす。

そして優は役員会義で「緊急動議をお願いします!高田隆一副社長に解任を提案します」と宣言してしまう。

隆一は「お前何言ってんのかわかってんのか?何を根拠に」と言うと、優は盗聴器を突きつける。

隆一は「言いがかりはやめろ!」と言うが、優も「防犯カメラに映ってることすら気づいてないじゃないですか!」と涙ぐみながら訴えた。

そんな隆一に貴行はガッカリして肩を落とした。

貴行は隆一に「結婚式が明後日に迫っている。せめて招待客に失礼がないように、式のことだけを考えろ・・・もう帰りなさい」と伝える。

そして隆一は高田総合地所を去っていく。

優が隆一を副社長から解任させたことは、すでに梓にも伝わっていて優と話そうと待っていた。

そして梓が副社長を解任させたことを聞くと、優は独断でやった「兄だろうが誰だろうが、高田が不利益を被る者は切り捨てていかなければならない」と非情で冷徹な表情で言った。

梓はそれを聞いて「初めて優くんに会った時、不思議な魅力を持ってるなって思った・・・今のあなたは、どこにでもいる優秀なビジネスマン・・・魅力なんて欠片もない・・・サヨナラ」涙を流して言って立ち去る。

しかし優の暴走は止まらない。

立ち去ろうとする梓を後ろから肩を抱き寄せて「俺のそばにずっと居てほしい。離れたくないんです・・・俺が梓さんを幸せにしたい」と言った。

梓は冷静に「何言ってるの・・・私明後日あなたのお兄さんと結婚するの」と言ってその場を後にした。

隆一はもちろん会社にも来ないし、自宅にも帰ってこない、ましてや梓の家にもいない・・・また失踪してしまうのである。

結婚式当日になり、ウェディングドレスに身を包んだ梓に貴行が「今日の結婚式は中止にさせてもらいました。こんな想いをさせてしまって、本当に申し訳ない」と深々と頭を下げ謝った。

梓は誰もいない結婚式場で涙を流していた。

すると隆一が誰もいない披露宴会場に現れ、泣き叫び崩れ落ちた。

梓は会社を退職し、皆挨拶を済ませ会社を去っていく。

隆一は葉山の別荘に引きこもっていた。

それを知った梓は一人で葉山の別荘に行きドア越しに話しかけるが、隆一の返事はない。

梓は「隆一さん、また来ますね」と再度訪問することを約束する。

貴行は隆一が受け持っていた仕事を振り分けることになり、優はその中で「新宿第二地区開発事業」という、会社ではリスクが大きすぎて危険だと隆一も断念したという「禁断のプロジェクト」に興味を持つ。

しかし貴行は「お前は自分のできることをしっかりやりなさい」と説くが、優はすでに「隆一が断念した仕事」という魅力に取り憑かれていた。

優はどうにかしたくて、黒沢に電話をして「民営党の太田原代議士」という政治家を紹介してほしいと頼む。

黒沢は「色々と黒い噂が多い男だぞ」と忠告するが、優はそんなのお構い無しといった様子で、黒沢も「よし」と段取りをつけると約束した。

隆一が引きこもっていた葉山の別荘の天気歯大雨だったが、梓が再訪して来る。

一度は隆一も居留守を使い、また梓は帰ろうとするが隆一は梓を呼び止め「どうしてみんな俺を責めない?どうして俺をみんな許す、俺は梓のことも父さんのことも裏切ったのに」とクマだらけの酷い顔で言った。

すると梓は「多分、家族だから・・・許せる、ずっと待っていられる。結婚式、許されるならずっと待っていようと思った」と笑顔で隆一に語りかけるが、目からは涙が流れていた。

隆一は「本当に俺でいいのか?俺はもう副社長でもないし、もう何も持ってないぞ?」と聞くと、梓は「私、隆一さんがいればそれでいい」と言った。

隆一は改めて「結婚してください」とプロポーズすると、梓もそれに答え二人は抱き合った。

優の部屋には桃子や宗一郎がやってきて、優の暴走を止めようと助言するが、優は自分のやり方を貫こうとする。

優のピリピリした態度に社員たちにも避けられ始めていた。

それはいつも話を聞いてもらっていたはずの、ひかりやHIROSEの早希も同じだった。

優も孤独を感じ始めていた。

優は黒沢が紹介の段取りをつけてくれたという民営党の太田原代議士と会うことなる。

太田原代議士は優が勝手にやろうとしている「新宿第二地区開発事業」の土地を牛耳る力を持っていた。

それに目をつけた優は太田原代議士に、新宿第二地区をまとめてほしいと頼んだ。

太田原代議士は謝礼(賄賂)を条件にそれを承諾した。

自分を完全に取り戻した隆一は、優が危ない橋を渡っていることを黒沢から聞き、単身で高田総合地所に乗り込み優を止めに来るが、優に「どんなビジネスでもリスクは必要ですよ・・・もう誰にも止められないんです」と一蹴されてしまう。

後日、高田総合地所には東京地検(検察庁)が一斉捜査をしに突然乗り込んできた。

世間(ワイドショー)では太田原代議士のワイロ疑惑が報道され、優は「贈収賄の重要参考人」として連行されてしまう。

最終回ネタバレ追記

優は刑務所に入り、隆一が面会に来るが優は面会拒否する。

貴行と隆一は高田家内でどうにか優を助けたいが、貴行は「できることなら、身代わりになってやりたい」と言うが会社のことを考えると動くことは出来ないという。

貴行は創業者である宗一郎に「優が勝手に突っ走ってしまって、すいません」と頭を下げるが、宗一郎は「家族は家族・・・だから隆一と優を失うことなんてない」という。

優はひとまず不起訴処分で釈放となり、梓が迎えに行くことになる。

しかし梓のことなどまるで無視して、自宅に戻ると貴行がもの凄い顔で待っていていきなり平手打ちされる。

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その後すぐに貴行は優のことを抱きしめ泣いた。

2日間も優は自分お部屋にこもったままだったがやっと出てきた。

貴行は優が取締役を解任したことで責任を取ったことになったし、優も無事だからそれでいいと言った。

このとき優は取調べのことを話しながら、「もしかすると太田原代議士にハメられてるのでは?」と言う疑惑に気づく。

まさに太田原代議士の思惑通りで、今回の騒動で高田総合地所の株価を下げ買収して会社を乗っ取ろうと考えていたのである。

高田総合地所は株価を下がっていて、会社内でも一つの騒動となっていたのだ。

優は隆一に「兄貴を突っぱねて勝手なことをして申し訳ありません」と言って相談しに行く。

隆一は「時間が勝負だ」とアドバイスして、優もなんとかこの危機を乗り越えよう行動を始めた。

優は黒沢のところへ行き「敵か味方か」確認しに行くことにする・・・黒沢のことを怪しんでいた。

桃子は黒沢のことを「100%信じてる」と言うしよくわからない。

そこで優は貴行に桃子を役員にして、黒沢に投資を頼むことを提案する。

貴行は悩むが、優は「味方なら協力するなず・・・家族なんだから」という。

貴行は黒沢を会社に呼び、「お金を貸してください」と土下座した。

黒沢は高田総合地所は素晴らしい会社だが、調べてみると内部がボロボロだという。

だから「一緒に立て直しましょう・・・私も、家族ですから」とが貴行と黒沢はガッチリと手を握りあった。

黒沢は力を貸してくれること(投資すること)を約束してくれた。

梓も独自に黒沢のことを調べていてわかったことは、慈善団体に多額の寄付をする心優しき経営者だということだった。

優は太田原代議士のところへ行き「高田総合地所を乗っ取るようなマネはさせません」と宣戦布告する。

高田総合地所が乗っ取られないようにする策を提示して、一族で高田総合地所を守っていくことを決意したという。

優はもし今後、太田原代議士が会社に手を出すようなことがあっても、我々は一丸となって戦い守り抜くと宣言した。

最後に「あなたに高田は渡さない」と言ってその場を去るのだった。

株価の低下により高田総合地所は倒産寸前だったが、経営陣の尽力により倒産・買収は防がれた。

株価も徐々に回復の兆しを見せ、なんとか最大の危機を乗り越えたのである。

隆一は葉山の別荘でその話を聞き、一緒にいた梓と喜んだ。

貴行と宗一郎が社長室で笑顔で話し合っていると、突然桃子が入ってきて「わたし、高田の役員になれて嬉しいわ」と声高らかに言った。

桃子が現れると、自然にその場の雰囲気は明るくなる。

桃子は貴行に「黒沢が本物だってわかったでしょ?」と聞かれ、貴行は笑顔でうなずいた。

この件の英雄は黒沢ではなく「桃子」かもしれない。

隆一と優は語り合う。

隆一は優に「恐怖と尊敬」の念を抱いていて、優が取締役になった時「ついに来たか」と震えたと本心を話した。

優もまた「兄貴のようになりたかった」という。

だから貴行に「期待してるぞと言われた時は、本当に嬉しかった・・・少しでも兄貴に近づけた気がした」がやっぱり隆一のようにはなれなかったことを悔いていた。

そんな優に隆一は「お前がいなかったら、今の俺はいない・・・お前は大切な弟だ」と高田家の一人として認め、優はその言葉に感動し涙を流した。

誤解で始まった大きな兄弟喧嘩は、お互いを許し合うことで終わりを告げた。

この後優は「梓・HIROSEの早希・ひかり」という優をを支えてくれた人たちに感謝を伝えに行く(ちなみに優はひかりとキスを交わし恋人になる)。

そして隆一と梓は家族に囲まれながら、改めて念願の結婚式をした。

その後隆一は高田総合地所に「本部長」として復帰する。

一方、優はドレイモンドリゾートで修業をすることにする。

隆一は「何かあったらすぐに連絡しろ・・・たった二人の兄弟なんだから」と握手を求める。

優もそれに応え、二人は今まで以上に強い絆で結ばれているのを感じ取ると、優は「行ってきます」と笑顔で新しい道ヘ進んでいった。