ドラマ「ドクターX6」1話~最終回ネタバレ、および過去1~5シーズンまでの結末ネタバレを公開しています。
見逃してしまった人や、あまり興味はないが内容や結末が気になる人もいるだろう。
ここではキャストに始まり、ストーリーのあらすじと最終回における結末のネタバレを公開するので参考になればと思う。
ちなみにドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~第6期」はテレビ朝日系列で放送されるので、 ドラマのストーリー1話~最新話まで 「ビデオパス」で配信されている。
なお、現在ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~1~5シーズン」も、全て「ビデオパス」で見ることができる。
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などなど「いたしません」と断る。
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ。
それが「失敗しない女」外科医・大門未知子・・・またの名を「ドクターX」。
<ドクターXとは>
成功率や生存率が低く術式が確立されていない危険なオペでも、高額な報酬と引き換えに、臆することなく挑戦した医師たちがいる。
彼らは敬意と皮肉を込めてこう呼ばれている・・・命を天秤にかける悪魔の外科医「ドクターX」と。
しかし彼らは無謀なだけではなく、ズバ抜けた技術で医学会が二の足を踏むような術法を展開させ、救えない命を救ってきたのも事実である。
結末ネタバレ
ここからはドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」最終回の結末ネタバレを公開しています。
過去の結末ネタバレ
シーズン1
日本の白い巨塔は音を立てて崩れ落ちようとしていた。
大学病院の医局は弱体化し、人の命を扱う医療も弱肉強食の時代に突入した。
それでも大学病院の医局では上下関係の「御意」社会が横行していた。
かつては医局でも花形だった外科医も、過酷な労働条件から激減してしまう・・・医局を去る医者も少なくない。
名門大学病院「帝都医科大学付属第三病院」でも、ただでさえ人手不足の外科だったが一気に3名の医者が辞職してしまう。
医局の人事では「神原名医紹介所」にフリーランスの医者で穴埋めをしようとする。
そこで仮契約されたのが天才外科医・大門未知子だった。
そして当時病院長の毒島隆之介(伊東四朗)は、フリーランス外科医・大門未知子と正式に契約をした。
大門未知子は大学病院の「御意」社会のルールなどを無視するが、外科医として凄腕の技術と知識を見せつけていく。
しかし大門未知子がルールを無視し、そのことが週刊誌でスキャンダルとなってしまい帝都医科大学付属病院の評判はガタ落ち・・・そして「帝都医科大学付属病院・第三分院」の外科が解体となってしまい、さらにはその責任を毒島院長が取らされ懲戒免職となってしまった。
外科自体が解体となることを受け外科・講師の加地秀樹(勝村政信)医師は帝都医科大学付属病院の高松分院へ異動、外科・助教の原守医師は旭川の関連病院へ異動、外科・助手の森本光医師は帝都医科大学付属千葉科学研究所に異動の辞令が出る。
一方、麻酔医の城之内博美も名古屋へ異動を命じられるが、幼い娘がいるため異動することを悩んでいた。
あえなくフリーランス外科医・大門未知子は契約は終了してしまい、大門未知子が帰宅しようとするとスキャンダルを報じた記者が大問未知子に野次を飛ばしながら取材しようとするが大門未知子は無視してそのままスルー。
すると記者は急に吐血し倒れてしまい、緊急オペが必要な状態になってしまう。
しかしその記者は帝都医科大学付属病院のあることないことスキャンダルを書き上げた人物で、病院側としては「オペなどしない、このまま転院させる」という判断をする。
そこに大門未知子が現れ「誰も切らないなら、私に切らせて」と緊急オペを無事成功させ帰ってしまう。
そして後日、神原晶は大門未知子が行った緊急オペの請求をしに病院へ行き、その時に城之内博美は神原名医紹介所に所属しフリーランス麻酔医となることを決意した。
外科医・加地秀樹と原守は、辞令通りそのまま大学病院や関連病院で働くことを決めるが、森本光だけは大門未知子のような外科医を目指し留学するんだという。
そしてフリーランス外科医・大門未知子は今日も世界中で命を守っている。
・・・続く
シーズン2
フリーランス外科医・大門未知子は神原晶とともに北海道に来ていた。
そこで帝都医科大学付属病院の内科統括部長・馬淵一代(三田佳子)と外科医・近藤忍(藤木直人)と出会う。
そして東京に戻ると馬淵一代から帝都医科大学付属病院に「一件/10,000,000円」という大口の緊急オペで呼び出される。
一方で帝都医科大学付属病院の外科では、外科統括部長・蛭間重勝の横暴な指揮が行われていた。
そこに大門未知子が馬淵内科部長の特患の執刀医に指名されるが、蛭間ら外科の連中は猛反発する。
しかし「患者本人の要望」だと馬淵一代が言うと「それならしょうがない」と外科一同納得した。
オペ当日、患者が運ばれてくるとそれは馬淵一代本人だったのだ。
大門未知子は左足を切断するかどうかという難しいオペだったが、液体窒素を使うという考えられない術式で、もちろん足を残しオペを完全に成功させた。
馬淵一代は蛭間重勝を脅し、フリーランス外科医・大門未知子を雇うことを約束させた。
そして、これがこれから先「大門未知子 vs 蛭間重勝」という長い戦いの始まりとなる。
帝都医科大学付属病院の外科内では主任教授選が行われようとしていた。
主任教授選には海老名敬第二外科部長と、以前蛭間重勝に金沢分院へ左遷させられてしまった鷹野七起医師が立候補する。
さらには講師だった近藤忍も蛭間重勝の推薦で出世し、主任教授選に立候補することになる。
主任教授選は「海老名敬・鷹野七起・近藤忍」医師たちによる三つ巴戦となっていた。
そんな時大門未知子は海女を目指す少女・村田九留美(本田望結)と出会う。
彼女は悪性の筋繊維芽細胞腫を患いとても危険な状態だった。
しかしその病気を治すには「胃・すい臓・脾臓・肝臓・大腸・小腸」の6つの臓器すべてを取り出して処置するという、日本でも前例のない「多臓器体外摘出主要切断」というオペが彼女を救う唯一の方法だと大門未知子は言う。
はじめはこのリスキーなオペに蛭間重勝も反対するが、大門未知子は組織を利用し手回しをして帝都医科付属病院で最新機器と助手にも「海老名敬・鷹野七起・近藤忍」医師たちをつけてもらうことを蛭間重勝に約束させた。
しかし、オペ室が一日中使える日は主任教授選当日・・・つまり主任教授選に立候補している海老名敬・鷹野七起・近藤忍の3人は助手として使えないということ。
それでも大門未知子は村田九留美の難手術を決行する。
オペが始まると際どいところで大門未知子に救いの手が入った・・・近藤忍が主任教授選を辞退し助手としてオペ室に入ってきた。
さらに手が足りなくなるが、鷹野七起も助手としてオペ室に入ってきた。
しかしこの難手術にピンチな状況に置かれる大門未知子だったが、医療の師である神原晶(医師免許は剥奪されている)が手術室を見下ろせる見学室から顔を覗かせ、オペのアドバイスをし、大門未知子はなんとか成功させる。
大門未知子はプライドの塊のような女だったが、この時ばかりは手術室にいた全員に「ありがとう」と労いの言葉をかけた。
大門未知子を帝都医科大学付属病院に呼び寄せた内科統括部長・馬淵一代は、パリの永住権が取れたと帝都医科大学付属病院を自ら辞め海外へ飛び立った。
さらに蛭間重勝のもとには帝都医科大学付属病院の親である東帝大学病院から、理事会満場一致ということで「解雇」の通知が届く。
これで「大門未知子 vs 蛭間重勝」の勝負には、フリーランス外科医・大門未知子に軍配が上がった。
・・・続く
シーズン3
東は東帝、西は西京と呼ばれるほど東西でも屈指の大学病院・・・その二つが手を組み、日本医学界の頂点に君臨するのが「国立高度医療センター」だ。
しかし東帝大学病院長の蜂谷宗造と、(第2シーズンで)東でポイッと捨てられたが西に拾ってもらい復活した、西京大学病院長の蛭間重勝は対立を続け、その確執は国立高度医療センター病院内にまで響いていた。
そんな中毒島隆之介は夫婦で海外旅行中に船の上でバカンスを楽しんでいたが、集団事故で遭ってしまうが「通りすがりのツーリスト」と名乗る女性(もちろん大門未知子)に応急処置をしてもらい、国立高度医療センターに運ばれる。
国立高度医療センターでは毒島隆之介の術前カンファレンスが行われるが、まだ執刀医は決まっていない。
すると大門未知子が突然その場に現れ「私に切らせて、私の患者だから」と執刀医に名乗りを挙げる。
しかし医局員でもない大門未知子を病院で受け入れてくれるはずなく、門前払いされてしまった。
すると大門未知子の外科医としてのスキルを知っている、西の蛭間や東の海老名・加地たちは大門未知子の取り合いになるが、相変わらず大門未知子は変わっていない。
甘い蜜だけ吸って、自分が毒島隆之介の執刀医にさえなれれば良かったのだ。
いざ蛭間重勝に大門未知子が執刀医となることを毒島隆之介に紹介するが、毒島は大門未知子のことを断り蹴散らしてしまう。
毒島隆之介の疾患は「心臓」だけだと思っていたが、再検査で肝臓も患っていることが判明し「オペは不可能」と判断されてしまう・・・つまり死んでしまうということだ。
そうしているうちに毒島隆之介の様態が急変してしまい、東出身の毒島隆之介の命を助けようと海老名敬らは緊急オペに踏み切ろうとするが病院側の判断としては「オペは認めない・・・失敗するかもしれない手術はしてはいけない」とのことだった。
しかし国立高度医療センターのトップに立つ総長に就任したばかりの天堂義人(北大路欣也)は「今、目の前にある命に執着すべきだ」と言って、緊急オペを認めた。
海老名敬と加地秀樹は毒島隆之介の緊急オペを開始し回復すると、想像以上に病魔は身体を蝕み進行していた。
そして毒島隆之介のことは諦めると、海老名敬はやむなく「インオペ(手術不能で終了すること)」を宣言し、お腹を閉じようとする。
しかしそこに大門未知子が姿を現し「待って!閉じないで」と命令する。
さらに毒島隆之介の身体を見て「やっぱりね」と言って淡々と手術をこなすのだ。
それでも大門未知子にさらなる試練が襲いかかってきた・・・なんと「心臓・肝臓」に続き「頚動脈に動脈瘤」が見つかり命の危険性が増す。
生存の可能性はごく僅かだった・・・手術の難易度もグッと上がる。
しかし大門未知子は冷静に対処し、同時に3箇所のオペを見事に成功させる。
天堂義人はこの緊急オペの全てを見ていた・・・このことで大門未知子の気に入り、神原名医紹介所から正式に契約することを決めた。
新総長・天堂義人は「東帝大学と西京大学」側でお互いの確執が、院内争いの絶えない状況に業を焼いてしまい、東と西それぞれの医局を廃止し「戦略統合外科」と言って一本化することを決めた。
そんな中、大門未知子には秘密にしていたが、神原晶の身体は病魔に侵され余命5~6ヶ月のところまで進行していた。
そしてついに倒れてしまい入院するが、大門未知子や関係者たちにはそのことは伏せたままで、消息不明となってしまう。
大門未知子が神原晶のことを見かけたのが国立高度医療センター病院内の入院病棟で、「まさかこんなに近くにいたなんて」と驚く。
神原晶のカルテを見るとすでに手の施しようがない状態・・・「手術不能」のところまで病魔は巣食っていたのだ。
神原晶は大門未知子に「失敗させたくない」という考えもあり「オペはしない、諦めなさい」と大門未知子に言い聞かせる。
しかし大門未知子は医療を教えてもらった時に神原晶は・・・「決して患者のことを見捨てないこと」と言っていたことを思い出していた。
さらに西京大学病院長の蛭間重勝の身体も「がんの併発、しかも肝転移も認められる・・・つまりステージ4のがん」なっていて、フリーランス外科医・大門未知子を執刀医に指名するが「いたしません」と大門未知子にはあっさり断られてしまう。
加地秀樹は大門未知子に「お前(大門未知子)らしくないな・・・お前は貧乏人だろうが金持ちだろうが悪人だろうが助けると思ってた。蛭間病院長のオペを頼めないか?」と頭を下げる。
大門未知子は加地秀樹に頼まれた時は首を縦に振らなかったが、患者(蛭間重勝)が眠りオペが始まると手術室へ入ってきた」。
蛭間重勝の「がん」もあちこちに転移し普通の医者ではどうしょうもないはずだが、大門未知子は「失敗しない女」だ・・・それを豪語するだけのスーパテクニックが炸裂させ大成功させる。
そうしていると神原晶の様態が急変し、急遽大門未知子がオペさせてもらえることになる。
何度も失敗しそうになる困難な手術だったが、大門未知子は昔神原晶に言われた言葉を思い出し一つ一つの作業をこなしていく。
結果、神原晶の手術は成功・・・それどころか退院し完全復活を果たしていた。
こうしていつもの明るく自由気ままな大門未知子は帰ってきた。
・・・続く
シーズン4
大門未知子はアメリカで餃子を食べるため中華料理店に来ていた。
そこで病院の掃除婦だという久保東子(泉ピン子)出会い、大門未知子の外科医としての腕前もバレてしまった。
東帝大学病院の病院長は久保茂だったが、東帝大学病院の信頼度ランキング・ブランド力は色々なことが重なりガタ落ちとなってしまい、その責任を取り病院長・久保茂は辞職にまで追い込まれてしまう。
そこで東帝大学病院の副院長・蛭間重勝が繰り上がって新病院長に就任した。
すると東帝大学病院の新副院長は久保東子だった。
新院長・蛭間重勝が追い出した前院長・久保茂の妹で、昔から蛭間重勝とは犬猿の仲なのだ。
そしてアメリカで見た大門未知子の天才外科医の腕を見込んで、久保東子が東帝大学病院に大門未知子を呼び出し、外科医として正式に契約した。
東帝大学病院内では外科と内科で派閥争いで対立していた。
その中で大門未知子は次々と自由な動きをし、完璧なオペを成功していく。
すると大門未知子が緊急オペをするたび、珍しい術式や口止め料で高額な請求書を神原晶は持っていく。
その度に病院長の蛭間勝重は顔を歪め、悔しがるのだった。
大門未知子と同じ神原名医紹介所に(第2シーズンから)所属している、フリーランス麻酔医・城之内博美(大門未知子の手術でコンビで使われることが多い)が「すい臓がん」を患っていた。
城之内博美は愛する一人娘・舞ちゃんのことも考え、誰にも言わずに隠し続けてきた「がん」は大門未知子でも切除不可能の部位にまで腫瘍が広がってしまっていることも判明する。
そんな中、医者たちが中国・上海の病院にヘッドハンティングされていくという事態が発生していた。
城之内博美も例外ではなく麻酔医としてヘッドハンティングされ、交渉に当たり「莫大な契約金を得てから死ねば娘にお金を残せる」という算段だったのだ。
しかし「末期がん」だということを中国側が知り、城之内博美との「契約は白紙に戻すこと」をつきつけてくる。
それでも城之内博美は愛娘・舞には自分の病気のことは言えないでいた。
すると大門未知子はなんとか同志である城之内博美のことを助けたいと考え、急にオペを敢行し今まで大門未知子と対立してきたスーパードクター北野(滝藤賢一)らの協力もあり、無事にオペを成功させた。
そして中国・上海の「王朝国際クリニック」はオープンする・・・なんと東帝大学病院で副院長だった久保東子までもがヘッドハンティングされ、王朝国際クリニックの病院長となっていた。
一方で、日本の東帝大学病院では優秀な医者たちが中国に引き抜かれ、スカスカの状態で新年を迎えていた。
すると東帝大学病院長の蛭間重勝は、大量に医局員を引き抜かれた責任を取らされ東帝大学病院付属知床分院に異動の辞令が下る。
そして「失敗しない女」外科医・大門未知子は、今日も世界中で大切な命も守っている。
・・・続く
シーズン5
東帝大学病院では医学部を主席で卒業し、コネにも頼らず実力だけで病院長までのし上がった才女・志村まどかが務め、とどまることを知らなかった白い巨塔はついに崩れおち、大学病院は本来のあるべき姿を取り戻そうと動き出した。
旧態以前の権力構造を一掃し患者のことを一番に考えた医療である。
そんな中、志村まどかは大門未知子のことを雇おうと契約を交わす…大門未知子は有名フリージャーナリスト・一色辰雄とトンカツ屋でたまたま出会うが目の前で倒れてしまった。
大門未知子は東帝大学病院に緊急搬送する…大門未知子は「私にオペさせて」と言うが、志村まどかは「絶対失敗できないオペなんです」と最高の技術を持ったドクターが最先端の手術支援ロボット・コロンブスを使って初めて根治切除できると豪語した。
結局、このジャーナリストのオペはアメリカの名医ジャイケル・マクソンがインターネットを用いて遠隔操作で手術を行うことになる。
手術当日、ジャイケル・マクソン医師はオペを失敗してしまうが、そこに現れたのが大門未知子であっさり患部を根治切除してしまうのだった。
その頃、日本医師倶楽部の会長・内神田景信が東帝大学の元病院長だった蛭間重勝を、異動していた北海道の分院から呼び寄せ、悪巧みに加担するように仕向ける。
どうやら志村まどかと一色辰雄は不倫関係にあったようで、それが世に発信されてしまい志村まどかは辞任に追い込まれてしまうことに…。
これにより新東帝大学病院長には蛭間重勝が就任し、崩れ落ちたかに見えた白い巨塔は再びその権威を取り戻し、命のやり取りをする医療は本来あるべき姿を完全に見失った。
東帝大学病院長・蛭間重勝は大門未知子を潰そうと、再度、東帝大学病院と契約を結ぶことになる…そして、全国の病院の幹部クラスで構成された日本医師倶楽部のトップに立つ内神田景信も、どうにか大門未知子を排除しようと考えていた。
内神田景信が推奨した人工診断システム(AI)「ヒポクラテス」や、内神田夫妻の従妹との縁談の話などにことごとく邪魔をしてしまい、内神田景信からすれば大門未知子は完全に目の下のタンコブとなってしまう。
そんな時、東帝大学病院のゆとり世代の若手外科医・西山直之が日本医師倶楽部の会長・内神田景信の隠し子だと大門未知子に暴露してきた。
西山直之は大門未知子のオペ技術を見て彼女の技術を盗もうと師弟のような関係になっていく…そんな西山直之も内神田景信の組織・権力といったやり方には嫌気がさし「ふざけんな!」とついつい楯突く場面も。
そんな中、東帝大学病院長・蛭間重勝も西山直之と内神田景信との関係(血の繋がった父子)を知り、内神田景信に大門未知子と西山直之の関係を報告した。
それによって内神田景信はまたさらに大門未知子のことを、大門未知子自身が所属する神原名医紹介所をつぶそうと照準を変えようと考える…内神田景信は裏から手を回し東帝大学病院と神原名医紹介所の「取引停止命令書」が届いた。
その矢先、内神田景信の健康診断の画像が届く…それは食道がんステージ4aで余命半年といったところ。
神原晶が蛭間重勝のもとに最後の請求書を持っていくが、内神田景信のがん画像を見て「これ、ウチの大門なら切れますね」と言うが、内神田景信は大門未知子に切ってもらうことだけは拒んだ。
といっても、この難手術ができるのは大門未知子以外いない…執刀医を大門未知子にしたことを内神田景信にはひた隠しにして手術を行われた。
手術は大成功…執刀医は表向き西山直之が担当したとされ、世間では「末期がんの父親の命を救った息子」という美談となる。
そうしていると、東京地検特捜部が日本医師倶楽部と東帝大学病院に乗り込んできて「人工知能診断システム収賄容疑」で内神田と蛭間が逮捕されてしまい、今までの悪事もバレてしまうのだった。
一方で、大門未知子は神原晶と組んでアメリカ・ボストンという新天地で「フリーランスの外科医業」を始め、これからも世界中で危険にさらされた命を救い続けるのだった。
・・・続く
シーズン6(最新)
2019年、令和の時代を迎え、大混乱に陥っていた医療界――
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権威世代と次世代のバランス、コンピューターやAIとの共存など多くの問題が時代の波となって押し寄せる中、「東帝大学病院」はかつてないほどの大赤字に見舞われていました。
そんな倒産寸前の“白い巨塔”にやってきたのは、「ハゲタカ」の異名を持つ投資家のニコラス丹下。
世界でも指折りの企業再生のプロである丹下が打ち出す再生プランとともに、「東帝大学病院」は経営再建の道を歩み始めることになります。
しかしそれは一方で“医療の合理化”を迫られるということでもあり、病院はリストラやコストカットという現実にも直面。
命のやりとりをする医療現場は、ビジネス最優先となり、ますます政治と権力争いの場へと変貌を遂げていくのです。
そんな中、丹下に呼ばれて「東帝大学病院」にやってきた大門未知子。
新たな権力争いが激化する“白い巨塔”で、またも孤高の戦いに挑むことになります。
医療と病院は「誰のためにあるのか」。
引用元:テレビ朝日公式サイト/ドクターX ~外科医・大門未知子~
1話ネタバレ
人里離れた山奥にポツンと建つ一軒家で道に迷い、お腹を空かせて山を歩き回っていたフリーランスの天才外科医・大門未知子は、そこでニコラス丹下という日系二世のブラジル人と出会う。
ニコラス丹下の手料理を食べながら意気投合したふたりだったが、まさかその後、まったく別の形で再会することになるとは、そのときは知る由もなかった。
その頃、蛭間重勝率いる「東帝大学病院」は空前の財政危機に瀕していた。
苦境を脱するため、蛭間重勝が打ち出した秘策は「海外医療ファンドからの300億円出資」…東帝大学病院が誇る最新医療に投資するファンドのマネージャーを招聘することを決定する!
2カ月後…蛭間重勝たちが迎え出る車から降りてきた男は、なんと丹下だった…実はニコラス丹下の正体は医師免許も持つ海外投資ファンドのマネージャー。
冷徹なまでに赤字部門を切り捨て、企業再生を図っていくことから「今世紀最大のコストカッター」と呼ばれ恐れられている人物だったのだ…さっそくニコラス丹下は『東帝大学病院リバースプラン2020』を提示する。
附属病院の統廃合、医師・スタッフのリストラ断行に加え、業務の合理化を推進する新部門を設立し、そこに次世代インテリジェンス手術担当外科部長として潮一摩、次世代がんゲノム・腫瘍内科部長として浜地真理を呼び寄せ、次世代超低侵襲外科治療担当部長に加地秀樹を昇格させることを発表した。
さらに、その場に未知子も現れたことで、蛭間重勝や海老名敬ら東帝大学病院の医師たちは騒然…大門未知子の「ニコタンに雇われた」という言葉通り、ニコラス丹下は未知子を「理想の外科医だ!」と絶賛。
東帝大学病院内の不採算部門清算に取り掛かったニコラス丹下は、病院の食堂に着目…そんな中、食堂のおばちゃん・岩田一子が突然胸の痛みを訴える。
そこに居合わせた大門未知子が検査に連れていくと、肺塞栓症の疑いが見える。
もっとよく検査をしたいと考える大門未知子だったが、ニコラス丹下が導入したAIシステムにより、岩田一子は勝手に手術台にあげられてしまうのだった。
オペは無事に成功するが、しかし大門未知子の見立て通り岩田一子の肺にはまだ別の病魔が隠れていたようで呼吸困難と喀血を起こし倒れてしまう…岩田一子は「パンコースト型肺がん」だった。
大門未知子は「だから検査を続けるべきって言ったでしょ?再手術は私がする」んだという…それに対してニコラス丹下は「AIのナビゲーションに従いながら手術をするなら…」という条件付きで大門未知子に執刀を任せることにした。
大門未知子もそれを了承し、再手術が行われる…はじめは大門未知子もAIの指示通りに動くが、途中からAIを無視し、術式を変えオリジナルの方法で腫瘍を取り除いていく。
見ていたニコラス丹下は「やめないとクビだ」と声を荒げるが、大門未知子も「私、失敗しないので」とニコラス丹下に歯向かいながら、無事に手術を成功させた。
ニコラス丹下は自由奔放な大門未知子を辞めさせずに、「真っ先にカットすべき者は…」と病院長の蛭間重勝だと判断し、東京地検特捜部に「高額医療機器の入札談合関与行為防止違反の罪」をリークし逮捕させ、病院長を排除し、ニコラス丹下が病院長となる。
とりあえず、これで岩田一子の命は救われた。
・・・2話へ続く
2話ネタバレ
蛭間重勝の紹介といって、ニシキグループのCEO・二色寿郎が東帝大学病院に入院してくる…肝移植を望んでおり、手術が成功した暁にはファンドに10億円の出資を約束してくれていることもあって、院長代理のニコラス丹下は特患として丁重に迎えた。
しかし二色寿郎には移植のための肝臓提供に同意してくれる家族がおらず、次世代インテリジェンス手術担当外科部長の潮一摩と次世代がんゲノム・腫瘍内科部長の浜地真理はカンファレンスで、「ドナーが見つかるまで内科的治療で症状の軽減を図る」と発表。
そんな中、大門未知子は内科的治療に疑問を持って「ドナーがいなきゃオペできないじゃん」と、不満を口にする。
一方、大門未知子は病棟で、退院しようとしてたドミノ師の古沢研二を発見するが、彼は肝がんステージⅢを患い、生体肝移植を待ちながらも治療費の滞納で退院を余儀なくされていた古沢研二を、大門未知子は強引に病室に連れ戻した。
古沢研二の恋人・二色由理は、新たに担当医になった大門未知子に「私の肝臓を研ちゃんにあげてください」と懇願するが大門未知子は「日本では他人同士の生体肝移植は認められていない」とすげなく断るのだった。
やがて二色由理が、行方不明だった二色寿郎の末娘だということが判明し、移植プロジェクトチームは二色由理にドナーになってくれるよう説得を開始する。
しかし二色由理は「あんな人、親じゃない」と聞く耳を持たない…そんな二色由理に古沢研二を救う策を思いついた大門未知子は一つの交渉を持ちかけ、娘の二色由理に父親の二色寿郎の肝臓のドナーとなってもらうのだった。
大門未知子は二色由理の肝臓摘出手術や二色寿郎の肝移植手術にも立候補するが、また「AIの言うことを聞かないかもしれない…」と院長代理のニコラス丹下は執刀医に大門未知子を選ぶことはない。
そしてオペは開始された…二色由理の肝臓はキレイに摘出完了し、潮一摩がAIの指示のもと肝移植手術を進めるが血管を大量に傷つけてしまい二色寿郎の出血量は半端じゃない。
AIはもうすでに肝臓ドナーの二色由理から肝臓摘出が完了しているのにもかかわらず、インオペ(メスを入れ開いた場所をそのまま閉じること)を指示してきた…ここで大門未知子が手術室に入ってきてオペは続行!
大門未知子は見事に二色由理から二色寿郎への肝移植手術を成功させた…と思ったら今度は二色寿郎から摘出したばかりの肝臓を他の手術室に持って行く。
それは二色寿郎から摘出した肝臓を古沢研二に移植するためで、すでに途中まで準備を終わらせていた古沢研二が手術台で眠っている…これが大門未知子が二色由理に提示した策だった。
大門未知子は見事にドミノ倒しのように肝移植手術を成功させ、二人の命を救ったのだ…一ヶ月後、古沢研二と二色寿郎は元気に退院していき、そのまま古沢研二と二色由理は婚姻届を役所に提出する。
こうしてAIの指示に逆らって手術を成功させた、大門未知子とニコラス丹下の溝はさらに深まっていくのだった。
・・・3話へ続く
3話ネタバレ
厚生労働大臣・梅沢三郎が失言を繰り返してしまい、東帝大学病院に「マスコミが騒がしいので入院させてほしい」とやってくる。
しかし病院長代理のニコラス丹下はそれをなぜか拒絶するが、梅沢の秘書・竹田邦子は、東京地検に逮捕され拘置所にいる蛭間重勝のもとを訪れ、不起訴に持ち込む代わりに、梅沢三郎を病院でかくまえるよう取り計らってほしいと打診する。
蛭間重勝は見事不起訴になり、東帝大学病院の病院長に復帰した蛭間重勝は、さっそく梅沢三郎を事実上はかくまうために特患として入院させることに成功…どこも悪くないはずの梅沢三郎だったが、たまたま彼の口腔内を見た大門未知子は、舌縁部に腫瘍を発見する。
舌がんステージⅡと診断された梅沢三郎…大門未知子は手術を含め、48時間での治療を提案する。
しかし、ニコラス丹下は梅沢三郎を少しでも長く入院させるため(せっかく入院してしたのならできるだけ長く入院してもらったほうが費用を支払ってもらえるから)次世代がんゲノム・腫瘍内科部長の浜地真理が提案する化学療法を選択。
しかも、オペではなく抗癌剤治療をしようとするニコラス丹下に反抗した大門未知子は担当から外されてしまった…「一度手術を頼んだのに、悪かった」と、神原名医紹介所にお詫びにやってきた梅沢三郎だったが、大門未知子はそのとき梅沢三郎のある奇妙な点に気づく。
梅沢三郎には舌以外にも疾患を抱えているのではないかということ…ずっと疑念を抱き続けていた大門未知子は、その疑念を確信に変えるのだった。
大門未知子は病院側には無断で梅沢三郎のオペを始める…それは舌がんの腫瘍切除はもちろん、目にも悪性腫瘍があることに気づいた大門未知子はそちらの腫瘍摘出も同時に行い始めた。
大門未知子の手にかかればこれくらいの手術はあっという間に、無事に終えることができる。
一方、梅沢三郎の入院を長引かせようとするニコラス丹下には、ある思惑があって梅沢三郎を世に戻し政治活動の場に出す前に、新しい厚生労働大臣のポストを友人に明け渡すことで賄賂をもらう約束をしていた。
現職の厚生労働大臣である梅沢三郎は目や舌の疾患が「失言」の原因かと思ったが、そうではなかったようで結局失言を繰り返し辞任することになり、ニコラス丹下の友人が新厚生労働大臣のポストに就任し、ニコラス丹下にとっては結果オーライとなる。
・・・4話へ続く
4話ネタバレ
世界記録を叩き出した日本陸上界のエース・四日市清昭が右足の痛みを訴え、強化合宿先から緊急帰国し、東帝大学病院に極秘入院する。
さっそく、次世代インテリジェンス手術担当外科部長の潮一摩は大門未知子や海老名敬を除いた少人数だけでカンファレンスを実施すると、AIの診断のもと、四日市は膝の滑膜肉腫ステージⅢだと判明する。
潮一摩らが提案したのは「腫瘍を広範囲で切除したのち、人工関節に置換する」という術式…しかしその方法では、日常生活に支障はなくとも、陸上競技に復帰することは困難なため四日市清昭はその術式を拒否し、「半年で走れるようにならないのなら退院する」と言い放つ
そんな中、東帝大学病院に潮の母・四糸乃がやってきて、たまたまロビーで潮四糸乃と出会った大門未知子は、彼女から潮一摩の母親だと名乗られるが、その後医局で会った潮四糸乃から初対面のような対応をされ、困惑する。
検査の結果、AIは85%で「アルツハイマー型認知症」と診断した…潮一摩ははその事実を母親の四糸乃に告げるが、大門未知子はそのAI診断にも疑問を抱く。
大門未知子は、潮一摩の母・四糸乃が「歩行障害・認知障害・尿失禁」これらの特徴的な症状が進行していたこと…そして方向感覚が失われていなかったこと…これらを総合的に判断して「特発性正常圧水頭症」であると診断した。
AIも診断は間違っていなかったが、水頭症の可能性を「その他:3%」としていたのだ…大門未知子はオペで潮四糸乃の脳に溜まった脳脊髄液の流れを良くすることで、症状が激的に改善すると考えオペに踏み込んだのだ。
無事にオペを終わらせた大門未知子は、「人の母親に勝手に…」と潮一摩に抗議されるが、それに対し「AIばかり見てるから治るもんも治せないの。もっと自分の頭で考えたら」と潮一摩に苦言を残していく。
これを受け潮一摩も自分の頭で四日市清昭の膝の手術について考えた…そうすると見えてきたのは「自家培養軟骨移植」という術式だ。
これが成功すれば日常生活にも弊害は出ず、アスリートとしての可能性も残せるんだという…潮一摩が大門未知子にその資料を見せると、大門未知子は「それが上手くいけば成功だね…でも問題はあと一つ」と話す。
四日市清昭の膝のオペが始まるが、どうしてもあと一歩のところで血管を傷つけてしまい出血量が並じゃなくなってしまう…そこに現れたのが大門未知子。
大門未知子は「だからもう一つ問題があるって言ったでしょ?その問題ってのは、あんた(潮一摩)の腕」だと豪語した。
結局、大門未知子が傷つけた血管も修復し、腫瘍もきれいに取り除くのだ…見ていたニコラス丹下は潮一摩が作り出した術式だとビジネスチャンスを広げる。
請求はもちろん蛭間重勝ではなく、ニコラス丹下に2000万円だったが、ニコラス丹下の将来的な利益を考えれば安いものだ…ニコラス丹下はこの請求をのむのだった。
・・・5話へ続く
5話ネタバレ
ニコラス丹下が学会でフランス・パリに出張中、東帝大学病院の病院長・蛭間重勝は日本看護師連合会名誉会長の三原雅恵を招き、看護師たちの意識向上のための講演会を開催する。
これには、もうすぐ開催される日本医師倶楽部の会長選に出馬しようとしていた蛭間重勝が「日本看護師連合会名誉会長の口添えがあれば…」という魂胆も心の中にあってのことだった。
しかし「何が働き方改革だ」「看護師たるもの患者様のために死ぬ気で働け」と時代錯誤な発言を繰り返す三原雅恵に、次世代がんゲノム・腫瘍内科部長の浜地真理らは「こんな講演が労働基準監督署に知れたらオオゴト!」と大慌てで、強引に講演会を終わらせてしまう。
怒り心頭で帰ろうとしていた三原雅恵は、病院ロビーで大門未知子と再会(シーズン3・エピソード3参照)し、以前に大門未知子が手術をした孫は元気にしていること、無事ひ孫も生まれたことを報告し、あの時のお礼をしてくれた。
それでも三原雅恵は「令和版・春日のお局」と呼ばれているようで、相変わらずのカタブツぶりで露出多めな大門未知子の服装を指摘してくるが、その際、三原雅恵は左手で胸の横を摩る様子を見せ、大門未知子はその仕草に疑問を抱く。
その矢先、自宅で倒れていまったという三原雅恵が東帝大学病院に救急搬送されてきて、なんとしてでも三原雅恵を根治させろと命じる蛭間重勝だったが、なぜか三原雅恵は検査も治療も拒否してしまう。
困り果てた看護師長の白洲民枝は「孫のことで恩がある大門先生の言うことなら聞くのではないか」と考え、大門未知子に説得を依頼する。
結局、「血液検査だけなら…」と渋々了承した三原雅恵だったが、海老名敬が他病院から入手してきた半年前のCT画像により、ついに「ダンベル型神経鞘腫」だと判明するが、三原雅恵は頑なに手術を拒否し続けるのだった。
三原雅恵がここまで固い意志を見せるのには「親からもらった健康な肌にこんな彫り物して…入れ墨は皮膚病や肝臓病の危険性が高まる」と豪語する彼女だったが、初恋の相手が極道の男だったようで、背中に大きな入れ墨があったのだ。
三原雅恵がオペしようとしないのはこれを誰にも知られたくなかったからで、蛭間重勝が「この東帝大学病院で彼女を死なすわけにはいかない」と違う病院へ転院させようとするが、退院日に三原雅恵は倒れてしまい吐血までして意識を失なってしまう。
三原雅恵の意識がないのをいいことに大門未知子は検査をするが、その時三原雅恵の秘密を知ってしまい、検査はCTのみ(MRIは入れ墨がある場合、火傷の恐れがあるから)…意識を取り戻した三原雅恵に大門未知子は「あなたの大切なものは必ず守ります…だから私に切らせてください…1ミリも傷つけない。私、失敗しないので」と言った。
こうして三原雅恵の極秘手術が行われる…しかし「ダンベル型神経鞘腫」はオペで背中からアプローチする必要があるが、三原雅恵は背中からだけはメスを入れることはできない、大門未知子は側方部からの執刀を試みる。
大門未知子は患部から遠い側方部からの腫瘍を取り除くことを見事成功させ、三原雅恵の背中を約束通り1ミリも傷つけることなく命を救った。
・・・6話へ続く
6話ネタバレ
キッズビジネスで大成功を収め、一千億とも言われる個人資産を保有する若き実業家の六角橋翔太が、突然神原名医紹介所を訪ねてくる。
後腹膜原発胚細胞腫瘍を患うも、他病院で手術適応に至らなかった7歳の皆月むつみの手術を、大門未知子に依頼したいと申し出、「お金はいくらでも払う」と大々的に宣言し、みずからのSNSにその過程を細かにアップする六角橋翔太。
好感度は上がる一方だったが、実はそれらはすべて売名のための行為で、皆月むつみの名前すら覚えていないのが実情だった。
数日後、大門未知子は皆月むつみの手術を実施する…当初は後腹膜の腫瘍摘出と左肺下葉切除を分けて行う予定だったが、例によって大門未知子は術中に術式を変更し二つの手術をいっぺんに終わらせる。
麻酔医の城之内博美の対応により、大きな問題もなく手術は成功するが、城之内博美は大門未知子の独断を非難し、二人の間には不穏な空気が流れていた。
そんな中、大門未知子とのトラブルに落ち込む城之内博美を食事に誘う六角橋翔太…そこでいい雰囲気になる二人だったが、突然六角橋翔太が腹部に痛みを訴え、倒れてしまう。
六角橋翔太に下された診断は肝細胞がんステージⅢで、大門未知子は「自分が切らないと助からない」と執刀を名乗り出るが、六角橋翔太から麻酔医に指名された城之内博美は、なんと海老名敬執刀医に選ぶ。
カンファレンスでも異議を唱え続ける大門未知子に、ついに城之内博美は「でしゃばらないで!」とまで言い放ちつきはなすのだった。
六角橋翔太の血液はとても珍しい型で、輸血する血液の在庫がないままでオペは始まる…つまり出血量を最大限少ないきれいなオペが要求されるということだ…もちろんそこに大門未知子の姿はない。
六角橋翔太の患部を開腹してみると腫瘍の浸潤が思っていたより深かった…執刀医の海老名敬は焦ってしまい、患部付近の血管を傷つけてしまい、出血量が予定よりもオーバーしてしまう。
が、その手術室に遅れて入ってきたのが大門未知子だ…そして執刀医チェンジ。
ここでいつも以上に、麻酔医の城之内博美と執刀する大門未知子の息はピッタリで、最終的にはオペは無事成功する…二人の仲違いもこのオペにより回復するのだった。
・・・7話へ続く
7話ネタバレ
世界的銀行家のセブン・ゴールドバーグとその妻・ナタリーが東帝大学病院にやってきて、ゴッドハンドの大門未知子を頼り、なんと「毛包移植」、つまり最先端の「植毛」を依頼しに来た。
しかし対面した大門未知子から「たかが植毛。サクっと片付けて、フサフサにして退院させれば文句ないでしょ」と失礼な言葉を浴びせられ、セブン・ゴールドバーグは激怒し、「彼女とは信頼関係を結べない」と帰ろうとしたそのとき、みぞおちを押さえて倒れ込んでしまう。
診断の結果は胃がんのステージIB。
さっそく執刀を名乗り出る大門未知子だったが、先の失礼な発言で怒り心頭に発していたセブン・ゴールドバーグは「大門未知子の顔など見たくもない」と拒絶し、加地秀樹による腹腔鏡下手術が決定する。
手術のチャンスを逃し悔しがる大門未知子を尻目に、セブン・ゴールドバーグの問診に向かった加地秀樹と原守たち…英語力には問題ないと思われていた二人だったが、ちょっとしたコミュニケーションの行き違いで重大なヒアリングミスをしてしまうのだった。
そんな中、ナタリーが大門未知子を訪ねて神原名医紹介所にやってきて、「生きるか死ぬかの患者は絶対に救う」と言った大門未知子を信じ、セブン・ゴールドバーグの手術をしてほしい、と頼むナタリーだが、当のセブン・ゴールドバーグは大門未知子の手術だけは絶対に受けたくないの一点張り。
直接説得しようと病室を訪ねる大門未知子だったが、その目の前でセブン・ゴールドバーグは吐血して昏倒してしまい、問診での行き違いを解消できないまま、加地秀樹と原守による手術が始まる…。
問診をしっかりできていない状態での手術…上手くいくはずもなく意味不明の症状がでてしまうが、ここで手術室に入ってきた大門未知子はセブン・ゴールドバーグの身体の異変にいち早く気づき対応し、オペをあっという間に成功させた。
しかも胃への腫瘍の浸潤から当初は全摘を考えていたが、大門未知子のオペ力によって、胃の切除を半分まで抑えることができる。
一方、蛭間重勝はニコラス丹下が東帝大学病院の特患情報からインサイダー取引をして巨額の利益を得ていたことを知る…そしてそのことを東京地検特捜部に密告しニコラス丹下は逮捕されてしまった。
ニコラス丹下の自宅にも家宅捜査が入り、高価な美術品などが見つかったことから、どこかから金銭を得ていることが濃厚となってしまう…病院の経営状態を立て直すため、ニコラス丹下を自ら呼んだ蛭間重勝が、ニコラス丹下を病院から追放するのだ。
そしてセブン・ゴールドバーグとナタリーは大門未知子と一緒に日本のB級グルメを食していた…命を助けてもらい食べることが好きなセブン・ゴールドバーグの胃を残してあげた、大門未知子に「日本のドクターは最高だ!」と言って最終的には認める形になるのだった。
・・・8話へ続く
8話ネタバレ
蛭間重勝病院長の策略により、副院長のニコラス丹下が東京地検特捜部に逮捕されてしまい、「東帝大学病院には粛清の嵐が吹き荒れる』」という噂に、丹下派だった潮一摩と浜地真理は戦々恐々状態に陥ってしまった。
そんな中、東帝大学病院の外科医局に中山麻里亜という女性の医師が現れる…彼女はボストンハーバード医科大学では「失敗しないプリンセス」と称された優秀な外科医である上に、“「元ミス東帝大」という肩書きまで持つ中山麻里亜に、男性医師たちはすっかり翻弄されてしまう。
大門未知子は、執刀しようとしていた手術を中山麻里亜に横取りされ憤慨するが、その一方で、華麗な経歴を持つはずの中山麻里亜の手術の腕に早くも疑問を抱いていた。
時を同じくして、東帝大学病院に「次期総理大臣候補」と言われる政界のプリンス・八村正義が入院してきて、検査の結果、虚血性心筋症だとわかり、八村正義に対する治療方針は「心拍動下冠動脈バイパス術」という外科手術しかないと判断。
AIも、心臓が動いた状態で血管のバイパスを繋ぐ術式を提示するが、大門未知子は「そんな難しい術式はあんたたちには無理!」と異議を唱え、人工心肺を使った術式を提案する大門未知子に、中山麻里亜は「令和の時代に大門先生の術式は古すぎる」とまさかの反対意見をし対抗してきた。
オペには蛭間重勝がまた東帝大学病院の知名度を上げようと、「失敗しないプリンセスが、政界のプリンスを救う」という話題でマスコミにも良い宣伝文句になると、執刀医を中山麻里亜にし、八村正義とも意気投合する。
大門未知子は中山麻里亜に「あんた、オペ下手すぎじゃない?…多分失敗するよ」とアドバイス気味に言ってあげると、中山麻里亜は「大丈夫です。私には魔法の呪文があるので…」と意味深な言葉を残して大門未知子の前を去ってしまった。
こうして執刀医・中山麻里亜、第一助手・潮一摩のまま西村正義のオペが始まるが、「魔法の呪文」というワードに引っかかった大門未知子はその手術を見学することに。
するとオペの腕がなかった中山麻里亜はミスを連発してしまう…すると他の医師たち(第一助手や第二助手)に「お願い、助けて…」と言ってピンチをやり過ごそうとした。
つまり「魔法の呪文」というのは中山麻里亜の美貌を使った「色仕掛け」だと判明する…その状況を見かねた大門未知子はすぐに手術室へと向かう。
大門未知子が手術室に着いた時には、もう患者の出血などがヤバい状態…しかし大門未知子はそのピンチをあっさり切り抜け、無事にオペを完了させた。
大門未知子はオペ後、中山麻里亜に「あんた、医者辞めたほうがいいんじゃない?」と厳しい言葉を浴びせると、中山麻里亜は「はい、辞めます。八村先生と結婚しますので…これからは政界から、人々を助けようと思います」と大門未知子の上をいく考えの持ち主のようだ。
どうやら中山麻里亜は、医者と患者の間に政界のプリンス・八村正義と恋仲になっていたらしく、結婚の約束まで取り付けたらしい…こうして大門未知子の目の下のタンコブは自ら去っていってしまった。
・・・9話へ続く
9話ネタバレ
日本が誇るロックスター「勇チャン」こと、九藤勇次が東帝大学病院に入院してきて、九藤勇次の大ファンである原守は、主治医を任され有頂天になっていた。
同じ頃、デビュー曲の再生回数9億回を誇る若きシンガーソングライター・新津多九也も東帝大学病院に極秘入院してくる。
九藤勇次に用意されていたのは一般の病室であるにもかかわらず、VIP患者用の特別室は新津多九也のために使われており、それをたまたま九藤勇次が知ってしまったことで、気まずい空気が流れる…それならば、と派手でロックなことを好む九藤勇次は、ひと目見て気に入った大門未知子を登壇させ記者会見を開くことを提案。
しかし会見に出るだけで手術の執刀はさせてもらえないと知った大門未知子は、あっさり「いたしません」と却下する。
そんな大門未知子だったが、九藤勇次が時折見せる「ある症状」が気になっていた…ある症状とはパフォーマンスの最中に腰をかばう動作のことで、それを見た大門未知子は「すぐ検査しよう。急がないと手遅れになる」と説得を試みる大門未知子の言葉にも、まったく耳を貸さない九藤勇次。
案の定、会見中に昏倒してしまい、検査の結果、後腹膜肉腫ステージⅢが判明する…会見の場で「年末までに全快させます」と宣言してしまった手前、なんとか手術できないのかと、原守や大門未知子に詰め寄る蛭間重勝病院長。
だが大門未知子はその手術のリスクを誰よりも理解した上で「腫瘍が大きく、厳しいオペになる…」と逡巡するが、その矢先、九藤勇次が病室から姿を消してしまう。
大門未知子は屋台でおでんをつまみに酒を呑んでいる九藤勇次を発見する…九藤勇次は「死ぬことなんてこれぽっちも考えたことなかった。まだ夢の途中なんだよ…死ぬのが怖ぇんだ」と本音を漏らすと、大門未知子は「正直言って(オペの成功率は)五分五分か、それ以下…でもアンタを助けたいんだよ!」とオペをすることを必死に説得した。
そしてそれに応じた九藤勇次は「(俺の命を)よろしく頼んだぜ」と人前では決して弱音を吐いたことなどなかった男だったが、涙を流し大門未知子に自分のオペを託す…そして病院に戻った九藤勇次の手術日はすぐにやってきた。
執刀はもちろん大門未知子が務め、やはりこのオペ自体、難手術だったがなんとか成功させる。
その頃、神谷名医紹介所には大門未知子あてに一通の封筒が届いていた…それは拘置所に収監されているニコラス丹下の心臓の画像で、それを見た大門未知子は「インサイダー取引」に関して黙秘を続け、いまだに容疑者でいるニコラス丹下に会いに行く。
ニコラス丹下は先天性の疾患を持っており「修正大血管転位症」という左右の心室がが入れ替わっているという稀な病気だった…しかしニコラス丹下は「私の心臓などいつ止まっても構わない」と大門未知子が勧めるオペを頑なに拒否し、拘置所の面談室から出ていってしまう。
一方で、手術に成功した九藤勇次は記者会見を開き、年末のコンサートまでには回復できると宣言し、さらに「一人、紹介したい少年がいるんだ」と幼き天才ピアニスト・吉行和十がある重病に侵されピアノが弾けなくなってしまうかもしれないんだという…。
・・・最終回へ続く
最終回ネタバレ
東帝大学病院に幼き天才ピアニスト・吉行和十が入院し、ニコラス丹下の支援を受けジュリアード音楽院に進んだ吉行和十は、現在重病に侵されており、ピアノが弾けなくなるかもしれない危機に瀕していた。
しかし手術を拒む吉行和十は、大門未知子の「必ずまたピアノが弾けるようにする。私、失敗しないので」という言葉を信じ、手術を承諾する…そうして臨んだ手術だったが、大門未知子はそのオペ最中に突然術式変更をする。
原守は「そんなことをしたら、二度とピアノが弾けなくなるかもしれません」と大門未知子の勝手な判断にぶ然とするが、結局「神経を離断し腫瘍を全摘する」という無謀ともいえるオペを敢行した…オペが無事に終了し目を覚ました吉行和十の右手は案の定思ったように動かなかった。
原守は「大門先生は和十くんの才能と未来を殺したんですよ」と責め立てるが、大門未知子は「未来?…あんた「今」しか考えてないじゃん」と横柄な態度でその場を去ってしまった。
そんな中、蛭間重勝は東帝大学病院を我が物にしようと、ニコラス丹下の側近だった鮫島優の言葉に乗り「蛭間ファンド」なるものを立ち上げようと企む。
一方、修正大血管転位症、という先天性の心疾患があることが判明したニコラス丹下は手術を拒否し、「心臓に爆弾を抱えるあなたを放っておくわけにはいかない」と手術を勧める大門未知子の言葉にも耳を貸さずにいた。
以前に大門未知子に命を救われた岩田一子(1話ネタバレ参照)は、丹下を説得するため拘置所を訪問するがその目の前で、ニコラス丹下は意識を失い倒れてしまい、東帝大学病院に緊急搬送されたニコラス丹下を、決死の処置で蘇生させた大門未知子。
その大門未知子の諦めない姿をこっそり見学室で見ていた吉行和十は、「自分も簡単に諦めたらダメだ」と考えるようになり、必死でリハビリを始めるのだ。
目を覚ましたニコラス丹下は「昔、未知子に会ったことがあるんだ。あの時君が子どもたちの命を救ったように、僕も僕のやり方で子どもたちを救いたかった…貧しい子どもたちにチャンスを与えたかった」と大門未知子に語り始める。
大門未知子は「あんたはまだ子どもたちにチャンスをあげられるよ…オペを受けて助かれば、まだ子どもたちの未来を救うことができる」とニコラス丹下のオペの承諾を説得するのだった。
しかし、蛭間重勝病院長をはじめとした上層部は「手術は不可能」と判断し、大門未知子の動きを阻止しようとし、蛭間重勝病院長と検察の許可を得ずにオペをすれば、大門未知子はドクター生命を絶たれ、犯罪者になってしまうかもしれないという禁断のオペを無理やり敢行しようとする。
蛭間ファンドにさらに多くの出資を求めるためチャリティコンサートを開催することにし、そのコンサートでは天才ピアニストと称される吉行和十に演奏させるという…しかし吉行和十は先日のオペで右手が動かない。
そこで蛭間重勝は「その動かない右手を鍵盤の上で必死に動かす…それがまたさらなる感動を生むんじゃないか?」と鮫島優に微笑ながら話した。
それでも、潮一摩をはじめとする医師たちは大門未知子の「目の前の患者の命を見捨てない」という精神に心を動かされていく。
そんな中、蛭間ファンドにおけるチャリティコンサートの日がやってくる…メインの演奏はもちろん天才ピアニスト・吉行和十だ。
吉行和十は右手が動かないはずだったが、必死のリハビリで完全復活…大門未知子はここまで計算して天才ピアニストの意地に賭けていた…結果、チャリティコンサートは大成功をおさめる。
一方、東帝大学病院では大門未知子がニコラス丹下の緊急オペをし始め、チャリティコンサートに参加していた医師たちも、蛭間病院長のことを裏切って東帝大学病院に駆けつけた…この難手術に手が足りていなかった大門未知子も、このオペを乗り切ろうと指揮が回復しヤル気を取り戻す。
しかし大門未知子の腕を持ってしても手が止まってしまう局面を迎えるが、大門未知子は「私、絶対失敗しないので。川の水が流れるように基本主義を反復し、美しい最終術野を作る…それが理想の手術。そして、一番大事なのはどんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てないこと」と負けない姿勢を見せ、手術は無事終了した。
その後、手術室を後にした大門未知子は、コンサートから急いで戻ってきた蛭間重勝と遭遇し「ニコラス丹下を無許可で手術をしたこと」などを理由に大門未知子にクビを言い渡し、手術に参加した反乱分子の医師たち全員をクビにする。
そして完全医者不足になった東帝大学病院だったが、外国の医師たちが大勢で入ってきて、結局、蛭間重勝はクビに追い込まれてしまうのだった。