ドラマ「僕たちがやりました」最終回の結末ネタバレ(現時点では原作漫画の結末ネタバレ)を公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「僕たちがやりました」はフジテレビ系列で放送されるので、ドラマのストーリー1話~最新話まで 「FOD(フジテレビオンデマンド)」で配信されている。
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僕たちがやりました
まずはじめにドラマのキャストを紹介しよう。
役/キャスト
主:増渕 トビオ/窪田正孝
凡下高に通う高校2年生で、矢波高爆破事件の実行犯の一人。
「そこそこ」の人生を生きていきたい、と願っていた平凡な暮らしとは間逆な方向へと進んでいく。
蒼川 蓮子/永野芽郁
トビオの幼なじみで天真爛漫な性格の女子高生。
市橋 哲人/新田真剣佑
矢波高イチの不良だったが、矢波高爆破事件の被害に遭ってしまい、重症を負い車椅子生活を余儀なく送ることになる。
トビオたちが犯人だと確信し、恨み怒り狂う。
マル(丸山友貴)/葉山奨之
凡下高に通う高校2年生で、矢波高爆破事件の実行犯の一人。
ずる賢い性格で仲間さえも簡単に裏切るダメなやつ。
伊佐美 翔/間宮祥太朗
凡下高に通う高校2年生で、矢波高爆破事件の実行犯の一人。
エロくて女好きの、軽い性格。
パイセン(小阪 三郎)/今野浩喜
凡下高OBの二十歳のニートで、矢波高爆破事件の実行犯の一人。
謎の金持ちだが、あまり尊敬できるような人柄ではないため、トビオたちも金ヅルとして扱う。
新里 今宵/川栄李
凡下高に通う高校1年の生徒で、伊佐美の彼女。
どこか抜けていて、天然な性格。
飯室 成男/三浦翔平
警察組織が隠蔽した「矢波高爆破事件」の真相を知る刑事。
犯人であるトビオたちを、精神的にも追い詰めていく。
増渕 優子/榊原郁恵
トビオの母。
増渕 ハル/八木莉可子
トビオの妹。
トビオが逃亡生活中、蓮子とも連絡を取り母のことを支えてくれた。
輪島 宗十郎/古田新太
パイセンの実父で、風俗業界のドン。
愛人が両手では数え切れないほどいる。
西塚 智広/板尾創路
輪島に仕える悪徳弁護士。
立花 菜摘/水川あさみ
トビオの担任教師。
ドラマのオリジナルキャラクター。
三浦 由佳/岡崎紗絵
蓮子と同じ女子高に通う親友。
ドラマのオリジナルキャラクター。
人物相関図
以上がキャストとなる。
ストーリー
ドラマのキャストを紹介したので、次に物語のあらすじを見ていこう。
あらすじ
凡下(ぼけ)高校2年生の増渕トビオ(窪田正孝)は、大それた夢は持たず“そこそこで生きられればいい”と考えるイマドキの高校生。
新しい彼女・新里今宵(川栄李奈)ができて浮かれている同級生の伊佐美翔(間宮祥太朗)や、“マル”こと丸山友貴(葉山奨之)、“パイセン”こと凡下高OBの小坂秀郎(今野浩喜)と、ボウリングやカラオケに興じる、そこそこ楽しい日々を送っていた。
そんななか、ヤンキーの巣窟として知られる矢波(やば)高の市橋哲人(新田真剣佑)が仲間に指示し、凡下高の生徒を暴行する事件が頻発。
警察も傷害事件として捜査に乗り出し、刑事の飯室成男(三浦翔平)らが動き出す深刻な事態に。トビオたちの担任教師・立花菜摘(水川あさみ)は気をもんでいた。
ある日、トビオとマルは、矢波高のヤンキーたちが暴力を振るう現場に遭遇。
マルが小声で「矢波高全員死ねー!!」と毒づいたのを市橋に聞かれてしまって怒りを買い、目をつけられてしまう。
一方トビオは、幼なじみの蒼川蓮子(永野芽郁)が、市橋と一緒に朝帰りする姿を目撃し、2人の仲が気になり…。
そしてある日、事件が起こった。マルが市橋のグループに捕まり、ボコボコにされてしまったのだ。
血まみれの痛々しいマルにうろたえるトビオ、伊佐美、パイセンの3人。
これをあざ笑う市橋たちに怒りがこみ上げたトビオは、「アイツら殺そう、俺たちで」と復讐を誓う。
翌日、トビオ達はイタズラ半分で矢波高への復讐計画を思いつき…。
引用元:カンテレ公式サイト/僕たちがやりました
結末ネタバレ
ここからはドラマ「僕たちがやりました」最終回の結末ネタバレを公開しています。
このドラマには同名の原作漫画があるので、それと同じような結末になることが予想できるだろう。
物語のはじまりは、普通の真面目な高校生たちが通う凡人高(ぼけこう)と、一本道を挟んだ凡人高の向えにある矢波高(やばこう)が舞台となる。
矢波高はその名の通りヤバイ連中(いわゆる不良)ばかりが通っている高校で、凡人高生からカツアゲや暴力などを度々していた。
そんな中ごく当たり前の高校生活を送る、凡人高生の3人(トビオ・マル・伊佐美)は授業終了後は「フットサル部」という、特に活動はしないクラブの部室で漫画を読んだり人生ゲームをしたりと暇をつぶす毎日。
トビオは慎重な性格で、何事にもさめた考えの持ち主で、マルはキノコ頭の少し変なやつだが根はずる賢くて陰気な性格、伊佐美は女好きの基本ただのエロ男という感じである。
トビオはこの仲間たちと遊んでクラス毎日に満足していた・・・「そこそこ」の人生が一番幸せだと。
そしてそのフットサル部の部室には、凡下高のOBでフットサル部出身のパイセン(今は20歳だという少し見た目は老けた先輩)が遊びにやってくる。
それもしょっちゅうだった・・・なんでもパイセンの親父は大地主の不動産王なので、パイセン自身は働きもしない二十歳でニートだという。
だからニートだが金持ちで、トビオたちが「フットサル部」の後輩というだけで、なんでもおごってくれパイセンといると楽しかった。
しかしトビオたちはそんなパイセンのことをどこかバカにしていた。
それは二十歳の金持ちとは思えない風貌・・・坊主で無地(白)のタンクトップにハーフパンツに、丸レンズのサングラスをしていてしかも中背中肉でお腹がぽっこりしている。
どこかみすぼらしいパイセンを心から尊敬することはできなかったのだ。
矢波高生の市橋たちにマルが拉致されてしまい、暴力を受け顔の知らないヤツ(ウンコと呼ばれていた)と対決させられることになり、マルはボロボロになってしまう。
最終的にダンボールに詰められマルはトビオと伊佐美、そしてパイセンのもとに届けられた。
仲間をこんな風にされてしまい、トビオは怒り狂い「アイツら、殺そう、俺たちで・・・」と報復することを誓った。
そして4人は復讐をすることになり、まずはパイセンがYouTube動画で「プラスチック爆弾の作り方」を見つけそれを実践すると、良い感じに爆発する爆弾を作る(もちろん殺傷能力はゼロ)ことができた・・・人を脅かすくらいには丁度良い。
とはいえ材料費は爆弾一つ作るのに7万円かかったらしく、凡人には無理な話である。
とりあえず計画としては・・・
- 夜中に矢波高に忍び込む
- 爆弾を窓ガラスいっぱいにセット
- 昼休み中に爆発させる
- 矢波高生ビビる
という作戦で、パイセンは「ほんまに殺したら逮捕やからな!あいつら(矢波高)の日常壊すには最高の作戦やろ」と言う。
そして4人は夜中の爆弾セットまで一旦解散した。
作戦決行までにトビオは幼なじみの蓮子に偶然会い、作戦のことを話してしまいそうになるが、パイセンに「お口チャックマンやからな」と言われたことを思い出し、口をつぐむと蓮子に怪しまれてしまう。
焦ったトビオは思わず「明日・・・カラオケ、行かね?」と断れると思って誘うと、意外にも「超楽しみ」とカラオケに行くことになってしまった。
とにかくメインイベントである作戦決行のため4人は集まり、伊佐美が用意したマスクをかぶって矢波高に侵入した。
そして外からバレないように窓に爆弾を設置していると、こんな夜中まで学校に残っていた教員に4人は見つかってしまう。
パイセンはまだいくつか爆弾を持っていたので、最後は適当に爆弾を仕掛けた。
教員のことは予想外だったが、計画の第一段階は無事に成功した。
翌日、昼休みの時間に4人は屋上に集まると、パイセンが本格的な起爆スイッチを持ってきた。
そして最初の起爆スイッチを押すのはマル・・・この計画を起こすきっかけになったからだ。
マルが起爆ボタンを押すと、矢波高の窓ガラスが「ドパンッ」と割れ、矢波高生は他の高校の「カチ込みか?ドコ高じゃあー?!」と騒ぎ立てぞろぞろと外に出てきた。
爆弾を仕掛けた4人は顔を見合わせ爆笑し、調子にのって起爆ボタンを押しまくると、次々と窓ガラスに仕掛けた小型爆弾が爆発し、「ドパンッ・パリンッ」と窓ガラスが割れていく。
そしてパイセンも調子にのって起爆スイッチ押していた・・・そして「あご乗せ太郎です」とふざけて起爆スイッチにあごを乗せると「ドンッ!」と、見たこともないような爆発が爆風とともに起こる。
トビオはこの惨劇を目の当たりにし「俺の人生・・・そこそこでよかったんですけど」と心の中でつぶやいていた。
爆発とともに10名の死亡者が出たこの爆破事件に、世間はニュースやらワイドショーやらで騒ぎ立てた。
パイセンは「俺らじゃない・・・これはテロや、そ~としか考えられへん!」と罪から逃れようとする。
しかしトビオだけは「違う・・・パイセンが焦って最後に仕掛けた爆弾の近くにあった、プロパンガスに引火したんだ」と真相をわかっていた・・・がみんなには言えなかった。
トビオは「自分は関係ない」と言い聞かせ、約束していたカラオケに蓮子と行き二人ははしゃいでいた。
翌日、トビオは自分のしてしまった罪悪感にさいなまれ、作戦実行をしたメンバーたちに真実を告げる。
すると、実行犯の中で(おそらく)一番悪いパイセンが、後輩3人に「現金300万円」ずつをそれぞれ提示して「これで黙っといてください」と頭を下げた。
最初に伊佐美が現金を手に取りその場を去った・・・そしてマルとトビオも結局そのお金を受け取り「この金で全部なかったことにしましょう・・・これで俺も真の共犯です」と現金を受け取った。
3人が「何も無かったー♪」とはしゃいでいると、警察が防犯カメラに映っていたとされる犯人の似顔絵を公開する・・・その似顔絵は「パイセン」そのものだった。
トビオは自宅で再度罪悪感に襲われる。
翌朝パイセンから電話があり、海外逃亡をする予定だから「一緒にプーケットでも行かへん?」と誘ってくる。
もちろんパイセンはマルのことも誘い、マルに「どうする?と聞くと、あっさり「行くに決まってるじゃん」という答えが返ってくる。
伊佐美のことももちろん誘うが、携帯はつながらず学校も休み・・・音信不通だった。
そしてトビオは帰宅途中で偶然会った蓮子に「キスしない?」と聞いた・・・もう半分以上ヤケだった。
が蓮子は意外にも「いいよ」という答えが返ってくる。
そしてそのまま二人はカラオケに行き、キスをしていた。
するとトビオは初めてのキスで興奮してしまい「1回だけヤラせて」ととんでもない発言をしてしまう。
蓮子はさすがにそれは嫌だった感じで「トビオのこと・・・マジで好きだったのに」と嘆きながらその場を去ってしまった。
トビオは「やってしまった」と後悔していると、パイセンから集合がかかりパイセン宅に集まる。
するとパイセンは明日海外へ飛ぶと言って、「一緒に行こう」とトビオとマルを改めて誘った。
マルはあっさりそれを承諾し、トビオも行くことにした。
翌日、トビオがマルとの待ち合わせ場所に行くがマルは来ない・・・「何だよアイツ」と思いながらトビオは一人でパイセンが待つ空港へ行くと、パイセンは警察に逮捕されていた。
トビオは「もう詰んでんじゃん、俺」と一人で頭を悩ませていた。
そんな中、マルを拉致りボコボコにした市橋も爆発の被害に遭い、身体の中枢を損傷し半身麻痺となっていた。
市橋は爆発事件の犯人は、トビオたち4人だと決め「殺す・・・殺す・・・」と呪いをかけるように恨み続けていた。
トビオが「パイセン・・・黙っててくれるかな」と不安を募らせていると、マルから電話があり「二人が日本からいなくいなれば、とりあえず安心だと思って・・・」プーケットには行くつもりなんてなかったと、(泣)泣きながら謝ってくる。
二人はとりあえず合流し、漫画喫茶で一晩過ごす・・・そしてトビオが目を覚ますとマルの姿はなく、机の上に1万円札が置いてあり「ごめん」と一言だけ添えてあった。
なんと、マルはトビオの300万円を盗んで消えてしまったのだった。
そしてトビオは焦りと怒りの感情がよくわからないまま「あのキノコ、絶対殺す!」と必死に探すが、案の定そう簡単には見つけることはできないでいた。
トビオは一旦自宅に戻ろうとすると、自宅の前にはパトカーと刑事らしき人が・・・「もう家には戻れない」とさらに焦ってしまい、さまよい河原に行き着いていた。
その後の、トビオの逃亡生活はというと、伊佐美の彼女(今宵ちゃん)に拾われたり、その後ホームレスになったりと「今日が人生で最悪の日でありますように・・・」と願う日々が続いていた。
その頃マルはというと、単身で京都に渡りソープランドに行き、「牛すき」などの美味しい高級料理店で食し一人で優雅な生活を送っていた。
しかしマルは豪遊し過ぎて、最初持っていた300万とトビオから盗んだ300万円をあっという間に溶かしてしまい「どうしよう・・・あ~、皆に会いたいよぉ・・・そうだ、伊佐美に会えば良いんだ。それでまた盗めば良い・・・謝るのはいつでもできる」というクソな考えを頭の中で思い浮かべる。
そしてその伊佐美はというと罪悪感にかられ、公園のブランコで首吊り自殺をしようと試みるが、未遂に終わり今宵の自宅に身を隠すことになる。
矢波高爆破事件被害者である市橋が退院する・・・がはじめは、半身不随の車椅子状態でほとんど自分では何もできない。
しかし自分から全てを奪ったのは「トビオたち4人」だと確信して、怒り狂ったように「俺から全てを奪った」とトビオたちを恨み、矢波高の後輩たちや子分?部下を使い追いかけ搜していた。
しかし市橋は健常者のときは、矢波高で後輩を従えるような権力者だったが、市橋の見た目が車椅子だったこともあり、その力は次第に失われていくのだ。
そんな市橋はひょんなことから蓮子と会い、目的は違ったが標的(トビオのこと)は同じだと(蓮子の目的は「告るため」で、市橋の目的は「殺すため」)一緒にトビオを捜すことになった。
市橋の矢波高での地位がついに地に落ちてしまい、後輩たちにナメられはじめ、終いには「アンタ、もう終わってんだよ・・・消えろよ、面倒くせぇから。てか、死んどいたほうがマシだろ」と言われ、「何で生きてんの、アイツ?」とまで噂されるようになっていた。
それでも市橋は顔色一使えず、無言で学校に通い続けていた。
しかし蓮子だけは市橋に変わらず接してくれ「ありがとな」とついつぶやいてしまう。
蓮子は市橋に「なんか嫌なことあった?大丈夫、絶対治るって」とは励ましながら車椅子を押しながら、今日も一緒にトビオのことを搜していた。
すると大通りの向こう側でトビオのことを見かけ、目が合うと逃げるように走り去ってしまった。
そうしていると今度は市橋の後輩が、急に市橋と蓮子のところに現れて絡みはじめた。
市橋はナイフで脅され蓮子は乱暴されはじめてしまうが、市橋は何もできない自分が悔しくてどうしようもない・・・そして脅されているナイフを自分の首に押し付け血が吹き出し、後輩たちはそんな市橋の迫力に怖くなっていしまい逃げてしまった。
市橋は意識を失ってしまうが、蓮子に救急車を呼ばれ病院に運ばれていた。
市橋が目を覚ますと、病院のベッドの上で「てゆーか、全然死なねーな、俺・・・まだ生きてんのかよ」と冗談まじりで笑いながら言った。
それにたいして蓮子は「生きてるってことは、何かまだ生きてなきゃいけない理由があるんじゃない?・・・市橋は終わった人間なんかじゃない」と少しスピリチュアル的な話(蓮子的に励ましの言葉?)を、真剣な表情で話した。
すると市橋が突然蓮子に「お前のこと、好き」と告白してきた。
警察では一騒ぎとなることが起きていた。
ある日「こないだの矢波高の爆破事件なんですけどぉ・・・あの犯人、本当はオラなんです」と言う男が・・・指名手配犯の似顔絵(パイセンの顔)ととても似ていて「オラがやりました」と、突然交番に自首してきた謎の男が現れる。
出頭してきたのは「真良中幹男・32歳/住所不定/無職」で、パイセンが犯行を否定し続けていることから「誤認逮捕の可能性が高い」と判断され、捜査の打ち切りが決定していた。
これは警察組織にとって大きな失態となり、問題となっていたのだ。
しかし「矢波高爆破事件」の真犯人が真良中だということを信じきれない一人の刑事・飯室成男は、独自で極秘捜査をしていた。
一方でマルは伊佐美と連絡を取り東京品川駅で待ち合わせて、伊佐美が持っている現金300万を奪うため「熱海に一部屋70万円で買える別荘がある」と嘘をつき新幹線で熱海へ向かうが、観光客に変装した女性外国人に奪われてしまった。
しかもマルが伊佐美から現金を奪おうとしていたこともバレてしまい、マルは大ピンチ・・・と思ったら「逆転満塁ホームランだ」とテレビで「矢波高爆破事件」の真犯人・真良中が出頭したことを受け、パイセンが警察からすでに釈放されたという流れるニュースをみて衝撃を受けていた。
すると(ニュースのことなど)何も知らないトビオの前にいきなりパイセンが現れ、「実はテロリスト集団がプロパンガスに爆弾仕掛けてた・・・つまり俺らは無罪、冤罪」だったと言って、警察では誤認逮捕を認められ釈放されたという。
そしてトビオは「もとの生活が戻ってきた!」と大喜びし、パイセンに導かれマルと伊佐美とも合流することになった。
トビオはマルには「お金を盗まれ」伊佐美には「彼女と一緒にいた」という罪悪感もあり、どんな顔して会えば良いのかと焦ってしまうが、いざ二人の顔を見ると「「なんか・・・もういいや。全部元に戻そう。だってオレたち・・・『友達』じゃん!」と笑顔で再会を果たすのだった。
4人の定番の遊び場所「スポッチャ」で再会を祝い一通り遊び終えると、パイセンの口から衝撃のセリフが飛び出した。
「矢波高爆破事件の犯人、あれやっぱ俺らやねん!」と笑いながら、事件の真相を語りはじめた。
実は真犯人とされる「真良中幹男」はパイセンの親父が「ホームレスを捕まえて、お金を渡し整形させて、自首させた」つまり真犯人をでっちあげたんだと言う。
そしてパイセンの親父というのが、「風俗業界のドン」で警察のお偉いさんともズブズブの関係らしい・・・これで「真実は全部闇の中」だったが、その真実を聞いた3人は驚きの表情を隠せない。
トビオは「てゆーか、パイセン・・・なんで言うんすか、そんなヤバイ本当のこと?!」と叫ぶと、パイセンは「全部黙っといたらえーやろがー!」と完全に開き直ってしまう。
するとそこに警察手帳を見せながら飯室刑事が現れ、独自で捜査を続けると「この男にぶち当たった」と言って、一枚の写真を4人に見せた・・・「輪島宗十郎」パイセンの親父だったのだ。
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そしてパイセンは輪島宗十郎の愛人の子で「殺人犯の父親であるという事実を消すためだ。お前は、父親に愛されていない」と言った・・・つまり、飯室刑事はこの事件の真相にたどり着いていた。
その上でこの真実を公にできるわけでもなかった・・・そこで「お前らはこれから生きていく中で、幸せを感じるたびに思い出すんだ・・・人の命を奪ったことを。一生苦しめ」と言いのこし、飯室刑事はその場を立ち去ってしまった。
トビオたちはついさっきまでの楽しくて盛り上がっていた事を忘れてしまったかのように、放心状態のまま日常生活に戻ることにするが「もう逢うこと、ない気がする・・・」と考える4人だった。
トビオが自宅に帰ると母が泣きながらトビオを迎えた。
トビオたちは以前のように凡下高に通いはじめるが、3人は口も聞かずどちらかといえば3人が3人をシカト状態。
トビオは「友達の絆」を取り戻そうと、最後の希望を持ってフットサル部の部室で漫画を読みながらマルと伊佐美を待つ・・・がやはり誰も来ない。
トビオは「無」を感じてしまい、ふと屋上から飛び降りるのだった。
しかし幸い落ちたところが、たまたま木でクッションになって助かる・・・結局右足を骨折しただけで済んだ。
そしてトビオはリハビリを開始し病院内を動けるようになるまで順調に回復していく。
すると車椅子に乗った市橋と会う・・・同じ病院に入院していたことがわかる。
それからはトビオと市橋は病院の屋上で会いながら話をしながら、徐々に仲を深めていく・・・すると市橋は蓮子に告白したが「お前はレンコとどーなん?」とトビオに聞くと、「別に普通だけど・・・いいじゃんお前(市橋)と蓮子!俺応援するわ!」と明るく表情で言った。
しかしトビオが病院を退院後、蓮子と偶然会った際にキスをしてそのままSEXをし、トビオは蓮子を蓮子のことを好きになり「俺いま、本当幸せ」と二人は付き合うことになった。
その後は普通の高校生のカップルとして「渋谷に行き、タワレコでCDを視聴して、映画を観て・・・ラブホでSEXをする」というようなデートを繰り返していた。
そうしているとデート中、市橋の話しになり「二人が付き合っていること」をトビオが言うことになった。
市橋が入院している(以前はトビオも入院していた)病院にトビオは訪れ、市橋と友達になれてよかったと思ってることを伝えた上で「俺、蓮子と付き合ってる」と正直に言うと、市橋は拳を出し「おめでとう」と言った。
そしてトビオは市橋の部屋を去り蓮子に電話して「俺たちが付き合ってること言ったよ」と伝え、それから二人は会う約束をする。
トビオが病院を出たところで、市橋からメッセージ動画が届きすぐに開くと「俺もお前と友達になれてよかったと思ってる・・・お前にだけちゃんと言っとくぞ、トビオ。俺、もう終わりにするわ。別にもう誰も恨んでねぇけど、ただ希望がゼロになっただけだ・・・蓮子のこと幸せにしろよ」と朗らかな気持ちで観ていると、トビオの後ろで何かが落ちてくる。
それは市橋で屋上から飛び降り自殺したのだった。
その後トビオは警察から事情聴取を受け、蓮子と会って「市橋、死んだ」と伝え、二人は涙して市橋の死を受け止めた。
そして一人になった時、トビオは忘れかけていた罪悪感が掘り起こされ「自首」することを覚悟する。
伊佐美はというと、「スポッチャ」での一件から罪悪感が残ってしまい、インポになって今宵ともSEXできなくなってしまう。
そこで「矢波高爆破事件」で死傷してしまった被害者の家を訪問し、線香を上げることにした・・・伊佐美は「お遍路回り」をすれば罪悪感から開放され、インポも治るはずと考えたようだ。
「お遍路回り」を終えた伊佐美は無事にインポから完全に立ち直り、今宵と、事あるごとにSEXを繰り返す・・・そしてついに今宵は妊娠するのだった。
そして伊佐美は「二人で一緒に育てよう」と今宵に言うと、今宵は「翔くん、キレイな人間じゃないじゃん、矢波高のこと、近くにいたからわかるよ・・・この子はひとりで育てますので・・・好きなんだよ、翔くんのこと。わかってよ」と涙を流しながら切実な思いを伝える。
伊佐美は一人になり、頭を抱えながら「犯罪者のままじゃダメだぁ・・・キレイになりてぇ・・・」を心の叫びを呟いた。
一方、マルは完全に孤独感を感じてしまうが、友達はいる・・・と「パイセン→伊佐美→トビオ」の順に電話するが誰もつながらなかった。
そして携帯電話を耳に当て「・・・電源が入っていないため、かかりません」というガイダンスを延々と聞きながら涙を流していた。
パイセンは飯室刑事に言われた「父親に愛されていない」という言葉を確かめるべく、父である輪島宗十郎を搜すが会ったことがないということもあり簡単には見つからない。
結局、いつも父の言葉は顧問弁護士から聞いていたが、その弁護士に1000万という大金を積んで居場所の情報を得て見つけ出す。
恐る恐る声をかけ「俺のこと愛してますか?おとうさん」と聞くが、正直会ったこともないので輪島は「ん?誰あれ?」的な感じだった・・・しかし事情を部下に聞きパイセンのことを認知する。
パイセンは13番目の愛人「早季絵」の子だという・・・輪島はパイセンが生まれてきたときに思ったのは「不細工」だった。
そしてパイセンがなぜ「秀郎」という名前かというと、「顔がひでぇ野郎」だったからだと言う。
パイセンは「父親に愛されてなどいなかった」ことに、身をもって気づきされ父・輪島に復讐することを心に決める。
トビオは矢波高爆破事件の実行犯メンバーにメールで「話あるんだけどみんな今日部室集合いける?と声をかけ、「自首」を決意したことを表明しようと決めていた。
いざ部室に集まるがパイセンはまだ来ていない・・・トビオはマルと伊佐美の顔を前にすると決意を言えないでいた。
そこにパイセンが部室に来ると、いきなり「自首する人ー?」と明るい声で問いかけてきた・・・すると全員が素直に手を挙げていた。
そこでパイセンが提案してきたのが、警察に自首しても「親父と警察の黒い関係」にどうせもみ消されるだけだと、自分たちなりの「オリジナルの自首」を決行することになった。
自首の作戦名は「Where Is The Love?」で、世の中がひっくり返る最高の自首の準備がはじまった・・・その費用はパイセンの全財産「1億2000万円」だという。
作戦の準備が終ると、トビオは蓮子に会い「もう一生逢いたくない」と心にもない言葉を口にし別れ、一人涙した。
伊佐美は生まれてくる子供の名前を考えて今宵に伝え、マルとパイセンは作戦の準備をしていた倉庫で一緒に最後の夜を過ごす。
そして作戦当日の朝を迎えた。
自首作戦は渋谷のスクランブル交差点からはじまった(人通りが多い場所を選んだ)。
スクランブル交差点のど真ん中に車を停め、お金(1万円札)が貼られたビラを噴射してまいた・・・ビラには「自首します」というセリフとともにQRコードが載っていて、それにアクセスすると4人が語る「矢波高爆破事件」の真相動画へつながるというものだ。
そして4人はスクランブル交差点から、代々木公園まで走りながらビラをまいて、声を上げ宣伝しまくる。
代々木公園に着くと他のイベントがやっていたが、それを乗っ取るかのようにステージ上にあがると、マイクを奪う。
そして、ついに・・・
「僕たちは人を殺しました。矢波高爆破事件で10人殺した・・・犯人は俺たちです!捕まえてくださいおまわりさん・・・僕たちが!やりました!!」
と宣言し自首作戦は成功し、4人が「自由」という開放感を感じていた・・・すると一台のワンボックスカーに乗った覆面をしたヤツらに突然4人は拉致されてしまった。
拉致したのは輪島の部下で、パイセンが今回やろうとしていたことを察知していたようだ。
それでこの件はやり過ぎだと輪島はブチ切れ「秀郎を殺せ」と指示を出していた。
とはいっても、高校生3人(トビオ・マル・伊佐美)が突然消えてしまったら、輪島といえどさすがにもみ消せないようで、部下たちは「逃げろ・・・そんでもう全部忘れて生きろ。これまでも、この先も全部忘れろ」とトビオたちに言った。
するとまずマルが真っ先に車から降りて走り去る・・・続いて伊佐美も逃げてしまった。
トビオはというと池袋付近で、抵抗して運転手に覆面をかぶせて目隠しをすると、車は横転してしまう。
それでもパイセンのことだけは捕まえていた部下の一人を、パイセンがナイフでメッタ刺しにしてしまい警察に逮捕されトビオは保護される。
そしてパイセンだけが「池袋殺傷事件の犯人」として逮捕され、「矢波高爆破事件」については隠蔽されたままだった。
そう、トビオたちが生命を懸けて投げた革命は、世界にとってただの小石だったのだ。
この時トビオは「何も起こせなった」と虚無感に襲われていた。
10年後・・・
トビオは27歳になり、芸能事務所のマネージャーとして働いていた。
もちろんマルや伊佐美とは(高校を卒業してからは)会っていないし、連絡すら取ってない状態だ。
自宅には同棲中の彼女・夏ちゃんがトビオの仕事での疲れを癒やしてくれる・・・絶賛婚約中で、現在式場を探しているところだ。
そんな時トビオの携帯電話に公衆電話から着信があり出ると、それはなんと刑に服しシャバ(外の世界)に出てきたパイセンで「逢えるか?」と誘され、トビオは承諾する。
待ち合わせ場所に行くとそこにはマルと伊佐美の姿があった・・・そしてガリガリになったパイセンが現れると、3人は「おかえり」と涙で迎えた。
そして居酒屋で再会の祝杯をあげ、お互いの近況を話す。
マルは「ミトコンドリア水」という最新技術を使った水の販売をしていた・・・といっても、マルの部下たちが売ってきた30%の権利収入が入るシステム(いわゆるネットワークビジネス?)で現在年収3000万ほどだという。
伊佐美は建設現場で働いていて、今宵と二人の子供をしっかり養っているようだ。
そしてパイセンは「楽しいなぁ・・・お前らの幸せ見れただけで嬉しいわ。今日は何も聞かず逢ってくれて、ありがとさん」と頭を下げる。
するとマルが「じゃあ、そろそろ~?スポッチャいきますかぁ?!」と言ったので、全員がその言葉に便乗した。
そして久しぶりのスポッチャ三昧をして楽しんだ4人だった。
マルがそそくさと帰ると、マルに対して伊佐美が文句を言いだしたので、トビオがそれをなだめようとすると、伊佐美の文句はトビオの方に向かってきた。
その言葉にトビオも腹がたち嫌な雰囲気が流れるが、パイセンがその場をおさめた。
トビオは10年間ずーっとあの日の記憶に「幸せ」という名の蓋を自分でしてきた。
そんなトビオに子供ができる・・・夏ちゃんの妊娠が発覚した。
一緒に産婦人科に行くと、そこでまさかの再会を果たす。
蓮子が明日産まれるじゃないかというくらいの大きなお腹で現れる(トビオとは全然タイプが違う旦那を紹介された)。
蓮子は懐かしさを喜ぶというではなく、普通の感じだ・・・トビオも普通を装っている・・・すると蓮子と別れ際「トビオ、よかった生きてて。頑張ったね」と言われ、トビオは唖然としてしまう。
この気持をどうすれば良いかわからなかったトビオは、運送会社で働くパイセンに電話し声を聞くと涙が溢れ「逢いたいです」と言っていた。
トビオはパイセンと会って「俺は・・・10人殺して、一番好きな人振って、いろんなことに幸せで蓋して・・・それもでまだ残ってんのは・・・時々『死にたくなる』俺です」と涙を流しながら相談する。
そんなトビオにパイセンは「それよりどんな人生にしようか考えようや・・・たまーに『死にたくなる』のが生きてる証拠やん?」と言われ、トビオの心は軽くなった気がしていた。
トビオは「やっぱり今日逢えてよかった。とんでもない底辺(バカ)に救われた」と考えていた。
そして、矢波高爆破事件の犯人・真良中幹男(輪島宗十郎にでっち上げられた)が10年経った今、死刑執行をされることになっていたが、そんなことは誰もう知らない。
トビオには無事に子供を授かり、望んでいた「そこそこ」を手に入れ、幸せを感じていた。
トビオは夏ちゃんに「この子の名前どーしよっか?」と聞かれ、考えているとパイセンが矢波高の大爆発を起こした起爆スイッチを押した時に言った「あご乗せ太郎です」という名前を思いつき笑った。
しかしその後の矢波高の大惨事風景を思い出し、なんだか何とも言えない感情がにじみ出ていた。